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20.お土産パーティ
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広場に着いたのは、もうすっかり夜だった。それぞれの店が吊るしている照明が綺麗だ。
しかし残念ながら『りんごのパイ』のお店は営業していたものの、在庫がほとんど無くなっている。
「待つからもっと焼いて貰ってもいいか?」
「この時間だから、生地も中身も終わりですよ、日付けを言ってくれれば作っておきますけども」
日付けは魔王の気分次第だし、もし勇者が来たら取りに来られない。俺は残念に思いつつ、残りの『りんごのパイ』をぜんぶ魔王に買って貰った。
「トンちゃんはパイをとても気に入ったのね!」
「俺もそうだし、城のみんなに食べさせてやりたかったんだ」
「そういう事なら、『りんごのパイ』に限らず、色んなお店の食べ物を買いましょ! みんな喜ぶわよ!」
「おお……そうだな! ありがとう魔王!」
俺と魔王は、広場の店の商品を片っ端から購入していく。途中で小銭が無くなったら、広場組合長なんていうのが出て来て、あとでみんなに分配するからと王国金貨を受け取って行った。なので、本当に端から端まで買い尽くした。なんとなく気分がいい。
さて、たくさん購入したのでベンチには載せきれない程度の食べ物が存在している。本来なら「持って帰るのが大変」と思うだろうが、魔王は便利な術を使えるのだ。
「魔王、これを城まで転送してくれ」
「解ってるわよ~」
魔王が手をかざせば、少しずつ食べ物が消えていった。でも魔王はサボりながら術を使っているし、途中で『りんごのパイ』を俺と一緒に食べたり、飲み物を楽しんだり。でも確実に荷物を減らしている。魔王にしては仕事が遅い。
「……なんで一回にちょっとだけ送るんだ?」
「お店の人が興味深くこっちを見てるからよ!」
そう言われれば確かに。あんなに買ってどうするんだという視線を感じる。
「少しずつ減れば、俺たちが食った事になるのか?」
「興味も薄れるし、みんな店仕舞いして帰るし一石三鳥ね」
魔王は誰かの邪魔にならないよう、静かな場所――俺たちの墓に送っているらしい。帰って土産を見せたら、城のみんなはビックリする事だろう。
魔王は本当にゆっくり、一時間くらい掛けて食べ物を転送した。辺りは真っ暗に近く、でも街灯があかあかと燃えている。魔王は路地裏に入って手招きし、背中を向けた。
「さ、早く帰ってお土産を渡しましょ!」
「おう!」
みんなの喜ぶ顔が見たくて、俺はうきうきと魔王の背に乗る。魔王はいつも通りのスピードで飛ぶだろうが、今夜は遅く感じてしまうかもしれない。
城に帰ったのは、午後七時だった。メイドが出迎えてくれて、でも墓に土産があると聞いたらメイドたちがぞろぞろと向かっていく。土産はダイニングの長いテーブルに並べられた。俺は裏方も呼ぶよう指示し、袋を開封しながら到着を待つ。
しばらくすると裏方も顔を出した。その頃にはダイニングテーブルいっぱいに人間界の食べ物が並んでいる。みんな夕食は済ませているだろうに、興味津々という感じだ。
「……魔王、挨拶してみんなに振舞ってくれ」
「これトンちゃんの企画じゃないの」
「でも魔王が言うべきだ」
「なんだか執事のトンちゃんっぽいわね!」
「……そうか? でも記憶が戻っているとは感じない」
「ちょっとずつ戻るとか、あるのかしら。今までは急に戻っていたけれど……」
少し考えた風の魔王に、俺は催促する。
「魔王、早くみんなに――」
「アラヤダ! ごめんなさいアタシったら……えーと、みんな! 時間が遅くて悪いけど、人間界からお土産を持ってきたわ! 好きに食べて頂戴!」
みんながきゃあきゃあ言いながら、アレもコレもと食べている。ちょっとしたパーティみたいな雰囲気で、メイドと裏方が歓談している姿には感動した。このパーティは俺たちが人間界に行くたび開催したいものだ。魔王にそう言ったら「いいわよ~」という軽い返事。俺は嬉しい。その夜はいい気分で眠りに就く――。
翌朝は魔王の高笑いで目を覚ました。なんでも、新たなる勇者が別荘を目指しているとか。斥候によると、途中で仲間を失い、それでも独り闘い続けて来た勇者らしい。
「アラいいわね、その設定! イケメンなら三万五千点は行くんじゃない?」
「なかなかの猛者と見た、顔さえ良ければいいんだが」
「ただのガチムチおっさんじゃダメなのよね~」
魔王と俺は、朝の支度もそこそこで魔の水鏡を使いに行く。そこで見えたのは、体格が良くワイルド系のイケメンであった。無精髭がよく似合っている。魔王は素直に喜んだ。
「ナヨナヨしていない所がステキ! アタシはこんな感じだから、憧れちゃうわぁ~」
「勇者が順当に来るとして、いつになったら別荘に着くんだ?」
「今マキラの滝だから、三、四日後ね」
「そうか、準備しておこう」
「え? トンちゃんは戦わないし、何も無くていいのよ」
「いや、準備が必要だ」
別荘はとにかく寒い。また暖炉の置き物になりたくない俺は、ゴソゴソと事務室のクローゼットを漁った。俺が有能ならば、絶対に持っているはずだ。
「お、見つけた!」
それはモコモコの防寒具。フードのついた上下と、手袋やブーツも用意されている。魔王の分が無いのは不思議だ。それを魔王に問うと「モコモコの魔王じゃ芸術点が下がるじゃないの!」と返ってきた。そんな物だろうか。まぁ魔王はこの道のプロだし、お任せしておこう。
しかし残念ながら『りんごのパイ』のお店は営業していたものの、在庫がほとんど無くなっている。
「待つからもっと焼いて貰ってもいいか?」
「この時間だから、生地も中身も終わりですよ、日付けを言ってくれれば作っておきますけども」
日付けは魔王の気分次第だし、もし勇者が来たら取りに来られない。俺は残念に思いつつ、残りの『りんごのパイ』をぜんぶ魔王に買って貰った。
「トンちゃんはパイをとても気に入ったのね!」
「俺もそうだし、城のみんなに食べさせてやりたかったんだ」
「そういう事なら、『りんごのパイ』に限らず、色んなお店の食べ物を買いましょ! みんな喜ぶわよ!」
「おお……そうだな! ありがとう魔王!」
俺と魔王は、広場の店の商品を片っ端から購入していく。途中で小銭が無くなったら、広場組合長なんていうのが出て来て、あとでみんなに分配するからと王国金貨を受け取って行った。なので、本当に端から端まで買い尽くした。なんとなく気分がいい。
さて、たくさん購入したのでベンチには載せきれない程度の食べ物が存在している。本来なら「持って帰るのが大変」と思うだろうが、魔王は便利な術を使えるのだ。
「魔王、これを城まで転送してくれ」
「解ってるわよ~」
魔王が手をかざせば、少しずつ食べ物が消えていった。でも魔王はサボりながら術を使っているし、途中で『りんごのパイ』を俺と一緒に食べたり、飲み物を楽しんだり。でも確実に荷物を減らしている。魔王にしては仕事が遅い。
「……なんで一回にちょっとだけ送るんだ?」
「お店の人が興味深くこっちを見てるからよ!」
そう言われれば確かに。あんなに買ってどうするんだという視線を感じる。
「少しずつ減れば、俺たちが食った事になるのか?」
「興味も薄れるし、みんな店仕舞いして帰るし一石三鳥ね」
魔王は誰かの邪魔にならないよう、静かな場所――俺たちの墓に送っているらしい。帰って土産を見せたら、城のみんなはビックリする事だろう。
魔王は本当にゆっくり、一時間くらい掛けて食べ物を転送した。辺りは真っ暗に近く、でも街灯があかあかと燃えている。魔王は路地裏に入って手招きし、背中を向けた。
「さ、早く帰ってお土産を渡しましょ!」
「おう!」
みんなの喜ぶ顔が見たくて、俺はうきうきと魔王の背に乗る。魔王はいつも通りのスピードで飛ぶだろうが、今夜は遅く感じてしまうかもしれない。
城に帰ったのは、午後七時だった。メイドが出迎えてくれて、でも墓に土産があると聞いたらメイドたちがぞろぞろと向かっていく。土産はダイニングの長いテーブルに並べられた。俺は裏方も呼ぶよう指示し、袋を開封しながら到着を待つ。
しばらくすると裏方も顔を出した。その頃にはダイニングテーブルいっぱいに人間界の食べ物が並んでいる。みんな夕食は済ませているだろうに、興味津々という感じだ。
「……魔王、挨拶してみんなに振舞ってくれ」
「これトンちゃんの企画じゃないの」
「でも魔王が言うべきだ」
「なんだか執事のトンちゃんっぽいわね!」
「……そうか? でも記憶が戻っているとは感じない」
「ちょっとずつ戻るとか、あるのかしら。今までは急に戻っていたけれど……」
少し考えた風の魔王に、俺は催促する。
「魔王、早くみんなに――」
「アラヤダ! ごめんなさいアタシったら……えーと、みんな! 時間が遅くて悪いけど、人間界からお土産を持ってきたわ! 好きに食べて頂戴!」
みんながきゃあきゃあ言いながら、アレもコレもと食べている。ちょっとしたパーティみたいな雰囲気で、メイドと裏方が歓談している姿には感動した。このパーティは俺たちが人間界に行くたび開催したいものだ。魔王にそう言ったら「いいわよ~」という軽い返事。俺は嬉しい。その夜はいい気分で眠りに就く――。
翌朝は魔王の高笑いで目を覚ました。なんでも、新たなる勇者が別荘を目指しているとか。斥候によると、途中で仲間を失い、それでも独り闘い続けて来た勇者らしい。
「アラいいわね、その設定! イケメンなら三万五千点は行くんじゃない?」
「なかなかの猛者と見た、顔さえ良ければいいんだが」
「ただのガチムチおっさんじゃダメなのよね~」
魔王と俺は、朝の支度もそこそこで魔の水鏡を使いに行く。そこで見えたのは、体格が良くワイルド系のイケメンであった。無精髭がよく似合っている。魔王は素直に喜んだ。
「ナヨナヨしていない所がステキ! アタシはこんな感じだから、憧れちゃうわぁ~」
「勇者が順当に来るとして、いつになったら別荘に着くんだ?」
「今マキラの滝だから、三、四日後ね」
「そうか、準備しておこう」
「え? トンちゃんは戦わないし、何も無くていいのよ」
「いや、準備が必要だ」
別荘はとにかく寒い。また暖炉の置き物になりたくない俺は、ゴソゴソと事務室のクローゼットを漁った。俺が有能ならば、絶対に持っているはずだ。
「お、見つけた!」
それはモコモコの防寒具。フードのついた上下と、手袋やブーツも用意されている。魔王の分が無いのは不思議だ。それを魔王に問うと「モコモコの魔王じゃ芸術点が下がるじゃないの!」と返ってきた。そんな物だろうか。まぁ魔王はこの道のプロだし、お任せしておこう。
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