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48 避けようのない敗北――嫌われてでも、優先すべき事ってきっとあるよね
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「――!!?」
私・八重垣紫苑が背後に迫るドラゴンにどう対処すべきかと振り向いた瞬間――眼が合った。
何故だろう?
阿久夜さんに操られている以上、既に死んだ存在のはずなのに――その瞬間、私にはそのドラゴンに意志があったような、そんな気がする。
でも、それがどうあれ、もしも私達を襲うつもりなら――このまま倒されるわけにはいかない。
「爆重炎」
同様に判断したのだろう堅砂くんが放った炎の爆撃魔術。
多分寺虎くん達の追撃を断ち切る為に準備していたのだろう。
さっすが堅砂くん、頼れるぅー!!
だけど、ドラゴンは口を開き――あっさりそれを吸収してしまった……うぐぐ、こっちも流石だなぁ。
「やはり炎は駄目か――! まずいな、このままだと追い付かれる」
「――私が一か八か、やってみるよ」
呟いた直後、堅砂くんの【思考通話】による問いかけが響く。
問答をする際の時間ロスが最小に収まるので、即座にそちらに切り替えたんだろう。
『何をする気だ、八重垣』
『私の魔力の武器はいまのところドラゴンに通じないよね。
でも、外部ではなく彼の内部からなら攻撃が通る可能性があると思うから――』
『まさか口の中に飛び込むとか言うんじゃないだろうな』
『――正直、ちょっと前ならそうしてたと思うよ』
それが堅砂くんを助けるのに一番手っ取り早い手段だ。
というか、今もそうした方がいいんじゃないかとは思っているんだよね。
だけど――。
『でも、今は堅砂くんがいるから。
もう一度炎の魔術をお願いしていいかな。
その瞬間に、今できる最大の威力と速度で魔力の槍を撃ち込んでみるんで』
そっちの方がきっと良いと、私は信じたかった。
『……了解した。
アイツが大きく口を開くどころか、ダメージを与える魔術を叩き込もう』
『うん、お願い』
私がそう頷くと同時に堅砂くんは、魔術言語を複雑に絡み合わせて呟いていく。
一言だけでも意味を持つをそれを連ね重ねて更なる威力を為す……それが魔術の神髄らしい。
「爆累重炎閃――!!」
そうして、堅砂くんは練り込まれた魔術を掲げた杖を振り下ろしながら解き放つ。
杖の先端より少し先の空間から溢れ出した炎は収束し、炎というよりはレーザーの形でドラゴンへと撃ち出された。
見た目からして威力ありそうー!!
その事に内心はしゃいでいる内に、人の背丈ほどの幅の閃光が、躊躇いなくドラゴンの顔へと叩き込まれる――!!
それに対しドラゴンは、先程のように『食べよう』と口を開き――いや、違う……?!
食べるじゃなくて、口を開いたのは解き放つ為……ドラゴンは自身の内から黒い炎の竜の吐息を放射した。
その黒い炎が堅砂くんの魔術を受け止め――そこから尚漏れた、炎へと威力を落とした状態の魔術をドラゴンは吸収した。
『どうやら、多少は脅威に思ってくれる位の威力だったらしいな――』
実際、そうだったのだろう。
そのままでは吸収しきれないと踏んでの行動だったんだろうね。
もう死んでいるとは思えない判断力だった。
だけど――本命は違うんだよねぇ……!
「鋭――」
間髪入れず、私が口の中に光の槍を叩き込もうとした瞬間、既にドラゴンの顔が顎を開いて私達の眼前にあった。
ドラゴンの速さは、私達の想像を圧倒的に越えていた。
――――――あ、これはもう駄目だね。
思考は一瞬で十分だった。
もしもの時どうするかは最初から考えていた事だから、何の迷いもない。
ただ一言。
聞こえているか分からないけれど。
「堅砂くん――ごめんね」
できれば。
本当に出来たなら、最後まで一緒に戦いたかったよ、うん。
その気持ちに嘘はない。ホントにない。
こんな私なのに最後まで一緒に戦おうと望んでくれていた事も知ってる。
だけど……こうなったからには、2人よりは1人だよね。
あれだけ言ってくれた上での自分勝手だから、きっと嫌われるだろうなぁ。
関係も解消されるかもしれないね、うん。
正直、悲しい。うん、結構悲しい。
それでも――それでも。
2人よりは1人だ。
私は私達が載っていた魔力塊を地上へと降りるように変形・スライドさせる。
同時に私自身は跳躍して既に作っていた光の槍を握って……それごとドラゴンの口の中へと飛び込んでいく。
堅砂くんと一緒に乗ったまま逃げるのは、きっと難しい。
だけど、私が突撃した分の数秒程度稼げれば……堅砂くんが逃げ延びる可能性を僅かに上げる事くらいはできる――!!
「ハァァァァァッ!!」
私もろとも魔力で射出した一撃は――ドラゴンの口内に到達、確かにドラゴンの内部を抉って破壊した。
流石に中は外よりも脆いね、うん。
だけど、それだけだった。
ドラゴンの巨体からすれば針の一刺し――よりは痛いだろうけど、大差はなかった。
そして、外側の外皮を貫けず、槍は突き刺さったまま――私達なら魚の骨のようなものだろうか。
でも、まだ生きている生きているのなら魔力を全開にして、ほんの少しでもダメージを――――。
「あ」
そう思った瞬間……ドラゴンの口が閉じて、開いた。
全てが、真っ赤に染まる。
そして、それが何度も何度も繰り返されて。
私は全てを砕かれて、呑み込まれていった。
ふと、思い出す。
口が閉じる瞬間――
「紫苑――――っ!!!」
私の名前を呼ぶ声が聞こえたけれど聞き間違えじゃなかったかな?
苗字じゃなくて、名前呼びだったような。
そんな事が、私・八重垣紫苑の最後の意識だっ――――――――――――――――――――
落ちていく。落ちていく。
高い所から突き落とされたような感覚。
空を切って落ちていく。
だけど、私を殴り薙いでいくものは空気、風ではない。
膨大な情報の流れが、私をなぞっていく。確かめるように。測るように。あるいは祈るように。
初めての感覚に、ハッキリとした事は何も言えない。
ただ分かるのは、私はどこかに落ちていくのだという事だけだった――。
私・八重垣紫苑が背後に迫るドラゴンにどう対処すべきかと振り向いた瞬間――眼が合った。
何故だろう?
阿久夜さんに操られている以上、既に死んだ存在のはずなのに――その瞬間、私にはそのドラゴンに意志があったような、そんな気がする。
でも、それがどうあれ、もしも私達を襲うつもりなら――このまま倒されるわけにはいかない。
「爆重炎」
同様に判断したのだろう堅砂くんが放った炎の爆撃魔術。
多分寺虎くん達の追撃を断ち切る為に準備していたのだろう。
さっすが堅砂くん、頼れるぅー!!
だけど、ドラゴンは口を開き――あっさりそれを吸収してしまった……うぐぐ、こっちも流石だなぁ。
「やはり炎は駄目か――! まずいな、このままだと追い付かれる」
「――私が一か八か、やってみるよ」
呟いた直後、堅砂くんの【思考通話】による問いかけが響く。
問答をする際の時間ロスが最小に収まるので、即座にそちらに切り替えたんだろう。
『何をする気だ、八重垣』
『私の魔力の武器はいまのところドラゴンに通じないよね。
でも、外部ではなく彼の内部からなら攻撃が通る可能性があると思うから――』
『まさか口の中に飛び込むとか言うんじゃないだろうな』
『――正直、ちょっと前ならそうしてたと思うよ』
それが堅砂くんを助けるのに一番手っ取り早い手段だ。
というか、今もそうした方がいいんじゃないかとは思っているんだよね。
だけど――。
『でも、今は堅砂くんがいるから。
もう一度炎の魔術をお願いしていいかな。
その瞬間に、今できる最大の威力と速度で魔力の槍を撃ち込んでみるんで』
そっちの方がきっと良いと、私は信じたかった。
『……了解した。
アイツが大きく口を開くどころか、ダメージを与える魔術を叩き込もう』
『うん、お願い』
私がそう頷くと同時に堅砂くんは、魔術言語を複雑に絡み合わせて呟いていく。
一言だけでも意味を持つをそれを連ね重ねて更なる威力を為す……それが魔術の神髄らしい。
「爆累重炎閃――!!」
そうして、堅砂くんは練り込まれた魔術を掲げた杖を振り下ろしながら解き放つ。
杖の先端より少し先の空間から溢れ出した炎は収束し、炎というよりはレーザーの形でドラゴンへと撃ち出された。
見た目からして威力ありそうー!!
その事に内心はしゃいでいる内に、人の背丈ほどの幅の閃光が、躊躇いなくドラゴンの顔へと叩き込まれる――!!
それに対しドラゴンは、先程のように『食べよう』と口を開き――いや、違う……?!
食べるじゃなくて、口を開いたのは解き放つ為……ドラゴンは自身の内から黒い炎の竜の吐息を放射した。
その黒い炎が堅砂くんの魔術を受け止め――そこから尚漏れた、炎へと威力を落とした状態の魔術をドラゴンは吸収した。
『どうやら、多少は脅威に思ってくれる位の威力だったらしいな――』
実際、そうだったのだろう。
そのままでは吸収しきれないと踏んでの行動だったんだろうね。
もう死んでいるとは思えない判断力だった。
だけど――本命は違うんだよねぇ……!
「鋭――」
間髪入れず、私が口の中に光の槍を叩き込もうとした瞬間、既にドラゴンの顔が顎を開いて私達の眼前にあった。
ドラゴンの速さは、私達の想像を圧倒的に越えていた。
――――――あ、これはもう駄目だね。
思考は一瞬で十分だった。
もしもの時どうするかは最初から考えていた事だから、何の迷いもない。
ただ一言。
聞こえているか分からないけれど。
「堅砂くん――ごめんね」
できれば。
本当に出来たなら、最後まで一緒に戦いたかったよ、うん。
その気持ちに嘘はない。ホントにない。
こんな私なのに最後まで一緒に戦おうと望んでくれていた事も知ってる。
だけど……こうなったからには、2人よりは1人だよね。
あれだけ言ってくれた上での自分勝手だから、きっと嫌われるだろうなぁ。
関係も解消されるかもしれないね、うん。
正直、悲しい。うん、結構悲しい。
それでも――それでも。
2人よりは1人だ。
私は私達が載っていた魔力塊を地上へと降りるように変形・スライドさせる。
同時に私自身は跳躍して既に作っていた光の槍を握って……それごとドラゴンの口の中へと飛び込んでいく。
堅砂くんと一緒に乗ったまま逃げるのは、きっと難しい。
だけど、私が突撃した分の数秒程度稼げれば……堅砂くんが逃げ延びる可能性を僅かに上げる事くらいはできる――!!
「ハァァァァァッ!!」
私もろとも魔力で射出した一撃は――ドラゴンの口内に到達、確かにドラゴンの内部を抉って破壊した。
流石に中は外よりも脆いね、うん。
だけど、それだけだった。
ドラゴンの巨体からすれば針の一刺し――よりは痛いだろうけど、大差はなかった。
そして、外側の外皮を貫けず、槍は突き刺さったまま――私達なら魚の骨のようなものだろうか。
でも、まだ生きている生きているのなら魔力を全開にして、ほんの少しでもダメージを――――。
「あ」
そう思った瞬間……ドラゴンの口が閉じて、開いた。
全てが、真っ赤に染まる。
そして、それが何度も何度も繰り返されて。
私は全てを砕かれて、呑み込まれていった。
ふと、思い出す。
口が閉じる瞬間――
「紫苑――――っ!!!」
私の名前を呼ぶ声が聞こえたけれど聞き間違えじゃなかったかな?
苗字じゃなくて、名前呼びだったような。
そんな事が、私・八重垣紫苑の最後の意識だっ――――――――――――――――――――
落ちていく。落ちていく。
高い所から突き落とされたような感覚。
空を切って落ちていく。
だけど、私を殴り薙いでいくものは空気、風ではない。
膨大な情報の流れが、私をなぞっていく。確かめるように。測るように。あるいは祈るように。
初めての感覚に、ハッキリとした事は何も言えない。
ただ分かるのは、私はどこかに落ちていくのだという事だけだった――。
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