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悲しみの古本少女
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「私がガパオ流ムエタイの正統継承者! 一子相伝にして最強のアハ殺拳! 世紀末アハ救世主! タイキック侍少女、真理亜! ガパオの掟は私が守る! アハッ!」
「こんな姉でごめんなさい。」
真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中!
「次は神田村でござる。」
「ござる、ござる。そうでござる。」
真理亜と楓の大神姉妹は次の目的地まで、野盗や陸にあがった海賊と戦いながらレベルアップしながら、途中のお茶屋さんでお茶と団子食べて回復しながら山の手街道一周の武者修行の旅をしている。
「弟子にして下さい!」
ある日、弟子志願の少年がやって来た。
「あなた、履歴書は書けるの?」
「はい! この通り!」
少年は履歴書に文字を書いて見せた。
「なに!? こいつ文字が書けるぞ!?」
今まで文字が書けるような高貴な人間に会ったことがなかった真理亜たちは大いに驚いた。
「しかも!? よく見れば色白で金髪!? 外国人!?」
「いいえ、僕はハーフですよ。日本人とアイヌ人とのね。北島ジョージと申します。」
「北島ジョージ!?」
「気楽にジョージと呼んでください。師匠。」
「師匠!? ・・・・・・なかなか良い響きだ。アハッ!」
真理亜は師匠という呼ばれ方を気に入った。
「よし、いいだろう。おまえを弟子にしてやろう。」
「ありがとうございます。師匠。」
「今日からタイキックの修行に励めよ。」
「はい・・・・・・タイキック?」
「サイキックよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
こうしてジョージはタイキックの・・・・・・サイキックの修行に励むことになった。
「順調だ! 順調に物語が進むので怖いぐらいだ! アハッ!」
「次はジョージを追いかけてくる悪の秘密結社か、黒の組織の悪役の登場ね。」
「どうして!? 僕が追いかけられていると知っているんですか!?」
「そういう設定の物語だか・・・・・・モグモグ!? ギャアアアアアアー!?」
姉の口を塞ぎ蹴り飛ばす妹。
「私たちは読心術のプロフェッショナルです。あなたの心の中は全て読み解くことが出来ます。」
ただのサイキック・インスピレーションである。
「分かりました。」
「あっさり納得した!?」
「師匠には何も隠せませんね。既に私の正体も見抜いていらっしゃるでしょう。」
「正体? なんのことだかさっぱり分かりません。アハッ!」
「知らないフリをするなんて、師匠らしい。クスッ。」
「いや、本当に分からないんですってば。アハッ!」
ふざけた会話が進む。
「僕は、この山の手街道の領主、北島家の殿の隠し子なのです!」
「なんですと!?」
ジョージは北島家の殿が外国のお姉ちゃんと浮気してできた子供だった。
「見つけましたよ! お坊ちゃん!」
「おまえたちは北山と大江!?」
そこに北島家の家臣が現れる。
「お父様が危篤です! お坊ちゃんには家督を継いでもらわないと北島家はお家相続の危機! 私たち家臣は路頭に迷ってしまいます! さあ! お城に来てもらいますよ!」
北島家の殿は病気で危篤だった。
「勝手なことを言うな! 僕とお母さんを追い出したのはおまえたちだ!」
北島家の殿の奥方、悠里が殿の浮気を知り激高し、殿が外で作った子供を捨てたのだ。
「お母さんは貧しくて病気で死んだんだ! 僕のお母さんを殺したのはおまえたちだ! 誰が帰るものか!」
ジョージは殿の奥方一派を恨んでいた。
「なんて酷い話なんだ。シクシク。」
真理亜はジョージの身の上話に同情した。
「あの、ジョージのお師匠さん。ジョージを北島家に帰るように言ってくれませんかね?」
「バカ言うな! おまえたち! ジョージにこんな酷いことをしておいて、今更、お家のために帰れと言えというのか!?」
さすがの真理亜も激怒した。
「お礼はこちらに。」
「千両箱!?」
「今なら新宿村までジョージを届けてくれたら、更にもう一箱、千両箱をプレゼント! 期間限定キャンペーン実施中! お申込み先着順ですよ! 定員が満帆になったらおしまいですよ!」
「はい! はい! 申し込みます!」
「お姉ちゃん!? 弟子を売るの!?」
「もちろん! だって千両箱が欲しい物! この世はお金次第だ! アハッ!」
「最低・・・・・・。」
小判に目が暗んだ真理亜。
「それではジョージは私が新宿村まで責任をもってお届けしますので。」
「それは忝い。」
「お礼の千両箱はお忘れなく。」
「それはもちろん。」
「アハッ!」
真理亜と北島家は手を結んだ。
「それではさようなら。」
「バイバイ。」
北島家の家来たちは帰って行った。
「酷い! 師匠! あんまりだ! 弟子を売るなんて! 師匠にはガッカリだよ!」
真理亜を軽蔑するジョージ。
「誰がおまえを北島家に引き渡すと言った?」
「え?」
「私はおまえを新宿村に届けると契約しただけだ。」
確かに。
「新宿村に着いて千両箱を貰ったら、冷酷無比な北島家を滅ぼしてやろうじゃないか! アハッ!」
「ちゃっかり千両箱はもらうんですか!?」
「それまでに1分で1億連撃を打てるように修行します。アハッ!」
真理亜も北島家が嫌いになっていた。
「ありがとうございます。師匠。」
「当然のことですよ。弟子を守るのが師匠ですから。アハッ!」
ここに師弟愛が深まる。
「助けてください!」
そこに第一村人がやって来る。
「悪代官が古本屋ばかり優遇して、新しい週刊誌や雑誌を本屋に並べないんです!?」
悲しい古本屋の悲劇的伝説。
「それなら悪代官は代官所ごと滅ぼしたので、もう自由に売りたい本を売ってください。アハッ!」
「ありがとうございます。」
村人は喜んで去って行った。
「楓、いつの間に悪代官を倒したの!?」
「小芝居が長いのよ。先に悪代官所を粉々にしといたのよ。私って、天才なので。アハッ!」
「頼もしい師匠たちだ。クスッ。」
「さあ! 次の秋葉原村に向けてレッツ・ホニャララよ!」
偽救世主、真理亜御一行の山の手街道一周の旅は、ジョージを弟子に向かえまだまだ続く。
つづく。
「こんな姉でごめんなさい。」
真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中!
「次は神田村でござる。」
「ござる、ござる。そうでござる。」
真理亜と楓の大神姉妹は次の目的地まで、野盗や陸にあがった海賊と戦いながらレベルアップしながら、途中のお茶屋さんでお茶と団子食べて回復しながら山の手街道一周の武者修行の旅をしている。
「弟子にして下さい!」
ある日、弟子志願の少年がやって来た。
「あなた、履歴書は書けるの?」
「はい! この通り!」
少年は履歴書に文字を書いて見せた。
「なに!? こいつ文字が書けるぞ!?」
今まで文字が書けるような高貴な人間に会ったことがなかった真理亜たちは大いに驚いた。
「しかも!? よく見れば色白で金髪!? 外国人!?」
「いいえ、僕はハーフですよ。日本人とアイヌ人とのね。北島ジョージと申します。」
「北島ジョージ!?」
「気楽にジョージと呼んでください。師匠。」
「師匠!? ・・・・・・なかなか良い響きだ。アハッ!」
真理亜は師匠という呼ばれ方を気に入った。
「よし、いいだろう。おまえを弟子にしてやろう。」
「ありがとうございます。師匠。」
「今日からタイキックの修行に励めよ。」
「はい・・・・・・タイキック?」
「サイキックよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
こうしてジョージはタイキックの・・・・・・サイキックの修行に励むことになった。
「順調だ! 順調に物語が進むので怖いぐらいだ! アハッ!」
「次はジョージを追いかけてくる悪の秘密結社か、黒の組織の悪役の登場ね。」
「どうして!? 僕が追いかけられていると知っているんですか!?」
「そういう設定の物語だか・・・・・・モグモグ!? ギャアアアアアアー!?」
姉の口を塞ぎ蹴り飛ばす妹。
「私たちは読心術のプロフェッショナルです。あなたの心の中は全て読み解くことが出来ます。」
ただのサイキック・インスピレーションである。
「分かりました。」
「あっさり納得した!?」
「師匠には何も隠せませんね。既に私の正体も見抜いていらっしゃるでしょう。」
「正体? なんのことだかさっぱり分かりません。アハッ!」
「知らないフリをするなんて、師匠らしい。クスッ。」
「いや、本当に分からないんですってば。アハッ!」
ふざけた会話が進む。
「僕は、この山の手街道の領主、北島家の殿の隠し子なのです!」
「なんですと!?」
ジョージは北島家の殿が外国のお姉ちゃんと浮気してできた子供だった。
「見つけましたよ! お坊ちゃん!」
「おまえたちは北山と大江!?」
そこに北島家の家臣が現れる。
「お父様が危篤です! お坊ちゃんには家督を継いでもらわないと北島家はお家相続の危機! 私たち家臣は路頭に迷ってしまいます! さあ! お城に来てもらいますよ!」
北島家の殿は病気で危篤だった。
「勝手なことを言うな! 僕とお母さんを追い出したのはおまえたちだ!」
北島家の殿の奥方、悠里が殿の浮気を知り激高し、殿が外で作った子供を捨てたのだ。
「お母さんは貧しくて病気で死んだんだ! 僕のお母さんを殺したのはおまえたちだ! 誰が帰るものか!」
ジョージは殿の奥方一派を恨んでいた。
「なんて酷い話なんだ。シクシク。」
真理亜はジョージの身の上話に同情した。
「あの、ジョージのお師匠さん。ジョージを北島家に帰るように言ってくれませんかね?」
「バカ言うな! おまえたち! ジョージにこんな酷いことをしておいて、今更、お家のために帰れと言えというのか!?」
さすがの真理亜も激怒した。
「お礼はこちらに。」
「千両箱!?」
「今なら新宿村までジョージを届けてくれたら、更にもう一箱、千両箱をプレゼント! 期間限定キャンペーン実施中! お申込み先着順ですよ! 定員が満帆になったらおしまいですよ!」
「はい! はい! 申し込みます!」
「お姉ちゃん!? 弟子を売るの!?」
「もちろん! だって千両箱が欲しい物! この世はお金次第だ! アハッ!」
「最低・・・・・・。」
小判に目が暗んだ真理亜。
「それではジョージは私が新宿村まで責任をもってお届けしますので。」
「それは忝い。」
「お礼の千両箱はお忘れなく。」
「それはもちろん。」
「アハッ!」
真理亜と北島家は手を結んだ。
「それではさようなら。」
「バイバイ。」
北島家の家来たちは帰って行った。
「酷い! 師匠! あんまりだ! 弟子を売るなんて! 師匠にはガッカリだよ!」
真理亜を軽蔑するジョージ。
「誰がおまえを北島家に引き渡すと言った?」
「え?」
「私はおまえを新宿村に届けると契約しただけだ。」
確かに。
「新宿村に着いて千両箱を貰ったら、冷酷無比な北島家を滅ぼしてやろうじゃないか! アハッ!」
「ちゃっかり千両箱はもらうんですか!?」
「それまでに1分で1億連撃を打てるように修行します。アハッ!」
真理亜も北島家が嫌いになっていた。
「ありがとうございます。師匠。」
「当然のことですよ。弟子を守るのが師匠ですから。アハッ!」
ここに師弟愛が深まる。
「助けてください!」
そこに第一村人がやって来る。
「悪代官が古本屋ばかり優遇して、新しい週刊誌や雑誌を本屋に並べないんです!?」
悲しい古本屋の悲劇的伝説。
「それなら悪代官は代官所ごと滅ぼしたので、もう自由に売りたい本を売ってください。アハッ!」
「ありがとうございます。」
村人は喜んで去って行った。
「楓、いつの間に悪代官を倒したの!?」
「小芝居が長いのよ。先に悪代官所を粉々にしといたのよ。私って、天才なので。アハッ!」
「頼もしい師匠たちだ。クスッ。」
「さあ! 次の秋葉原村に向けてレッツ・ホニャララよ!」
偽救世主、真理亜御一行の山の手街道一周の旅は、ジョージを弟子に向かえまだまだ続く。
つづく。
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