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シリーズ盤外戦術
盤外戦術その13 矢倉さんの守りを固く
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足音が響いていた。
だけど僕は気がついていなかった。いや、まさに直前に僕は気がついた。
ぎりぎりで気がついたのは、彩飛とのことがあったからかもしれない。
音の方へと振り返ると、黒いフードのついた上着をきた何者かが僕達の方に迫ってきていた。
「矢倉さん、あぶない!」
僕はそいつと矢倉さんの前に慌てて立ちふさがる。
同時に顔面に激しい痛みを感じていた。
「お前、なんだ。なんなんだよ。お前はいったいなんなんだっ」
声と共に男が僕を倒すようにして飛び乗ると、そのまま頭上から何度も拳を打ち付けてくる。
そのたびに激しい痛みが僕の体に走る。
「美濃くん!? やめてっ、やめてください!!」
矢倉さんの悲痛な声が響いた。
僕は勘違いしていた。ストーカーは彩飛じゃなかったんだ。
矢倉さんを見守っていたのは嘘ではないだろうし、あの時に感じた視線は彩飛のものだっただろう。でも彼女ももともと道場に向かう途中だったし、矢倉さんは学校付近でも視線を感じていたという。学校まわりは小学生が歩いてくるには少し遠い。つまり視線の主は別人。いまここで僕を殴りつけている男のものだったんだ。
「俺のさくらちゃんに手をだすんじゃねえ」
男は叫んでいた。
そしてその声に、僕は唐突に激しい怒りと力がわいてきていた。
「誰がお前のなんだよっ!?」
僕は男をはねのける。
「矢倉さんはお前のものじゃない! そして矢倉さんのことをさくらさんって名前で呼んでいい男は僕だけだ!!」
僕は男に向けて担架をきる。
そして再び男から矢倉さんを守るために、相手の前へと立ちふさがった。
「美濃くん!? 大丈夫なんですか!?」
「はい。平気です。それより矢倉さん、警察を呼んでください!」
「あ、はい。わかりましたっ」
矢倉さんは手元の携帯で通報を始めたようだ。
幸い相手は刃物や武器のようなものはもっていないようだ。それなら僕にも何とか出来るかもしれない。
「お前、さくらちゃんの何なんだよ!?」
男はわめくように叫んでいた。
「彼氏だよ!」
「かかか。かれし!? 俺というものがありながら、さくらちゃんは!? 淫売女だったのか!?」
「矢倉さんに失礼なことを言うな! つうか、お前は矢倉さんの何者でもないだろうが!」
矢倉さんはたぶんこの男のことは知らないだろう。知っていれば彩飛の時のようにもう少し反応があったはずだ。たぶん勝手に矢倉さんのことを自分の彼女か何かだと思い込んでいるのだろう。
「お前も俺を馬鹿にするのか!? だ、だったら思い知らせてやる!!」
男は突然に懐からナイフを取り出していた。
武器は持っていないと思っていたけれど、ナイフを持っていたのか。これは……まずい。
「み、美濃くん! やめて!! やめて! はもの! はものをもっているんですっ。たすけて!!」
矢倉さんが叫んでいた。たぶん電話越しに警察へと伝えているのだろう。
「矢倉さん、逃げてください!!」
さすがに刃物をもった男には勝てそうもない。別に僕は武術の心得とかがあるわけではない。
それでも矢倉さんだけは助けないといけない。
僕は男と矢倉さんとの間に入る。
警察もそんなにすぐには駆けつけられないだろう。そこまでは僕が守るしかない。
「矢倉さん、逃げて!!」
僕はとにかく叫ぶ。でも男から目を離せない。矢倉さんだけは助けなければいけない。
最悪僕が刺されてもいい。
矢倉さんだけでも助けられれば。
男がナイフを構えてこちらに向かって走り出していた。
避けられない……! 避けたらそのまま奥にいる矢倉さんが襲われてしまうかもしれない。
何とかナイフだけよけて、男を取り押さえて。
男が迫ってきていた。
想像はするものの、そこまで俊敏に動けそうもない。
すみません。矢倉さん。僕はここまでのようです。
でもせめて矢倉さんだけでも逃げてください。
目の前に男が迫っていた。思わず僕は目をつむってしまう。
同時にガンと激しい音が響いた。
そして腹部にナイフが熱く痛みを訴えて。……訴えてこなかった。
え、と思いおそるおそる目を開く。
男がナイフを落として倒れ、うめき声をもらしていた。
何が起きたのかわからないけれど、ひとまずナイフを蹴り飛ばして遠くへとやると、僕はそのまま男を取り押さえる。
男はしばらくは抵抗してきていたけれど、何とか僕は力尽くで取り押さえる。
やがて騒ぎをききつけて他に近くから駆けつけてきた人達も協力してくれて、男を取り押さえてくれていた。
身の安全が図られて、ほっと息を吐き出す。
同時に僕へと声がかけられる。
「あー、もう……ボク怖かったよぉ。何、何なの、これ」
そこには楽器ケースをもったいちご先輩が立っていた。
「い、いちご先輩!?」
「なんかあぶないとこだったみたいだね。とっさに手がでちゃったんだけど、大丈夫だった? でもこれ、ギター壊れちゃったかなぁ……。ボク、キースリチャーズじゃないから、今までギターで人殴ったことなんてないんだけど」
いちご先輩はギターケースをじっと見つめながらつぶやくように告げていた。
どうやらいちご先輩がギターで男を殴ってとめてくれたようだ。だから刺されなかったのか。
「いうか。これ、ボク傷害で逮捕されちゃったりしないよね?」
「た、たぶん大丈夫だと思います……」
たぶん正当防衛になるとは思うので、いちご先輩が何か言われることはないと思う。もしそんなことになりそうだったら、僕が証言するし、それなら僕が罪を背負うべきだと思う。
でも本当に助かった。いちご先輩がたまたまここにいてくれなかったら、僕は刺されてしまっていたかもしれない。
そう思うと背筋に冷たいものが走る。
僕が最初からもっと気をつけていればこんな状態にはならずにすんだのかもしれない。
「み、美濃くん……!」
矢倉さんが涙顔でそこには立っていた。もうほとんど泣き出していた。
矢倉さんを泣かしてしまっていた。そのことが申し訳なくて、僕の胸は強く痛む。
「すみません。矢倉さん。ぜんぜん守ることができなくて」
「そんなことっ。美濃くんが無事で良かった……。もうどうなってしまうのかって、心配で心配で……。ごめんなさい。ごめんなさい。こんなことに巻き込んでしまって」
矢倉さんは自分の事件に巻き込んでしまったと思っているようだった。
でも僕は巻き込まれてよかったと思う。僕に危険がくるなんてことは、矢倉さんの身に危険が訪れるよりも、何倍もマシだ。
「そんなことありませんっ。僕が矢倉さんを守りたかったんです。でも何もできなくてすみません」
「そんなっ。そんなっ。私のせいなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。でも美濃くんが無事でよかった。本当に」
矢倉さんはそう言いながら、もう完全に泣き出していた。
矢倉さんのこんな姿は見たくなかった。僕がもっとしっかりしていれば、こんな怖い思いをさせずに済んだはずだ。
「美濃くん、美濃くん……! ごめんなさい、ごめんなさい」
矢倉さんは声をあげて泣き続けていた。
僕はなんとかそんな矢倉さんを慰めようとして、あたふたといろんな言葉を紡いでいた。
でも矢倉さんはこんな事態になったことに動転していたみたいで、僕の言葉はほとんど届いていないようだった。
やがて警察が駆けつけて、男を拘束していく。
僕や矢倉さん、いちご先輩はそのあと事情を聴取されたけれど、もちろんいちご先輩が罪にとわれるようなことはなかった。証拠のナイフや他の人の証言もあったので、ほとんど僕達が疑われるようなことも無かった。
ばたばたと慌ただしい時間が過ぎて、こうして一連のストーカー事件は幕を閉じた。
嵐のような出来事だったけれど、この件で僕は矢倉さんをもっと守らなければいけないと心に誓う。矢倉さんの守りは僕が固く担うんだ。
だけど僕は気がついていなかった。いや、まさに直前に僕は気がついた。
ぎりぎりで気がついたのは、彩飛とのことがあったからかもしれない。
音の方へと振り返ると、黒いフードのついた上着をきた何者かが僕達の方に迫ってきていた。
「矢倉さん、あぶない!」
僕はそいつと矢倉さんの前に慌てて立ちふさがる。
同時に顔面に激しい痛みを感じていた。
「お前、なんだ。なんなんだよ。お前はいったいなんなんだっ」
声と共に男が僕を倒すようにして飛び乗ると、そのまま頭上から何度も拳を打ち付けてくる。
そのたびに激しい痛みが僕の体に走る。
「美濃くん!? やめてっ、やめてください!!」
矢倉さんの悲痛な声が響いた。
僕は勘違いしていた。ストーカーは彩飛じゃなかったんだ。
矢倉さんを見守っていたのは嘘ではないだろうし、あの時に感じた視線は彩飛のものだっただろう。でも彼女ももともと道場に向かう途中だったし、矢倉さんは学校付近でも視線を感じていたという。学校まわりは小学生が歩いてくるには少し遠い。つまり視線の主は別人。いまここで僕を殴りつけている男のものだったんだ。
「俺のさくらちゃんに手をだすんじゃねえ」
男は叫んでいた。
そしてその声に、僕は唐突に激しい怒りと力がわいてきていた。
「誰がお前のなんだよっ!?」
僕は男をはねのける。
「矢倉さんはお前のものじゃない! そして矢倉さんのことをさくらさんって名前で呼んでいい男は僕だけだ!!」
僕は男に向けて担架をきる。
そして再び男から矢倉さんを守るために、相手の前へと立ちふさがった。
「美濃くん!? 大丈夫なんですか!?」
「はい。平気です。それより矢倉さん、警察を呼んでください!」
「あ、はい。わかりましたっ」
矢倉さんは手元の携帯で通報を始めたようだ。
幸い相手は刃物や武器のようなものはもっていないようだ。それなら僕にも何とか出来るかもしれない。
「お前、さくらちゃんの何なんだよ!?」
男はわめくように叫んでいた。
「彼氏だよ!」
「かかか。かれし!? 俺というものがありながら、さくらちゃんは!? 淫売女だったのか!?」
「矢倉さんに失礼なことを言うな! つうか、お前は矢倉さんの何者でもないだろうが!」
矢倉さんはたぶんこの男のことは知らないだろう。知っていれば彩飛の時のようにもう少し反応があったはずだ。たぶん勝手に矢倉さんのことを自分の彼女か何かだと思い込んでいるのだろう。
「お前も俺を馬鹿にするのか!? だ、だったら思い知らせてやる!!」
男は突然に懐からナイフを取り出していた。
武器は持っていないと思っていたけれど、ナイフを持っていたのか。これは……まずい。
「み、美濃くん! やめて!! やめて! はもの! はものをもっているんですっ。たすけて!!」
矢倉さんが叫んでいた。たぶん電話越しに警察へと伝えているのだろう。
「矢倉さん、逃げてください!!」
さすがに刃物をもった男には勝てそうもない。別に僕は武術の心得とかがあるわけではない。
それでも矢倉さんだけは助けないといけない。
僕は男と矢倉さんとの間に入る。
警察もそんなにすぐには駆けつけられないだろう。そこまでは僕が守るしかない。
「矢倉さん、逃げて!!」
僕はとにかく叫ぶ。でも男から目を離せない。矢倉さんだけは助けなければいけない。
最悪僕が刺されてもいい。
矢倉さんだけでも助けられれば。
男がナイフを構えてこちらに向かって走り出していた。
避けられない……! 避けたらそのまま奥にいる矢倉さんが襲われてしまうかもしれない。
何とかナイフだけよけて、男を取り押さえて。
男が迫ってきていた。
想像はするものの、そこまで俊敏に動けそうもない。
すみません。矢倉さん。僕はここまでのようです。
でもせめて矢倉さんだけでも逃げてください。
目の前に男が迫っていた。思わず僕は目をつむってしまう。
同時にガンと激しい音が響いた。
そして腹部にナイフが熱く痛みを訴えて。……訴えてこなかった。
え、と思いおそるおそる目を開く。
男がナイフを落として倒れ、うめき声をもらしていた。
何が起きたのかわからないけれど、ひとまずナイフを蹴り飛ばして遠くへとやると、僕はそのまま男を取り押さえる。
男はしばらくは抵抗してきていたけれど、何とか僕は力尽くで取り押さえる。
やがて騒ぎをききつけて他に近くから駆けつけてきた人達も協力してくれて、男を取り押さえてくれていた。
身の安全が図られて、ほっと息を吐き出す。
同時に僕へと声がかけられる。
「あー、もう……ボク怖かったよぉ。何、何なの、これ」
そこには楽器ケースをもったいちご先輩が立っていた。
「い、いちご先輩!?」
「なんかあぶないとこだったみたいだね。とっさに手がでちゃったんだけど、大丈夫だった? でもこれ、ギター壊れちゃったかなぁ……。ボク、キースリチャーズじゃないから、今までギターで人殴ったことなんてないんだけど」
いちご先輩はギターケースをじっと見つめながらつぶやくように告げていた。
どうやらいちご先輩がギターで男を殴ってとめてくれたようだ。だから刺されなかったのか。
「いうか。これ、ボク傷害で逮捕されちゃったりしないよね?」
「た、たぶん大丈夫だと思います……」
たぶん正当防衛になるとは思うので、いちご先輩が何か言われることはないと思う。もしそんなことになりそうだったら、僕が証言するし、それなら僕が罪を背負うべきだと思う。
でも本当に助かった。いちご先輩がたまたまここにいてくれなかったら、僕は刺されてしまっていたかもしれない。
そう思うと背筋に冷たいものが走る。
僕が最初からもっと気をつけていればこんな状態にはならずにすんだのかもしれない。
「み、美濃くん……!」
矢倉さんが涙顔でそこには立っていた。もうほとんど泣き出していた。
矢倉さんを泣かしてしまっていた。そのことが申し訳なくて、僕の胸は強く痛む。
「すみません。矢倉さん。ぜんぜん守ることができなくて」
「そんなことっ。美濃くんが無事で良かった……。もうどうなってしまうのかって、心配で心配で……。ごめんなさい。ごめんなさい。こんなことに巻き込んでしまって」
矢倉さんは自分の事件に巻き込んでしまったと思っているようだった。
でも僕は巻き込まれてよかったと思う。僕に危険がくるなんてことは、矢倉さんの身に危険が訪れるよりも、何倍もマシだ。
「そんなことありませんっ。僕が矢倉さんを守りたかったんです。でも何もできなくてすみません」
「そんなっ。そんなっ。私のせいなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。でも美濃くんが無事でよかった。本当に」
矢倉さんはそう言いながら、もう完全に泣き出していた。
矢倉さんのこんな姿は見たくなかった。僕がもっとしっかりしていれば、こんな怖い思いをさせずに済んだはずだ。
「美濃くん、美濃くん……! ごめんなさい、ごめんなさい」
矢倉さんは声をあげて泣き続けていた。
僕はなんとかそんな矢倉さんを慰めようとして、あたふたといろんな言葉を紡いでいた。
でも矢倉さんはこんな事態になったことに動転していたみたいで、僕の言葉はほとんど届いていないようだった。
やがて警察が駆けつけて、男を拘束していく。
僕や矢倉さん、いちご先輩はそのあと事情を聴取されたけれど、もちろんいちご先輩が罪にとわれるようなことはなかった。証拠のナイフや他の人の証言もあったので、ほとんど僕達が疑われるようなことも無かった。
ばたばたと慌ただしい時間が過ぎて、こうして一連のストーカー事件は幕を閉じた。
嵐のような出来事だったけれど、この件で僕は矢倉さんをもっと守らなければいけないと心に誓う。矢倉さんの守りは僕が固く担うんだ。
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