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リバース 二羽を考える。
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「ほっこりしますな。」
「コケッ。」
(うまい。お茶はやっぱり日本茶だ。)
縁側でお茶を飲んでほっこりしている葉月とチキン。
「自分が干支守ということを忘れますな。」
「コケッ。」
(全くだ。)
ニワトリということを忘れて日常に溶け込むチキン。
「大変だ!?」
「コケッ?」
(どうした!? 何があった!?)
ここで事件が起こる。
「今月のほっこりコンテスト作品なんだけど、1カ月で10万字書けない!? さらに来月のファンタジー作品なんか、押して手全く書けてない!? 暑さにやられて何もする気がないんだけど!? やっぱり夏が嫌い! 夏が嫌いな八月生まれの私が悪いのか!?」
「コケッ・・・・・・。」
(なんて自虐的な奴なんだ・・・・・・。)
思わずチキンも葉月のネガティブ思考に引く。
「そうだ! 私に何とかできる訳がない! 開き直ろう!」
こうしてポジティブに切り替える決意を語る葉月。
「コケッ。」
(リアルな事件を書いてどうする。真面目に第二話を考えろ。がんばれ、葉月。)
ニワトリに励まされる人間。
「第二話!? 酉だけに二羽ってやつね!? どうしよう!? 暑くて何も考えてないわ!?」
暑さに弱い葉月の思考能力は苦境に立たされる。
「コケッ。」
(任せろ。葉月、おまえには干支の私が付いているぞ。)
チキンが男前な態度で支援する。
「ありがとう! チキン! よし! 第二羽を考えるぞ!」
「コケッ!」
(その調子だ! 葉月!)
ここに葉月は少しづつ成長していく。
「第二羽はどういう展開にしようかしら?」
転換期を迎える。
「他の干支11匹と干支守11人を出した方がいいのかしら? それともチキンの干支の座を狙って、他の酉が攻め込んでくる? 他にアイデアがあるかしら?」
選択という試練を迎える葉月。
「かといって、日常や学校へ行こうもやっちゃったのよね。なにをやっても普通は普通なのよね。それにどれを選んでもヤバイような気がする・・・・・・。」
次から次へと葉月には危機がやって来る。
「何とか解決方法を見つけないと!?」
人生の選択の糸口を探す葉月。
「どれを選んでも貧乏くじのような気がする!? しかしどれかを選ばないと前に進めない。」
運命と対峙する葉月。
「そうだ。私に何とかできる訳がない。どれを選んでも神様のお導きに違いない。」
開き直る葉月。
「やはり、えっと、えっと干支のウリは12匹の干支と12人の干支守だから、普通に登場させて話を進めよう。」
葉月は不安な考えを排除した。
「コケッ!」
(それでこそ私が見込んだ干支守だ。)
チキン、葉月を大絶賛。
「普段使わない脳みそを使ったらお腹空いちゃったな。何か美味しいものを食べよう。」
「コケッ!」
(賛成!)
ニワトリもお腹は空く。
「チキン、フライドチキンを食べに行こう。」
「コケッ!?」
(共食いかよ!? フライドチキンは勘弁してくれ!?)
あくまでも共食いを強要されるチキンであった。
「なんか、考え過ぎなんだろうな?」
その通り。もっと毎回同じで許される形を作らなければ。
つづく。
「コケッ。」
(うまい。お茶はやっぱり日本茶だ。)
縁側でお茶を飲んでほっこりしている葉月とチキン。
「自分が干支守ということを忘れますな。」
「コケッ。」
(全くだ。)
ニワトリということを忘れて日常に溶け込むチキン。
「大変だ!?」
「コケッ?」
(どうした!? 何があった!?)
ここで事件が起こる。
「今月のほっこりコンテスト作品なんだけど、1カ月で10万字書けない!? さらに来月のファンタジー作品なんか、押して手全く書けてない!? 暑さにやられて何もする気がないんだけど!? やっぱり夏が嫌い! 夏が嫌いな八月生まれの私が悪いのか!?」
「コケッ・・・・・・。」
(なんて自虐的な奴なんだ・・・・・・。)
思わずチキンも葉月のネガティブ思考に引く。
「そうだ! 私に何とかできる訳がない! 開き直ろう!」
こうしてポジティブに切り替える決意を語る葉月。
「コケッ。」
(リアルな事件を書いてどうする。真面目に第二話を考えろ。がんばれ、葉月。)
ニワトリに励まされる人間。
「第二話!? 酉だけに二羽ってやつね!? どうしよう!? 暑くて何も考えてないわ!?」
暑さに弱い葉月の思考能力は苦境に立たされる。
「コケッ。」
(任せろ。葉月、おまえには干支の私が付いているぞ。)
チキンが男前な態度で支援する。
「ありがとう! チキン! よし! 第二羽を考えるぞ!」
「コケッ!」
(その調子だ! 葉月!)
ここに葉月は少しづつ成長していく。
「第二羽はどういう展開にしようかしら?」
転換期を迎える。
「他の干支11匹と干支守11人を出した方がいいのかしら? それともチキンの干支の座を狙って、他の酉が攻め込んでくる? 他にアイデアがあるかしら?」
選択という試練を迎える葉月。
「かといって、日常や学校へ行こうもやっちゃったのよね。なにをやっても普通は普通なのよね。それにどれを選んでもヤバイような気がする・・・・・・。」
次から次へと葉月には危機がやって来る。
「何とか解決方法を見つけないと!?」
人生の選択の糸口を探す葉月。
「どれを選んでも貧乏くじのような気がする!? しかしどれかを選ばないと前に進めない。」
運命と対峙する葉月。
「そうだ。私に何とかできる訳がない。どれを選んでも神様のお導きに違いない。」
開き直る葉月。
「やはり、えっと、えっと干支のウリは12匹の干支と12人の干支守だから、普通に登場させて話を進めよう。」
葉月は不安な考えを排除した。
「コケッ!」
(それでこそ私が見込んだ干支守だ。)
チキン、葉月を大絶賛。
「普段使わない脳みそを使ったらお腹空いちゃったな。何か美味しいものを食べよう。」
「コケッ!」
(賛成!)
ニワトリもお腹は空く。
「チキン、フライドチキンを食べに行こう。」
「コケッ!?」
(共食いかよ!? フライドチキンは勘弁してくれ!?)
あくまでも共食いを強要されるチキンであった。
「なんか、考え過ぎなんだろうな?」
その通り。もっと毎回同じで許される形を作らなければ。
つづく。
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