3 / 5
❥❥❥
しおりを挟むルクが来て数日経った。相変わらず敵意は無いようだった。武器を返せと要求することなくこちらの命令に大人しく従う。
ルク用に用意された部屋で魔王の業務が終わるまで大人しく待っている。しかしルクは時たま突飛な行動を取るのでゲレを飽きさせなかった。
「フン他愛もない」
政が終わり一息つくと不意に気配を感じて見れば物陰でルクがこちらを窺っていた。こうしているとほぼペットのような存在だ。
「どうした?遊んで欲しいのか?」
僅かに頷いた相手は物陰からそわそわしながら姿を現す……裸だった。初めて会った時の羞恥はどこへ行ったのかとよく見ると萎えて納まっている彼の性器に何かが巻きついていた。
(何だ……リードか?)
陰囊から裏筋、亀頭まで丁寧に結ばれ、先端から伸びるリードの持ち手をルクは上目遣いでゲレに差し出した。
「引っ張ってくれ……思い切り」
「…………」
ゲレは無言でリードを手に取る。言われた通りぐいっと思い切り引っ張ってやるとぶるんっと僅かに伸びたペニスがこちらに向いた。
「んおぉっ」
リードを引かれる衝撃に身を震わせながらルクは背後にある壁にもたれかかると前のめりになるまいと足を踏ん張るようにガニ股になった。まるでリードを引いて反抗する犬のような滑稽さを鼻で嗤うとさらに引っ張ってやる。
「んおっ!?つ、つよいぃ!」
強く引く度に前のめりになるまいとくいっくいっと腰を引き反発してくるのが面白くてまるで綱引きでもしているみたいだ。
「ククク…………ほら、どうした?もっと踏ん張ってみせろ」
「ひおっん、ん、がんばるぅっ……!」
初めの頃の凛とした表情は跡形もなく眉が垂れ下がり、泣きそうな顔で頬を弛ませている。リードを引き合っているうちにぷるぷると跳ねていたペニスが膨らんでゲレに引かれなくても反り返り自ら裏筋を見せた。
「何だ?こんなので勃起したのか?恥ずかしいやつめ」
「あっあっらって、おちんちんがこしゅれちゃうからっ……!おぉっ……ぐ……。」
萎えていた時よりムクムクと成長したペニスに巻きつけられているリードがぎゅっと食い込む。血管が浮いて今にも爆発寸前と言った所だが亀頭回りを拘束する縄が射精を妨げていた。
……なんて恥ずかしい格好だ。
そう思いながら尚もリードを強弱つけて弾いてやると我慢汁が床を汚した。
「あんっおっおっ!とってぇっこれっとってぇぇぇっイきたいっ!おっちんちんくるしいっ!」
「そうか?良さそうじゃないかこんなに涎を垂らして」
痛くないように絶妙な力加減でリードを引きペニスを刺激してやる。敏感な部分を紐で擦られ射精感は高まりガクガクと腰が跳ねる。
「やら……これ……まおう……」
「……仕方の無いやつめ」
涙目で強請られたゲレは拘束されたペニスを解こうと結び目を弄るが気持ちいいのかくすぐったいのかルクの身体が跳ねてしまうのでなかなか解けなかった。
「あっ、ひんっや、やぁ……、」
「こら、動くな……全くどれだけきつく結んだのだ?」
「ん、ん……!あっ」
揺れ動くそれを掴み解れを解くと緩んだ縄は先走りに滑り戒めを解放した。にも関わらず未だにルクのペニスはゲレの手から離れようとしない。
「は、まおうっまおう……っ」
「……」
「っあひぃいぃ……~~~~~っ!」
掌に擦り付けてくる様に呆れながら陰囊を思い切り潰してやるとルクは舌を突き出して白濁を飛ばした。
「はぁ……だから自分で解かなかったのか。」
「ひゃ……ごめ……あぅっ……」
悶えながらずるずると地面にへたれ込むルクを抱え上げると嬉しそうに顔を埋めてきた。
「はぁ……すごいよお……こんなのはじめて……」
「そうか」
「王国に居た時からずっと魔王にこうされたくてがんばってきてやっと……」
「なんだと?」
ふにゃりと笑いながら聞き捨てならないことを言い出したルクに少し目を見開いた。
「ん……お前の噂を聞いた時からずっと会いたくて、一生懸命鍛錬して勇者になれるようにがんばったんだ」
「私に会う為……か」
巷で流れる魔王の噂などどれも悪虐の限りを尽くす恐怖の魔王と蹂躙される国々というろくでもないものばかりだったのではないか。
そんな魔王に虐めてもらう為にわざわざ勇者になってまでここまで来たということか?
(なんというか、面白い……面白いというか、すごい奴だな)
「でも、実際会ってみて拍子抜けというか」
「?」
「いや、少し安心した部分もあるかも……だって魔王、なんだかんだ優しい……ひゃっ……!」
「黙れ」
「ひゃい」
23
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ストレスを感じすぎた社畜くんが、急におもらししちゃう話
こじらせた処女
BL
社会人になってから一年が経った健斗(けんと)は、住んでいた部屋が火事で焼けてしまい、大家に突然退去命令を出されてしまう。家具やら引越し費用やらを捻出できず、大学の同期であった祐樹(ゆうき)の家に転がり込むこととなった。
家賃は折半。しかし毎日終電ギリギリまで仕事がある健斗は洗濯も炊事も祐樹に任せっきりになりがちだった。罪悪感に駆られるも、疲弊しきってボロボロの体では家事をすることができない日々。社会人として自立できていない焦燥感、日々の疲れ。体にも心にも余裕がなくなった健斗はある日おねしょをしてしまう。手伝おうとした祐樹に当たり散らしてしまい、喧嘩になってしまい、それが張り詰めていた糸を切るきっかけになったのか、その日の夜、帰宅した健斗は玄関から動けなくなってしまい…?
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話
ききふわいん
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。
立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
くっころ勇者は魔王の子供を産むことになりました
あさきりゆうた
BL
BLで「最終決戦に負けた勇者」「くっころ」、「俺、この闘いが終わったら彼女と結婚するんだ」をやってみたかった。
一話でやりたいことをやりつくした感がありますが、時間があれば続きも書きたいと考えています。
21.03.10
ついHな気分になったので、加筆修正と新作を書きました。大体R18です。
21.05.06
なぜか性欲が唐突にたぎり久々に書きました。ちなみに作者人生初の触手プレイを書きました。そして小説タイトルも変更。
21.05.19
最終話を書きました。産卵プレイ、出産表現等、初めて表現しました。色々とマニアックなR18プレイになって読者ついていけねえよな(^_^;)と思いました。
最終回になりますが、補足エピソードネタ思いつけば番外編でまた書くかもしれません。
最後に魔王と勇者の幸せを祈ってもらえたらと思います。
23.08.16
適当な表紙をつけました
君が好き過ぎてレイプした
眠りん
BL
ぼくは大柄で力は強いけれど、かなりの小心者です。好きな人に告白なんて絶対出来ません。
放課後の教室で……ぼくの好きな湊也君が一人、席に座って眠っていました。
これはチャンスです。
目隠しをして、体を押え付ければ小柄な湊也君は抵抗出来ません。
どうせ恋人同士になんてなれません。
この先の長い人生、君の隣にいられないのなら、たった一度少しの時間でいい。君とセックスがしたいのです。
それで君への恋心は忘れます。
でも、翌日湊也君がぼくを呼び出しました。犯人がぼくだとバレてしまったのでしょうか?
不安に思いましたが、そんな事はありませんでした。
「犯人が誰か分からないんだ。ねぇ、柚月。しばらく俺と一緒にいて。俺の事守ってよ」
ぼくはガタイが良いだけで弱い人間です。小心者だし、人を守るなんて出来ません。
その時、湊也君が衝撃発言をしました。
「柚月の事……本当はずっと好きだったから」
なんと告白されたのです。
ぼくと湊也君は両思いだったのです。
このままレイプ事件の事はなかった事にしたいと思います。
※誤字脱字があったらすみません
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる