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5 知らない内に好感度が上がってました……どういうことなの――?
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異世界で過ごす初めての一日は、気付けばあっという間に過ぎていった。
碧色の空の下、用意された馬車に揺られ、到着した最寄りの街。
その片隅に建てられた異世界召喚された人間の為の施設で私達はひとまず一晩過ごした。
色々と至れり尽くせりだったなぁと思ったけど向こうからすれば、勝手に呼びつけた気まずさがあるのかもしれないね、うん。
私はまだ不思議とホームシック的なものを感じる事はなかった。
他の皆もそうでもなかったようで、少なくとも表面的には驚きや動揺はあれど、大きなパニックになるような人はいなかった。
施設で行われた簡単な歓迎式――大仰なものではなく、ちょっとしたホームパーティーのような風情だった――や、案内された暫くの仮宿となる寮での簡単な暮らしの説明も含めて、思いの外疲れていたのかもしれないね。
後で聞いた話だけど、男子も含めて夜中に騒いだりするような事もなく、ただただ私達は深く眠りに落ちていった。
「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」
私・八重垣紫苑にそう言って笑いかけてくれたのは、昨日私達に事情を説明してくれた聖導師長ラルエル様。
「は、はい、お陰様でよく眠れました。様々なご配慮、誠にありがとうございました」
一対一という状況にビクビクしつつ頭を下げつつ、席に座る私。
なんせ小さなテーブルを挟んで私の前にいるのはすごく偉い御方らしいので。
ラルエル様、レートヴァ教という、この世界最大の宗教――この地域におけるその最高責任者なんだって。
いやその肩書の割には若すぎるんじゃないかな……もしかして見た目(二十代)よりずっと年上なんじゃ……。
「なにか?」
ひょえっ!?
問われた私は思わずビックゥッ!?と震えつつ、全力で首を横に振った。
普通の一言のはずなのに、なんかプレッシャー的なものを感じたんですが?
一瞬視線を向けただけで思考読み取られてません?
いや、その場合誤解というか、わたくし的に失礼な事を考えたつもりはないんです。
むしろ見た目より年上だとしたら若々しくてすごいと思ったですよ、ええ。
実際昨日見たままにすごく綺麗で、正直それだけでもありがたさを覚えてしまうほどだ。
拝んでいいです?と言いたくなったのは内緒で。
一夜が明けて、目を覚ました私達は再び神殿に足を運び今に至る。
私達が再び神殿に訪れたのは、昨日は時間的余裕がなく、出来なかった事を行う為であった。
一つは、ちょっと前に召喚されたクラスみんなでやった世界への……レートヴァ教への魔力提供。
義務というか、色々貰える事なっているという私達の特権への支払いみたいな感じ。
昨日私達が目を覚ました場所にあった女神像――その真下にあった、大きな水晶に私達は複数人交代で魔力を注いだ。
正確には勝手に吸収されたというか……元の世界で何度かやった献血っぽい感じかな?
でも、そのお陰で魔力というものが私の中にある事が感覚的に理解出来た。
感覚的には献血でも、実際には違うというか、今まで経験した事がない何かの流れが新鮮で感動でしたね、ええ。
この感覚、ちゃんと覚えておかねば。
あと、ふふふ、こんな私でも世界に貢献できてると思うと……ふふふふふふ、嬉しいなぁ、生きるのを許されてる感じがするぅー!!
……まぁ、その、私の自己肯定はさておき。
そうして魔力提供を終えた後、私達はもう一つの、昨日出来なかった事を行う事となった。
それが今、私が神殿の奥にあった扉の先の個室でラルエル様と一対一となっている理由である。
今私達が何を思い、今後何をしたいと思っているのか――話をする事で、今後へのアドバイスをしたいという事らしい。
聖導師長という偉い肩書の人が直接それを行うあたり、私達が期待されている事は私達が思うよりずっと大きいのかもね。
正直言えばちょっと緊張している。グレードアップした三者面談の気分だ。
うう、苦手なんだよね面談……緊張で胸が痛くなるし。
「そんなに緊張なさらずに。かしこまる事はないんですよ? 楽しくお話しましょう。
実を言うと、異世界のお話が聴けるかもと、私もワクワクしているので」
そんな私にラルエル様は今までとは少し違う、ほんの僅かに崩した表情を浮かべてくれた。
おそらくは気遣いだと思うけど、それがまたかわいくて思わず癒される私。
ふふふ、私もラルエル様の挙動に一喜一憂してた寺虎くんと変わらないなぁ。
あ、でもそれはそれ、寺虎くんははしゃぎ過ぎだと思います、いろんな意味で。もう少し自重してほしいです、はい。
「あ、ああ、ありがとうございます……」
「いえいえ、それでは、あなたの事を教えてください――八重垣紫苑様」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「――はい、では、そういう事で」
「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします」
そうして話す事――えーと、大体30分かな。
まだバッテリーが残っている携帯端末で開始から今までの時間を確認して、私は頭を下げた。
うう、結構自分語りしちゃったみたいで恥ずかしい……。
「えと、その、すみません、まだ待ってる皆結構いるのに長話になってしまいました」
「いえ、気になさらずに。
というより、貴方とお話しできて、本当に良かったと思っています紫苑様――いえ、紫苑」
「え、ええ、そう呼んでください。他の皆はともかく、私は様付けなんてされるような人間じゃないですし――」
「貴方も私の事は、ラル、と気軽に呼んでね?」
「ゴボォッ?!」
私は出されていた紫色のお茶、リーアルゥの――紅茶と日本茶の相中のような味だった――最後の一口を含んだ瞬間、ラルエル様がそんな事を言ったので、吹き出しそうになった。
というかそれを堪えた結果むせました。
「ああっ!? 大丈夫紫苑? 回復魔術をかける?」
「ゴホッゲホッ、だ、大丈夫です――」
「そんな他人行儀な――貴方は私の親友なんだから。これからはもっと砕けた言葉で話してね?」
「え、えぇ――?!」
あれー? あっれー?
確かに色々話して結構打ち解けはしたけど、さっきまでは普通だったんだけど……ちょっと尋常でない距離の詰められ方に、私はただただ困惑した。
「え、いや、さっきまでは普通で――」
でも陰キャの私はこういう時どうしたらいいのか分からず、思うように言葉を紡げず、わたわたした。
意見交換とかはギリギリのギリ出来るんじゃないかなぐらいだけど、人間関係のはホント不慣れです、はい。
だが、ラルエル様はそんな私に満面の笑顔を向けてきた。
おおお――美人過ぎる人の笑顔って眩しいぃっ!?
「さっきまではお仕事だったから。
紫苑も、皆がいる場所なら丁寧な言葉でもいいけど、二人で話す時はそういうのは無しにしてほしいなぁ、うふふ」
「えぇぇぇ……?」
そう言いながらラルエル様は前のめりになり、伸ばした手をスルゥ――ッと私の手に絡めて持ち上げて両手で包み込んできた。
いや、こう、なんだろ……そこはかとなく少し怖いんですが。
私の何かがラルエル様の心の琴線に触れたのかもしれないけど……うーん、さっぱり分かりません(思考放棄)。
でも、それはそれと言いますか。
私的に友情は年齢じゃないと思うから、さっきの親友って言葉の響きには……うぐぐっ!
ちょっと心がときめくというか嬉し過ぎるというかなんですけど!?
わ、私なんかに親友が出来ちゃっていいんだろうか……いやしかし、向こうの気持ちを無碍にするわけにもいかないし……う、ううーん。
そうして、嬉しさや戸惑いや個人的欲望というか願望というか、いろいろなものが入り混じった結果。
「え、ええ、と、そのじゃあ、ラル、って呼んじゃったりなんかするのは――」
「あぁぁぁ、紫苑――! そうして、うん、ずっとそうしてね? ね?」
「ひょわぁー!? あ、えと、その、ひゃい! 善処しますぅ……!?」
直後恍惚とした表情のラルエル様――ラルにに抱きしめられて、肩を掴まれてグワングワン振り回されて、私はリアクションらしいリアクションを取る事も出来ず、そう呟く事しかできませんでした。
ラルもそうだけど、私自身もどういう情緒になればいいんでしょうか、これ。
友達があまりにいない私自身全く分からず、私はただただ引き攣った笑みを浮かべる事しかできませんでしたとさ。
碧色の空の下、用意された馬車に揺られ、到着した最寄りの街。
その片隅に建てられた異世界召喚された人間の為の施設で私達はひとまず一晩過ごした。
色々と至れり尽くせりだったなぁと思ったけど向こうからすれば、勝手に呼びつけた気まずさがあるのかもしれないね、うん。
私はまだ不思議とホームシック的なものを感じる事はなかった。
他の皆もそうでもなかったようで、少なくとも表面的には驚きや動揺はあれど、大きなパニックになるような人はいなかった。
施設で行われた簡単な歓迎式――大仰なものではなく、ちょっとしたホームパーティーのような風情だった――や、案内された暫くの仮宿となる寮での簡単な暮らしの説明も含めて、思いの外疲れていたのかもしれないね。
後で聞いた話だけど、男子も含めて夜中に騒いだりするような事もなく、ただただ私達は深く眠りに落ちていった。
「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」
私・八重垣紫苑にそう言って笑いかけてくれたのは、昨日私達に事情を説明してくれた聖導師長ラルエル様。
「は、はい、お陰様でよく眠れました。様々なご配慮、誠にありがとうございました」
一対一という状況にビクビクしつつ頭を下げつつ、席に座る私。
なんせ小さなテーブルを挟んで私の前にいるのはすごく偉い御方らしいので。
ラルエル様、レートヴァ教という、この世界最大の宗教――この地域におけるその最高責任者なんだって。
いやその肩書の割には若すぎるんじゃないかな……もしかして見た目(二十代)よりずっと年上なんじゃ……。
「なにか?」
ひょえっ!?
問われた私は思わずビックゥッ!?と震えつつ、全力で首を横に振った。
普通の一言のはずなのに、なんかプレッシャー的なものを感じたんですが?
一瞬視線を向けただけで思考読み取られてません?
いや、その場合誤解というか、わたくし的に失礼な事を考えたつもりはないんです。
むしろ見た目より年上だとしたら若々しくてすごいと思ったですよ、ええ。
実際昨日見たままにすごく綺麗で、正直それだけでもありがたさを覚えてしまうほどだ。
拝んでいいです?と言いたくなったのは内緒で。
一夜が明けて、目を覚ました私達は再び神殿に足を運び今に至る。
私達が再び神殿に訪れたのは、昨日は時間的余裕がなく、出来なかった事を行う為であった。
一つは、ちょっと前に召喚されたクラスみんなでやった世界への……レートヴァ教への魔力提供。
義務というか、色々貰える事なっているという私達の特権への支払いみたいな感じ。
昨日私達が目を覚ました場所にあった女神像――その真下にあった、大きな水晶に私達は複数人交代で魔力を注いだ。
正確には勝手に吸収されたというか……元の世界で何度かやった献血っぽい感じかな?
でも、そのお陰で魔力というものが私の中にある事が感覚的に理解出来た。
感覚的には献血でも、実際には違うというか、今まで経験した事がない何かの流れが新鮮で感動でしたね、ええ。
この感覚、ちゃんと覚えておかねば。
あと、ふふふ、こんな私でも世界に貢献できてると思うと……ふふふふふふ、嬉しいなぁ、生きるのを許されてる感じがするぅー!!
……まぁ、その、私の自己肯定はさておき。
そうして魔力提供を終えた後、私達はもう一つの、昨日出来なかった事を行う事となった。
それが今、私が神殿の奥にあった扉の先の個室でラルエル様と一対一となっている理由である。
今私達が何を思い、今後何をしたいと思っているのか――話をする事で、今後へのアドバイスをしたいという事らしい。
聖導師長という偉い肩書の人が直接それを行うあたり、私達が期待されている事は私達が思うよりずっと大きいのかもね。
正直言えばちょっと緊張している。グレードアップした三者面談の気分だ。
うう、苦手なんだよね面談……緊張で胸が痛くなるし。
「そんなに緊張なさらずに。かしこまる事はないんですよ? 楽しくお話しましょう。
実を言うと、異世界のお話が聴けるかもと、私もワクワクしているので」
そんな私にラルエル様は今までとは少し違う、ほんの僅かに崩した表情を浮かべてくれた。
おそらくは気遣いだと思うけど、それがまたかわいくて思わず癒される私。
ふふふ、私もラルエル様の挙動に一喜一憂してた寺虎くんと変わらないなぁ。
あ、でもそれはそれ、寺虎くんははしゃぎ過ぎだと思います、いろんな意味で。もう少し自重してほしいです、はい。
「あ、ああ、ありがとうございます……」
「いえいえ、それでは、あなたの事を教えてください――八重垣紫苑様」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「――はい、では、そういう事で」
「お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします」
そうして話す事――えーと、大体30分かな。
まだバッテリーが残っている携帯端末で開始から今までの時間を確認して、私は頭を下げた。
うう、結構自分語りしちゃったみたいで恥ずかしい……。
「えと、その、すみません、まだ待ってる皆結構いるのに長話になってしまいました」
「いえ、気になさらずに。
というより、貴方とお話しできて、本当に良かったと思っています紫苑様――いえ、紫苑」
「え、ええ、そう呼んでください。他の皆はともかく、私は様付けなんてされるような人間じゃないですし――」
「貴方も私の事は、ラル、と気軽に呼んでね?」
「ゴボォッ?!」
私は出されていた紫色のお茶、リーアルゥの――紅茶と日本茶の相中のような味だった――最後の一口を含んだ瞬間、ラルエル様がそんな事を言ったので、吹き出しそうになった。
というかそれを堪えた結果むせました。
「ああっ!? 大丈夫紫苑? 回復魔術をかける?」
「ゴホッゲホッ、だ、大丈夫です――」
「そんな他人行儀な――貴方は私の親友なんだから。これからはもっと砕けた言葉で話してね?」
「え、えぇ――?!」
あれー? あっれー?
確かに色々話して結構打ち解けはしたけど、さっきまでは普通だったんだけど……ちょっと尋常でない距離の詰められ方に、私はただただ困惑した。
「え、いや、さっきまでは普通で――」
でも陰キャの私はこういう時どうしたらいいのか分からず、思うように言葉を紡げず、わたわたした。
意見交換とかはギリギリのギリ出来るんじゃないかなぐらいだけど、人間関係のはホント不慣れです、はい。
だが、ラルエル様はそんな私に満面の笑顔を向けてきた。
おおお――美人過ぎる人の笑顔って眩しいぃっ!?
「さっきまではお仕事だったから。
紫苑も、皆がいる場所なら丁寧な言葉でもいいけど、二人で話す時はそういうのは無しにしてほしいなぁ、うふふ」
「えぇぇぇ……?」
そう言いながらラルエル様は前のめりになり、伸ばした手をスルゥ――ッと私の手に絡めて持ち上げて両手で包み込んできた。
いや、こう、なんだろ……そこはかとなく少し怖いんですが。
私の何かがラルエル様の心の琴線に触れたのかもしれないけど……うーん、さっぱり分かりません(思考放棄)。
でも、それはそれと言いますか。
私的に友情は年齢じゃないと思うから、さっきの親友って言葉の響きには……うぐぐっ!
ちょっと心がときめくというか嬉し過ぎるというかなんですけど!?
わ、私なんかに親友が出来ちゃっていいんだろうか……いやしかし、向こうの気持ちを無碍にするわけにもいかないし……う、ううーん。
そうして、嬉しさや戸惑いや個人的欲望というか願望というか、いろいろなものが入り混じった結果。
「え、ええ、と、そのじゃあ、ラル、って呼んじゃったりなんかするのは――」
「あぁぁぁ、紫苑――! そうして、うん、ずっとそうしてね? ね?」
「ひょわぁー!? あ、えと、その、ひゃい! 善処しますぅ……!?」
直後恍惚とした表情のラルエル様――ラルにに抱きしめられて、肩を掴まれてグワングワン振り回されて、私はリアクションらしいリアクションを取る事も出来ず、そう呟く事しかできませんでした。
ラルもそうだけど、私自身もどういう情緒になればいいんでしょうか、これ。
友達があまりにいない私自身全く分からず、私はただただ引き攣った笑みを浮かべる事しかできませんでしたとさ。
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