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みんなで、ミッション
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「でやー!」
葉月は侍見習いで仲間のオーガストたちと一緒に、村の周辺の魔物を狩っている。
「そいやー!」
敵はスライムとか小さな動物系の魔物。
「油断するなよ! 葉月!」
「おまえこそ! スライム相手にダメージなんか受けるなよな!」
オーガストの心配は葉月をムキにさせる。
「クソッ。オーガストが獅子の星の守人に認められるのは分かるが、なんで葉月みたいな落ちこぼれが酉の干支守に選ばれるんだ!?」
剣士見習いのサードニクスは葉月のことを良く思ってなかった。
「捨てられていたニワトリを拾って良かったわ。」
それだけが葉月が酉の干支守に選ばれた理由であった。
「チッ!?」
悔しがるサードニクス。
「葉月くん。優しい。」
白魔法使い見習いのユリは葉月のことが大好きだった。
「ありがとう。ユリ。」
葉月は落ちこぼれなので相手の痛みが自分のことの様に分かる優しい性格だった。
「どうでもいいが、おまえたち戦闘中におしゃべりばかりしていると、痛い目に合うぞ。燃えろ! 燃えろ! 全て燃えろ! 火の魔法ファイア!」
しっかり者な魔法使い見習いのペリドット。
「大丈夫。だって俺たちにはヒマワリがいるからな。」
この6人パーティーのなかで一人歌を歌っている少女がいた。
「愛と勇気があれば戦える~! さあ! みんなの力を一つにして~!」
「おお!」
ヒマワリの歌は葉月たちに戦う勇気を与えてくれる。
「でやー!」
葉月たちは次々と魔物を倒していく。
「そっちに行ったぞ! 葉月!」
「おお! 任せろ! くらえ! 魔物ども! 酉の干支流奥義! 火の鳥!」
葉月は酉の干支の剣術の奥義を使おうとした。
「あれ? 出ない?」
しかし未熟な葉月は必殺技を出すことが出来なかった。
「ウワアアアアアー!?」
スライムだの、猿やリス系の小動物系の魔物も優秀で、オーガストたちが強いと思うと、一番弱そうな葉月に集中攻撃を加える。
「ギャアー!?」
そして葉月を踏み倒し退路を確保して逃げていくのだった。
「いててててててー!?」
葉月は魔物たちに踏まれまくりダメージを受けた。
「癒せ! 癒せ! 全てを癒せ! 回復魔法ヒール!」
ユリが葉月の傷を治癒していく。
「ありがとう。ユリ。」
「ど、どういたしまして。」
葉月の傷を治し、葉月から感謝されて嬉しそうなユリ。
「しっかりしろよな。葉月。」
サードニクスが茶々を入れる。
「何を!? おまえたちが撃ち漏らしたんだろうが! その性で俺は死にかけたんだぞ!?」
「すまんすまん。そう怒るな。葉月。」
葉月をなだめるオーガスト。
「それにしてもヒマワリの歌はすごいな! 俺、戦う勇気が湧いてきたぞ!」
「私は歌を歌っているだけよ。本当にすごいのは実際に戦ってる、みんなよ。」
ヒマワリは謙虚でお淑やかな歌姫であった。
「いいな! ヒマワリ!」
葉月はヒマワリがカッコよく見えて好きだった。
「・・・・・・。」
ヒマワリを見でいる葉月を見つめるユリ。
「飯の時間だ。帰るぞ。」
冷静なペリドットはパーティーをまとめるのだった。
つづく。
葉月は侍見習いで仲間のオーガストたちと一緒に、村の周辺の魔物を狩っている。
「そいやー!」
敵はスライムとか小さな動物系の魔物。
「油断するなよ! 葉月!」
「おまえこそ! スライム相手にダメージなんか受けるなよな!」
オーガストの心配は葉月をムキにさせる。
「クソッ。オーガストが獅子の星の守人に認められるのは分かるが、なんで葉月みたいな落ちこぼれが酉の干支守に選ばれるんだ!?」
剣士見習いのサードニクスは葉月のことを良く思ってなかった。
「捨てられていたニワトリを拾って良かったわ。」
それだけが葉月が酉の干支守に選ばれた理由であった。
「チッ!?」
悔しがるサードニクス。
「葉月くん。優しい。」
白魔法使い見習いのユリは葉月のことが大好きだった。
「ありがとう。ユリ。」
葉月は落ちこぼれなので相手の痛みが自分のことの様に分かる優しい性格だった。
「どうでもいいが、おまえたち戦闘中におしゃべりばかりしていると、痛い目に合うぞ。燃えろ! 燃えろ! 全て燃えろ! 火の魔法ファイア!」
しっかり者な魔法使い見習いのペリドット。
「大丈夫。だって俺たちにはヒマワリがいるからな。」
この6人パーティーのなかで一人歌を歌っている少女がいた。
「愛と勇気があれば戦える~! さあ! みんなの力を一つにして~!」
「おお!」
ヒマワリの歌は葉月たちに戦う勇気を与えてくれる。
「でやー!」
葉月たちは次々と魔物を倒していく。
「そっちに行ったぞ! 葉月!」
「おお! 任せろ! くらえ! 魔物ども! 酉の干支流奥義! 火の鳥!」
葉月は酉の干支の剣術の奥義を使おうとした。
「あれ? 出ない?」
しかし未熟な葉月は必殺技を出すことが出来なかった。
「ウワアアアアアー!?」
スライムだの、猿やリス系の小動物系の魔物も優秀で、オーガストたちが強いと思うと、一番弱そうな葉月に集中攻撃を加える。
「ギャアー!?」
そして葉月を踏み倒し退路を確保して逃げていくのだった。
「いててててててー!?」
葉月は魔物たちに踏まれまくりダメージを受けた。
「癒せ! 癒せ! 全てを癒せ! 回復魔法ヒール!」
ユリが葉月の傷を治癒していく。
「ありがとう。ユリ。」
「ど、どういたしまして。」
葉月の傷を治し、葉月から感謝されて嬉しそうなユリ。
「しっかりしろよな。葉月。」
サードニクスが茶々を入れる。
「何を!? おまえたちが撃ち漏らしたんだろうが! その性で俺は死にかけたんだぞ!?」
「すまんすまん。そう怒るな。葉月。」
葉月をなだめるオーガスト。
「それにしてもヒマワリの歌はすごいな! 俺、戦う勇気が湧いてきたぞ!」
「私は歌を歌っているだけよ。本当にすごいのは実際に戦ってる、みんなよ。」
ヒマワリは謙虚でお淑やかな歌姫であった。
「いいな! ヒマワリ!」
葉月はヒマワリがカッコよく見えて好きだった。
「・・・・・・。」
ヒマワリを見でいる葉月を見つめるユリ。
「飯の時間だ。帰るぞ。」
冷静なペリドットはパーティーをまとめるのだった。
つづく。
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