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第六十話 『懐かしい友人たちと写真を』

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 皆の回復を待つまで、帝国で宿を取る事にした。 あまり大きな魔道具は発動出来ない。 隠れ家は、隠れ家を囲んでいる森も含まれる。

 なので、森の中に置かないと怪しまれる。 普通に草原や街中に置くと、突如、森が出現してしまう。

 お金は掛かるが、宿を借りて少しだけ小休憩する事にした。 まず、冒険者ギルドへ行って、安宿を教えてもらう。

 帝国の街並みは、昔の英国を思い起こさせた。 しかし、ちゃんと異世界だった。

 街中には魔道具が溢れ、箒で人が空を飛んでいた。 今まで見て来た景色の光景に、優斗と監視スキルは驚きを隠せないでいた。

 「凄いねぇ、ユウト」
 『ああ、びっくりな光景だ。 箒で人が飛ぶなんてアニメの世界だ』
 
 監視スキルが小さく笑う。

 安宿の部屋は値段の割にきちんと清潔に保たれ、綺麗だった。 窓を開けて空気を入れ替える。

 「うん、いいね。 安い割にいい部屋だよ」
 『ああ、そうだな』
  
 一人用のベッドとテーブルと椅子、クローゼットが一つあり、トイレとシャワー室付きだ。 監視スキルがベッドへダイブすると、フィルも真似して隣へダイブして来る。

 ベッドが軋み、軽い音を鳴らす。

 「フィル、街には森が近くにないし、街に居る間はここで寝てね」
 「……分かったっ」
 『ゆっくりもしてられないから、少し、ダークエルフの里がある場所を予想しよう』
 「ユウトって、本当に真面目だよね」
 『そんな事ないぞ』
 
 念話で会話していないので、フィルには会話が聞こえていない。 ベッドから起き上がり、黙り込んだ監視スキルに不思議そうに顔を傾げている。

 「どうしたの?」
 「ユウトがさ、だだゆっくりするのは嫌らしくて、ダークエルフの里の大凡の位置を知りたいんだってさ」
 「……ユウトらしいね」

 監視スキルは肩をすくめただけだった。

 フィルがスライムの姿に変わり、優斗の頭の上へ飛び乗る。 弾力のある球体は、優斗に重さを伝え、同化して来る。

 「よしっ、じゃやるかな」

 監視スキルが声を出すと、周囲に優斗の魔力が広がっていく。 帝国はエルフの里やカラブリア王国よりも広い。

 監視スキルの範囲は、帝国の半分程だった。 ダークエルフの里は、帝国を超えて小国を挟んだ向こう側、深い森が広がった先の草原にある。

 世界地図では深い森としか書かれていない。

 「うん、帝国って広いね」
 『ああ、広いな…….全く届いてないなっ』
 「うん」

 「あ、ハナがこっち見た!」
 『もう、動けるのか? あ、今思ったんだけど、俺とお前が入れ替わったって事は、俺が監視スキルみたいになるのか?』
 「無理だよ。 君は監視スキルじゃないもの」
 『そうか』
 
 (ちょっとだけ、監視スキルみたいに華の側に行けるかと思ったんだけど……あ、そう言えば、俺、精神体を飛ばせたっ)

 「やめた方がいいよ。 まだ、本調子じゃないでしょう?」
 『そうかっ』
 「まぁ、ゆっくり休もうよ。 ダークエルフの里は直ぐそこだし」
 『……直ぐそこでもないけどなっ』

 再びベッドへ倒れ込んだ監視スキルは、優斗に身体を明け渡した。 しかし、身体を入れ替えたとしても、優斗は身体を動かせない。 何とか手が動かせる程度だ。

 「華…….」

 脳内のモニター画面に隠れ家にいる華の様子が映し出されていた。
 
 『僕はちょっと上から街を見て来るよ』
 「分かった、頼む」
 
 監視スキルが範囲内の一番上へ上がり、優斗の脳内で立体地図が広がる。

 監視スキルが見ている映像がモニターに映し出され、街並みが流れていく。

 『変わった様子はないし、変な奴も彷徨いていないね』
 「ああ、またダークエルフからの攻撃があるかもしれないな」
 『うん、まぁ、直ぐにはないと思うけどね』
 「ウルスはまだ目覚めていないみたいだ」
 『うん、目覚めても何も覚えて無さそうだよね』
 「情緒不安定だったからな、あいつ」

 軽い音を鳴らしてフィルが優斗の腹の上へ乗って来る。 少し重かったが、フィルの頭を撫でると、羽根をばたつかせた。

 「ユウト、だいじょうぶ?」
 「ああ、大丈夫だ。 心配させて悪かったな」
 「ううん、ぼくはユウトがたすけてくれるってしんじてたからね」
 「そうか」

 優斗はフィルの頭を撫でながら優しく微笑む。 優斗は少しだけ休むつもりで、瞳を閉じた。

 直ぐに起き上がった優斗を見上げ、瞳を開いた優斗を見ると、表に出て来たのは監視スキルだと気づいた。

 「ユウトはねたの?」
 「うん、回復まであともう少しだよ。 次に目覚めた時は、理性のユウトだよ」

 ごくりと頷いたフィルは言った。

 「かんしスキルもユウトだよ。 ちょっとブラックだけど、ぼくはかんしスキルのこと、すきだよ」
 「ありがとう、フィル」

 直ぐに夕食の時間が来て、食事を済ませると監視スキルとフィルはベッドへ潜り込んだ。

 ◇

 隠れ家のベッドで目を覚ました華は、優斗からの差し入れを見て、目を丸くしていた。 ポテポテが持って来たのは、串に刺したたこ焼きだったからだ。

 ソースの香りは違うが、ちょっと酸味が強いソースだ。 見た目でたこ焼きだと思い、一口齧ると、エビの香りとプリッとした感触、表面はカリッとしていて、中身はトロッとしている。

 たこ焼きの感触なのに、中身はエビだ。

 「でも、美味しいっ! このカリっとトロッが懐かしい」

 美味しそうに食べる華を見て、ポテポテが説明をしてくれる。

 「エビ焼き、です。 帝国の、国民食、です。 ギギッ!」
 「へぇ~、そうなんだっ、国民食ねっ」

 串の持ち手の先を見ると、お店のマークが刻まれている。 華の記憶の底で何かが引っかかったが、分からなかった。

 華の周囲で優斗の魔力の気配を感じる。

 優斗の無事を肌で感じ、華の頬が自然と緩む。 もう一口、エビ焼きを頬張り、フィンの話を思い出す。

 (そう言えば、今、優斗の身体を動かしているのって……監視スキルなのよね。 でも、私は会えないわね。 私が元気になってたら、優斗も回復してるしね)

 眉を顰め、少しだけフィンやフィルが羨ましいと思ってしまう。 歪な瞳のポテポテと目が合う。

 「私も、監視スキル様っ、話した、ギギッ!」
 「……そう」
 
 (監視スキル様かっ……あれ? でも、何で片言なの? 前はもうちょっとスムーズに話してた気がするんだけど……)

 回復した後、ポテポテのメンテをした方がいいだろうと、ポテポテの頭を撫でて首を傾げた。

 「あれ? 貴方の頭に赤いリボン付けてたと思うんだけど、何処かに落としちゃった?」

 ポテポテは驚いた表情を浮かべ、慌てた様に自身の周囲を見回した。 華は広いベッドの上にいるので、ベッドの下までは分からない。 ポテポテも華の直ぐ側にいるので、ベッドの下まで見えていない。 
 
 扉付近でフィンの感心した声が聞こえて来た。

 「流石、製作者ね。 ポテポテの区別がつくのね。 誰の物か分かって良かったわ、この赤いリボン」

 振り向いた先には、赤いリボンを手に持ったフィンがいた。

 「フィン」
 「フィン様、私の、リボンっ! ギギッ!」
 「はい、今度は落とさない様にね」

 『あいっ!』と手を挙げたポテポテは、華の部屋を出て行った。 フィンが真面目な表情をして、報告をして来た。

 「ハナ、ウルスが目を覚ましたわ」
 「…….そう、彼はどんな感じ?」
 「やっぱり記憶がないわ。 長い事、悪魔と共存してたみたいで、ウルスは大体、400歳くらいね」
 「えっ!」

 華はウルスの容姿を思い出し、全く400歳に見えない事に素直に驚いた。

 (まぁ、エルフの皆も歳を取らないから、見た目は30代なんだけど….…。 歳を言われると、普通に驚くのよねっ)

 しかし、エルフやダークエルフは、互いの歳を聞いても驚かない。 前世の記憶があり、人が歳を取っていく過程を知っている華たちだけだ。

 (400歳って言ったら、こちらの想像を超えるのよねっ)

 「で、何を聞いても分からないみたいで、抜け殻だわ。 身体の方も持たないかも知らないわ」
 「里長に引き渡せそうにない?」
 
 フィンは素直に頷いた。

 「私が起きていれば良かったんだけど……」
 「ハナ、闇堕ちした人たちを皆、助けられる訳じゃないわよ。 両手に抱えられないものは溢れていくわ」
 「うん、分かってるわ。 アスクさんたちは大丈夫?」
 「ええ、大丈夫よ。 彼らも順調に回復しているし、隠れ家が森の中へ置かれたら、エルフの里と繋がれるから、里へ帰せるわ」
 「そう、良かったわ」
 「素直に帰ってくれたらいいけど、あ、アスクさんたちポテポテに大分ビビってたわよ」
 「えっ、どうしてっ?! あんなに可愛いのにっ!」
 「それ、本気で言ってるっ?!」
 
 程なくして回復した華たちが待っていたのは、ちゃんと理性の優斗で、監視スキルは中へ戻っていた。

 ◇

 宿屋で数日を過ごし、すっかり回復した優斗は、監視スキルから身体を取り戻していた。 大変な目にあったが、今回の事で分かった事は、悪魔には精神攻撃をする者もいる事、優斗が万が一気絶しても、監視スキルがいるので、最低限、逃げ切る事が出来るという事だ。

 エビ焼き本店の前で、優斗以外の三人は口を開けてぽか~んとしていた。

 『ごく最近にも見たね、あの表情』

 (ほっとけっ!)

 「俺、絶対に鏡兄弟がノマちゃんを落とすのは無理だと思ってた」
 「私も」
 「うんうん」
 「「「えぇぇ、どうやって結婚したか、経緯を知りたいっ!」」」
 「うん、それは俺も知りたい」

 声を揃えて叫ぶ華たちに、優斗も同意の意味を込めて、何度も頷いた。 しかし、かつての同級生はもう故人になっている。

 しかも、大分前の世代に生きていたから、詳しい事は一生分からないだろう。

 「帝国って、一妻多夫なのか?」
 「ああ、ギルドとかで聞いたんだけど、帝国も結構、どちらも多いらしいよ。 特に貴族とかは第二夫人とか、第二夫とか普通だって」
 「うわぁ、乱れてそうっ」

 仁奈が嫌そうな表情を浮かべた。

 「取り敢えず、写真撮ろうぜ。 隠れ家の居間に飾ろう」

 瑠衣の意見に賛成し、優斗たちは2枚の写真の前でポーズを取る。 エビ焼きの店員、鏡兄弟に似ている若者、双子の子孫であろう彼にシャッターを切ってもらい、全員が写真に収まった。

 (これで皆が揃ったなっ)

 子孫から写真を受け取り、ちゃんと写っているか確かめて、人数を数えた。

 「えと、俺ら四人と鏡兄弟、女子は日野間と松澤、男子が日下部と千葉だな。 ん? 絶叫マシーンって、二人乗りが六台繋げてあったよな?」
 「ああ、そうだよ。 だからアレは12人乗れるな」
 「10人しか居ないんだけど、後の二人は誰だ?」
 「あぁ、最後の一台なら、女の人が一人で乗ってたわよ。 私服だったし、うちらの学校の人ではなかったね」
 「……仁奈、よく覚えてるなっ」
 「だって、カップルシートに女の人が一人で乗ってるんだもん、自然に目が行くでしょ」

 (俺はそれどころじゃなかったからな、全く覚えてないわっ)

 「疑問が解けた所で、もう出発しない?」

 フィンが呆れた声を出している。

 「早く出ないと、次の街に着くのが遅れるわ」
 「分かったよっ」
 
 優斗たちはフィンに急かされ、帝国の始まりの街を出た。 街を振り返って眺める優斗の瞳に、友人を思う郷愁が宿る。

 友人が広めた国民食のエビ焼き、発祥の街は優斗たちにも故郷の一つになった。

 (また、絶対に来るから)

 ◇

 森に隠れ家の魔法陣を置いて、隠れ家を出現させる。 森の入り口に、転送魔法陣が隠されており、エルフの里のグラディアス家にある華の部屋のクローゼットと繋がっている。

 転送魔法陣が数人のエルフが転送されて来た。 戦闘にいるのはもうお馴染みのクリストフだ。 ちょっと見ないうちに、暑苦しくなったのではないかと、言ったのは瑠衣だ。

 地方の戦士隊であるアスク、イアソとオイノの三人は、白い隊服を着たクリストフを憧れの人の様に見つめた。

 「よ、ようこそ、おいで下さいましまたっ、!」

 『あ、噛んだ。 おいで下さいましまたって何っ?!』

 優斗の脳内で笑う監視スキルの声が
響く。 

 緊張して噛んでも仕方ない。 本部の戦士隊は出世コースで、地方の戦士隊にとって、雲の上の存在だ。

 隠れ家には認知阻害の魔法が掛けられていて、見つかる事はないが、念の為、変化の魔道具で人族に見せ掛けて、フードを目深に被っている。

 「クリストフさん、久しぶりです」
 「次期里長、お久しぶりです。 ご無事だと聞き及び、安堵しております。 それとルイとお嬢も元気そうでなによりだ」

 優斗と華に丁寧な言葉遣いで話し、瑠衣と仁奈には気さくに話しかけた。

 『きっと、後ろの人の所為だねっ』

 (ああ、そうだなっ)

 「と、取り敢えず、挨拶はこれくらいにして、皆さん、隠れ家へどうぞ」

 隠れ家の中心にある池の前に、バーベキューをする為の竈門が二つある。

 作業台を挟んで、丸太のテーブルとベンチが二つ並んでいる。 テーブルは今回の戦士隊たちの訪問を聞き、急いで用意した。

 池の側にフィンの結界で閉じ込めていた悪魔は、華が回復した後、直ぐ浄化した。

 華は一際、異彩を放つフードを被る人物に駆け寄った。

 「里長っ!」

 フードを取り、華の顔を見ると、雰囲気が一変した。 里長から柔らかい空気が流れる。

 「エレクトラ、無事で良かった。 ユウトも元気そうだな」
 「はい、里長も元気そうで何よりです」
 「うむ、エレクトラを助けるのはお前の仕事だから、エレクトラを助けるのは当たり前だ。 しかし、礼を欠いてはいかん。 我が娘を助けてくれてありがとう」
 「いえ、勿体無いお言葉です」

 ひと通りの挨拶が終わり、皆で食事になった。 久しぶりのバーベキューに、フィルとフィン、風神も大喜びしていた。

 「里長、ウルスとは会われますか?」
 「今夜は皆、酒を飲んでいるしな、明日にしよう」

 里長が自ら来たのは、ウルスを護送する為だ。

 「では、部屋へ案内します」
 「我々、戦士隊はウルスが閉じ込められている建物で見張りに立ちます。 数名、里長の警護に当てます」
 「うむ、頼んだ」
 「はい」

 里長の部屋は、武道場に二階を作り、広い客室を作った。 次期里長である優斗と華が部屋へ送り届け、後は警護の戦士隊に任せた。

 部屋のベッドに倒れ込むと、優斗から大きな溜め息が出た。

 「優斗、お風呂入らないの?」
 「ん? 入るよ」
 
 小さく笑い零した華は『仕方ないな』と、寝転んでいる優斗の側に来た。

 「ごめんね、父がいきなり来るんだもんね。 気を使うよね」
 「いいんだ、これも努めだしね。 あ、明日こそ、リューさんとリュディさんに連絡しておこう。 クオンも心配しているだろうし」
 「私も母に連絡しないと」

 微笑み合う二人がおでこを合わせると、裏にある露天風呂からクリストフの大きな声が聞こえて来た。

 戦士隊たちは交代でお風呂に入っているの様で、後輩を揶揄うクリストフの笑い声が響き、瑠衣の『うるせぇっ!』の声がこだました。

 「もう少しだけ、お風呂は後にするわ」
 「うん、そうした方がいいね」

 『セクハラにパワハラだね、クリストフ』と呆れた監視スキルの声が頭の中で響いた。
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