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第三十一話 『カラトスの罠』

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 集落バッカスに入ると、代表や住人たちが大勢ツリーハウスから出来た。 優斗たちが来ると知らせが来ていた様で、優斗たちを出迎えてくれていた。

 中央にある噴水広場でバッカスの住人たちが歓迎の宴が用意されていた。 バッカスの住人たちの歓迎ぶりに優斗たち一行は、若干、引いてしまった。 そして、バッカス代表の笑顔の圧が凄い。

 酒造を特産として、鍛冶屋を生業としている集落だからか、バッカスの男たちは筋肉質で、とてもガッチリとしている。 エルフなので美男美女なのは変わりない。

 (うん、あれだな。 ボディービルダーみたいな人達だなっ)

 少し離れた場所で自身の家族と久しぶりに会話を楽しんでいるディノを眺める。 ディノたちの家族はスラリとしたエルフだった。 理由は鍛冶屋ではなく、酒屋だからだろうなと独り言ちた。

 優斗の視線を感じたのか、振り向いたディノが優斗たちは家族に紹介してくれた。

 「ユウトさん、こちらは僕の家族です」
 「父さん、知っていると思うけど、次期里長のユウトさんとエレクトラアハナ様。 後ろの二人がルイさんとニーナさん。 後は従魔のフィルさんとフィンさんです。 後、ルイさんの従魔で一角馬の風神です。 僕、皆さんと同じパーティーだったんですよ」

 ディノに頷いた父親が頭を下げて口を開いた。
 
 「次期里長のお二方、息子が大変、お世話になったそうで。 ご活躍は息子の手紙で読ませていただきました。 息子と仲良くして頂けたようで、ありがとうございます」
 「あ、いや。 こちらこそ、浄化魔法でディノにはお世話になりました」

 優斗の丁寧な対応に、ディノの父親は恐縮しきりだった。 結局、旅の間でディノの敬語は取れなかった。 優斗たちが挨拶をした後、宴会場へ連れて行かれ、今夜もクリストフが飲み明かすのだろうと、優斗たちや戦士隊の3人の顔から表情が消えた。

 酔っぱらったクリストフの笑い声が深夜遅くまで、バッカスの集落や周辺の森で響いていた。

 ◇

 集落バッカスに着いたカラトスは、森の中を大木の枝を音も鳴らさずに、飛び移っていく。 闇に紛れ黒装束の影が生い茂った草花に落ちた。

 バッカスの森を進むと、次の集落のツリーハウスが見えて来る。 ドリュアス跡地は次の集落を超えた場所にある。 音もなくドリュアス跡地の草地に降り立ったカラトスは、周囲を見回した。

 先についているはずの仲間を探していたが、目に見える場所にはいない。 ディプスは何処に行ったのだろうと、小さく息を吐いた。

 「全く、どこで油を売っているんだ、ディプスの奴」

 明日には、優斗たち一行がドリュアス跡地に辿り着く。 優斗たちが着く前に、罠を張っておきたいと考えていた。

 元はツリーハウスとして使用していたがずの大木を見上げ、不敵な笑みを浮かべると、ディプスを探す事を止めて罠づくりに精を出した。 前回と同じでは面白くないと、新たな罠を造り出した。

 罠を張るカラトスの白銀の瞳は、怪しい光を宿していた。

 ◇

 バッカス代表のツリーハウスの客室の1室が、優斗と華の部屋だった。 今回も同室になるらしく、優斗は浮かれる気持ちを隠せなかった。

 宴には適当に参加してから、優斗と華は早々に部屋へ戻った。

 客室に入ると、窓際にシングルベッドが2つ並べてあった。 途端に優斗の高揚した気持ちが沈んでいく。 どう眺めても、シングルベッドは2人で寝るには狭すぎる。

 優斗は『残念』と深く息を吐き出した。 華の『おやすみなさい』の声が優斗に虚しく届いた。

 優斗の気持ちを知ってか知らずか、華は右側のベッドを選んで布団の中に潜り込んだ。 疲れていたのか、直ぐに華の心地よく眠る寝息が聞こえて来た。

 再び、深い息を吐き出すと、諦めて優斗自身もベッドに潜り込んだ。

 (今日は眠れそうにないなっ)

 隣のベッドで寝ている華を眺める優斗の表情は、とても悩まし気だ。 じっと眉尻をさげて眺めていた優斗の白銀の瞳が突然、見開かれた。 優斗の瞳は一点を凝視していた。

 健やかに寝ている華の全身から魔力を含んだ靄が漂い、人の姿をかたどっていく。

 魔力を含んだ靄が、華のベッドの端で足を組んで腰掛ける。 起き上がった優斗は、自身とそっくりな靄と視線を合せた。 叫びそうになった優斗は、慌てて口元に手を当てて声を殺した。

 「……っぐ」

 (やばっ、叫ぶところだったっ……)

 寝ている華に視線を向ける。 深く眠っているのか、華は目覚める様子が無い。 ホッと安堵して、自身のそっくりな靄に視線を向けた。

 「お前、もしかしなくても、監視スキルかっ?」
 『そうだよ、一部だけどね。 ハナの周囲に漂っている優斗の魔力を利用してる』
 「なるほど……で、お前がわざわざ出て来るって事は、何かあったのか?」
 『うん、後、ハナは本当に疲れてるから……。 物欲しそうに見つめてたけど、我慢してあげてって言おうと思って』

 監視スキルはドヤ顔で片目を瞑って来た。 呆れた様子で目を細めて見ていたが、優斗は監視スキルの言葉にバツの悪そうな表情で言い訳を返した。
 
 「い、言われなくても分かってるよっ! つか、そんなに……がっついたつもりはないけどっ……」

 監視スキルの楽しそうな笑い声が、華の規則正しい寝息が聞こえる部屋で響く。

 「おいっ、静かにしろ。 華が起きるだろう」
 『あぁ、ごめん、ごめん』
 「じゃ、話を聞こうか」
 『うん、実はね。 ドリュアス跡地に不穏な魔力を感じたんだ。 多分だけど、カラトスのだ。 でも、カラトス自体は感知出来なかった』
 
 優斗は弾けるように顔を上げた後、眉を顰めた。

 「ドリュアス跡地で? それって、確実に待ち伏せされてるよな……」
 『うん、確実だね。 前みたいに罠を張られてるかも』

 自身のそっくりな顔が自信満々にドヤ顔してくるのは、かなり引く。

 「……っ分かった、明日、出発前にクリストフさんたちにも報告する。 でも、普通にいつも通りの方法で知らせてくれたらいいのにっ」
 『それはね、面白いからかな?』
 「なんで疑問形なんだよっ」
 『まぁ、そういう訳だから。 ドリュアス跡地では気を付けなね』
 「ああ、分かった」

 それだけ言うと、優斗の姿をした監視スキルが揺れ、歪んで靄に戻った後、華の周囲で漂った。

 『おやすみ、ユウト』

 華の声真似をした監視スキルの声が頭の中で響くと、華の秘蔵映像が頭の中のモニターに流れた。

 (だから、やめろって馬鹿! ……っくそ、更に眠れなくなっただろっ)

 仰向けにベッドへ倒れ込み、両手で顔を覆う。 耳と首筋まで真っ赤に染まっていく様子が薄暗い部屋の中でも見て取れた。 監視スキルが小さく笑ったような気配を感じ、心の底から腹正しい。

 監視スキルのお陰でバッカスでの初日の夜は眠れず、悶々とした物を抱えてやり過ごす事になった。

 ◇

 優斗の朝は、毎朝、監視スキルの声で起こされる。 しかし、今朝は違った。 柔らかくて優しい手が優斗の肩を揺する。 微睡みの中、優しい声が耳に届いた。

 「優斗、起きて。 朝だよ、朝一で出発しないと、ドリュアス跡地へ今日中に着かないよっ!」

 優斗は小さく呻いた後、瞼をゆっくりと開けた。 徐々に白銀の瞳が見開かれていく。

 視界に飛び込んで来た華の姿に、毎朝の監視スキルの悪戯なのか、華の秘蔵映像が脳内に残像が過ぎる。 残像が重なって現実の事なのか分からなくなり、華を凝視した後、現実だと理解した。

 両手で顔を覆い、優斗の耳と首筋が真っ赤に染まる。

 (……っ、いつも監視スキルに変な起こされ方するからっ……)

 『ありゃ、僕の所為で弊害が起きたのか。 ごめんね』

 楽しそうな監視スキルの声に、ちっとも悪いと思っていないだろろう声が頭の中で響く。

 華は毎朝、監視スキルの声に起こされる事を知らない為、いつまで経っても起きない優斗の様子を不思議そうに眺めている。 顔を上げて視線を合せると、お互いに自然と笑みを浮かべた。

 「おはよう、優斗」
 「おはよう、華」

 ちょっとした事が幸せだと感じる。 優斗はベッドから起き上がり、身支度の為、備え付けてある洗面所へ足を向けた。 優斗の背中に華が声を掛けてくる。

 「優斗、私、朝ごはんの準備手伝って来るね」
 「うん、分かった。 俺も直ぐに降りるから」
 「うん」
 
 次期里長の二人に、朝食作りを手伝われるのはメイドが恐縮するだろうが、お客さん気分で泊まるだけなのは気が引ける。 鏡に自身の顔を映し、何か重要な事を忘れていると首を傾げた。

 監視スキルの呆れた様な声が響く。

 『もう、忘れたの? ドリュアス跡地でカラトスの不穏な魔力を感じたって報告したでしょ』

 「あっ! そうだったっ」

 優斗は急いで身支度を終わらせ、戦闘になる事を覚悟して、深緑色の戦士隊の隊服を取り出した。

 食堂に降りると、いつもどおり全員が揃っていた。 優斗が戦士隊の隊服を着ている事で、皆が何かあると察した様だ。 優斗は神妙な顔つきで、昨夜に知り得た事を説明した。

 クリストフがいつもと違い、真面目な顔つきをして仕事モードに切り替える。 他の3人の戦士隊もすぐさま仕事モードに切り替わった。

 「そうか、分かった。 ドリュアス行きは変えないんだろう?」
 「「ああ、変えない」」

 優斗と瑠衣の声が揃う。

 「なら、作戦を立てようか」

 素早く朝食を済ませ、全員が身支度を終えて広場に集合した。 深緑の隊服と白銀の隊服、丁度半分に色分けされた集団が森へ向かって出発した。 いつの間にか華は、優斗たちとお揃いの深緑のローブを制作していた。 華が全員を白銀の瞳を煌めかせ、胸をときめかせている。

 戦士隊の本部でも華の趣味は有名らしく、クリストフと戦士隊の3人は苦笑いしていた。

 「私だけ、色違いなの嫌だったんだ」

 華が恥ずかしそうに伝えて来て、状況を忘れて優斗の心臓が跳ねる。 優斗の白銀の瞳が優し気に細まる。

 「華、似合ってるよ。 白銀も清楚な感じで良かったけど、深緑だとちょっと大人っぽいな」
 「ありがとう。 あんまり、大人っぽいとか言われないから、嬉しい」

 華は本当に嬉しそうに微笑んだ。 華の容姿は年齢よりも幼く見える。 エルフの世界では特に、身長も人族よりも平均が高いし、顔立ちも整っていてしっかりしている。

 初対面で華は子供に見えるらしく、子供扱いされる事あって凄く憤りを感じている。

 優斗と華の間に甘い雰囲気が拡がり、柔らかい空気が流れる。 瑠衣と仁奈、フィルとフィンは慣れている為、表情に優しさが滲んでいる。 戦士隊の3人は見ている方が照れると、頬を染めていた。 ただ1人だけ、白銀の瞳を細めて憮然した表情をしている者がいた。

 クリストフの大きな咳払いで、優斗と華の間に流れる甘い空気が霧散した。

 「さっさと出発するぞ」

 不機嫌そうに言い、先頭を切って進みだした。 戦士隊の3人が優斗と華に、申し訳なさそうに謝って来た。 1人の戦士隊がクリストフの過去の失恋話をバラしかけて、すごい勢いでクリストフに口を塞がれた。

 後で聞いた話、戦士隊の1人はクリストフが愚痴を言える親友だそうで、失恋話も本人から聞いたらしい。 優斗たちはクリストフがどんな振られ方をしたのか、とても気になって仕方がない。

 「余計な事を言うんじゃねぇよ。 くだらない話をしてないで行くぞ」
 「「「……了解です」」」
 「「「「……はい」」」」
 「クリストフより良い男に取られたんじゃないかしら。 それか、騙されて貢ぎまくって破産したとか……トラウマになるくらいだから、ありきたりだけど、お金なくなって捨てられた?」

 フィンが容赦なく、酷い振られ方を列挙していった。 およそ10歳児に見える銀色の美少女が顎に手をやり、中身の年齢は分かっていても、幼児の口から放たれる言葉はもの凄い衝撃がある。

 隣でフィルも同じ様な格好で考え込んでいる。

 「でも、フィン、それだとありきたり過ぎない? それでトラウマになる理由には弱すぎるよ」
 「フィル、それは人ぞれなのよ。 たとえ小さな理由でも人によっては、トラウマになり得るのよ」

 フィンとフィルは分かっていない。 トラウマを受けた人間の傷に塩を塗りたくっている事に。

 クリストフが立ち止まり、顔だけで振り返る。 クリストフの白銀の瞳は、彼らしくなく涙目に染まっていた。 慌てた優斗たちはフィルとフィンの無邪気な詮索を止めさせ、流石に平身低頭で謝った。

 「二人とも、もうその辺で止めてあげて……」

 瑠衣も失恋の件でクリストフを弄る事を止めた。 何とも言えない空気を纏った優斗たち一行は、ドリュアス跡地へ向けて旅立った。

 ◇

 隣の集落は通り過ぎるだけにして、ドリュアスの森へ入る前にクリストフから指示が出された。

 「いいか、森に入ったら枝伝えで移動する。 移動しながら、ドリュアス跡地と周囲の森を魔力察知で確認する。 カラトスが待ち伏せしてるなら、こちらが奴を囲うまでだ」
 
 全員がクリストフの作戦に無言で頷いた。 緊張の空気が張りつめ、ドリュアスの森へ優斗たちは踏み入っていった。 優斗たちは知らない。 待ち伏せしているのはカラトス1人だけではない事に。 いい意味でカラトスの不穏な魔力は、もう1人、待ち伏せしている者を隠していた。

 森の中を深緑の隊服と白銀の隊服の集団が二手に別れて猛スピードで移動していた。

 カラトスはドリュアス跡地で待ち伏せしているのだ。 二手に別れ、挟みこもうという作戦だ。 優斗と華、フィルとフィンに戦士隊2人の組と、瑠衣と仁奈、風神とクリストフ、戦士隊1人の組だ。

 トプンと耳元で水音が落ちる。

 森の周囲に自身の魔力を流し、魔力感知を行う。 優斗の魔力を含んだ魔力の水が、瑠衣たちに触れ、瑠衣たちの魔力を感じる。 脳内で森の立体型地図を拡げ、瑠衣たちの魔力を感じた位置と地図を照らし合わせる。 監視スキルの立体型の地図は、優斗と華の位置しか知らせてはくれない。

 魔力感知では、作戦通りの位置で移動する瑠衣たちの魔力を感じる。

 『敵認定しているカラトスはいないみたいだけど……カラトス本体の反応が無いね』

 (ああ、カラトスの表示がないっ。 エルフの魔力感知でもカラトスは感知できなかったっ)

 優斗のエルフの能力と監視スキルの能力のお陰で、瑠衣たちの正確な位置が把握できた。 作戦通り、カラトスの正面と背後に着くため、瑠衣たちは回り込みながら進んでいる。

 後は、カラトスの罠を調べる事。 立体型の地図上に、複数の黒い点がドリュアス跡地に点在していた。 吹き出しも指していないので、どんな罠が仕掛けられているのか全く分からない。

 黒く点滅するカラトスの魔力をじっと凝視した。

 (カラトス本体はドリュアス跡地にいなのかっ)

 カラトスの性格を正しく理解して、カラトスならばどんな罠を仕掛けるかを予測しないといけないが、カラトス自体を深く知らないので、戦士隊の3人とクリストフも全く見当がつかなかった。

 華がちゃんと着いて来ているか、脳内のモニター画面と目視で確認する。

 華はフィンの中に入って着いて来ていた。 フィンは150cmほどの大きさに変わり、中に入っている華は体育座りをしている。 フィンは遅れる事無く、器用に枝の上を飛び移って着いて来ていた。 フィルはいつも通り、優斗の頭の上に乗っていた。

 「どんなワナがしかけられてるんだろう?」
 「見当つかないなっ……カラトスが何を考えてるのかなんて、分からないし」

 『そうだね。 ちょっと分析してみるよ。 少し、時間がかかるよ』

 (ああ、頼む)

 ドリュアス跡地がもう少しの距離になった時、優斗たちはそれぞれ大木の上で立ち止まった。 通信機を取り出して、戦士隊がクリストフたちの方に連絡を取る。

 ドリュアス跡地は、鬱蒼と草木が生い茂り、エルフの里特有のツリーハウスの街並みの跡など、1つも残っていなかった。 ドリュアスで『災害』が起こったのは3年前、優斗たちが12歳の時だ。

 たった3年で、大量の大木が生えていた。 大木の隙間から黒い人影が確認できた。

 黒い人影は全員が目視出来ている様だ。 隣で戦士隊が通信機でクリストフと連絡を取り合いながら、黒い人影の事も話していた。 優斗の耳に戦士隊の2人が緊張した声で報告している声が聴こえて来た。 目深に被った黒いフードの下から口元だけが見えていた。

 黒い人影がニヤリと口元に笑みを拡げた後、視界全体が光に包まれた。 優斗の白銀の瞳が驚きで見開かれる。 次の瞬間、頭の中で監視スキルの焦った様な声が響き、条件反射で身体が動く。

 『ユウトっ、逃げるんだっ』

 後ろの大木の枝につかまっている華を抱き上げ、急いで離れる。 戦士隊の2人に声をかける間も無かった。 下に飛び降り、放たれた光りから何とか逃げ切る。 視界の端に戦士隊の2人も駆け出している姿が映った。

 戦士隊の1人が大木のうろを見つけ、合図を送って来る。 必死に足を動かし、うろへ飛び込む。

 戦士隊の2人は優斗と華を庇う様に覆いかぶさって来た。 光と轟音と木々が薙ぎ倒されていく音が森の中で轟く中、頭の中で監視スキルの声が響く。

 『ハナより虫除け結界が発動されました。 最大限に強化されます』

 優斗たちの周囲、大木のうろを囲んで魔法陣が拡がり、結界が発動される。 光の粒が煌めき、球体の形を作り出していく。 最後に光の粒が輝きを増して、結界が強化された。
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