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反省会、赤い炊飯器のジャー

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「アハッ!」
 渋子は今日も笑って強く生きていきます。だって、スマイル・シンデレラ、笑顔姫ですもの。
「ただいま!」
 渋子が赤い炊飯器のジャーのクエストをクリアして、姉の日向の元へ帰ってきた。
「おかえり! 我が愛する妹よ! アハッ!」
「お姉ちゃん! 会いたかったよ! アハッ!」
「アハッ! アハッ! アハッ!」
「アハッ! アハッ! アハッ!」
 再会を喜ぶ渋野姉妹のアハ会話。
「結局、私は活躍できなかったぞ。巨大ロボにもビームサーベルならぬ、聖剣エクスカリバー・ビームサーベル搭載の私専用のジャパロボを開発してくれ。」
「分かったわ。アーちゃんもありがとう。ゆっくりしてね。」
「私は銭湯に行ってくる。」
 アーちゃんは疲れたのでリフレッシュに出かけた。
「お姉ちゃん、ちょこっとシリアスな物語は疲れるね。」
「そう? 赤い炊飯器のジャーは完全な120パーセント、バラエティーよ。」
「そうかな? もう少しで大破して死ぬ所だったんだけど。これデス・ゲームだから、ビームライフルの直撃で死んじゃうんだけど。」
「大丈夫よ。渋子は無限蘇生スキルがあるから、死んでも再生するから。アハッ!」
「あ、そっか。なんだ~心配して損しちゃった。アハッ!」
「アハッ! アハッ! アハッ!」
「アハッ! アハッ! アハッ!」
 いつも笑顔で明るく前向きな渋野姉妹。
「そうね。今はログアウトができるまでの暇つぶしに渋子がクエストを遊んでいるという設定だけど、弱いわ。動機づけが弱すぎるわ。」
「じゃあ、七つのボールを探すとか、海賊王になるとかでどう?」
「要するに渋子がログアウトして、現代世界に戻るのを邪魔されるから、クエストに挑まないといけないという展開が必要よね。」
「さすが! 日向お姉ちゃん! 天才ゲーム・プログラマー!」
「もっと褒めて! アハッ! もっと言って! アハッ!」
 調子に乗りまくる渋野姉妹。
「ということでネクスト・ステージを作りました! アハッ!」
「え!? 私、まだ現実世界に戻れないの!?」
「うん。そうだよ。アハッ!」
 ケロッと渋子は次のクエストを進められる。
「次のクエストは、渋子のログアウトを盗んだ大泥棒! ルポン三世よ!」
「ええー!? ログアウト、盗まれちゃうの!? 面白そう! アハッ!」
 能天気な渋子の次のクエストが、ルポン三世に決まった。
「クエストに行く前に渋子の町の発展具合を確かめに行かなくっちゃ。あいつらちゃんと仕事してるかな?」
 渋子の魔の手がソウちゃん、シバちゃん、ノブちゃんに迫る。
 つづく。
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