Drug Crazy.

一章：学園の闇

謎の同級生 06＊

＊　＊　＊　＊　＊　＊


　体を這い回る手の感触。
親友が訳の解らない奇声を上げながら。
人間なのか獣なのか、解らない状態で、親友は真哉を犯していく。
抵抗しようにも、麻薬で理性が飛んでいる彼、市川 佚（イチカワ イツ）の力は、尋常ではなかった。


　何故こうなった、と考える暇もなく、真哉は裸にされ、佚のよだれでベタベタにされていた。
言葉も力も通じない。
彼は既に人間ではなかった。


　地獄のような時間だった。
佚の手が、指が、真哉の感じる場所に触れていく。
男が男にいたぶられ感じる。
これ以上の侮辱も屈辱もない。
真哉は耐えるように唇を噛んだ。
それでも、性感帯を刺激されれば、健康な男子だ、
体は反応してしまう。

「かっ、感じてっ……るんだろおぉおっ！？　真哉も、きも、きもちいくなろうぜえぇ、なあ！」
「いっ、嫌だっ！　佚、やめっ……っぅあ」

真哉の陰茎が勃起するのを見て、けたけたと笑いながら其処をむんずと掴む佚。
そのまま上下に扱き出す。


　真哉は他人から受ける初めての刺激に、背中を反らす。
目は見開き、涙が後から後に零れ落ちる。

「真哉っ、真哉っ！　お前もやれよおぉぉお！　さ、サイコー、きもちいー」

口端からよだれを垂らし、佚は焦点の合わない目で真哉のものと自分のものを擦り合わせ、一緒に握り込んだ。

「やっ、いや！　イツっ、やめろっ！　こん、こんなの、おかしいっ！」
「いやじゃないだろお？　勃起してんじゃん。なあ、お前にも分けてやるよおぉお。一緒にイこう、真哉」

佚の行動に手足をバラバラに動かし、必死で暴れる真哉だったが、不意に顎を捕まれ、口を無理矢理開けさせられる。
そして、佚の手から白い錠剤が口内に落とされる。


　真哉は其れが何かを察し、首を左右に降りたくる。
薬を舌で上に押し追い出そうとするも、佚の唇に口を塞がれてしまい叶わなかった。
佚の舌が入り込んでくる。
舌が薬を喉の方まで運んできた。


　どうにか抵抗しようと試みるも、上手くいかない。
その内に、自分の分と佚の分のよだれが口の中に溜まり、条件反射で唾をごくんと飲み込んでしまう。
錠剤も一緒に、だ。


　絶望に真哉の目から光が消えた。
佚は口を離し、ふはははっと笑っている。

「飲んだっ、飲んだなっ、真哉！」
「……っ……ふっ、ぁ、あっ？」

佚の指が陰茎から離れ、奥の搾まりに触れた。
性急な動きで人差し指が其処を突いてくる。
濡れてもいない場所を、めりめりと無理矢理に抉じ開けていく。