35 / 68
一章:不良アリスとみなしご兎
不良アリスとみなしご兎の幸せ 10*
しおりを挟む翔のペニスを握る手から快感で力が抜ける。
「カケル。サボんないでよ。ほら、ちゃんと動かす」
「ヒッ、ん、ゃっ、むっ……り! しょ、う!」
ぐりぐり、と鈴口を親指で抉られ、俺の其処は我慢汁を溢れ出させる。
そんな俺を笑い、翔は自身の腰を動かし催促した。
だが、俺は目を瞑り首を振りたくる。
「しょうがないなあ。扱きっこ、で許してあげる」
翔は俺の手を一旦剥がし、自身の一物と俺の一物をくっつけた。
そうして、俺の手を添えさせる。
翔の手もまたペニスを握り込んでいる。
翔の腰が動く度に、互いのペニスが擦れ合う。
其れに合わせて、俺の手と、翔の手が動く。
得も知れぬ快感だった。
俺も恥ずかしさを忘れて、翔の腰に押し付けるようにして腰を振っていた。
「ンッ、ンア、ヤッァ、……ハゥッン」
「カケル、積極的。そんなにイイの?」
「うっせ。ぁ、あっ……だまっ、て、腰振れよ」
目元を染める翔にからかわれるも、構っている余裕が俺にはなかった。
「んむ、っふあ……くっ、ぅん」
「……っ……」
自分から噛み付くようなキスを仕掛ける。
翔の唇に舌を差し込んだ瞬間、仕掛けた筈の俺が翔に呑み込まれていた。
舌を絡め取られ、痛い程に吸われた。
かと思えば、優しく舐め上げられる。
どちらのものとも解らぬ唾液が口の中を満たしている。
ごくり、と喉が上下した。
キスの合間にも、ぬるぬると性器同士を擦り合わせ、手で互いに互いを高めていく。
達しそうになる程に快感が強まり、自然と口を離していた。
「ンハっ、くっ……ん、アッ、ヤ、ゥッハァ」
抑えたくとも抑え切れない嬌声が溢れる。
翔の息も荒いようだ。
絶頂に向けて、腰と手のスピードが上がる。
もう頭の中はイクことしか考えられなかった。
「カケル、一緒に、イこっか?」
「ンッ、ンッ、! もっ」
出る、と叫んだ瞬間。
俺と翔は、ほぼ同時に果てた。
腹や手に、二人分の精液がべったりと付着していた。
俺は目を綴じて息を整えようとする。
肩が上下していた。
ふと、下の方に気配を感じる。
緩慢な動きで瞼をあければ、足と足の間に翔の顔があった。
「なっ、なに、して……ちょ、ヤッ」
「黙って、カケル。イイコにしててね」
そのまま両足を持ち上げられ、まんぐり返しのような格好になり、吐精したばかりでぐったりと萎えた陰茎も、その下で揺れる睾丸も、更に下降し、他人の目に触れることのない窪みまで全てが丸見えである。
俺は羞恥に体を捩ろうとするも、翔に押さえ付けられてしまう。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
初恋の幼馴染の女の子の恰好をさせられメス調教もされて「彼女」の代わりをさせられる男の娘シンガー
湊戸アサギリ
BL
またメス調教ものです。今回はエロ無しです。女装で押し倒されいますがエロはありません
女装させられ、女の代わりをさせられる屈辱路線です。メス調教ものは他にも書いていますのでよろしくお願いいたします
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる