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ポーちゃんママとおみっちゃん4
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「いらっしゃいませ!」
私の名前はおみっちゃん。茶店で働く女の子。趣味は歌を歌うことです。
「いつか! 江戸に行って、アイドルを目指します!」
これがおみっちゃんの夢です。
「そんなことをしたら江戸の人々がおみっちゃんの極度な音痴のデスボイスの餌食になって皆殺しにされちゃうよ!?」
女将さんは江戸の危機を感じる。
「いつか! 江戸に行って、アイドルを目指します!」
訂正するとおみっちゃん江戸の人々抹殺計画である。
「こうなったら江戸の危機を救うために名だたるお侍さんや妖怪に手紙を書こう。きっと誰かはおみっちゃんを止めてくれるはず。えっと、谷に正体不明の大妖怪が現れて自分が1番強いと言ってます。戦いたい兵の方は谷間で遊びに来てね。」
女将は飛脚やカラスに手紙を渡し、諸国の強者に助けを求めるのであった。
「時代劇救世主伝説 茶店の歌姫」
「お茶とお団子をくれ。」
「は~い! ありがとうございます!」
今日もおみっちゃんは笑顔いっぱい、元気いっぱいである。
「おい、玉藻の前が谷の大妖怪に倒されたと聞いてきたんだが。」
お客さんは大妖怪の玉藻の前のことを尋ねてきた。
「はい。その通りです。玉藻の前さんは優しくていい人だったんですけどね。」
倒したのはおみっちゃんです。
「俺の名前は酒呑童子。玉藻の前と同じく三大妖怪の一人だ。」
現れた妖怪は酒呑童子。
「俺は鬼の中では一番偉いのだ。今日は谷の大妖怪を倒しに来たぞ。」
「すごいですね! 酒呑童子さん! 鬼の中で一番強いんですね!」
「そうなのだ! ワッハッハー!」
酒呑童子は長旅の疲れを美味しいお団子とお茶とカワイイ看板娘との会話で癒していた。
「あんた。肩書ばかりじゃいけないよ。本当に強いんだろうね?」
女将が酒呑童子に問う。
「何を!? 俺は1トンの金棒を振り回せるんだぞ! どんな大妖怪も俺にかかればイチコロだ! ワッハッハー!」
「そういって玉藻の前は死んでいったよ。そこらに谷の大妖怪に倒された侍や妖怪の魂がウヨウヨしてるから、あんたもそうならないように気を付けな。」
確かに茶店の周りには死んだ人間や妖怪の魂が浮遊していた。
「はい! 私が酒呑童子さんを応援するために一曲歌を歌いたいと思います!」
おみっちゃんが歌を歌いたいと言い始めた。
「お、おみっちゃん。俺のために歌ってくれるのかい。それは嬉しいな。ぜひとも聞かせてもらおうか。」
酒呑童子は若い女の子にモテモテで嬉しそうだ。
「それではいきます! 私の歌を聞け! 曲は世界平和! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガー!」
おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主だった。
「うおおおおお!? 頭が割れそうだ!? やめろ!? やめてくれ!?」
酒呑童子はおみっちゃんの歌声に酔いしれる。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガー!」
誰も歌い始めたおみっちゃんを止めることができない。
「まさか!? 谷の大妖怪の正体は!?」
酒呑童子は気持ち良さそうに歌を歌うおみっちゃんを見る。
「そうだったのか!? しまった!? 油断した!? ギャアアアアアアー!」
酒呑童子は頭や内臓が破裂して死んだ。
(酒呑童子もダメか。耳を塞ぐだけで防げるんだけど、誰もそれに気づかないんだよね。)
女将さんはおみっちゃんのデスボイスを聞いても生き残っている唯一無二の人間である。
「銭が儲かって仕方がない。」
酒呑童子の財布から銭をいただく女将さん。
「どうですか? 私の歌は?」
おみっちゃんが歌を歌い終わった。
「あれ? 誰もいない。酒呑童子さんはどこに行っちゃったんだろう? トイレかな?」
いいえ。天国です。
「エヘッ!」
こうして大妖怪の一人を倒したのでおみっちゃんのおかげで世の中は少し平和になりました。
つづく。
「しめだ!」
ポーちゃんママはゲームのシナリオ制作に尽力していた。
「死んだ。侍、妖怪は幽霊として渋い谷の住人として登場してもらおう。文字数が稼げる。」
渋い谷。江戸と東海道を結ぶ抜け道である。
「そうだね。谷の名前は渋い谷にしよう。将来は渋谷だ。」
次に渋い谷の大妖怪の名前も決めよう。
「ハチ公、ナウシカ。イマシカ? ハチシカ?」
なんかしっくりこないな。
「谷神さんにしよう。名前っぽいな。大妖怪、谷神さん。」
ということはおみっちゃんは谷神おみつ?
「それとも黒幕は女将さん?」
まあ、いいや。進化するってことは、伸びしろがあるってことだし。
「エヘッ!」
こんな感じでゲーム開発者のライト文芸などは普通に終わる。
めでたし、めでたし。
私の名前はおみっちゃん。茶店で働く女の子。趣味は歌を歌うことです。
「いつか! 江戸に行って、アイドルを目指します!」
これがおみっちゃんの夢です。
「そんなことをしたら江戸の人々がおみっちゃんの極度な音痴のデスボイスの餌食になって皆殺しにされちゃうよ!?」
女将さんは江戸の危機を感じる。
「いつか! 江戸に行って、アイドルを目指します!」
訂正するとおみっちゃん江戸の人々抹殺計画である。
「こうなったら江戸の危機を救うために名だたるお侍さんや妖怪に手紙を書こう。きっと誰かはおみっちゃんを止めてくれるはず。えっと、谷に正体不明の大妖怪が現れて自分が1番強いと言ってます。戦いたい兵の方は谷間で遊びに来てね。」
女将は飛脚やカラスに手紙を渡し、諸国の強者に助けを求めるのであった。
「時代劇救世主伝説 茶店の歌姫」
「お茶とお団子をくれ。」
「は~い! ありがとうございます!」
今日もおみっちゃんは笑顔いっぱい、元気いっぱいである。
「おい、玉藻の前が谷の大妖怪に倒されたと聞いてきたんだが。」
お客さんは大妖怪の玉藻の前のことを尋ねてきた。
「はい。その通りです。玉藻の前さんは優しくていい人だったんですけどね。」
倒したのはおみっちゃんです。
「俺の名前は酒呑童子。玉藻の前と同じく三大妖怪の一人だ。」
現れた妖怪は酒呑童子。
「俺は鬼の中では一番偉いのだ。今日は谷の大妖怪を倒しに来たぞ。」
「すごいですね! 酒呑童子さん! 鬼の中で一番強いんですね!」
「そうなのだ! ワッハッハー!」
酒呑童子は長旅の疲れを美味しいお団子とお茶とカワイイ看板娘との会話で癒していた。
「あんた。肩書ばかりじゃいけないよ。本当に強いんだろうね?」
女将が酒呑童子に問う。
「何を!? 俺は1トンの金棒を振り回せるんだぞ! どんな大妖怪も俺にかかればイチコロだ! ワッハッハー!」
「そういって玉藻の前は死んでいったよ。そこらに谷の大妖怪に倒された侍や妖怪の魂がウヨウヨしてるから、あんたもそうならないように気を付けな。」
確かに茶店の周りには死んだ人間や妖怪の魂が浮遊していた。
「はい! 私が酒呑童子さんを応援するために一曲歌を歌いたいと思います!」
おみっちゃんが歌を歌いたいと言い始めた。
「お、おみっちゃん。俺のために歌ってくれるのかい。それは嬉しいな。ぜひとも聞かせてもらおうか。」
酒呑童子は若い女の子にモテモテで嬉しそうだ。
「それではいきます! 私の歌を聞け! 曲は世界平和! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガー!」
おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主だった。
「うおおおおお!? 頭が割れそうだ!? やめろ!? やめてくれ!?」
酒呑童子はおみっちゃんの歌声に酔いしれる。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガー!」
誰も歌い始めたおみっちゃんを止めることができない。
「まさか!? 谷の大妖怪の正体は!?」
酒呑童子は気持ち良さそうに歌を歌うおみっちゃんを見る。
「そうだったのか!? しまった!? 油断した!? ギャアアアアアアー!」
酒呑童子は頭や内臓が破裂して死んだ。
(酒呑童子もダメか。耳を塞ぐだけで防げるんだけど、誰もそれに気づかないんだよね。)
女将さんはおみっちゃんのデスボイスを聞いても生き残っている唯一無二の人間である。
「銭が儲かって仕方がない。」
酒呑童子の財布から銭をいただく女将さん。
「どうですか? 私の歌は?」
おみっちゃんが歌を歌い終わった。
「あれ? 誰もいない。酒呑童子さんはどこに行っちゃったんだろう? トイレかな?」
いいえ。天国です。
「エヘッ!」
こうして大妖怪の一人を倒したのでおみっちゃんのおかげで世の中は少し平和になりました。
つづく。
「しめだ!」
ポーちゃんママはゲームのシナリオ制作に尽力していた。
「死んだ。侍、妖怪は幽霊として渋い谷の住人として登場してもらおう。文字数が稼げる。」
渋い谷。江戸と東海道を結ぶ抜け道である。
「そうだね。谷の名前は渋い谷にしよう。将来は渋谷だ。」
次に渋い谷の大妖怪の名前も決めよう。
「ハチ公、ナウシカ。イマシカ? ハチシカ?」
なんかしっくりこないな。
「谷神さんにしよう。名前っぽいな。大妖怪、谷神さん。」
ということはおみっちゃんは谷神おみつ?
「それとも黒幕は女将さん?」
まあ、いいや。進化するってことは、伸びしろがあるってことだし。
「エヘッ!」
こんな感じでゲーム開発者のライト文芸などは普通に終わる。
めでたし、めでたし。
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