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18話 勇者御一行(下)

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 ダンジョンの出口は大岩によって潰されてしまった。 『ボス』の部屋に出口はない。 ボスを倒したら、入り口に向かって元来た場所へ、走って戻らなければならない。

 (ボスとの戦闘を聞きつけたら、確実に勇者御一行とかち合うな。 ってか、さっきの魔物の雄たけびが聞こえてるよな)

 『魔物が移動しました。 警戒して下さい。 勇者御一行と王国騎士団も騒ぎを聞きつけました』

 (追いつかれるのも、時間の問題かっ)

 優斗の脳内で監視スキルの声が響く。 地図上で、ダンジョンの奥に居る魔物の赤い点が動き出した。 優斗の頭の上からフィルの声が落ちてくる。

 「どうするの? ユウト! でぐち、つぶれたよ!」
 「「「ええ!」」」
 
 フィルの声に直ぐに反応した瑠衣たちが、大岩が当たった音で理解した。
 
 「まじか! あの音っ! まさか、大岩が出口にぶち当たったのか!」
 「ボスもこっちにくるよ!」

 優斗は決心した後、手に力を込めてボス部屋へ走り出す。 瑠衣たちも優斗の後に続いた。 フィルと同化する感覚が全身に駆け巡り、優斗は走りながら魔力を全身に巡らせていく。 桜の花びらが舞った後、木刀が氷を纏って鋭い光を放つ。

 (1発で決める!)

 優斗の地図上で、ボスが部屋の出口付近へ移動している。 柄さずフィルが魔力制御の補助をした。 木刀から冷気が染みだしてくる。 ボス部屋の入り口に辿り着くと、木刀を薙ぎ払って氷の刃を生成させる。

 出現した半月状の氷の刃は、音を立てて尖らせていった。 前に出した時よりも大きく、刃も鋭く光りを反射させていた。

 ボスが動くよりも素早く、もう1度木刀を薙ぎ払う。 不意を突かれたボスへ向かって氷の刃が飛んでいく。 氷の刃を受けたボスは、身体を真っ2つに切り裂かれ、上半身と下半身が別々に凍りつく。 ボスの身体は、床に落ちて砕け散った。 砕けた欠片が魔法石に変わり、キラキラと光を放つ。 フィルがジャンプし、舌を伸ばして魔法石を全て飲み込むんだ。

 優斗の頭上で器用に軟着陸したフィルの身体は、衝撃で大きく揺れていた。 氷の刃はボスの身体を切り裂いたついでに、ボス部屋の壁をぶち抜いていた。 ぶち抜いた壁の向こうには、砂地や遠くに森が見える。 壁が壊れる音、瓦礫の崩れる音が地響きとなり、ダンジョン内に響き渡る。

 優斗は背後で呆然としている瑠衣たちに向かって叫んだ。

 「ここから出るぞ! この騒ぎで勇者御一行と王国騎士団が来る!」

 優斗の叫び声の後、複数の足音が聞こえてきた。 優斗の声で覚醒した瑠衣たちは、壊された壁の穴へと駆け出した。 どういう原理なのか、壊したのはボス部屋の壁だったはずが、ダンジョンの入り口の裏側を破壊していた。

 「風神! 幻影魔法、解除しろ! 先に出るぞ!」

 瑠衣が風神に騎乗して駆け出す。 風神の幻影魔法が解けて、皆の姿がはっきりと見えるようになった。 フィンが瑠衣の膝の上へ飛び乗るのが視界の端に入った。 仁奈が雷神に指示を出すと、雷神は直ぐに巨大化した。 仁奈が先に雷神へ飛び乗り、華に手を差し伸べてきた。

 「華! 王子! 乗って! 急いでここから離れるよ!」

 優斗は華を抱き上げて、雷神へ乗るのを手伝った。 自身も華の後ろへ飛び乗り、華が落ちない様にお腹へ手を回して支えると、華の肩が小さく跳ねた。 フィルは優斗の頭の上で、フィンは瑠衣の膝の上で銀色の少女の姿で収まっていた。 雷神が飛び立つと、先に駆け出していた風神へ近づく。

 雷神はむんずと、足で器用に風神のお尻と首筋を掴む。 ホバリングした後、空高く舞い上がっていった。 下を見て瑠衣に手を振ると、瑠衣とフィンが笑顔で振り返して来た。 瑠衣は慣れているらしい。 華の前に座る仁奈が『慣れてるから大丈夫』と請け負った。 地上では、勇者御一行と王国騎士団が、上空を指さして騒いでいるのが見えた。

 「私らの事、バレたかな? 王子の力が王国にバレたらやばいんじゃない?」
 「王子って呼ぶな。 だから、ボスだけ凍らせただろ。 ボスの欠片はフィルの腹の中だしな」
 「これだけあれば、しばらくはもつよ」
 
 魔道具の家具を起動させるには、魔法石は必須なのだ。 いくらあっても邪魔にはならない。
 
 「帰ったらさっきの事について、ミーティングしないとな」

 華と仁奈が、優斗を振り返って大きく頷いた。 すぐ前の華が振り向くと、お互いの顔がもの凄く近くて、2人は頬を赤く染めた。 2人の様子に、仁奈が目を細めて真顔になったのは言うまでもない。 フィルの空気を読まない、いや反対に読んだのか、フィンと連絡を取っていたらしく。

 頭上から落ちて来たフィルの声に、優斗と華は我に返った。

 「ルイもOKだって! フィンからでんれいがきた」
 
 (なるほど、フィンは連絡係をかって出たのか)

 優斗の地図で地上を調べると、勇者御一行と王国騎士団の青い点は何処にもなく、監視スキルが及ぶ範囲を過ぎた事が分かった。

『周囲に危険は感知されませんでした。 追跡魔法も検知されません』

 監視スキルの声が、頭の中で響いた。

 (良かった、俺の力はバレなかったみたいだな)

 ――隠れ家へ帰って来た優斗たちは、ミーティングの為、リビングに集まった。
 
 優斗たちは、いつもの様に男女に分れてソファーに座った。 フィルが銀色の少年の姿で、暖炉の前の丸いソファーに座り、優雅に紅茶を啜りながら、手に入れた情報の要点をまとめた。

 「つまりこの国の王さまは、勇者御一行たちに魔王を倒せば元の世界に戻れるし、王女さまも助かる、と嘘を言ってるって事だよね。 帝国の魔王を倒すには勇者の力は必須だから、必死に探してるんだろうね。 どうして、帝国に魔王が居るなんて分かったんだろ? なんで、他にも勇者の力が眠ってる事、知ってるんだ? もしかして世界樹の武器が王国にもあるのかな?」

 フィルの最後の方の言葉は、独り言のようで、ブツブツと呟いていた。 隣で座る瑠衣が、フィルの後に続く。

 「勇者の力を手に入れたら、王さまは、帝国へ魔王討伐に行くつもりなんだな。 それで王女さまの薬も手に入れると。 主さまは争いを止めて欲しいって言ってたよな? という事は、主さまは帝国に魔王はいないと思ってる? 勇者御一行に、魔王を倒しても元の世界には戻れない事を黙ってるのも気になるし、ちょっと王さま怪しいよな」

 「戻れるって言った方が、勇者御一行のやる気が出るからとか?」
 
 仁奈の意見に優斗が反論する。
 
 「後でバレた方が面倒だと思うけどな」
 「そんなに王女さまの病状って悪いの?」
 
 華の質問にフィンが答える。
 
 「もう治らないって、主さまも言ってたわ。 そんな病気を治す薬が帝国にあるなんて思えないんだけど」
 「もしかして、魔王なら治せるとか?」
 「もし、そうだとしたら闇落ちしかないわね。 悪魔に魅了させるのよ。 そんな事したら王女さまの自我もなくなるし、王女さまじゃなくなるわ。 そんなの治ったなんて言えないわね」

 仁奈の質問に恐ろしい答えが返って来た。 仁奈がハッとして、隣に座る華を見た。

 「あ、エルフの秘術だったらどうなの?」
 「無理だと思う。 秘術は、聖水があって初めてその力が発揮されるの。 モドキでは無理」

 華ははっきりとした口調で言った。 優斗は1つの仮説を思いついて背中に悪寒が走った。 瑠衣も思い至ったのか、優斗が想像した事を口にする。

 「もし、華ちゃんの事がバレたら、無理やりエルフと結婚。 は、させられなくても、子供を作らされてその子に不老不死の秘術を作らせたら?」
 「子供が生まれる前に王女さまは死ぬわね。 子供がすぐに出来るとも限らないし。 でも、ハナの事は絶対に知られない方がいいわ」
 
 フィンが即座に否定する。 フィンの意見に全員が青くなって賛成した。
 
 「もし、王さまの勘違いで、帝国へ魔王討伐に行ったらどうなるんだ?」

 瑠衣の質問にフィルが答える。

 「勇者の力で帝国が潰されるだけだね。 ただ、この世界には三大陸あって、それぞれの大陸に大きな国と小さい国がいつくかあるんだけど。 大きな国がそれぞれの大陸の小国と同盟を組んで統率していて、他の大陸を牽制し合ってるんだ。 ここの王国がある大陸だと帝国になるんだけど、魔王討伐で帝国を潰すと、今の三竦みの状態が壊されるから、王国とその周辺の小国が困るんだけなんだけど。 それは、王さまも分かってると思うんだけどなぁ」

 「帝国に魔王がいるって決め手は何だったんだろうな。 戦争になってもいいって、どんな大義名分があるんだ」

 優斗は世界樹に視せられた映像を思い出していた。 脳内で、勇者の放った魔法が、街を吹き飛ばす映像が流れる。 正直に言って優斗たちだって偉そうには言えない。 先程も王国の兵士に怪我を負わせている。

 ただ、優斗たちの同級生たちが魔王を倒す為に、世界樹が視せた映像のように、魔法で街を吹き飛ばすかもしれない事態は見過ごせない。 おこがましいが、止められるなら止めたいと、優斗は思っていた。

 「引き続き、勇者の力が眠ってるダンジョンを探すか。 こっちが先に力を手に入れれば、戦争は起こらないわけだし。 魔王が生まれたら、その時に考えよう」

 優斗の意見に瑠衣たちも賛成して、ミーティングを終わらせた。 後に、優斗たちは王さまから呼び出され、勇者召喚に巻き込まれた理由を知るのだが、それはもう少し先の話である。
 
 「よし! じゃ、私たちはお風呂に入って来るから夕食当番よろしく! 覗くなよ♪」
 「「覗くかよっ!」」

 仁奈は優斗と瑠衣の言葉に『あははっ』と笑い、華をお風呂へ引っ張って行った。 優斗は瑠衣の刺すような視線に、『隠れ家に居る時は【透視】も【傍聴】スキルも停止してるからっ!』と顔を思いっきり振って否定した。 優斗の慌てた様子が可笑しかったのか、瑠衣の忍び笑いが聞こえ、不機嫌に口を尖らせる優斗だった。

 ――『かぽ~ん』と、鹿威しを鳴らしたい岩の露天風呂。
 
 華は本気で鹿威しを作ろうかと考えていた。 隣で仁奈が鼻歌を歌いながら、気持ちよさそうに湯に浸かっていた。 フィンもスライムの姿で気持ちよさそうだ。

 華の従魔の印である桜の花びらと、三日月がほんのりピンク色に染まっている。 ふと、華は思った。 雷神や風神は見える場所に従魔の印がない。 雷神と風神は今、隠れ家の森の中を謳歌している。

 「ねぇ、雷神と風神の従魔の印って何処にあるの?」
 「ん? ああ、瞳の中にあるよ。 じっと見ないと分かんないけどね」
 「そうなんだ。 それなら見えないのは当たり前か」
 
 仁奈が真剣な顔で遠くを見つめると、次第に目が据わって来た。
 
 「それよりも! 王さまがどういうつもりか、知らないけど。 絶対に理由を吐かせて、理由次第では王さまぶん殴る!」
 「えっ!」

 華は目を見開いて仁奈の怒りの形相を見つめた。 きっとさっきのダンジョンで、仁奈が罠を踏んだ所為で、怪我人を出した事を気にしているのだろう。 良くも、悪くも真っ直ぐな友人に、自然と笑みが零れる。

 「覚悟はしてるしね。 だからって、後ろ向きになっていても仕方ない。 相手が結城だったら平気でぶん殴れそうなんだけどな」
 「あははっ」
 
 仁奈の辛辣な言葉に、華は乾いた笑い声をあげる。 仁奈が華にすり寄って来て、意味ありげな笑みを浮かべる。
 
 「華、王子となんかあった? 最近、また元の世界に居た時みたいに、王子の事避けてるように見えるけど。 まぁ、ちょっと違う気はするけど」
 「えっ! えっと」
 「うん、何?」
 
 仁奈のニヤニヤ笑いは気になったが、華は話す事にした。
 
 「好きだって言われた。 世界樹ダンジョンで」
 「ほう。 って、待って! 世界樹ダンジョンって事は、こっち来てまだ1週間しか経ってないじゃん!」
 「う、うん?」
 「もっと、経ってる気がするわ~。 それで返事は?」
 「してない。 それから色々とあったから、聞き間違いかと思ったりしてっ、すっかり忘れてっ! 最近、告白された事を思い出したんだけど。 そんな事初めてだし、自分の気持ちも分からなくて、どう接したらいいのか分からなくなって」

 華は口移しで回復薬を飲ませた事も思い出し、優斗の告白のセリフが脳内を駆け巡って真っ赤になった。

 「ええぇ! それであんた、あの態度なの?」
 
 華は仁奈に何も言えなくなった。
 
 「華の気持ちは結構、色んな所に現れてると思うけどね。 1番分かりやすいのは、王子の立体映像かな。 後で出してじっくり眺めてみなよ。 視えなかったものが視えてくると思うよ」
 「ハナが、じぶんのきもちにきがついてないことに、ビックリだわ。 あんなにわかりやすいのに」

 仁奈とフィンが、『残念な子』の目で華を見つめると、華はオロオロと慌てふためいた。 華は優斗の等身大の立体映像を思い出したが、仁奈が何を言っているのか、はっきりとは分からなかった。

 お風呂からあがると、夕食の準備が出来ていて、華たちに気づいた優斗が柔らかい笑顔で出迎えてくれた。 華の心臓は、華が理解する前に高鳴っていく。 優斗の柔らかい笑顔が懐かしくて、切なさを感じていた。

 ――その日の夜。
 
 華の部屋では、仁奈のアドバイス通り、優斗の立体映像と向き合っている華の姿があった。 扉の横には、3体の立体映像がある。 優斗の立体映像は、丁ベッドの足元近くに置いてあった。

 立体映像は華と視線を合わせると、愛し気な微笑みを向けてくる。 さっき夕食の時に優斗が向けてきた笑顔と同じだ。 華は突然に理解した。 いつからなのか、どちらが先か分からない。

 いつの間にか、華にだけ向けてくる愛し気な笑顔が嬉しくて、優斗の事が好きになっていたのだ。 自分に自信がない華は、優斗の視線の意味に気づかない振りをして来た。 華は改めて優斗の立体映像と視線を合わせる。 愛し気な微笑みを浮かべる立体映像に、華は苦笑を返した。

 (私は立体映像のように、小鳥遊くんにずっと見つめていてもらいたいんだ。 それって、小鳥遊くんが私の事が好きだから、私は小鳥遊くんが好きってこと?)
 
 「何それ、どんだけよ。 恥ずかしすぎっ」

 華は、立体映像を直視できなくなった。 ベッドサイドで、丸いクッションの上へ、体育座りで座ると、顔を膝に埋める。 華の眠れない夜が更けていく。 中庭では、カエルの合唱が鳴り響いていた。 優斗は華が夜更かしをしていると思い、既に夢の中だった。 華の様子が実況中継される事はなかった。
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