7 / 59
JRS2 初めてのスマホ
しおりを挟む
最新のAIを搭載した人型変形スマートフォン「ジャパロボ」と人間が互いに助け合って生きている世界。この世界ではスマホ同士を戦わせる「ジャパロボ・バトル」が盛んに行われており、多くの少年少女たちが最強のジャパロボ・マスターを目指していた。
「やったー! やったぞー!」
日本に住む少年、十七夜翔(カノウカケル)も「ジャパロボ・マスター」に憧れる1人。
「JRSからスマホが届いたぞ! 俺もジャパロボ・バトルに参加できるぞ!」
彼は16歳の誕生日に、スマートフォン「ジャパロボ」の開発企業JRSからジャパロボを貰って、ジャパロボ・バトルに参加することになった。
「おばあさん、重たそうですね。荷物を運びましょうか?」
「ありがとうございます。」
しかしカケルは、そのジャパロボ・バトルの朝におばあさんを助ける。
「しまった!? もう、こんな時間だ!?」
慌ててジャパロボ・コロシアムに向かった。
「う、売り切れ!?」
しかしジャパロボを強くする、強いジャパロボのケースや、ストラップは売り切れた後だった。
「んん? 廃棄品? カーズ? 呪いのジャパロボ・ケース? まあいいや。タダだから。」
そんなカケルが売店で貰ったのは、ご自由にお取りくださいという廃棄品のジャパロボのケース・カーズ。
「なんだ? このケース? 汚いな。」
ボロボロの容姿のカーズにカケルは落ち込む。
「とりあえず、ジャパロボにケースを装着させてっと。できた! 俺の名前は、カケル。おまえの名前は?」
「カーズ。」
「不愛想な奴だな。それとも無口な照れ屋さんかな?」
「別に。」
「おまえは沢尻エリ〇か!? まあ、いいや。ジャパロボ・バトルへ、ゴー!」
こうしてカケルの戦いは始まったが、カケルは、相棒のカーズに対して心を開こうとしなかった。
「俺は、ジャパロボ・マスターになる!」
カケルの夢は、ジャパロボ・バトルに優勝して、ジャパロボ・マスターになることだった。
「デカイ!? ここがジャパロボ・コロシアムか! スゴイ!」
カケルは、ジャパロボ・コロシアムに着いた。初めて見るジャパロボ・コロシアムは、カケルは興奮して、胸を高鳴らせる。
「君は、ジャパロボ・コロシアムは初めてかい?」
「そうなんだ。やっとジャパロボが当たって、ジャパロボ・バトルに参加できるんだ。」
「僕と一緒だね。君もジャパロボ・バトルに参加するのか。」
「俺は、カケル。お互い頑張ろうぜ。」
「僕は、キズク。よろしく。カケル。これは僕のスマートフォン、ジャパロボのナイト(騎士)だ。」
「ナイトです。宜しくお願い致します。」
キズクのスマホは、騎士の鎧の姿をしたジャパロボだった。
「礼儀正しいな。」
「ナイトは、騎士道精神を持っているからな。」
「俺のジャパロボは、カーズだ。」
「プン。」
「ごめんな。俺のジャパロボは愛想が悪いんだ。アッハッハ・・・。」
「僕は毎週出ているんだ。」
これが俺と喜多村築(キタムラキズク)とナイト(騎士)の出会いだった。
「JRSの主催するジャパロボ・コロシアムは毎週開催開催されていて、日本ダービーや有馬記念など、毎週毎週、色々な大会があるんだ。」
「へえ~! キズクはジャパロボのことを詳しいんだな。」
「まあね。JRSは、ジャパロボ・コロシアムで行われるジャパロボ・バトルをカジノ化して、お客さんが優勝者を当てるんだ。」
「へえ~! 面白そうだな。俺のオッズは・・・1000倍!? 俺って、弱いんだ!?」
カケルは、自分の掛け率の高さに驚き、自分が期待されていないことにショックを受ける。
「ハッハハハ。仕方がないよ。カケルは、ジャパロボ・バトルは初めてだから。」
キズクは、落ち込むカケルを慰める。
「よし! ジャパロボ・バトルで活躍してみせるぜ!」
カケルは、ジャパロボ・バトルでの活躍を誓う。
「それは無理だな。おまえの初戦の相手は俺だからだ!」
その時、大きな男が現れる。
「誰だ!?」
「おまえは小八重!?」
「コバエ?」
「こいつは、元ジャパロボ・キングだ!?」
「ジャパロボ・キング!?」
現れた小八重豪(こばえごう)は、ジャパロボ・バトルで優勝して、ジャパロボ・マスターの称号を持ち、ジャパロボのキングを決める大会で優勝した経験がある。
「そう! この俺は、ジャパロボ・キングにもなったことのある男だ!」
「元でしょ? 元。ブッフフフ。」
カケルは、ゴウが元キングと聞いて、バカにして笑ってしまう。
「何を!? 俺は男で唯一のチャンピオンになったことがある男なんだぞ!?」
「唯一?」
「そうだ。あいつが現れるまでだ。」
「俺を倒した、あの女め。」
「あの女?」
「現在のジャパロボの王者であり、ジャパロボ・クイーンである、渋谷奏だ!」
ジャパロボ・バトルで女王として君臨する女子高生、渋谷奏(しぶやかな)
「彼女のジャパロボは、ディーバ(歌姫)スマホ。高性能のスピーカーを搭載していて、誰が歌っても、上手に歌が歌える。邪悪な心も、純粋な心にしてしまう歌声。誰も彼女には勝てないだろう。」
「そんなに凄いのか?」
「俺も決勝で戦って、あの女の歌で、歌如きにボロボロにされて、キングの座を失った。」
「耳栓をすればいいだけじゃないの?」
「アッハッハッハ! そんなことで防げるんなら、苦労はしないよ。」
「まったくだ。これだから素人は困る。今は充電中の俺のスマホを見たら、ビビって逃げ出すんじゃないか? ワッハッハー!」
キズクもゴウもカケルのことを笑う。ジャパロボもスマートフォンなので、充電を行ってエネルギーを回復させる。
「勝負は、ジャパロボ・バトルで着けてやるぜ!」
カケルは、決意を新たにジャパロボ・バトルに挑むのであった。
つづく。
「やったー! やったぞー!」
日本に住む少年、十七夜翔(カノウカケル)も「ジャパロボ・マスター」に憧れる1人。
「JRSからスマホが届いたぞ! 俺もジャパロボ・バトルに参加できるぞ!」
彼は16歳の誕生日に、スマートフォン「ジャパロボ」の開発企業JRSからジャパロボを貰って、ジャパロボ・バトルに参加することになった。
「おばあさん、重たそうですね。荷物を運びましょうか?」
「ありがとうございます。」
しかしカケルは、そのジャパロボ・バトルの朝におばあさんを助ける。
「しまった!? もう、こんな時間だ!?」
慌ててジャパロボ・コロシアムに向かった。
「う、売り切れ!?」
しかしジャパロボを強くする、強いジャパロボのケースや、ストラップは売り切れた後だった。
「んん? 廃棄品? カーズ? 呪いのジャパロボ・ケース? まあいいや。タダだから。」
そんなカケルが売店で貰ったのは、ご自由にお取りくださいという廃棄品のジャパロボのケース・カーズ。
「なんだ? このケース? 汚いな。」
ボロボロの容姿のカーズにカケルは落ち込む。
「とりあえず、ジャパロボにケースを装着させてっと。できた! 俺の名前は、カケル。おまえの名前は?」
「カーズ。」
「不愛想な奴だな。それとも無口な照れ屋さんかな?」
「別に。」
「おまえは沢尻エリ〇か!? まあ、いいや。ジャパロボ・バトルへ、ゴー!」
こうしてカケルの戦いは始まったが、カケルは、相棒のカーズに対して心を開こうとしなかった。
「俺は、ジャパロボ・マスターになる!」
カケルの夢は、ジャパロボ・バトルに優勝して、ジャパロボ・マスターになることだった。
「デカイ!? ここがジャパロボ・コロシアムか! スゴイ!」
カケルは、ジャパロボ・コロシアムに着いた。初めて見るジャパロボ・コロシアムは、カケルは興奮して、胸を高鳴らせる。
「君は、ジャパロボ・コロシアムは初めてかい?」
「そうなんだ。やっとジャパロボが当たって、ジャパロボ・バトルに参加できるんだ。」
「僕と一緒だね。君もジャパロボ・バトルに参加するのか。」
「俺は、カケル。お互い頑張ろうぜ。」
「僕は、キズク。よろしく。カケル。これは僕のスマートフォン、ジャパロボのナイト(騎士)だ。」
「ナイトです。宜しくお願い致します。」
キズクのスマホは、騎士の鎧の姿をしたジャパロボだった。
「礼儀正しいな。」
「ナイトは、騎士道精神を持っているからな。」
「俺のジャパロボは、カーズだ。」
「プン。」
「ごめんな。俺のジャパロボは愛想が悪いんだ。アッハッハ・・・。」
「僕は毎週出ているんだ。」
これが俺と喜多村築(キタムラキズク)とナイト(騎士)の出会いだった。
「JRSの主催するジャパロボ・コロシアムは毎週開催開催されていて、日本ダービーや有馬記念など、毎週毎週、色々な大会があるんだ。」
「へえ~! キズクはジャパロボのことを詳しいんだな。」
「まあね。JRSは、ジャパロボ・コロシアムで行われるジャパロボ・バトルをカジノ化して、お客さんが優勝者を当てるんだ。」
「へえ~! 面白そうだな。俺のオッズは・・・1000倍!? 俺って、弱いんだ!?」
カケルは、自分の掛け率の高さに驚き、自分が期待されていないことにショックを受ける。
「ハッハハハ。仕方がないよ。カケルは、ジャパロボ・バトルは初めてだから。」
キズクは、落ち込むカケルを慰める。
「よし! ジャパロボ・バトルで活躍してみせるぜ!」
カケルは、ジャパロボ・バトルでの活躍を誓う。
「それは無理だな。おまえの初戦の相手は俺だからだ!」
その時、大きな男が現れる。
「誰だ!?」
「おまえは小八重!?」
「コバエ?」
「こいつは、元ジャパロボ・キングだ!?」
「ジャパロボ・キング!?」
現れた小八重豪(こばえごう)は、ジャパロボ・バトルで優勝して、ジャパロボ・マスターの称号を持ち、ジャパロボのキングを決める大会で優勝した経験がある。
「そう! この俺は、ジャパロボ・キングにもなったことのある男だ!」
「元でしょ? 元。ブッフフフ。」
カケルは、ゴウが元キングと聞いて、バカにして笑ってしまう。
「何を!? 俺は男で唯一のチャンピオンになったことがある男なんだぞ!?」
「唯一?」
「そうだ。あいつが現れるまでだ。」
「俺を倒した、あの女め。」
「あの女?」
「現在のジャパロボの王者であり、ジャパロボ・クイーンである、渋谷奏だ!」
ジャパロボ・バトルで女王として君臨する女子高生、渋谷奏(しぶやかな)
「彼女のジャパロボは、ディーバ(歌姫)スマホ。高性能のスピーカーを搭載していて、誰が歌っても、上手に歌が歌える。邪悪な心も、純粋な心にしてしまう歌声。誰も彼女には勝てないだろう。」
「そんなに凄いのか?」
「俺も決勝で戦って、あの女の歌で、歌如きにボロボロにされて、キングの座を失った。」
「耳栓をすればいいだけじゃないの?」
「アッハッハッハ! そんなことで防げるんなら、苦労はしないよ。」
「まったくだ。これだから素人は困る。今は充電中の俺のスマホを見たら、ビビって逃げ出すんじゃないか? ワッハッハー!」
キズクもゴウもカケルのことを笑う。ジャパロボもスマートフォンなので、充電を行ってエネルギーを回復させる。
「勝負は、ジャパロボ・バトルで着けてやるぜ!」
カケルは、決意を新たにジャパロボ・バトルに挑むのであった。
つづく。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
貧乏男爵家の四男に転生したが、奴隷として売られてしまった
竹桜
ファンタジー
林業に従事していた主人公は倒木に押し潰されて死んでしまった。
死んだ筈の主人公は異世界に転生したのだ。
貧乏男爵四男に。
転生したのは良いが、奴隷商に売れてしまう。
そんな主人公は何気ない斧を持ち、異世界を生き抜く。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる