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2T 魔法渋谷高校
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「6進めるカードを使います!」
ここはeスポーツ鉄道指令室の代々木競技場。鉄道子と書いて、くろがねみちこは、魔法のカードを使うことを宣言する。
「なんだ!? 6進めるカードだと!?」
「そんなカードがあるなんて知らないぞ!?」
「いかさまだ!? 卑怯だぞ!」
「そうよ! 私たちの青春に泥を塗るつもり!?」
会場の司令官の女子高生から苦情が殺到した。
「何を言っているの? 私は鉄道が愛しているからルールを熟知しているわ。法令順守の私に攻められる咎はない。知らない者、知ろうともしない者。情けない文句ばかり言っているだけの者に、とやかく言われたくないわね。」
「うっ!? それは・・・。」
道子の言い分には、黒い金のような筋が一本通っている。まさに、その姿は美しいかった。
「そうか。私の個性を暑苦しいけど、感情ぶつけ方にすればいいのね。」
道子は少しづつ自分のキャラクターの確立が出来上がって来る。
「みんな、予定通り6マス進んで頂戴。」
「OK。分かったわ。」
道子からの通信に返事する栞。
「ちょっと道子が怖かったわね。」
「すごい迫力。」
「ドキ子はいつまでも可愛くいきます。ドキ子は永遠にドキ子です。ドキ。」
そして栞たちは代官山の魔法東急東横線に乗り渋谷に戻る。
「これで渋谷区の恵比寿と代官山、神泉もクリアね。」
「渋谷の南の方はもう行かなくていいね。」
「さすが道子。鉄道に愛された女ね。」
栞たちは、渋谷から魔法JR山手線に乗り込み、原宿を通過して代々木を目指す。
「ギギギギギギギー!」
電車に急ブレーキがかかり急停車する。
「なに!?」
「うわあ!?」
「きゃあ!?」
栞たちも急ブレーキの影響で吹き飛ばされるが、幸い満員電車ではなかったので痴漢されなくて済んだ。
ふと思うと満員電車だと公然と異性の体に触っても許される。女性が「痴漢!」と騒ぐことは99%ない、泣き寝入り状態。会社でも生活がかかっているので上司に襲われても、辞めることできず、愛人になるだけ。襲った男は無罪放免で普通に生活を送っているだろう。
「車掌より、緊急連絡致します。原宿駅と代々木駅の間に大きな岩があり、進むことができません。」
車内アナウンスが流れ、このままでは栞たちは進むことができない。
ここで新たな問題が見つかる。1ターンの移動に制限時間を着けるべきなのか、それとも待機ボタンをつけて、移動することを諦めるかである。まだまだ改善余地が大きい魔法鉄道ゲームであった。
「私たちの出番ね。」
「がんばって、栞お姉ちゃん。」
「かわいいドキ子に任せなさい! ドキ。」
ドキ子は電車の先頭車両から飛び降りる。※注意。良い子のみんなは絶対に真似をしてはいけない。
「うわ~あ。」
ドキ子は口から空気を思いっきり吸い込む。
「ドッキドキー!!!」
口からドキドキという大きな文字を吐き出す。
「ドカドカドカ!!!」
ドキ子のドッキドキ砲が大きな岩を破壊した。
「さあ! 代々木へ、GO!」
「線路の安全の確認をしないと。」
「あなたも吹き飛ばされたい?」
「す、直ぐに発射します!?」
何事も無かったかのように電車は発車した。これも破壊かわいい系の魔法少女ドキ子ならではの試練の突破の仕方である。
「代々木で中央線に乗り換えと。」
「乗り換えは難しいね。」
「ドキ子もエネルギーを使いすぎて倒れちゃう。」
普通の人間の栞たちは、そろそろ乗り換えが面倒臭く感じてきた。代々木から千駄ヶ谷へ。千駄ヶ谷から新宿に向けて出発する。
「新宿に着いたら休憩しましょう。」
「でも6だから私たちが一番最後かもしれないよ?」
「もう疲れた! いつまでこんな生活を続けるのよ!? ドキ。」
栞たちは新宿に着く頃はフラフラであった。
つづく。
ここはeスポーツ鉄道指令室の代々木競技場。鉄道子と書いて、くろがねみちこは、魔法のカードを使うことを宣言する。
「なんだ!? 6進めるカードだと!?」
「そんなカードがあるなんて知らないぞ!?」
「いかさまだ!? 卑怯だぞ!」
「そうよ! 私たちの青春に泥を塗るつもり!?」
会場の司令官の女子高生から苦情が殺到した。
「何を言っているの? 私は鉄道が愛しているからルールを熟知しているわ。法令順守の私に攻められる咎はない。知らない者、知ろうともしない者。情けない文句ばかり言っているだけの者に、とやかく言われたくないわね。」
「うっ!? それは・・・。」
道子の言い分には、黒い金のような筋が一本通っている。まさに、その姿は美しいかった。
「そうか。私の個性を暑苦しいけど、感情ぶつけ方にすればいいのね。」
道子は少しづつ自分のキャラクターの確立が出来上がって来る。
「みんな、予定通り6マス進んで頂戴。」
「OK。分かったわ。」
道子からの通信に返事する栞。
「ちょっと道子が怖かったわね。」
「すごい迫力。」
「ドキ子はいつまでも可愛くいきます。ドキ子は永遠にドキ子です。ドキ。」
そして栞たちは代官山の魔法東急東横線に乗り渋谷に戻る。
「これで渋谷区の恵比寿と代官山、神泉もクリアね。」
「渋谷の南の方はもう行かなくていいね。」
「さすが道子。鉄道に愛された女ね。」
栞たちは、渋谷から魔法JR山手線に乗り込み、原宿を通過して代々木を目指す。
「ギギギギギギギー!」
電車に急ブレーキがかかり急停車する。
「なに!?」
「うわあ!?」
「きゃあ!?」
栞たちも急ブレーキの影響で吹き飛ばされるが、幸い満員電車ではなかったので痴漢されなくて済んだ。
ふと思うと満員電車だと公然と異性の体に触っても許される。女性が「痴漢!」と騒ぐことは99%ない、泣き寝入り状態。会社でも生活がかかっているので上司に襲われても、辞めることできず、愛人になるだけ。襲った男は無罪放免で普通に生活を送っているだろう。
「車掌より、緊急連絡致します。原宿駅と代々木駅の間に大きな岩があり、進むことができません。」
車内アナウンスが流れ、このままでは栞たちは進むことができない。
ここで新たな問題が見つかる。1ターンの移動に制限時間を着けるべきなのか、それとも待機ボタンをつけて、移動することを諦めるかである。まだまだ改善余地が大きい魔法鉄道ゲームであった。
「私たちの出番ね。」
「がんばって、栞お姉ちゃん。」
「かわいいドキ子に任せなさい! ドキ。」
ドキ子は電車の先頭車両から飛び降りる。※注意。良い子のみんなは絶対に真似をしてはいけない。
「うわ~あ。」
ドキ子は口から空気を思いっきり吸い込む。
「ドッキドキー!!!」
口からドキドキという大きな文字を吐き出す。
「ドカドカドカ!!!」
ドキ子のドッキドキ砲が大きな岩を破壊した。
「さあ! 代々木へ、GO!」
「線路の安全の確認をしないと。」
「あなたも吹き飛ばされたい?」
「す、直ぐに発射します!?」
何事も無かったかのように電車は発車した。これも破壊かわいい系の魔法少女ドキ子ならではの試練の突破の仕方である。
「代々木で中央線に乗り換えと。」
「乗り換えは難しいね。」
「ドキ子もエネルギーを使いすぎて倒れちゃう。」
普通の人間の栞たちは、そろそろ乗り換えが面倒臭く感じてきた。代々木から千駄ヶ谷へ。千駄ヶ谷から新宿に向けて出発する。
「新宿に着いたら休憩しましょう。」
「でも6だから私たちが一番最後かもしれないよ?」
「もう疲れた! いつまでこんな生活を続けるのよ!? ドキ。」
栞たちは新宿に着く頃はフラフラであった。
つづく。
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