茶店の歌姫5 スーパー

渋谷かな

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エヘッ! 29

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「私の名前は金月。ある日、金村が妖怪に襲われて、気が付いたら私は金の山にいた。そこで金鳥や金獣に育てられ、下山する頃には金の侍になっていた。」
 これが金月の悲劇的な生い立ちであった。

「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 おみっちゃんは茶店でアルバイトをしている。
「良かったらどうぞ。金の指輪です。」
 金月はおみっちゃんに金の指輪を渡す。
「いいんですか? 有難くいただきます。エヘッ!」
 自分は可愛いと自身のあるエヘ幽霊。
「おみっちゃん! 私はお金持ちです! 私と結婚してください!」
 いきなりプロポーズする金月。
「承知した! お金持ちなら結納金はたくさんくれるんだろうね!」
 なぜか女将さんが金に目がくらみ乗り気で現れる。
「あの女将さん。結婚を申し込まれたのは私なんですが。」
 おみっちゃんは女将さんに呆れる。
「つい。お金の話に釣られてね。イヒッ!」
 守銭奴な女将さん。
「おみっちゃんは渡さないぞ! 我らおみっちゃん親衛隊! おみっちゃんは我々が守る!」
 火月たちが現れる。
「おみっちゃんのストーカーたちのお出ましだ。」
 女将さんは呆れる。
「私が可愛いから許してください。エヘッ!」
 自分は可愛いと知っているエヘ幽霊。
「勝負だ! 隣村で妖怪を一番倒した者がおみっちゃんに求婚できるチャンスを与えられるのだ!」
「望む所だ! 行くぞ!」
 火月たちは隣村へ去って行った。
「カワイイって罪ですね。エヘッ!」
 罪深きエヘ幽霊。
「平和っていいね。銭が儲かる。」
 女将さんはお金のために今日も平和を祈る。

「火斬り!」
「氷斬り!」
「風斬り!」
「雷斬り!」
「水斬り!」
「金斬り!」
 火月たちは妖怪を倒す。
「私だ! 私が1番妖怪を倒したのだ!」
「いいや! 私が1番だ!おみっちゃんは私のものだ!」
 言い争う火月たちであった。
 つづく。

 おまけ。
「これでいいのか? おかめかめ。」
 全員を登場させるとこうなる。薄い薄い良く出来たシナリオ。
「1話1人だけの方がいいのだろうか?」
 その方が、そのキャラクターだけには時間を費やせるな。でも、今回の金月の様にあれで個性はバッチリだ。お金の侍だからね。
「逆に全て最低限詰め込んで1話1000字以下で終わらせる方がいいのかもしれない。」
 もしくはプラークの様に戦いモノをやめて日常モノにしてしまうのか。まあ、コネが無いから優秀な編集者もしらないしね。ということでアニメとかになって世に出る作品でもないので、最終的には自己満足の世界しかない。
 つづく。

「私たちの出番はいつになったら来るんだろう?」
 不安な酒呑童子。
「後5000字位で10万字だし、出番がないままお蔵入りじゃない?」
 現実的な玉藻の前。
「そんな! 床屋で1200円も出してカットして身だしなみを整えてきたのに!?」
 ダンディズムな大嶽丸。
「時代劇の床屋ってどうしてたんだろう?」
「う~ん。」
 ふとした疑問を考える日本の3大妖怪たちであった。
「私たちはどんな会話をしているんだい? これが日本の大妖怪のする会話かい。」
 異議を訴える玉藻の前。
「平和っていいな。」
 優しい鬼神大嶽丸であった。こんな日常モノで良ければ永遠に続くぞ。
 つづく。
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