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天使と悪魔は笑う2
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渋井光、16才。ある時、彼は神にお祈りをした。
「神様。俺の願いを叶えたまえ! 遅刻しませんように! テストで100点が取れますように! 大金持ちになれますように! 女の子にモテますように! 道を歩いていたら100円玉を拾えますように! 電車に乗ったら座れますよに! 女の子のスカートが風でめくれますように! 学校にミサイルが撃ち込まれて無くなりますように!」
その時だった。空から聖なる光が彼の元に差し込む。すると聖なる光の中から小さな天使が現れた。
「私は神の使いのエンジェルちゃん。」
「なんだか、ちんちくりんだな?」
「お黙り! 私は神の使徒で偉いんだぞ!」
「すいません。」
聖なる光の中から現れたのは、神の使徒、エンジェルちゃんだった。
「神の使徒が神の言葉を伝える。」
「おお! 俺の願いを神様が叶えてくれるのか!」
「渋井光。おまえの願いごとは邪で叶えるに値しない。」
「ズコー!? そんな!? 神様は俺の願い事は叶える気がないのか!?」
「神様は、こうも言いました。」
神の言葉には続きがあった。
「おまえみたいな欲望の塊の人間を放置しておくと、悪魔と契約して、強力な悪魔になるでしょう。」
「神様のバカ野郎ー! そうだ! 神様の言う通りだ! 俺は悪魔と契約して、悪魔になってやるぜ! ケッケッケ!」
俺は願い事を叶えてくれない神様より、悪いことをすることも許される悪魔になろって好き勝手することを選んだ。
「あなた、天使になりませんか?」
「え?」
「神様は私に言いました。強力な悪魔が生まれるぐらいなら、天使にスカウトして、神の使徒にしちゃいなよ。と。」
「どんな神様だ!?」
俺は神様の想定外の提案に戸惑った。神様は俺の願い事を叶えない。そんな神様の使徒である天使になって楽しいのだろうか?
「ここだけの話ですが、神の使徒には特典がいっぱいあります!」
「特典?」
「まず天使は背中に天使の羽が生えるので、瞬時に移動することが出来るので、学校に遅刻するなどという愚行は行えません!」
「そんなこと天使の力を使っていいんですか!?」
「いいんです!」
恐るべし、神の使徒。
「次に天使は頭に天使の輪が着けれるので、眠っていてもテストの点数は100点間違いなし! なんてったって、神の使徒ですから!」
「それでいいのか!? 神の使徒!?」
「いいんです!」
すごすぎる、神の使徒。
「お金も女も自由自在! 学校を壊しても許される! それが神の使徒だ!」
「うまい話で怪しいが、な、なりたくなってきた神の使徒!?」
「さらに! 今なら神の使徒スカウトキャンペーン中で、天使ポイントをな、な、なんと! 10000ポイントをプレゼントだ!」
「はい! はい! 俺、神の使徒やります! 天使になります!」
俺は、こうして神の使徒になった。
「人間って、単純。ホッホッホッ。」
スカウトのエンジェルの思い通りだった。
つづく。
「神様。俺の願いを叶えたまえ! 遅刻しませんように! テストで100点が取れますように! 大金持ちになれますように! 女の子にモテますように! 道を歩いていたら100円玉を拾えますように! 電車に乗ったら座れますよに! 女の子のスカートが風でめくれますように! 学校にミサイルが撃ち込まれて無くなりますように!」
その時だった。空から聖なる光が彼の元に差し込む。すると聖なる光の中から小さな天使が現れた。
「私は神の使いのエンジェルちゃん。」
「なんだか、ちんちくりんだな?」
「お黙り! 私は神の使徒で偉いんだぞ!」
「すいません。」
聖なる光の中から現れたのは、神の使徒、エンジェルちゃんだった。
「神の使徒が神の言葉を伝える。」
「おお! 俺の願いを神様が叶えてくれるのか!」
「渋井光。おまえの願いごとは邪で叶えるに値しない。」
「ズコー!? そんな!? 神様は俺の願い事は叶える気がないのか!?」
「神様は、こうも言いました。」
神の言葉には続きがあった。
「おまえみたいな欲望の塊の人間を放置しておくと、悪魔と契約して、強力な悪魔になるでしょう。」
「神様のバカ野郎ー! そうだ! 神様の言う通りだ! 俺は悪魔と契約して、悪魔になってやるぜ! ケッケッケ!」
俺は願い事を叶えてくれない神様より、悪いことをすることも許される悪魔になろって好き勝手することを選んだ。
「あなた、天使になりませんか?」
「え?」
「神様は私に言いました。強力な悪魔が生まれるぐらいなら、天使にスカウトして、神の使徒にしちゃいなよ。と。」
「どんな神様だ!?」
俺は神様の想定外の提案に戸惑った。神様は俺の願い事を叶えない。そんな神様の使徒である天使になって楽しいのだろうか?
「ここだけの話ですが、神の使徒には特典がいっぱいあります!」
「特典?」
「まず天使は背中に天使の羽が生えるので、瞬時に移動することが出来るので、学校に遅刻するなどという愚行は行えません!」
「そんなこと天使の力を使っていいんですか!?」
「いいんです!」
恐るべし、神の使徒。
「次に天使は頭に天使の輪が着けれるので、眠っていてもテストの点数は100点間違いなし! なんてったって、神の使徒ですから!」
「それでいいのか!? 神の使徒!?」
「いいんです!」
すごすぎる、神の使徒。
「お金も女も自由自在! 学校を壊しても許される! それが神の使徒だ!」
「うまい話で怪しいが、な、なりたくなってきた神の使徒!?」
「さらに! 今なら神の使徒スカウトキャンペーン中で、天使ポイントをな、な、なんと! 10000ポイントをプレゼントだ!」
「はい! はい! 俺、神の使徒やります! 天使になります!」
俺は、こうして神の使徒になった。
「人間って、単純。ホッホッホッ。」
スカウトのエンジェルの思い通りだった。
つづく。
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