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40 みんなそれぞれ思う所があって――冒険に絶対の安全ってないんだよね、うん
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「というか和ませるほどに荒れた雰囲気じゃなかったでしょう」
少し揺れる馬車の中。
彼・堅砂一くんは、レートヴァ教聖導師長ラルエルことラルに言った。
するとラルは私・八重垣紫苑を抱きしめたまま――そろそろ離してほしいんだけど、日頃お世話になっている事もあってラルが満足するまで待つつもりです、はい――答えた。
「でも、それなりに緊張していたでしょう?
そんな時は思うよりもずっと頭が働かないものです。
緩める事が出来る時は思いっきり緩める事、大事なので忘れないようにしてくださいね」
「――了解しました。
では、しっかり緩んだので話をさせていただけますか?」
「はい、わかりました。――名残惜しいですが」
ラルはそう言うと私から離れて居住まいを正した。
表情も若干引き締めると本当に凛々しくて、さっきまで私のほほをすりすりしてた人と同じとは思えないなぁ。
まぁ私も好きなヒーロー作品見てる時は人の事言えないんだけど。
お世話になってる両親――遠縁らしいんで明確には血が繋がってない――にもドン引きされるほどで、ええ……。
いや、超名場面だったんですYO!
あの場面で興奮しないヒーロー好きなんていないですよ、マジで。
――まぁ、その、興奮し過ぎて変身玩具鳴らし過ぎたのは反省してます、ホント。
ここに来てから、その続きを見る事が叶わないのが、正直めちゃ寂しいです。
まあ、なにはともあれ。
私がヒーローを愛する位に私を想ってくれていたのなら嬉しいな、うん。
……それを素直に認められない私もいて嫌になるけどね(定期的ネガティブ)。
「――。
話が終わったらまた遠慮なく八重垣を愛でてください」
「ふふふ、そうしますね」
勝手に話進めないでほしいなぁ――とは思うが、嫌ではないのであえてノーコメントの私。
でも一応堅砂くんに半眼気味の視線を送っておきます。
そんな視線を一瞥しながらも華麗にスルーして堅砂くんは言った。
「実際の所、ファージ様からの依頼は俺達でも達成できると思いますか?」
「――ふむ。そうですね――」
そう呟くとラルは私達一人一人を眺め見て、小さく頷いた。
「簡単ではありませんが、貴方方なら不可能ではないと思います。
それに、ファージ様がドラゴンについて言及してましたが――ドラゴンはもういないはずですから」
「そうなの?」
「ええ……あそこにいたドラゴンは特殊な――とても特別な存在でした。
それゆえに明確に、本当の意味で存在していれば私には分かります。
あそこにまだ何かいる、もしくはあるのだとしても、それはただの残滓です」
私の問いに答えるラルはすごく物憂げな、何かに思いを馳せるかのような表情をしていた。
よくよく考えてみれば、辺り一帯を結界で封じるなんて余程の事なのではないだろうか。
話しぶりから察するにラルも無関係ではないのだろう……無遠慮に訊くような事じゃないと思うから口にはしな――
「昔、何かあったんですか? ファージ様も含めて」
「堅砂くんっ――?!」
容赦も躊躇いもなく訊ねていく堅砂くんに、私は自分でも驚きなのか制止なのか分からないままに彼の名前を呼んだ。
馬車内に同席している守尋巧くんと河久潮くんも『こいつ訊きやがった』的に眉を顰めている。
だが堅砂くんは顔色一つ変えることなく言った。
「訊ける事は訊ける内に訊いておいた方がいいだろう。
依頼を受けるかもしれない俺達とは無関係という訳じゃないだろうからな」
「命を懸けて戦うものとして、実に正しい考えです。
紫苑、そして巧様、潮様も、心遣いは大切ですが、時にはこうして踏み込む事も必要な時があります。
それを推し量る事は難しい事ですが、覚えておいてくださると嬉しいです。
さて何かあったのかですが――ありましたね、ええ。
ですが、今回それはあえて私からは言わないでおきましょう」
「えっと、もしかして、ファージ様から話してくださるかもしれないから?」
「そういう事です、紫苑」
なんとなく呟くと、ラルは満足げに頷き、その上で言葉を続けた。
「この依頼は彼――あの方も、いえあの方こそ一番思う所があって、その上で貴方達に頼んだ事のはずです。
それを私の口から話すのは躊躇われます。
おそらく、無事に依頼を完遂された暁にはあの方から全て話してくださるでしょう」
「それは結構、だが情報が必要なのは今なんですが?」
「大丈夫です。
確かに色々と関係こそありますが、あそこにドラゴンが存在しない以上、情報は意味を為しません。
あそこの結界領域は元々ドラゴンの為に準備されたものなのですから」
「――解せませんね」
ラルの解答に堅砂くんは納得しかねたようで、顎に手を当て思考を巡らせつつ言葉を続けた。
「あの封鎖された地域はドラゴンの為のもので、ラルさんはもうドラゴンがいない事を知っている。
にもかかわらずどうしてずっと封鎖しているんですか?」
「そうですね――その上で十二分に警戒する必要があるから、というのが一番の理由ですが。
私達――ファージ様、私、そしてスカードにとっては大事な場所であり、ある意味直視できない場所でもあるからですね」
「師匠も関係してるの?」
「ええ」
「師匠って?」
「えと、夕飯時の報告会で話したと思うんだけど、私と堅砂くんに冒険者としての修行をつけてくれてる人。
元々ラルがその人を私達に紹介してくれたんだ」
疑問に思ったのか声を上げた守尋くんに簡単に説明する。
そうした事で思い出したようで、守尋くんは、なるほど、と手鼓を打った。
そんな彼に河久くんは若干呆れた表情を浮かべる。
「八重垣さん達何度も話してたぞ――」
「いやーごめんごめん、人の名前覚えるの苦手でさ。あ、話遮ってごめん」
「いえいえ、お気になさらず。
話を元に戻しますが――つまり、私達にとってあそこは……苦い敗北を喫し、失敗してしまった場所なんです。
だからこそ、今の今まで理由を盾に踏み込めなかった――彼にとっては、特に尚更でしょう」
「――そんなファージ様がどうして今、私達にあんな依頼をしたんだろう」
私が何気なくそう呟くと、ラルはただ微笑んで、暫しの間だけ私を見つめていた。
――なんだろうか。
さっきまで散々に見つめられていたからなのか、なんとなく分かる。
ラルの目は私ではない別の人を見ているような、そんな気がした。
……そして、それは今日ファージ様が私を見ていた時のものとよく似ているようにも思えた。
「それも、全てが終われば話してくださるでしょう」
「――なるほどな。今回の依頼は……いや、後で話すか」
「ええ? なんだよ、勿体つけてさ」
「別に勿体つけてないぞ、守尋。効率の問題だ。
どうせまた後でみんな集まった時に話す事になるしな。
ただ言える事は、この依頼は受けておくべきって事だ」
「ええ、そうしてください」
堅砂くんの言葉に、ラルは良く出来ましたと言わんばかりに朗らかに笑って言った。
「もう一くんは察しているようなので、これだけは言っておきましょうか。
今回の依頼に危険は殆どありません。
勿論、しっかりと警戒や準備はしておくべきですが、きっとそうして備える練習になるだけでしょう」
一体如何なる理由なのか、ラルエルは強めの言葉でそう語り、堅砂くんもまた余裕のある不敵な笑みを浮かべていた。
良くは分からないが、この二人がこうまで語る以上、あまり危険な事は起こらないのだろう――そう思っていたんだけどねぇ。
少し揺れる馬車の中。
彼・堅砂一くんは、レートヴァ教聖導師長ラルエルことラルに言った。
するとラルは私・八重垣紫苑を抱きしめたまま――そろそろ離してほしいんだけど、日頃お世話になっている事もあってラルが満足するまで待つつもりです、はい――答えた。
「でも、それなりに緊張していたでしょう?
そんな時は思うよりもずっと頭が働かないものです。
緩める事が出来る時は思いっきり緩める事、大事なので忘れないようにしてくださいね」
「――了解しました。
では、しっかり緩んだので話をさせていただけますか?」
「はい、わかりました。――名残惜しいですが」
ラルはそう言うと私から離れて居住まいを正した。
表情も若干引き締めると本当に凛々しくて、さっきまで私のほほをすりすりしてた人と同じとは思えないなぁ。
まぁ私も好きなヒーロー作品見てる時は人の事言えないんだけど。
お世話になってる両親――遠縁らしいんで明確には血が繋がってない――にもドン引きされるほどで、ええ……。
いや、超名場面だったんですYO!
あの場面で興奮しないヒーロー好きなんていないですよ、マジで。
――まぁ、その、興奮し過ぎて変身玩具鳴らし過ぎたのは反省してます、ホント。
ここに来てから、その続きを見る事が叶わないのが、正直めちゃ寂しいです。
まあ、なにはともあれ。
私がヒーローを愛する位に私を想ってくれていたのなら嬉しいな、うん。
……それを素直に認められない私もいて嫌になるけどね(定期的ネガティブ)。
「――。
話が終わったらまた遠慮なく八重垣を愛でてください」
「ふふふ、そうしますね」
勝手に話進めないでほしいなぁ――とは思うが、嫌ではないのであえてノーコメントの私。
でも一応堅砂くんに半眼気味の視線を送っておきます。
そんな視線を一瞥しながらも華麗にスルーして堅砂くんは言った。
「実際の所、ファージ様からの依頼は俺達でも達成できると思いますか?」
「――ふむ。そうですね――」
そう呟くとラルは私達一人一人を眺め見て、小さく頷いた。
「簡単ではありませんが、貴方方なら不可能ではないと思います。
それに、ファージ様がドラゴンについて言及してましたが――ドラゴンはもういないはずですから」
「そうなの?」
「ええ……あそこにいたドラゴンは特殊な――とても特別な存在でした。
それゆえに明確に、本当の意味で存在していれば私には分かります。
あそこにまだ何かいる、もしくはあるのだとしても、それはただの残滓です」
私の問いに答えるラルはすごく物憂げな、何かに思いを馳せるかのような表情をしていた。
よくよく考えてみれば、辺り一帯を結界で封じるなんて余程の事なのではないだろうか。
話しぶりから察するにラルも無関係ではないのだろう……無遠慮に訊くような事じゃないと思うから口にはしな――
「昔、何かあったんですか? ファージ様も含めて」
「堅砂くんっ――?!」
容赦も躊躇いもなく訊ねていく堅砂くんに、私は自分でも驚きなのか制止なのか分からないままに彼の名前を呼んだ。
馬車内に同席している守尋巧くんと河久潮くんも『こいつ訊きやがった』的に眉を顰めている。
だが堅砂くんは顔色一つ変えることなく言った。
「訊ける事は訊ける内に訊いておいた方がいいだろう。
依頼を受けるかもしれない俺達とは無関係という訳じゃないだろうからな」
「命を懸けて戦うものとして、実に正しい考えです。
紫苑、そして巧様、潮様も、心遣いは大切ですが、時にはこうして踏み込む事も必要な時があります。
それを推し量る事は難しい事ですが、覚えておいてくださると嬉しいです。
さて何かあったのかですが――ありましたね、ええ。
ですが、今回それはあえて私からは言わないでおきましょう」
「えっと、もしかして、ファージ様から話してくださるかもしれないから?」
「そういう事です、紫苑」
なんとなく呟くと、ラルは満足げに頷き、その上で言葉を続けた。
「この依頼は彼――あの方も、いえあの方こそ一番思う所があって、その上で貴方達に頼んだ事のはずです。
それを私の口から話すのは躊躇われます。
おそらく、無事に依頼を完遂された暁にはあの方から全て話してくださるでしょう」
「それは結構、だが情報が必要なのは今なんですが?」
「大丈夫です。
確かに色々と関係こそありますが、あそこにドラゴンが存在しない以上、情報は意味を為しません。
あそこの結界領域は元々ドラゴンの為に準備されたものなのですから」
「――解せませんね」
ラルの解答に堅砂くんは納得しかねたようで、顎に手を当て思考を巡らせつつ言葉を続けた。
「あの封鎖された地域はドラゴンの為のもので、ラルさんはもうドラゴンがいない事を知っている。
にもかかわらずどうしてずっと封鎖しているんですか?」
「そうですね――その上で十二分に警戒する必要があるから、というのが一番の理由ですが。
私達――ファージ様、私、そしてスカードにとっては大事な場所であり、ある意味直視できない場所でもあるからですね」
「師匠も関係してるの?」
「ええ」
「師匠って?」
「えと、夕飯時の報告会で話したと思うんだけど、私と堅砂くんに冒険者としての修行をつけてくれてる人。
元々ラルがその人を私達に紹介してくれたんだ」
疑問に思ったのか声を上げた守尋くんに簡単に説明する。
そうした事で思い出したようで、守尋くんは、なるほど、と手鼓を打った。
そんな彼に河久くんは若干呆れた表情を浮かべる。
「八重垣さん達何度も話してたぞ――」
「いやーごめんごめん、人の名前覚えるの苦手でさ。あ、話遮ってごめん」
「いえいえ、お気になさらず。
話を元に戻しますが――つまり、私達にとってあそこは……苦い敗北を喫し、失敗してしまった場所なんです。
だからこそ、今の今まで理由を盾に踏み込めなかった――彼にとっては、特に尚更でしょう」
「――そんなファージ様がどうして今、私達にあんな依頼をしたんだろう」
私が何気なくそう呟くと、ラルはただ微笑んで、暫しの間だけ私を見つめていた。
――なんだろうか。
さっきまで散々に見つめられていたからなのか、なんとなく分かる。
ラルの目は私ではない別の人を見ているような、そんな気がした。
……そして、それは今日ファージ様が私を見ていた時のものとよく似ているようにも思えた。
「それも、全てが終われば話してくださるでしょう」
「――なるほどな。今回の依頼は……いや、後で話すか」
「ええ? なんだよ、勿体つけてさ」
「別に勿体つけてないぞ、守尋。効率の問題だ。
どうせまた後でみんな集まった時に話す事になるしな。
ただ言える事は、この依頼は受けておくべきって事だ」
「ええ、そうしてください」
堅砂くんの言葉に、ラルは良く出来ましたと言わんばかりに朗らかに笑って言った。
「もう一くんは察しているようなので、これだけは言っておきましょうか。
今回の依頼に危険は殆どありません。
勿論、しっかりと警戒や準備はしておくべきですが、きっとそうして備える練習になるだけでしょう」
一体如何なる理由なのか、ラルエルは強めの言葉でそう語り、堅砂くんもまた余裕のある不敵な笑みを浮かべていた。
良くは分からないが、この二人がこうまで語る以上、あまり危険な事は起こらないのだろう――そう思っていたんだけどねぇ。
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