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「まずは、こいつらから倒せ!」
「そうだ! 兄弟ゲンカは一先ず休憩だ!」
「え!? ええ!? そんなに仲がいいなら兄弟ゲンカしなければいいじゃないか!?」
「野郎共! かかれ!」
「おお!」

不幸にも、セーラの手勢は約30人。ライト・レフト兄弟は総数200人。数的に戦いになる訳がなかった。

「おまえが大将だな! 死ね!」
「ギャア!?」
「隊長!? 危ない!? ギャア!?」

カトリーヌ・ねこぴょん様親衛隊隊長セーラは、ライト・レフト兄弟の的だった。刺客が襲ってくるたびに、セーラの部下が身代わりの盾となり死んでいく。

「おい!? 大丈夫か!?」
「セ・・・セーラ様が無事で・・・良かった・・・バタ。」
「おい!? 死ぬな!?」
「セーラ様!? 早くお逃げください!? あなたはただのお飾りで、戦闘能力はないんですから!?」
「すまない! 許せ!」

カトリーヌ・ねこぴょん様親衛隊隊長セーラ。彼女はただの親衛隊隊長であって、ミーハーなファンであり、特に戦いが強いということはなかった。

「隊長をお守りしろ! ギャア!?」
「こら!? 勝手に死ぬな!?」
「た・・・隊長。短い間でしたが・・・楽しかったです・・・バタ。」
「死ぬなら私に許可をもらってから死ね!?」
「ギャア!? た・・・隊長。邪魔です・・・バタ。」
「ギャア!? か・・・カトリーヌ・ねこぴょん様を守ってください・・・バタ。」
「おまえら!? 分かった。おまえらの分まで、私は生きる。生きて、カトリーヌ・ねこぴょん様のお側にいようじゃないか。」

多くの犠牲者を出しながらも親衛隊隊長セーラは、何とか町の出入り口付近までやって来た。残っていた兵士は5人だけだった。

「出口だ! みんな! 助かったぞ!」
「おお!」
「はっはっは! ところが残念!」
「出入り口に兵士を配備しないバカはいないだろう。」
「ライト・レフト兄弟!? しまった!? 罠か!?」
「降伏するなら、殺さずに奴隷にしてやるぞ。諦めて投稿しろ。」
「・・・クッ!? 無念だ。ここまできて敵の罠に落ちようとは・・・。」
「隊長。みんな覚悟はできています。」
「そうか、それでこそカトリーヌ・ねこぴょん様親衛隊だ。我々はカトリーヌ・ねこぴょん様にしか使えない。潔く自決しよう。」
「はい。」
「自ら死を選ぶか。愚かな連中だ。」
「さようなら、カトリーヌ・ねこぴょん様。」
「さようなら、バッキー。」

出入り口までたどり着いた親衛隊隊長セーラだったが、ライト・レフト兄弟の待ち伏せにあい万事休す。そして投稿するより、死を選ぶのだった。

「ギャア!?」

ライト・レフト兄弟の兵士が突然、悲鳴をあげて倒れた。

「何?」
「お嬢様! セーラお嬢様!」
「バッキー!?」
「セーラお嬢様は命に代えてもバッキーが助けてみせます!」

そこに現れたのは、一人でロケットランチャーを30個ぐらい装備し、両手にマシンガンを持ち、ジェットホバー並みの猛スピードで突撃するバッキーだった。

つづく。
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