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「人間とは愚かな生き物だ。」
「おまえもな、うさぴょん。」
「ええー!? 俺もかよ!?」
「せっかく創り出した、さいぴょんもすっかり人間に落ちぶれてしまったではないか?」
「まあまあ、そう気にするな。直ぐに自分よりも弱い者を攻撃し始めるさ。だって、それが人間だからな。」
「本当、人間ていじめとか妬み、嫉妬ばかりで嫌になるぜ。」
「くまぴょん!? おまえ、そんなキャラだったか!?」
「久しぶりの出番だからな。気にせずに話を進めてくれ。」
「OK。さあ、ここからがサイコロゲームの始まりだ。」
俺とくまぴょんは、久々の登場でぎこちなかった。この物語は神さまのサイコロの中で踊る人間を題材にした物語・・・のはず。
「もしかしたら、私たちは強いのではないか!?」
イチの町のサイコロ隊の首脳陣は緊急会議を行っていた。出席者は僕、ころぴょん、師匠、各100人隊の10人の隊長。全員で13人。
「その前に、このタイミングで人手不足で、隊長を10人も登場させて大丈夫なのか!?」
「大丈夫。隊長の名前はabcdefghijの10人に決めた。」
「ええー!? 適当ー!?」
「そのうち、役目が大きくなればキャラクター名や設定がされていくだろう。」
「師匠らしいわ・・・。」
こうして新しい名前付きのキャラクターを10人確保した。これがサイコロ隊の実力である。
「それでは本題に戻る。」
「なんだったっけ?」
「私のベランダに干してあった下着が盗まれた件じゃない?」
「え!? 下着泥棒!?」
「違う! 黙れ! おまえら!」
「すいません・・・。」
「まったく。私だってパンティーを盗まれたんだ。」
「師匠? 何か言いましたか?」
「い、言ってない!?」
改めて本題が始まる。
「もしかしたら、私たちは強いのではないだろうか? これがお題である。」
「確かに、そうね。ライト・レフト兄弟も倒してるし、近隣の森や海岸も私たちの支配下よね。」
「そうだね。それにたくさんの町の人々の食料を確保しようと思うと平らな土地が必要だから、そろそろイチの町だけでは限界かも。」
「ということで、外の世界に領土を広げるために出て行こうと思う。」
「安全に領土を広げるためには、外の世界を偵察することが必要よ。」
「確かに、どんな危険があるか分からないからね。」
「隊長たちも同じ意見か?」
隊長たちはコクンと頷く。まだセリフは早いのであった。
「それでは町の外を調査する部隊を編成しよう。名前は・・・サイコロ偵察隊。」
「サイコロ偵察隊・・・ダサい。」
「ちょっと嫌かも。」
「うるさい。さいぴょんところぴょんで指揮をとれ。」
「はい! 師匠!」
こうして、僕たちは外の世界を調べることになった。
「ねえ、ころぴょん。」
「外の世界には何が広がっていると思う?」
「きっと豊かさね。」
「豊かさ?」
「だって、私たちは強いでしょ。だから全て奪いつくせばいいのよ。弱い者がいけないのよ。弱いだけでは奪われるだけ。私たちのように強くならないと、死ぬのを待っているだけの人生よ。」
「相変わらず、ころぴょんは厳しいね。」
「私は普通よ。何もしないものは、生きているのか、死んでいるのか、分からない。殺してくれと待っているようなものよ。ちゃんと戦って強くなってもらわないと。」
「ははは、ころぴょんは大人だね。」
「いつまでも子供ではいられない。私たちには1000人を超える人々の命がかかっているんだから。」
「そだね。僕も全力で敵を殲滅するよ。」
こうして僕たちはイチの町の外の世界に夢と希望をもって旅に出ることになった。
つづく。
「おまえもな、うさぴょん。」
「ええー!? 俺もかよ!?」
「せっかく創り出した、さいぴょんもすっかり人間に落ちぶれてしまったではないか?」
「まあまあ、そう気にするな。直ぐに自分よりも弱い者を攻撃し始めるさ。だって、それが人間だからな。」
「本当、人間ていじめとか妬み、嫉妬ばかりで嫌になるぜ。」
「くまぴょん!? おまえ、そんなキャラだったか!?」
「久しぶりの出番だからな。気にせずに話を進めてくれ。」
「OK。さあ、ここからがサイコロゲームの始まりだ。」
俺とくまぴょんは、久々の登場でぎこちなかった。この物語は神さまのサイコロの中で踊る人間を題材にした物語・・・のはず。
「もしかしたら、私たちは強いのではないか!?」
イチの町のサイコロ隊の首脳陣は緊急会議を行っていた。出席者は僕、ころぴょん、師匠、各100人隊の10人の隊長。全員で13人。
「その前に、このタイミングで人手不足で、隊長を10人も登場させて大丈夫なのか!?」
「大丈夫。隊長の名前はabcdefghijの10人に決めた。」
「ええー!? 適当ー!?」
「そのうち、役目が大きくなればキャラクター名や設定がされていくだろう。」
「師匠らしいわ・・・。」
こうして新しい名前付きのキャラクターを10人確保した。これがサイコロ隊の実力である。
「それでは本題に戻る。」
「なんだったっけ?」
「私のベランダに干してあった下着が盗まれた件じゃない?」
「え!? 下着泥棒!?」
「違う! 黙れ! おまえら!」
「すいません・・・。」
「まったく。私だってパンティーを盗まれたんだ。」
「師匠? 何か言いましたか?」
「い、言ってない!?」
改めて本題が始まる。
「もしかしたら、私たちは強いのではないだろうか? これがお題である。」
「確かに、そうね。ライト・レフト兄弟も倒してるし、近隣の森や海岸も私たちの支配下よね。」
「そうだね。それにたくさんの町の人々の食料を確保しようと思うと平らな土地が必要だから、そろそろイチの町だけでは限界かも。」
「ということで、外の世界に領土を広げるために出て行こうと思う。」
「安全に領土を広げるためには、外の世界を偵察することが必要よ。」
「確かに、どんな危険があるか分からないからね。」
「隊長たちも同じ意見か?」
隊長たちはコクンと頷く。まだセリフは早いのであった。
「それでは町の外を調査する部隊を編成しよう。名前は・・・サイコロ偵察隊。」
「サイコロ偵察隊・・・ダサい。」
「ちょっと嫌かも。」
「うるさい。さいぴょんところぴょんで指揮をとれ。」
「はい! 師匠!」
こうして、僕たちは外の世界を調べることになった。
「ねえ、ころぴょん。」
「外の世界には何が広がっていると思う?」
「きっと豊かさね。」
「豊かさ?」
「だって、私たちは強いでしょ。だから全て奪いつくせばいいのよ。弱い者がいけないのよ。弱いだけでは奪われるだけ。私たちのように強くならないと、死ぬのを待っているだけの人生よ。」
「相変わらず、ころぴょんは厳しいね。」
「私は普通よ。何もしないものは、生きているのか、死んでいるのか、分からない。殺してくれと待っているようなものよ。ちゃんと戦って強くなってもらわないと。」
「ははは、ころぴょんは大人だね。」
「いつまでも子供ではいられない。私たちには1000人を超える人々の命がかかっているんだから。」
「そだね。僕も全力で敵を殲滅するよ。」
こうして僕たちはイチの町の外の世界に夢と希望をもって旅に出ることになった。
つづく。
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