ホホジロザメと空想少女

「朝なんて来なければいいのに」

 学校での人間関係に息苦しさを感じる16歳のウミは、大好きなサメの図鑑をお供に眠れない夜を明かしていた。

 ある日授業を抜け出したウミは、旧校舎の保健室が植物園になっていることを発見する。ハーブの香りが染みるベッドで眠りについたウミの夢に、巨大なサメが登場。以来心を癒してくれるサメと夢で会うため旧校舎へ通うようになるが、ウミの前に夢ではない「サメ」が現れ――?

 心が壊れてしまった少女が「サメ」に救われる夢うつつ物語。
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