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野球2 野球部を奪い取れ!?
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「うちの学校の野球部と部活の看板を掛けて戦うことになった。負けたらライト文芸部は解散だ。」
天は、野球部に申し訳ないので、ライト文芸部の看板をかけることにした。
「フェアープレイの精神ね。みんなでがんばろう!」
「おお!」
麗は、野球はチームワークだと感じている。
「問題は、誰がカロヤカさんの200キロの剛速球を受けるかですね。」
大蛇は、試合開始前に救急車を手配する。
「キャッチャーを無しにしたらどうですか? 確実に審判さん死にますけどね。ニコッ。」
笑は、野球は審判のことも考えないといけないと思った。
「でも、確かに、スポーツは命がけね。よくキャプテン〇のサッカーの試合で死人が出ていないわね? ほぼ相手チームを大量虐殺のはずなのに?」
苺は、教師の視点でモノを言う。
「全打席予告ホームランは確実。私の前にランナーを貯めてください。絶対に負けませんから。」
カロヤカさんは、神だの、世界だの、時間だのと、ちっぽけなことは言わない。なぜなら全てを司っているからだ。
「みなさん! 今日の和菓子は、1斤1000円の高級食パンですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、自分たちが野球をするとは夢にも思っていない。
「3匹のペットで外野を守らすと、幽霊部員の私は帰れるな。本当に適当な思い付きで新しい展開を進めるなよ。迷惑な。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、野球の試合に出る気はなかった。
「さあ! 創作スタート!」
「頼もう! 部活の看板をかけて試合を挑む!」
物語は、ライト文芸部が野球部に殴り込むところから始まる。
「嫌だ! なぜ野球部が戦わねばならん!?」
もちろん野球部員たち抵抗した。
「それは「ライブ!? 軽い文芸部の話」だから!」
「そんなアホな!?」
この物語は、ライト文芸部を中心に回っている。
「プレイボール!」
こうして、ライト文芸部と野球部は、互いの部活動をかけて戦うことになった。
「こっちは勝っても、ライト文芸部なんて、根暗な部活はいらないんだよ!? 野球部を守るぞ! そして甲子園に出場するんだ!」
「おお!」
一致団結する、渋谷スクランブル高校野球部。
「何が何でも勝って、野球部を奪わなければ、我々のお話は頓挫してしまう! いいか! 奪えるものは奪ってしまうのだ!」
「おお!」
ライト文芸部の存亡がかかった大切な試合が始まった。
「先攻は、野球部。守備は、ライト文芸部。ピッチャー、カロヤカさん。」
「閉まって行こう!」
「おお!」
カロヤカさんはマウンドで振り返り、守備に就いているライト文芸部の面々に声をかけて気合を入れる。
「どうする? 野球部にキャラクターを作るか? で、試合に勝ったら、その野球部員が仲間になる。どうだ? 青春のゴールデンストーリーだろ?」
「いらん! 面白くない奴! 特殊能力のない奴! 名も無き案山子の野球部員たちなどいらん!」
「仲間の基準は、そこか!?」
普通のキャラクターなど、いらない。それがライト文芸部。
「1番バッター、案山子1号君。」
「出た!? 苗字が先発9人とも案山子。どこかの先発9人菊池君みたいだな。」
ということで、野球部員9人が同じ苗字でも許される。
「カロヤカ! いきます!」
遂にカロヤカさんが第1球を投げる。ここまで長かった。
「こい! いや、来るな! 怖いんだよー!? ギャア!? 助けて!?」
キャッチャーは、天が部長の責任として、やらされることになった。しかしカロヤカさんが投げる前から恐怖で震えている。
「何をビビっているんだ? キャッチャーのくせに? よくそれで野球部を奪いに来るな? 素人のボールなど、俺が先頭打者ホームランだ!」
案山子1号君は、野球部のプライドを持っていた。
「え?」
カロヤカさんの第1球が投げ込まれた。まったく動けなかった案山子1号君には光のようにしか見えなかった。
「ギャア!?」
キャッチャーの天と審判を吹き飛ばしボールは、ホームベースの上を通過した。
「審判、判定は?」
「ダメだ、気絶している。」
キャッチャーの天だけでなく、審判も吹き飛ばされてストライクとボールの判定が出来なかった。
「タンカー!」
天と審判はタンカーに乗せられて退場する。
「たわいもない。」
カロヤカさんのボールは、時速200キロ以上。殺人ボール、人間ボーリングなど、様々な暗殺ボールとして、必殺技、特殊能力として恐れられることになる。
「あわわわわ!?」
「バッターも再起不能だな。」
「可哀そうに、ちびってるよ。」
案山子1号君は、野球部のプライドを失った。
「おい! 野球部! カロヤカさんがいる限り、おまえたちは勝てないぞ! 野球部の看板をよこせ!」
「なにを!? おまえたちだって! カロヤカさんの球を取れるキャラクターがいないじゃないか! おまえたちにも勝ち目はないぞ!」
野球部とライト文芸部の両者譲らない醜い争いだった。
「提携しよう。私たちもライト文芸甲子園に出場しないといけない。ここで野球部を諦める訳にはいかない。」
「いいだろう。カロヤカさんがいれば、我々のような弱小チームでも、甲子園に出場できるかもしれない。」
ダラダラ試合を続けるより、提携という形を取った方が面白いと思ったオチである。
「これでライト文芸野球部の完成だ! ワッハッハー!」
「目指せ! ライト文芸甲子園!」
「おお!」
実にオリジナルストーリーはいい。テンプレートをするより自由度が高いから気持ちがいい。やはりオリジナルが書けるだけのキャラクター創作が重要である。
つづく。
天は、野球部に申し訳ないので、ライト文芸部の看板をかけることにした。
「フェアープレイの精神ね。みんなでがんばろう!」
「おお!」
麗は、野球はチームワークだと感じている。
「問題は、誰がカロヤカさんの200キロの剛速球を受けるかですね。」
大蛇は、試合開始前に救急車を手配する。
「キャッチャーを無しにしたらどうですか? 確実に審判さん死にますけどね。ニコッ。」
笑は、野球は審判のことも考えないといけないと思った。
「でも、確かに、スポーツは命がけね。よくキャプテン〇のサッカーの試合で死人が出ていないわね? ほぼ相手チームを大量虐殺のはずなのに?」
苺は、教師の視点でモノを言う。
「全打席予告ホームランは確実。私の前にランナーを貯めてください。絶対に負けませんから。」
カロヤカさんは、神だの、世界だの、時間だのと、ちっぽけなことは言わない。なぜなら全てを司っているからだ。
「みなさん! 今日の和菓子は、1斤1000円の高級食パンですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、自分たちが野球をするとは夢にも思っていない。
「3匹のペットで外野を守らすと、幽霊部員の私は帰れるな。本当に適当な思い付きで新しい展開を進めるなよ。迷惑な。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、野球の試合に出る気はなかった。
「さあ! 創作スタート!」
「頼もう! 部活の看板をかけて試合を挑む!」
物語は、ライト文芸部が野球部に殴り込むところから始まる。
「嫌だ! なぜ野球部が戦わねばならん!?」
もちろん野球部員たち抵抗した。
「それは「ライブ!? 軽い文芸部の話」だから!」
「そんなアホな!?」
この物語は、ライト文芸部を中心に回っている。
「プレイボール!」
こうして、ライト文芸部と野球部は、互いの部活動をかけて戦うことになった。
「こっちは勝っても、ライト文芸部なんて、根暗な部活はいらないんだよ!? 野球部を守るぞ! そして甲子園に出場するんだ!」
「おお!」
一致団結する、渋谷スクランブル高校野球部。
「何が何でも勝って、野球部を奪わなければ、我々のお話は頓挫してしまう! いいか! 奪えるものは奪ってしまうのだ!」
「おお!」
ライト文芸部の存亡がかかった大切な試合が始まった。
「先攻は、野球部。守備は、ライト文芸部。ピッチャー、カロヤカさん。」
「閉まって行こう!」
「おお!」
カロヤカさんはマウンドで振り返り、守備に就いているライト文芸部の面々に声をかけて気合を入れる。
「どうする? 野球部にキャラクターを作るか? で、試合に勝ったら、その野球部員が仲間になる。どうだ? 青春のゴールデンストーリーだろ?」
「いらん! 面白くない奴! 特殊能力のない奴! 名も無き案山子の野球部員たちなどいらん!」
「仲間の基準は、そこか!?」
普通のキャラクターなど、いらない。それがライト文芸部。
「1番バッター、案山子1号君。」
「出た!? 苗字が先発9人とも案山子。どこかの先発9人菊池君みたいだな。」
ということで、野球部員9人が同じ苗字でも許される。
「カロヤカ! いきます!」
遂にカロヤカさんが第1球を投げる。ここまで長かった。
「こい! いや、来るな! 怖いんだよー!? ギャア!? 助けて!?」
キャッチャーは、天が部長の責任として、やらされることになった。しかしカロヤカさんが投げる前から恐怖で震えている。
「何をビビっているんだ? キャッチャーのくせに? よくそれで野球部を奪いに来るな? 素人のボールなど、俺が先頭打者ホームランだ!」
案山子1号君は、野球部のプライドを持っていた。
「え?」
カロヤカさんの第1球が投げ込まれた。まったく動けなかった案山子1号君には光のようにしか見えなかった。
「ギャア!?」
キャッチャーの天と審判を吹き飛ばしボールは、ホームベースの上を通過した。
「審判、判定は?」
「ダメだ、気絶している。」
キャッチャーの天だけでなく、審判も吹き飛ばされてストライクとボールの判定が出来なかった。
「タンカー!」
天と審判はタンカーに乗せられて退場する。
「たわいもない。」
カロヤカさんのボールは、時速200キロ以上。殺人ボール、人間ボーリングなど、様々な暗殺ボールとして、必殺技、特殊能力として恐れられることになる。
「あわわわわ!?」
「バッターも再起不能だな。」
「可哀そうに、ちびってるよ。」
案山子1号君は、野球部のプライドを失った。
「おい! 野球部! カロヤカさんがいる限り、おまえたちは勝てないぞ! 野球部の看板をよこせ!」
「なにを!? おまえたちだって! カロヤカさんの球を取れるキャラクターがいないじゃないか! おまえたちにも勝ち目はないぞ!」
野球部とライト文芸部の両者譲らない醜い争いだった。
「提携しよう。私たちもライト文芸甲子園に出場しないといけない。ここで野球部を諦める訳にはいかない。」
「いいだろう。カロヤカさんがいれば、我々のような弱小チームでも、甲子園に出場できるかもしれない。」
ダラダラ試合を続けるより、提携という形を取った方が面白いと思ったオチである。
「これでライト文芸野球部の完成だ! ワッハッハー!」
「目指せ! ライト文芸甲子園!」
「おお!」
実にオリジナルストーリーはいい。テンプレートをするより自由度が高いから気持ちがいい。やはりオリジナルが書けるだけのキャラクター創作が重要である。
つづく。
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