迷走中

渋谷かな

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優しい剣士

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「英語で細菌剣士とすると、ウイルス・ナイト。全世界が拒絶をする。そこで美少女侍忍者・抹茶娘アイドル・カロヤカさん。イージーだと、簡単になるので、優しい剣士、フレンドリー、スイート、ジャパニーズ・サムライ・カロヤカさんにしよう。ビューティー・サムライ・ニンジャ・マッチャ・アイドル・フレンドリー・カタナ・マスター・ミス・カロヤカ。にしよう。」
 天は、異世界ファンタジーモノだけど、戦闘はできるけど、戦闘をできるだけしないで、平和なストーリーの物語にしたい、という思いである。
「不思議よね。なんやかんやで、物語は進んでいくんだもの。カロヤカさんを含めて、日本四大妖怪にしてしまおう。」
 麗は、咄嗟に新しい展開を思いついた。
「でも皮肉ですね。ちゃんとストーリー展開を練った創作の異世界ファンタジー作品よりも、私たちライト文学部のような、日常青春モノの方が、最近の日本人には人気が高いんですから。」
 大蛇は、ディスル時も真面目にディスル。
「メイン・メンバーも6人で打ち止めにしときましょう。フェンリルさん、怒らないでね。でも、〇花なので、〇に入れる言葉を変えれば、簡単に、美少女侍忍者・抹茶娘アイドル・優しい剣客を量産できます。ニコッ。」
 笑は、7人目の茶店のアルバイト店員を心配した。
「今で6万字位は書けたと思うんだけど、もう飽きた。もう次の作品が書きたくなっている。というより、新しい作品のアイデアが降り注いでくる。ここで頓挫して、新しい作品を書くのではなく、なんとかして、カロヤカさんを書き続けなければ!」
 苺は、ムズムズ、ウズウズ、悶えている。
「敵は、ライバル。鬼、妖怪、鬼神という敵対勢力のボリューム感は、半端なくあります。ただ、じんわりだとか、ほっこりだとか、シクシク感動だとかを考えると、悲しいけど戦闘モノでは、私が敵と仲良く同盟を組んだので、もう激しい戦闘はなくなります。そもそも戦闘シーン自体が無くても良かったのかもしれません。」
 カロヤカさんは、本当に、真剣に、世界の平和を願っている、
「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいシベリアですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、今日も平和だ。
「姫の私がさらわれる。そこをカロヤカさんの忍者の師匠、睦月ちゃんが倒されて、カロヤカさんが代わりに、私を悪い悪党から救い出す。これで劇場版ストーリーも完成ね!」
 ロイヤル奏は、自身で書いた作品をライト文学部に持ち込む。落選するとガソリンを撒いて火をつける。捕まったら「小説を盗まれた!」と叫ぶつもりだ。
「まとめると、新しいアイデアは、カロヤカさんの所の新しい敵役にしてしまおう。設定、スタイルも。そう考えると、全て、〇花さんにしてしまえば良いのか。あ、私は食べたら帰るからね。」
 幽子は、黒花さんにしようと思った。
「ルンルルン~。」
 カロヤカにお任せあれ。
 つづく。
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