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シリーズ盤外戦術
盤外戦術その11 迫り来る影
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「特に誰もいないですね」
後ろを振り返ってみても、特に怪しい姿はない。帰宅中の小学生や、井戸端会議にいそしむおばさんの姿が見えるくらいだ。
「そう……ですね。何となく視線は感じるのですけど、やっぱり気にしすぎだったのでしょうか」
矢倉さんは安堵の息を吐き出していた。
もちろん今日いないからといって、ストーカー被害がないとは限らない。たまたまいないだけかもしれない。
「わかりませんが、とりあえず何事もなさそうであれば良かったです。このまま家まで送りますよ」
「ありがとうございます。そういえば美濃くんはまだうちには来たことありませんでしたね。良かったら寄っていってください」
「え!? い、いいんですか!?」
「はい。どうせ他に誰もいませんから」
「え!? い、いやそれは余計にまずいんじゃ」
慌てて僕は首を振るう。
誰もいない家に二人きりはさすがにまずい。何がなくても意識してしまう。
「え、そうですか?」
矢倉さんは特に意識していないようだ。たぶん本当に純粋に誘ってくれているのだろう。
そのとき、タタタタ、と何か駆けてくるような音が響いていた。
ただ僕は矢倉さんとの会話に夢中になっていて、その音に気がついたのはすぐ近くに迫ってきた時だった。
その音は僕に向かって迫ってきて。
「美濃くん!?」
矢倉さんが声を上げた時にやっと僕は音の方へと顔を向ける。
影だけが見えた。
その影は僕に向かって、思い切り何かを振り下ろした。
あ……これはよけられない。死んだ。僕、死んだ。
矢倉さんとの思い出が、いくつも巡っていく。ああ、これが走馬燈って奴か。
同時に頭に強い衝撃が走って……。いや走らなかった。
ぽよん、という感じの柔らかい何かが僕の頭を捉えていた。
「い、いて」
思わず声を漏らして見上げてみる。何かの正体は、どうやらスポンジバットのようだった。なるほど。いたくないわけだ。
「このくそむしっ。ぜったいにゆるさない!!」
同時にかけられた声に、目の前にいる相手を見つめてみる。
白いシャツの上に下に赤いチェックのミニスカート。すらりと伸びた足には茶色のスニーカー。
そしてその背にはピンクのランドセル。
ランドセル!? って、こいつさっき後ろにいた小学生じゃないか。
「おねーさまについたむしは、ぜったいにゆるしませんっ。あっちいきなさいっ。このっ、このっ」
何か叫びながらスポンジバットで何度も殴りつけてくると共に、彼女のツインテールが揺れていた。
「お、おねーさまだって!?」
「だまりなさいっ、このくそむしっ。ちかづくんじゃないです!」
「いや、まっ、まって。まって!?」
くそむし呼ばわりされながら、何度もバットで殴りつけられていた。
いや大して痛くはないのだけど、なぜか心が痛む。
「あ、あの。えっと、あの。もしかして彩飛ちゃん、ですか?」
そこに矢倉さんが口を挟む。
どうやら矢倉さんは彼女に覚えがあるようだった。
「はいっ。いちどしか指してないのに、おぼえててくれたんですね。おねーさま。いま、このくそやろうをおいはらいますから、あんしんしてください」
彩飛ちゃんと呼ばれた小学生は、言いながらも僕を叩く手は休めない。
いたい。いや体は痛くないんだけど、すごく心がいたい。ものすごく。
「え、えーっと。その、美濃くんは悪い人じゃないですから、やめてください」
「そうなんですの?」
矢倉さんの制止にやっと彩飛ちゃんの手が止まっていた。
でも周りからの好奇の目線が痛い。なんかおばさんがひそひそ話しながら、こちらを見ている。ああ、絶対に何か誤解されていると思う。
「な、なにするんだよっ!?」
「なんですの、くそむし。においがうつるので、おねーさまに近づかないでくださります?」
「ちょ、おま!? なんだよ、そのいいぶりはっ」
「ふん。おねーさまはこれから大人気の女流棋士になるのですから、あなたみたいなひとがちかくにいるとじゃまなのですわ」
「なんだよっ。おい!? あ、さては最近ずっと矢倉さんをみてるストーカーってお前のことか!?」
「わたくしはストーカーなんかじゃありません。四間彩飛っていうりっぱななまえがありますの。というか、あなたの方がよっぽどストーカーくさい顔してますわ」
彩飛は僕をじっとにらみつけながら、犬のように威嚇していた。どうやら僕を敵だと認識しているらしい。な
「あの。彩飛ちゃん。どうしてこんなことをしたんですか? おもちゃだからいいけど、こんなことして怪我させちゃったら大変ですよ」
矢倉さんは小学生相手にも敬語で話していた。そんな矢倉さんも可愛い。
じゃなくて。
「だって、さいきんおねーさまがニュースでとりあげられてしまって、それで変なくそむしがちかづいてきたらたいへんだとおもって。わたくしがかげからまもらなきゃって」
「そうだったんだ。ありがとう。気持ちはうれしいですけど、あぶないから、もうこんなことしないでくださいね」
「はい。ごめんなさい、おねーさま」
そういいながら彩飛は矢倉さんにぴとっとくっついていた。
「あのな。矢倉さんは最近誰かにみられているって不安がっていたんだぞ。逆に不安がらせてどうする!? 知り合いなら、一緒にいれば良かっただろうが」
「え、そうなんですの? おねーさま」
驚いた様子の彩飛に矢倉さんは少し申し訳なさそうに言葉を返す。
「あ、はい。そうですね。ちょっと心配してました。でも彩飛ちゃんだったのなら、良かったです」
「ごめんなさい、おねーさま。おねーさまをお守りするつもりで、かえって心労をましていたのですね。わたくしもまだまだでしたわ」
反省した様子でしょぼくれていた。
こうしていると可愛い子だとは思うのだけど、正直いまは突然叩かれてののしられた怒りの気持ちの方が大きい。
「ちゃんと反省しろよ。矢倉さんは優しいからこういっているけど、後ろからつけてまわるなんてしていたら、誰だって嫌だからな」
「うるさいですの。くそむしはだまっていてください。わたくしはいまおねーさまとお話しているのですわ」
どうやら別にこちらの敵認定が無くなった訳ではないらしい。相変わらずののしられている。くそ、こいつ、小学生の女の子じゃなかったら思わず手が出てたところだぞ。まったく。
いらつきを抑えながらも、僕は息を吸い込む。とりあえず落ち着け。落ち着くんだ。
「彩飛ちゃん、人のことを悪くいうような言葉はだめですよ」
「はいっ。おねーさま。そうします。くそむし……じゃなかった、このおたんこなす、すっとこどっこい? じゃなくて、すかぽんたん……? とうへんぼく……? すかたん? のうなし? うーん。なんて呼べば良いのか、わかりません。とりあえずそこの人」
「……なんだよ」
もうあきれて反論の言葉も浮かびそうにない。どうしてこうすいすいと悪口が浮かんでくるのだろう。
「とりあえずおとといきやがれですの」
「……矢倉さん。この子、どういう子なんですか?」
「え、ええっと。その。この間、道場にいきましたよね。あそこに通っている女の子です。私とも一度指したことがありますが、その時からすごく懐かれてまして」
矢倉さんも少し困惑しているようで、なんと言えばいいかは迷っているようだった。
「おねーさま。そういえば、この人とどんな関係ですの?」
「え、えーっと。その。同じ学校の将棋部の部員同士で、それであの。いまは私の彼氏なんです」
「え、えええええ!? か、彼氏? おねーさまの彼氏!? こののうたりんが!?」
「は、はい。そうなんです。あの、でものうたりんではないですよ」
驚く彩飛に矢倉さんがうなずく。
彼氏。おおう。彼氏ですよ。こうやって紹介されるのって、照れる。
でも嬉しい。僕は矢倉さんの彼氏。ぐっとくる言葉だ。その前になんかののしられたけど、気にしないことにする。
しかし彩飛の方は僕をにらみつけると、ものすごい怒りの形相を浮かべていた。
うん。なんか、これ。悪い流れのような気がする。
「そこの人!」
「なんだよ」
「あなたおねーさまと同じ将棋部なんですってね」
「あ、うん。そうだけど」
「なら、将棋は指せるのですわね。ならわたくしと勝負しなさい。あなたがおねーさまにふさわしいかどうか、確かめて差し上げますわ」
彼女はぴしっと僕を指さす。
うん。いやです。僕は喉から出かかった言葉を何とか飲み込む。
この展開は、絶対にろくなことにならない展開だ。
だけど、いやだと言ったら、矢倉さんにはふさわしくないだのなんだの言われてしまうのだろう。
それはそれで嫌だ。
正直自分の棋力は自分が一番よく知っている。そして相手は若くして将棋の道場に通っているような子だ。おそらく相当指せるに違いない。
でもここで引いたら男がすたる。ような気がする。
「わかった。受けて立つよ」
僕の言葉に、彼女はにやりと口元に笑みを浮かべていた。
後ろを振り返ってみても、特に怪しい姿はない。帰宅中の小学生や、井戸端会議にいそしむおばさんの姿が見えるくらいだ。
「そう……ですね。何となく視線は感じるのですけど、やっぱり気にしすぎだったのでしょうか」
矢倉さんは安堵の息を吐き出していた。
もちろん今日いないからといって、ストーカー被害がないとは限らない。たまたまいないだけかもしれない。
「わかりませんが、とりあえず何事もなさそうであれば良かったです。このまま家まで送りますよ」
「ありがとうございます。そういえば美濃くんはまだうちには来たことありませんでしたね。良かったら寄っていってください」
「え!? い、いいんですか!?」
「はい。どうせ他に誰もいませんから」
「え!? い、いやそれは余計にまずいんじゃ」
慌てて僕は首を振るう。
誰もいない家に二人きりはさすがにまずい。何がなくても意識してしまう。
「え、そうですか?」
矢倉さんは特に意識していないようだ。たぶん本当に純粋に誘ってくれているのだろう。
そのとき、タタタタ、と何か駆けてくるような音が響いていた。
ただ僕は矢倉さんとの会話に夢中になっていて、その音に気がついたのはすぐ近くに迫ってきた時だった。
その音は僕に向かって迫ってきて。
「美濃くん!?」
矢倉さんが声を上げた時にやっと僕は音の方へと顔を向ける。
影だけが見えた。
その影は僕に向かって、思い切り何かを振り下ろした。
あ……これはよけられない。死んだ。僕、死んだ。
矢倉さんとの思い出が、いくつも巡っていく。ああ、これが走馬燈って奴か。
同時に頭に強い衝撃が走って……。いや走らなかった。
ぽよん、という感じの柔らかい何かが僕の頭を捉えていた。
「い、いて」
思わず声を漏らして見上げてみる。何かの正体は、どうやらスポンジバットのようだった。なるほど。いたくないわけだ。
「このくそむしっ。ぜったいにゆるさない!!」
同時にかけられた声に、目の前にいる相手を見つめてみる。
白いシャツの上に下に赤いチェックのミニスカート。すらりと伸びた足には茶色のスニーカー。
そしてその背にはピンクのランドセル。
ランドセル!? って、こいつさっき後ろにいた小学生じゃないか。
「おねーさまについたむしは、ぜったいにゆるしませんっ。あっちいきなさいっ。このっ、このっ」
何か叫びながらスポンジバットで何度も殴りつけてくると共に、彼女のツインテールが揺れていた。
「お、おねーさまだって!?」
「だまりなさいっ、このくそむしっ。ちかづくんじゃないです!」
「いや、まっ、まって。まって!?」
くそむし呼ばわりされながら、何度もバットで殴りつけられていた。
いや大して痛くはないのだけど、なぜか心が痛む。
「あ、あの。えっと、あの。もしかして彩飛ちゃん、ですか?」
そこに矢倉さんが口を挟む。
どうやら矢倉さんは彼女に覚えがあるようだった。
「はいっ。いちどしか指してないのに、おぼえててくれたんですね。おねーさま。いま、このくそやろうをおいはらいますから、あんしんしてください」
彩飛ちゃんと呼ばれた小学生は、言いながらも僕を叩く手は休めない。
いたい。いや体は痛くないんだけど、すごく心がいたい。ものすごく。
「え、えーっと。その、美濃くんは悪い人じゃないですから、やめてください」
「そうなんですの?」
矢倉さんの制止にやっと彩飛ちゃんの手が止まっていた。
でも周りからの好奇の目線が痛い。なんかおばさんがひそひそ話しながら、こちらを見ている。ああ、絶対に何か誤解されていると思う。
「な、なにするんだよっ!?」
「なんですの、くそむし。においがうつるので、おねーさまに近づかないでくださります?」
「ちょ、おま!? なんだよ、そのいいぶりはっ」
「ふん。おねーさまはこれから大人気の女流棋士になるのですから、あなたみたいなひとがちかくにいるとじゃまなのですわ」
「なんだよっ。おい!? あ、さては最近ずっと矢倉さんをみてるストーカーってお前のことか!?」
「わたくしはストーカーなんかじゃありません。四間彩飛っていうりっぱななまえがありますの。というか、あなたの方がよっぽどストーカーくさい顔してますわ」
彩飛は僕をじっとにらみつけながら、犬のように威嚇していた。どうやら僕を敵だと認識しているらしい。な
「あの。彩飛ちゃん。どうしてこんなことをしたんですか? おもちゃだからいいけど、こんなことして怪我させちゃったら大変ですよ」
矢倉さんは小学生相手にも敬語で話していた。そんな矢倉さんも可愛い。
じゃなくて。
「だって、さいきんおねーさまがニュースでとりあげられてしまって、それで変なくそむしがちかづいてきたらたいへんだとおもって。わたくしがかげからまもらなきゃって」
「そうだったんだ。ありがとう。気持ちはうれしいですけど、あぶないから、もうこんなことしないでくださいね」
「はい。ごめんなさい、おねーさま」
そういいながら彩飛は矢倉さんにぴとっとくっついていた。
「あのな。矢倉さんは最近誰かにみられているって不安がっていたんだぞ。逆に不安がらせてどうする!? 知り合いなら、一緒にいれば良かっただろうが」
「え、そうなんですの? おねーさま」
驚いた様子の彩飛に矢倉さんは少し申し訳なさそうに言葉を返す。
「あ、はい。そうですね。ちょっと心配してました。でも彩飛ちゃんだったのなら、良かったです」
「ごめんなさい、おねーさま。おねーさまをお守りするつもりで、かえって心労をましていたのですね。わたくしもまだまだでしたわ」
反省した様子でしょぼくれていた。
こうしていると可愛い子だとは思うのだけど、正直いまは突然叩かれてののしられた怒りの気持ちの方が大きい。
「ちゃんと反省しろよ。矢倉さんは優しいからこういっているけど、後ろからつけてまわるなんてしていたら、誰だって嫌だからな」
「うるさいですの。くそむしはだまっていてください。わたくしはいまおねーさまとお話しているのですわ」
どうやら別にこちらの敵認定が無くなった訳ではないらしい。相変わらずののしられている。くそ、こいつ、小学生の女の子じゃなかったら思わず手が出てたところだぞ。まったく。
いらつきを抑えながらも、僕は息を吸い込む。とりあえず落ち着け。落ち着くんだ。
「彩飛ちゃん、人のことを悪くいうような言葉はだめですよ」
「はいっ。おねーさま。そうします。くそむし……じゃなかった、このおたんこなす、すっとこどっこい? じゃなくて、すかぽんたん……? とうへんぼく……? すかたん? のうなし? うーん。なんて呼べば良いのか、わかりません。とりあえずそこの人」
「……なんだよ」
もうあきれて反論の言葉も浮かびそうにない。どうしてこうすいすいと悪口が浮かんでくるのだろう。
「とりあえずおとといきやがれですの」
「……矢倉さん。この子、どういう子なんですか?」
「え、ええっと。その。この間、道場にいきましたよね。あそこに通っている女の子です。私とも一度指したことがありますが、その時からすごく懐かれてまして」
矢倉さんも少し困惑しているようで、なんと言えばいいかは迷っているようだった。
「おねーさま。そういえば、この人とどんな関係ですの?」
「え、えーっと。その。同じ学校の将棋部の部員同士で、それであの。いまは私の彼氏なんです」
「え、えええええ!? か、彼氏? おねーさまの彼氏!? こののうたりんが!?」
「は、はい。そうなんです。あの、でものうたりんではないですよ」
驚く彩飛に矢倉さんがうなずく。
彼氏。おおう。彼氏ですよ。こうやって紹介されるのって、照れる。
でも嬉しい。僕は矢倉さんの彼氏。ぐっとくる言葉だ。その前になんかののしられたけど、気にしないことにする。
しかし彩飛の方は僕をにらみつけると、ものすごい怒りの形相を浮かべていた。
うん。なんか、これ。悪い流れのような気がする。
「そこの人!」
「なんだよ」
「あなたおねーさまと同じ将棋部なんですってね」
「あ、うん。そうだけど」
「なら、将棋は指せるのですわね。ならわたくしと勝負しなさい。あなたがおねーさまにふさわしいかどうか、確かめて差し上げますわ」
彼女はぴしっと僕を指さす。
うん。いやです。僕は喉から出かかった言葉を何とか飲み込む。
この展開は、絶対にろくなことにならない展開だ。
だけど、いやだと言ったら、矢倉さんにはふさわしくないだのなんだの言われてしまうのだろう。
それはそれで嫌だ。
正直自分の棋力は自分が一番よく知っている。そして相手は若くして将棋の道場に通っているような子だ。おそらく相当指せるに違いない。
でもここで引いたら男がすたる。ような気がする。
「わかった。受けて立つよ」
僕の言葉に、彼女はにやりと口元に笑みを浮かべていた。
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