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84話
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「……とりあえず上がってください。さすがに先輩たちを立たせてるわけにはいかないので」
真希もさすがにこのまま立ち話をさせるのは先輩に失礼だと思い、中に入れる。
「ありがとう北野後輩。上がらせてもらうよ」
「それじゃーお邪魔しまーす」
「清美。もう少し礼儀正しくできないのですか。全く、もう高校三年生ですよ。お邪魔します北野さん。次は連絡しますので、中に入ったらラインでも交換しませんか?」
「そうですね。せっかくだから交換しますか」
紗那と麗奈は礼儀正しく中に入るのだが、清美だけは言動が小学生だった。
麗奈の言う通り、清美の将来が心配である。
「まぁーまぁー友達の家なんだから」
麗奈が清美に説教するものの、清美は全く反省していなかった。
これには麗奈も紗那も頭を抱えていた。
その後、三人を家の中に入れた後、真希は三人のためにコップと麦茶を用意する。
「ありがとう北野後輩」
「ありがとー北野ー」
「ありがとうございます」
「いえ。せっかく焼きそばとかたこ焼きとか買ってきてくれたので礼には及びません」
三人が真希にお礼を言うと、平静を装いながら答えるも真希は照れていた。
嬉しそうな表情で『ありがとう』を言われると真希だって嬉しい。
それに久しぶりに普通に紗那たちと話せて楽しかったというのもある。
真希は少しだけ紗那との気まずさを忘れることができた。
「それじゃー早速、北野後輩とルインを交換するか。連絡手段がないと困るからな」
今回のことも含め、真希と連絡手段がないと困ることが分かった四人は、それぞれルインのIDを交換した。
真希の連絡先に増える『鈴木紗那』と『黒木麗奈』と『沢田清美』の文字。
気のせいか、スマホが少し重くなったような気がする。
まさか家族以外の連絡先が増えるとは思っていなかった真希は新鮮な三人の連絡先を見て、少しだけ頬が緩んでしまう。
それに加え、四人のグループルインも作った。
「これでいつもで連絡取れるね」
「そうですね。これでいつもで連絡が取り合えますね」
「……これで北野後輩といつでも連絡が取り合えるのか……楽しみだな」
清美と麗奈は楽しそうに談笑し、紗那も嬉しそうになにか呟いている。
「これからはいつでも北野後輩と話せるな」
「そうですね……っ」
真希と連絡先を交換して嬉しそうな紗那の表情を見て、相づちを打つ真希だったが不意に紗那の唇を見てしまい、あの時のキスを思い出す。
キスを思い出した瞬間、また気まずさも思い出す。
そのせいで真希は不自然に紗那から視線をそらしてしまった。
視線をそらされた紗那もまた意識してしまい、真希から視線をそらしてしまう。
そのことに紗那から先に視線をそらした真希は気づいていない。
真希もさすがにこのまま立ち話をさせるのは先輩に失礼だと思い、中に入れる。
「ありがとう北野後輩。上がらせてもらうよ」
「それじゃーお邪魔しまーす」
「清美。もう少し礼儀正しくできないのですか。全く、もう高校三年生ですよ。お邪魔します北野さん。次は連絡しますので、中に入ったらラインでも交換しませんか?」
「そうですね。せっかくだから交換しますか」
紗那と麗奈は礼儀正しく中に入るのだが、清美だけは言動が小学生だった。
麗奈の言う通り、清美の将来が心配である。
「まぁーまぁー友達の家なんだから」
麗奈が清美に説教するものの、清美は全く反省していなかった。
これには麗奈も紗那も頭を抱えていた。
その後、三人を家の中に入れた後、真希は三人のためにコップと麦茶を用意する。
「ありがとう北野後輩」
「ありがとー北野ー」
「ありがとうございます」
「いえ。せっかく焼きそばとかたこ焼きとか買ってきてくれたので礼には及びません」
三人が真希にお礼を言うと、平静を装いながら答えるも真希は照れていた。
嬉しそうな表情で『ありがとう』を言われると真希だって嬉しい。
それに久しぶりに普通に紗那たちと話せて楽しかったというのもある。
真希は少しだけ紗那との気まずさを忘れることができた。
「それじゃー早速、北野後輩とルインを交換するか。連絡手段がないと困るからな」
今回のことも含め、真希と連絡手段がないと困ることが分かった四人は、それぞれルインのIDを交換した。
真希の連絡先に増える『鈴木紗那』と『黒木麗奈』と『沢田清美』の文字。
気のせいか、スマホが少し重くなったような気がする。
まさか家族以外の連絡先が増えるとは思っていなかった真希は新鮮な三人の連絡先を見て、少しだけ頬が緩んでしまう。
それに加え、四人のグループルインも作った。
「これでいつもで連絡取れるね」
「そうですね。これでいつもで連絡が取り合えますね」
「……これで北野後輩といつでも連絡が取り合えるのか……楽しみだな」
清美と麗奈は楽しそうに談笑し、紗那も嬉しそうになにか呟いている。
「これからはいつでも北野後輩と話せるな」
「そうですね……っ」
真希と連絡先を交換して嬉しそうな紗那の表情を見て、相づちを打つ真希だったが不意に紗那の唇を見てしまい、あの時のキスを思い出す。
キスを思い出した瞬間、また気まずさも思い出す。
そのせいで真希は不自然に紗那から視線をそらしてしまった。
視線をそらされた紗那もまた意識してしまい、真希から視線をそらしてしまう。
そのことに紗那から先に視線をそらした真希は気づいていない。
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