39 / 53
災いを封印する。その8
しおりを挟む
「ねえねえ、ペリー。」
「なに? ちいちゃん。」
「私たち! 災いを封印! 少年少女剣客隊! 災い7体を封印成功!」
「おめでとう!」
「ありがとう!」
「ここでお題が2つ。」
「珍しい、冒頭からお題があるなんて。しかも2つも。」
「1つ目のお題が、終着点が分からない!」
「終着点?」
「今まで1話1000字だったのを、1500字にしたら、普通に2000字オーバー連発。通常70話完結の所が最悪、50話過ぎで完結してしまうという、ピンチ!」
「いや~、1000字書きだと、どこで次回に引っ張るネタを入れるのか、構成は完璧だった。イエーイ。」
「今日は、カモ鍋だ! ウラララー!」
「クエクエー!?」
「楓ちゃん!? 待ってよ!?」
その時、一凛の花が必死に逃げるカモを追いかけていた。その後を許嫁の男が追いかける。
「うるさいー!」
「たったの1話では実朝の性格は変わらなかったか。残念。」
「そもそも、あのカモはどこから来たんだ?」
「ダメーだ!? 話がカモに逸れていくカモ!?」
「そうカモ!」
「ワッハッハー!」
愉快に笑い飛ばす、ちいとペリー。
「続いてのお題です。」
「待ってました。」
「一晩眠って、なんと本当の災いが思いつきました!」
「おお! アイデアのネ申が降臨されたのですな。」
「その通り。では、発表します。本当の災いの正体は・・・。」
「カモ!」
「そう! カモです! え?」
「待て! カモ! 逃げるな! お鍋になれ! ウラララー!」
「クエクエー!」
「カモは食べられてたまるか! 逃げてやると言っております。待ってよ! 楓ちゃん!」
本当の災いを発表しようとした時、カモハンターとカモ、カモハンターの助手が走り去って行った。
「楓には、困ったものだ。」
「全くだ。で、本当の災いとはなんだ?」
「私たちだ。」
「やはりそうなのか!?」
「次回作から見れば、現作品の私たちが本当の災いであり、私たちから見れば、次回作のキャラクターや構想を練らなければいけないのが、本当の災いだ。」
「見る人の立場や気持ちによって、本当の災いが変わるというやつか。」
「そうだ。本当に厄介だ。」
「しかも私たちの寿命は、あと2万字あるかないかどうか。」
「あと2万字で次回作の構想を完成させなければ、私たちの負けということになる。」
「僕のご先祖様たちが言いたかったのは、自分たちが捨て石になるから物語を考えろということだったのか!? ありがとう! ご先祖様!」
「家々、おまえはどこにいたんだ?」
「ずっと居たわ!?」
「知らなかった。てっきり楓や実朝と一緒にカモを追いかけているものだと思っていた。」
「誰がカモを追いかけるか!? 僕はこれでも徳川第16代将軍であるぞ! ワッハッハー!」
「これでもな。」
「自分で認めているじゃないか。」
「それに僕がいないとご先祖様を呼んで来るという件が使えなくなって困ぞ?」
「その時は、ご先祖様に偶然、目の前を通りかかってもらえばいい。」
「さようなら、家々。」
「グサッ!? 一人キャラでいい所を、二人キャラで言葉を畳み掛けられるのは結構ダメージがあるな。」
家々は、ちいとペリーから精神的ストレスを受けて吐血するレベルである。
「ということで、頭の中を整理しよう。次作を考えなければいけないということだが・・・。」
「カモ! 獲ったぞ! ウラララー!」
「クエクエ!?」
「僕は食べても美味しくないぞ!? と、カモが言っております。」
楓と実朝は、遂に今夜のおかず、カモを捕獲した。
「おまえたち! 私の出番を忘れるとは何事だ!」
「しまった!? 桜先生のことを忘れていた!?」
「ここにもいたよ、災いが。」
「私の出番を減らしたから罰として、宿題10倍だ! 覚悟しろ!」
「うわあああ!? やめて下さい!? 宿題10倍!?」
「職権乱用! 職権乱用! 教育委員会にチクってやる!」
「やれるもんならやってみなさい! 全て揉み消してくれるわ!」
「あんたなんか教師じゃない! ただの怨霊だ! 成仏させてやる!」
「生徒の分際で教師に歯向かうなど4000年早いわ!」
「4000年って、あんたは中国人か!?」
「こい! 決着をつけてやる!」
遂に出番を減らされて怒った桜先生と、クーデターを起こした、ちいとペリーの戦いが始まろうとしていた。
「私は、徳川15将軍の一人、第8代将軍、徳川吉宗であるぞ!」
「ご先祖様!? 勝手に出てきては、僕の出番がなくなります!?」
「気にするな。偶然、通りかかっただけだ。キラン。」
「台本通りじゃないですか!?」
「ワッハッハー!」
「笑って誤魔化すな!」
「おまえが言うな!」
「ワッハッハー!」
困った時は何事も笑って誤魔化す徳川家の家々とご先祖様だった。
「おまえたち邪魔だ! 幽霊の手! 握りつぶす!」
「戦いは遊びじゃないんだよ! 口寄せの術! 竜の使い! 風ちゃん!」
「どうも、初めまして安芸辺りで初登場の風ちゃんです。性格は大人しく、人見知りです。趣味は読書です。エヘッ。」
「風ちゃん、どうでもいいから、目の前の敵を倒してくれるかな?」
「はい。風の必殺技! かまいたち! からの、風竜破!」
「おいおい、どこが人見知りだよ。」
「戦場ではしゃぐな! 教会の倉庫から持ってきました新兵器! 十字架に縛られたキリスト様! 当たれー!」
「神を投げるな!? 罰が当たるぞ!? ギャアアア!?」
桜先生、ちいとペリーの攻撃が徳川家に命中した。
「ギャア!? あれ? 何ともない?」
家々は、ご先祖様の吉宗に守られて無事だった。
「これは!? ご先祖様!?」
「大丈夫か? 家々。」
「はい。ご先祖様。」
「私は、もうすぐ消える。徳川家のことを頼んだぞ。私の願いだ。末裔の家々よ。ギャアアアアー!?」
「ご先祖様!?」
力尽きたご先祖様は消えていった。
「食料の捕獲、桜先生、ご先祖様、これだけで2000字を超えるとは、恐るべし!?」
家々は、1話の物事の多さに恐怖するのであった。逆に丁度良い量とも思える。
「カモ鍋! カモ鍋! カモ鍋!」
さっきまで戦っていた桜先生とちいとペリー、楓に実朝は、何事もなかった様にカモ鍋を一緒に食べようとしている。
「僕も食べます! 混ぜてくれ! わ~い!」
お腹が空いては戦もできぬと、カモ鍋の輪の中に飛び込んでいくのであった。
つづく。
「なに? ちいちゃん。」
「私たち! 災いを封印! 少年少女剣客隊! 災い7体を封印成功!」
「おめでとう!」
「ありがとう!」
「ここでお題が2つ。」
「珍しい、冒頭からお題があるなんて。しかも2つも。」
「1つ目のお題が、終着点が分からない!」
「終着点?」
「今まで1話1000字だったのを、1500字にしたら、普通に2000字オーバー連発。通常70話完結の所が最悪、50話過ぎで完結してしまうという、ピンチ!」
「いや~、1000字書きだと、どこで次回に引っ張るネタを入れるのか、構成は完璧だった。イエーイ。」
「今日は、カモ鍋だ! ウラララー!」
「クエクエー!?」
「楓ちゃん!? 待ってよ!?」
その時、一凛の花が必死に逃げるカモを追いかけていた。その後を許嫁の男が追いかける。
「うるさいー!」
「たったの1話では実朝の性格は変わらなかったか。残念。」
「そもそも、あのカモはどこから来たんだ?」
「ダメーだ!? 話がカモに逸れていくカモ!?」
「そうカモ!」
「ワッハッハー!」
愉快に笑い飛ばす、ちいとペリー。
「続いてのお題です。」
「待ってました。」
「一晩眠って、なんと本当の災いが思いつきました!」
「おお! アイデアのネ申が降臨されたのですな。」
「その通り。では、発表します。本当の災いの正体は・・・。」
「カモ!」
「そう! カモです! え?」
「待て! カモ! 逃げるな! お鍋になれ! ウラララー!」
「クエクエー!」
「カモは食べられてたまるか! 逃げてやると言っております。待ってよ! 楓ちゃん!」
本当の災いを発表しようとした時、カモハンターとカモ、カモハンターの助手が走り去って行った。
「楓には、困ったものだ。」
「全くだ。で、本当の災いとはなんだ?」
「私たちだ。」
「やはりそうなのか!?」
「次回作から見れば、現作品の私たちが本当の災いであり、私たちから見れば、次回作のキャラクターや構想を練らなければいけないのが、本当の災いだ。」
「見る人の立場や気持ちによって、本当の災いが変わるというやつか。」
「そうだ。本当に厄介だ。」
「しかも私たちの寿命は、あと2万字あるかないかどうか。」
「あと2万字で次回作の構想を完成させなければ、私たちの負けということになる。」
「僕のご先祖様たちが言いたかったのは、自分たちが捨て石になるから物語を考えろということだったのか!? ありがとう! ご先祖様!」
「家々、おまえはどこにいたんだ?」
「ずっと居たわ!?」
「知らなかった。てっきり楓や実朝と一緒にカモを追いかけているものだと思っていた。」
「誰がカモを追いかけるか!? 僕はこれでも徳川第16代将軍であるぞ! ワッハッハー!」
「これでもな。」
「自分で認めているじゃないか。」
「それに僕がいないとご先祖様を呼んで来るという件が使えなくなって困ぞ?」
「その時は、ご先祖様に偶然、目の前を通りかかってもらえばいい。」
「さようなら、家々。」
「グサッ!? 一人キャラでいい所を、二人キャラで言葉を畳み掛けられるのは結構ダメージがあるな。」
家々は、ちいとペリーから精神的ストレスを受けて吐血するレベルである。
「ということで、頭の中を整理しよう。次作を考えなければいけないということだが・・・。」
「カモ! 獲ったぞ! ウラララー!」
「クエクエ!?」
「僕は食べても美味しくないぞ!? と、カモが言っております。」
楓と実朝は、遂に今夜のおかず、カモを捕獲した。
「おまえたち! 私の出番を忘れるとは何事だ!」
「しまった!? 桜先生のことを忘れていた!?」
「ここにもいたよ、災いが。」
「私の出番を減らしたから罰として、宿題10倍だ! 覚悟しろ!」
「うわあああ!? やめて下さい!? 宿題10倍!?」
「職権乱用! 職権乱用! 教育委員会にチクってやる!」
「やれるもんならやってみなさい! 全て揉み消してくれるわ!」
「あんたなんか教師じゃない! ただの怨霊だ! 成仏させてやる!」
「生徒の分際で教師に歯向かうなど4000年早いわ!」
「4000年って、あんたは中国人か!?」
「こい! 決着をつけてやる!」
遂に出番を減らされて怒った桜先生と、クーデターを起こした、ちいとペリーの戦いが始まろうとしていた。
「私は、徳川15将軍の一人、第8代将軍、徳川吉宗であるぞ!」
「ご先祖様!? 勝手に出てきては、僕の出番がなくなります!?」
「気にするな。偶然、通りかかっただけだ。キラン。」
「台本通りじゃないですか!?」
「ワッハッハー!」
「笑って誤魔化すな!」
「おまえが言うな!」
「ワッハッハー!」
困った時は何事も笑って誤魔化す徳川家の家々とご先祖様だった。
「おまえたち邪魔だ! 幽霊の手! 握りつぶす!」
「戦いは遊びじゃないんだよ! 口寄せの術! 竜の使い! 風ちゃん!」
「どうも、初めまして安芸辺りで初登場の風ちゃんです。性格は大人しく、人見知りです。趣味は読書です。エヘッ。」
「風ちゃん、どうでもいいから、目の前の敵を倒してくれるかな?」
「はい。風の必殺技! かまいたち! からの、風竜破!」
「おいおい、どこが人見知りだよ。」
「戦場ではしゃぐな! 教会の倉庫から持ってきました新兵器! 十字架に縛られたキリスト様! 当たれー!」
「神を投げるな!? 罰が当たるぞ!? ギャアアア!?」
桜先生、ちいとペリーの攻撃が徳川家に命中した。
「ギャア!? あれ? 何ともない?」
家々は、ご先祖様の吉宗に守られて無事だった。
「これは!? ご先祖様!?」
「大丈夫か? 家々。」
「はい。ご先祖様。」
「私は、もうすぐ消える。徳川家のことを頼んだぞ。私の願いだ。末裔の家々よ。ギャアアアアー!?」
「ご先祖様!?」
力尽きたご先祖様は消えていった。
「食料の捕獲、桜先生、ご先祖様、これだけで2000字を超えるとは、恐るべし!?」
家々は、1話の物事の多さに恐怖するのであった。逆に丁度良い量とも思える。
「カモ鍋! カモ鍋! カモ鍋!」
さっきまで戦っていた桜先生とちいとペリー、楓に実朝は、何事もなかった様にカモ鍋を一緒に食べようとしている。
「僕も食べます! 混ぜてくれ! わ~い!」
お腹が空いては戦もできぬと、カモ鍋の輪の中に飛び込んでいくのであった。
つづく。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる