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魔法探偵シャーロット・ホームズ5

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 ここは渋谷のスクランブル交差点。
「いくぞ! 魔女王の使い魔!」
「こい! 魔法の使えない魔法少女など恐れるに足らず!」
 シャーロットは魔法の空飛ぶほうきで、ストリームに近づく。
「いけ! 魔法の獣たち!」
 シャーロットは家から持ち出した魔法の獣の卵を4個全て放り投げる。ソーシャルゲームで例えるとガチャは1回300円ぐらいだろう。
「やったー! バハムート! ゲッ!? スライム!? ゲゲッ!? ゴブリン!?」
 もちろん強いレアな魔法の獣が出ることはマレである。
「魔法が使えなくても、魔法のアイテムが使えれば、十分戦えるわ! 焼き尽くせ! バハムート!」
「ガオー!」
 最強の竜バハムートが口から光線を吐き出そうとした。
「させるかよ! ファイア・エンドレス! 全て焼き尽くすまで消えない!」
 ストリームはバハムートを消えない炎で焼き尽くしにかかった。
「甘い! 私の本命の魔法の卵の獣はこれよ!」
「ズメイ!?」
 12首竜のズメイが現れた。
「全竜口、開け! エネルギー充電! 32、45、67。ターゲット、敵、魔女王の使い魔ストリーム。」
 ズメイの12の口にエネルギーが蓄えられ、ストリームをロックオンした。
「全竜口! 一斉攻撃! 発射!」
「炎の壁よ! 私を守れ! ファイア・ウォール!」
 ズメイの12のエネルギー破を食い止めようと、ストリームは分厚い炎の壁を作り出す。
「どうだ! 例え、ズメイの12のエネルギー破でも、魔女王様の使い魔の私を倒すことなどできないのだ! ワッハッハー!」
「それはどうかな?」
 その時だった。ストリームの後方から強大なエネルギー破が飛んできた。
「ギャア!? これはなんだ!?」
 強大なエネルギー破は、ストリームの下半身に直撃し、体の半分を消滅させる。
「魔法バスターランチャー。遠隔操作で、ぶっ放したのよ。」
「なに!? 遠隔操作!? バカな!? 魔法は封じたはずだ!?」
「何を言っているの? 遠隔操作なんか、スマホがあれば誰でもできるじゃない。」
 シャーロットは魔法のアイテムだけでも、魔女王の使い魔と対等以上に戦っている。
「やったー! 勝てるよ! 勝てるよ! シャロやん!」
 シャーロットの活躍を喜ぶエマ。
「だから! シャロやんと呼ぶな!」
「え!? ええー!? ギャア!?」
 シャーロットはエマをストリームに投げつけた。これがシャーロットの必殺技、魔法少女・人間爆弾である。
「ストライク!」
「ギャア!?」
「うわあ!?」
 見事にエマはストリームに命中。
「正義は勝つのよ! キャッハッハ!」
 魔法少女探偵シャーロットに解決できないミステリーはない。
「シャロやんめ!? 許さないわよ!?」
「シャロやんと呼ぶな。シャーロット・チョップ。」
「ゲプッ。」
 相棒のエマは、シャーロットのチョップに湯気をあげながら沈んでいった。
「今日のところは見逃してやる!? 覚えてろよ!」
「待てー! 私の魔法を返せ!」
「嫌だね! 誰が返すか!」 
 魔女王の使い魔ストリームは、次元の入り口を開いて逃げていった。
「クソッ! 私の魔法を取り戻してみせる! 魔女王の使い魔、いえ、魔女王! 私が絶対に倒してみせる!」
 こうしてシャーロットの魔法を取り戻す、魔女王との戦いが始まったのでした。
 おしまい。
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