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第四章 新天地
新たな役職~賢人side~ー3***
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早速、その夜やっと俺のアパートへ里沙を呼んだ。無事縁談がなくなったことを伝えた。
「……本当に、本当に、なくなったの?」
「ああ。やっと何の障害もなく里沙と交際できるようになった。里沙、俺の彼女になってくれ」
「はい」
満面の笑みを浮かべる里沙が可愛くて、キスをすると身体をすり寄せてきた。もう離れられない。すぐに抱き上げるとベッドへ運んだ。
「愛してる、里沙」
「私も愛してる、賢人」
俺は懸案がなくなって安心した途端、どこかタガが外れてしまった。本能で彼女を欲していたんだと思う。
初めて自分からこんなに欲しいと渇望した。
やっと手に入れた。キスをしながら服を脱がせ愛撫していく。丁寧に身体をほぐして触ってやる。
「あん、もう、そんなに……そこも一緒に触らないで……あっ!」
身体中をピンク色にして、目を潤ませ、もだえ続けている。こんな彼女を初めて見た。
「もういいか?」
こくんと涙目でうなずく。可愛い。すごい勢いで俺は彼女を揺すりだした。ベッドの音と水音がすごい。彼女の甘い声で頭が支配された。
何度ももっていかれそうになる。そのまま歯を食いしばって膝の上に彼女を抱き上げる。
「里沙……お前の身体……今日はすごい……悪いが……加減……できないぞ」
「だめ、深い、だめなの……ああ」
弓なりになった彼女をゆする。彼女は感じすぎてふらふらだ。
何回彼女を抱いたのかわからなくなるほど、一晩中彼女の中にいた。彼女のあえぎ声がしなくなり、抱きしめたまま横になる。
外が明るい。自分でも驚いた。抱いたまま彼女が寝てしまった。こんなことは初めてだった。
腕の中で身じろぎする彼女に気づいた。
「ん?里沙起きたのか」
俺を下からちろりと見ている。
「身体が……重い。もうやりすぎだってば。どうしてこんなにすごいの」
「それは里沙の身体がすごいんだろ?俺の潜在能力を引き出すとは……俺も夕べは自分の限界を突破した」
「な、何言ってるのよ!」
里沙が赤くなって慌てている。
「よし。シャワー浴びたら買い物に車で行こう」
「車?車なんて持ってるの?」
「持ってるよ。お前のところには乗って行ったことなかったな」
「それならそうと言ってよ。もっと出かけられたじゃない」
里沙を抱き寄せ、身体をなぞりながら耳元で囁いた。
「もっとしつこくしても、車ならお前を歩かせないで済むから……安心だ」
「……馬鹿!」
「さてと、ここへ一緒に住むか?どうする?」
「別に通えないことないから今のままで私はいいけど……とりあえず、私のアパートあと半年は契約しているし」
「関根部長達は同棲するらしいぞ」
あの二人は俺たち同様、事件をきっかけに親しくなったようだ。付き合いはじめたと報告を受けた。本社の近くに家を捜していると彼から聞いたのだ。
「あの人達は、ふたりとも本社から遠いから……いいタイミングだったんじゃないかな」
ふたりは部署がおそらく離れるということを関根部長にはそれとなく伝えてある。
斉藤さんには伝えないように言ったので、おそらくそれもあって同棲に踏み切ったんだろう。彼も彼女が心配なんだな。
それを考えると俺は別に仕事上も彼女と一緒になる予定だから問題ないが、忙しくなって彼女のいる企画室にずっといることはできない。
しかも役員となれば秘書が付く。彼女が知ったら怒りそうだから同棲したいのだ。だが、そのことはまだ彼女には言えない。
「里沙。俺がお前と同棲したいんだ。あっちを解約する金は俺が出す。それに同棲したら家賃は俺持ちでいい」
「それじゃ、まるで結婚しているみたいじゃない」
「俺はいますぐ結婚してもいい」
「……何それ?プロポーズされてませんけど」
不機嫌な声を出した里沙をこちらへ向けて両手を握る。
「じゃあ、どうしたら同棲する?婚約するか?」
「ねえ、どうしてそんなに急いでいるの?同棲はいずれしてもいいけど、今すぐじゃなくてもいいでしょ?ようやく付き合えるようになったんだからデートしたり、お互いの家に通ったりして少しは普通の恋人関係から始めましょ」
「……やだね」
なにしろ里沙はモテる。
彼女の配属先である企画室はエリート揃い。しかも若い独身役員とも付き合いがある。あいつらは仕事も出来る上、いい男が多い。
まあ、俺のものだと里沙には内緒で宣言するか……。同棲して見張っていないと心配でならん。
ぎゅっと抱き寄せて首筋を吸い上げた。
「……痛い。だめ、跡付けないで、お願い」
「お前の身体中すでに跡だらけだよ。今更なんなんだ」
「そこ、見えるから。髪伸びてきたから結んでるの、最近……」
なんだと?うなじを見せて仕事してるのか。うなじの近くをもう一度吸い上げてキスをする。
「ねえ、やめてっていってるのに」
「虫除け。意味があるからやってんだよ」
俺の手が柔らかい彼女の胸を覆い、突起を優しく触る。すると彼女の声に艶が戻ってきた。
俺は復活、彼女は身体がまだ柔らかいまま。すぐに覆いかぶさり、またも続きが始まった。新たなる限界へ。
結局またベッドで食事をしながら昼間も彼女を可愛がる。
里沙も俺に求められると素直に応じる。その可愛さと言ったらない。
誰にも絶対にやらない。彼女の昼と夜のギャップに俺は堕ちた。結局、夜に彼女を車で家まで送った。
「……本当に、本当に、なくなったの?」
「ああ。やっと何の障害もなく里沙と交際できるようになった。里沙、俺の彼女になってくれ」
「はい」
満面の笑みを浮かべる里沙が可愛くて、キスをすると身体をすり寄せてきた。もう離れられない。すぐに抱き上げるとベッドへ運んだ。
「愛してる、里沙」
「私も愛してる、賢人」
俺は懸案がなくなって安心した途端、どこかタガが外れてしまった。本能で彼女を欲していたんだと思う。
初めて自分からこんなに欲しいと渇望した。
やっと手に入れた。キスをしながら服を脱がせ愛撫していく。丁寧に身体をほぐして触ってやる。
「あん、もう、そんなに……そこも一緒に触らないで……あっ!」
身体中をピンク色にして、目を潤ませ、もだえ続けている。こんな彼女を初めて見た。
「もういいか?」
こくんと涙目でうなずく。可愛い。すごい勢いで俺は彼女を揺すりだした。ベッドの音と水音がすごい。彼女の甘い声で頭が支配された。
何度ももっていかれそうになる。そのまま歯を食いしばって膝の上に彼女を抱き上げる。
「里沙……お前の身体……今日はすごい……悪いが……加減……できないぞ」
「だめ、深い、だめなの……ああ」
弓なりになった彼女をゆする。彼女は感じすぎてふらふらだ。
何回彼女を抱いたのかわからなくなるほど、一晩中彼女の中にいた。彼女のあえぎ声がしなくなり、抱きしめたまま横になる。
外が明るい。自分でも驚いた。抱いたまま彼女が寝てしまった。こんなことは初めてだった。
腕の中で身じろぎする彼女に気づいた。
「ん?里沙起きたのか」
俺を下からちろりと見ている。
「身体が……重い。もうやりすぎだってば。どうしてこんなにすごいの」
「それは里沙の身体がすごいんだろ?俺の潜在能力を引き出すとは……俺も夕べは自分の限界を突破した」
「な、何言ってるのよ!」
里沙が赤くなって慌てている。
「よし。シャワー浴びたら買い物に車で行こう」
「車?車なんて持ってるの?」
「持ってるよ。お前のところには乗って行ったことなかったな」
「それならそうと言ってよ。もっと出かけられたじゃない」
里沙を抱き寄せ、身体をなぞりながら耳元で囁いた。
「もっとしつこくしても、車ならお前を歩かせないで済むから……安心だ」
「……馬鹿!」
「さてと、ここへ一緒に住むか?どうする?」
「別に通えないことないから今のままで私はいいけど……とりあえず、私のアパートあと半年は契約しているし」
「関根部長達は同棲するらしいぞ」
あの二人は俺たち同様、事件をきっかけに親しくなったようだ。付き合いはじめたと報告を受けた。本社の近くに家を捜していると彼から聞いたのだ。
「あの人達は、ふたりとも本社から遠いから……いいタイミングだったんじゃないかな」
ふたりは部署がおそらく離れるということを関根部長にはそれとなく伝えてある。
斉藤さんには伝えないように言ったので、おそらくそれもあって同棲に踏み切ったんだろう。彼も彼女が心配なんだな。
それを考えると俺は別に仕事上も彼女と一緒になる予定だから問題ないが、忙しくなって彼女のいる企画室にずっといることはできない。
しかも役員となれば秘書が付く。彼女が知ったら怒りそうだから同棲したいのだ。だが、そのことはまだ彼女には言えない。
「里沙。俺がお前と同棲したいんだ。あっちを解約する金は俺が出す。それに同棲したら家賃は俺持ちでいい」
「それじゃ、まるで結婚しているみたいじゃない」
「俺はいますぐ結婚してもいい」
「……何それ?プロポーズされてませんけど」
不機嫌な声を出した里沙をこちらへ向けて両手を握る。
「じゃあ、どうしたら同棲する?婚約するか?」
「ねえ、どうしてそんなに急いでいるの?同棲はいずれしてもいいけど、今すぐじゃなくてもいいでしょ?ようやく付き合えるようになったんだからデートしたり、お互いの家に通ったりして少しは普通の恋人関係から始めましょ」
「……やだね」
なにしろ里沙はモテる。
彼女の配属先である企画室はエリート揃い。しかも若い独身役員とも付き合いがある。あいつらは仕事も出来る上、いい男が多い。
まあ、俺のものだと里沙には内緒で宣言するか……。同棲して見張っていないと心配でならん。
ぎゅっと抱き寄せて首筋を吸い上げた。
「……痛い。だめ、跡付けないで、お願い」
「お前の身体中すでに跡だらけだよ。今更なんなんだ」
「そこ、見えるから。髪伸びてきたから結んでるの、最近……」
なんだと?うなじを見せて仕事してるのか。うなじの近くをもう一度吸い上げてキスをする。
「ねえ、やめてっていってるのに」
「虫除け。意味があるからやってんだよ」
俺の手が柔らかい彼女の胸を覆い、突起を優しく触る。すると彼女の声に艶が戻ってきた。
俺は復活、彼女は身体がまだ柔らかいまま。すぐに覆いかぶさり、またも続きが始まった。新たなる限界へ。
結局またベッドで食事をしながら昼間も彼女を可愛がる。
里沙も俺に求められると素直に応じる。その可愛さと言ったらない。
誰にも絶対にやらない。彼女の昼と夜のギャップに俺は堕ちた。結局、夜に彼女を車で家まで送った。
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