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ゾーイ11歳

周知の事実

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「う、嘘よね・・・」
「ジョシュアの想い人はよ。そしてそれはルイス殿下をはじめ私達みんな周知の事実よ。知らなかったのは貴女だけよ」
「嘘、嘘だわ…あり得ないわ…ソフィア?嘘だと言って頂戴」
「貴女だってあの反応見たでしょ?」

まさかの展開である。



それはそうと、私、まるっと三日間気を失っていたのだ。

「・・・えぇと?」
意識を取り戻した私は、首から下が全く動かないへの疑問を先ず解消しようと試みた。
「魔力の使い過ぎかしら・・・」
限界を超えた魔力の使い方をした反動は今までもあったが、これは初めての経験だ。まるで全身筋肉痛の様にあちこち痛いし動かない。そして頭痛に微熱。コンディションは最悪。
首を動かすのも辛いのでちらり、と目線だけを動かすとそこには般若の顔をしたソフィアがいた。私は察した。これはやらかしたヤツだ、と。

「あ、あの、そ、ソフィア?ここはどこかしら?そして、今、どの位時間が経っているか教えて頂けると…」
「・・・貴女が無謀な行動をする度に、尻拭いさせられる殿下と私たちの苦労を考えた事、ある?」
どうやら質問には答えて貰えない様だ。地の這う様な声にびくりと身体を震わせる。
「気絶した貴女を見てジョシュアは死んだと勘違いしてパニックになるわ、全く起きない貴女を見た貴女の父と兄はジョシュアを殺そうとするわ…貴女の姉は泣き叫ぶわ、貴方の母は泡を吹いて倒れるわ…」
ソフィアの目が段々遠くを見つめ出した。
「あの…お察しいたしますわ」
私の家族の暴走。想像するだけで頭痛が倍増した。
「まだ、あるわよ。それから、宮廷医師を騒動員、加護を強めるために司教が呼び出され、それから各精霊の魔法使いが…」
「これからは!これからは!無謀をしないと誓いますわ!!」
国王レベルの大騒動に血の気が一気に引いた。これ以上聞いてしまったら寿命が無くなってしまう気がする。もう止めてくれと言わんばかりにソフィアの言葉を遮った。
ソフィアは小さくため息をついた後、まぁいいわと言って、
「そんな訳で、加護が強いここ王宮で6カ月療養する事でようやく納得して頂いたから」
よろしくね、と。ソフィアが美しく笑った。

ソフィアは出会った時から美しかったが、更に磨きがかかったと思う。うっとりする程サラサラな髪も、つやつやな肌も、アメジスト色の瞳も全てが美しい。リリーが天使なら、ソフィアは女神の様だ。透き通るような清楚な美人。
ソフィアの今の父であるウィンド男爵はルイスの遠縁と父から聞いた。直接お会いした事はないが、ソフィアの日ごろの仕草や着ている服を見ていると大切にされている事が良く分かる。

と、ソフィアの美しさについて改めて想いを馳せて現実逃避をしていた私だったが、
「それから、王妃教育も始めるそうよ。6カ月後は入学式だし、丁度良いわよね」
「な、な、なんですって!?」
現実に引き戻された。王宮で6ケ月滞在の上に王妃教育、ですって!?これでは逃げられない!
「え、遠慮いた・・・」
「いいえ。嫌とは言わせないわよ。と言うか、それで手を打って貰ったのよ。これ以上は譲歩できないと思うけど」
うっ、と言葉に詰まる。
「殿下が貴女の家族に頭を下げたのよ?『私の責任です』って」
「え・・・」
ルイスが、皇太子が頭を下げた?私の為に?あり得ない。皇族は簡単に頭を下げたりなんかしない。
「本当よ。私が付いていながら無理をさせたから、完全に回復するまでは王宮で療養して頂く様に手配した、って。それでやっとで貴女のお父様が納得したって訳よ」
「・・・私が勝手にやった事ですのに」
頭を下げさせてしまった。私の所為で。プライドが高く、負けず嫌いなルイスが私の為なんかに…。
「確かに、貴女が無理をしたせいで大事になっちゃったけどね。代わりにジョシュアが救われたからチャラにしてあげるわ。だからそんな情けない顔しないでよ。私も出来るだけ一緒に居てあげるから。王妃教育はリリーが一緒に受けてあげるって。私は学校がない日に一緒にやるわ」
「そ、そんな事までお願いできませんわ!」
王妃教育は逃げたしたい程大変なのだ。二人に苦労はさせられない。
「だって、そうでもしなきゃ貴女、また逃げ出すでしょう?私たちに苦労させたくなければ、一緒に頑張ってくれるわよね。ライバルさん?」
そう言ってソフィアは微笑む。
「ラ、ライバル?」
「ここで貴女が安心して過ごす為に私もリリーも、皇太子殿下の婚約者候補になったの。表向きは『婚約者候補の王妃教育の為の滞在』で、本当は『ゾーイの療養』よ。だから、お勉強はそこそこにしてしっかり身体を療養させるのよ?いい?」
至れり尽くせりの対応に、見返りの無い優しさに、私の涙腺は崩壊した。


―――悪役としての役割が来るまでは、もう少しだけこの優しい世界で過ごしたい


そんな風に願ってしまった。





それから何日か大人しく過ごし、何とか身体を動かせるようになった頃、ジョシュアとソフィアが現れた。
「本当にすみませんでした」
「いいえ、私の方こそ。家族も迷惑をかけたそうですわね」
「…身体の方は?」
「ただ単に全身筋肉痛になってるだけですの。大したことではありませんわ」
「また、僕は貴女に無茶を」
未だにジョシュアは私に対して態度が固い。
「ジョシュア、まだそんな…」
ソフィアが言いかけて、私はそれを制した。ため息を一つ。
「ソフィアには、無謀な事をしないって誓いましたけれど、それってとっても難しいんですのよ」
「え?」
「だって、勝手に身体が動いてしまうんですもの。考える前に動いてしまうんですの。これって、私の所為でもジョシュアの所為でもなくって?」
「いいえ、それでも僕の所為です」
「それは困りましたわね。それでは、貴方が私を助けて下さった時に、私は私の所為だと自分を責めなくてはいけませんの?」
「そういう意味では!!」
「でしょう?私も同じ気持ちですわよ、ジョシュア。もう私たちに謝るのは止めにしましょう?それに私、なんだか悪い事をした気持ちになりますのよ」


「そうですね・・・皆さんのお蔭で私は母に会う事ができました。有難うございます。ゾーイ嬢。ソフィアも」
涙を浮かべながらジョシュアは私にお辞儀をした
ありがとうございます、という言葉が心に染みた。
「そう言って頂けて幸せですわ。私、貴方の力になれたのですね。こんな私でも」
「ゾーイ嬢…」
勇気を出して行動して良かったと思った。
「ジョシュア、これからは無理してお行儀よくしたり、気を張ったりしなくても良くってよ?もっと我儘言ったり、怒ったり、泣いたり。そう、子どもらしくして頂戴?」
そういう時期が大事だと思うから。感情を押し殺して我慢して生きて行くのが辛い事を私は痛いほど知っている。
「ちょっと、ゾーイ、貴女何言って…」
「だってソフィア、私たちお友達、なのでしょう。だからかしこまった言葉も止めて頂戴?ゾーイ、で良くってよ?あ、たまには私、貴方のお母様になっても…」
人生100回以上ともなると、精神年齢としてはお母様をとうに超えているものだから、そうしても私的には無理はない。だから私は本気だったのだが。
「ふ、ちょっと、やめてよ。は、母親?貴女が?あははは!」
我慢出来ないと、ソフィアが笑いだす。淑女らしくなったと思ったのは気のせいだったのか?
「まぁ!ソフィア。はしたないですわ」
「だ、だって!ゾーイが母親なんて!リリーよりも年下っぽいのに!」
なんですって!?
「ふふふ。確かに君は妹っぽいよねぇ。ゾーイ」
ジョシュアがふわりと笑って私の名を呼んだ。中性的な整い過ぎているその顔立ちで微笑まれたら怒りなんて吹っ飛んでしまう事をこの男は知っているのだろうか。

「まぁ…ジョシュアの笑顔は罪作りですわね…そう思わなくて?ソフィア。怒る気が無くなってしまったわ」
「分かっててやってるでしょ?ジョシュア。あんたって結構腹黒よね」
「え?何の事かなぁ?」
大抵の事はこの笑顔で切り抜けてきたという事だろうか。なるほどあざとい。肩の力が抜けたジョシュアはダニエルと同じ様に少年の顔つきになっていて、何とも微笑ましい。
「腹黒というか、いたずらっ子の様ですわ。つかみどころの無い今までのジョシュアより、私、魅力的に感じますわよ。新しいジョシュアを発見出来て私、嬉しく思いますわ」
可愛いなぁと思いながらニコニコしてそう言うと、天然が一番怖いかもね、とジョシュアが呟いて、ソフィアもうんうんと頷いた。

それから、私達は暫く色々な話をして―――


「そういえば、学校が始まればマリアと会えるわね」
と、ソフィアが唐突に爆弾を落としてきた。
ぶっ、とジョシュアが紅茶を吹き出してごほごほとむせた。私もお茶をソーサーに零してしまったのは秘密だ。
「ジョシュア?だ、大丈夫ですの?ソ、ソフィア?唐突に貴女…ど、どういう事ですの?」
久しぶりにヒロインの名前を聞いて私は激しく動揺した。何故、このタイミングで?
「そ、そうですよ。ソフィア。急に何ですか?」
「何も急ではないわよ。『ジョシュアと言えばマリア』だもの」
「ど、どういう事ですの?」
心臓がどきどきと跳ねる。手が震えてきたのでテーブルの上にソーサーを下ろして、むせているジョシュアの背中をさすって誤魔化した。
「私、マリアとはずっとお手紙でやり取りしてて。来年からこっちに来るって書いてあったから。当然ジョシュアも知ってるだろうと思って…」

ジョシュアを見ると、真っ赤になっている。どうしたんだろう。さすりながら私は首を傾げる。
「ねぇ、良かったわね?」
「は…う、うん」
降参とばかりに、ジョシュアは両手を上げた。
「やっぱり、貴方は手紙を出しているのね。殿下はやり取りしていないって言ってたのに、案外抜け目がないわねぇ」
「だ、だってマリアから来るから…返事を出さない訳には…」
耳まで真っ赤だ。この、反応は…ま、まさか。
「ゾーイ、あのね、ダニエルとリリーには内緒にして欲しいんだけど、良い?」
私が頷いたタイミングでジョシュアは執務に戻る時間となり、私は聞きそびれてしまった。
が、ほぼ確定じゃないか。




「ねぇ、ソフィア…ジョシュアってマリア嬢の事…」
「好きみたいね、と言うか好きね」


そしてようやく冒頭へ戻る事となる。

「う、嘘よね・・・」
「ジョシュアの想い人はよ。そしてそれはルイス殿下をはじめ私達みんな周知の事実よ。知らなかったのは貴女だけよ」
「嘘、嘘だわ…あり得ないわ…ソフィア?嘘だと言って頂戴」
「貴女だってあの反応見たでしょ?」

見た。確実にそうだと思ってしまった。だけど嘘だと思いたい。
だって、マリアはルイスの想い人で、二人は相思相愛だから私はこの世界には必要ない訳で。


「それに、マリアもやぶさかではないんじゃないかしら?」
「・・・・え?なぜ?」
「だって、私との手紙のやり取りでジョシュアの様子ばかり聞いてくるのだもの」
「・・・・え?なぜ?」
「気になるからじゃない?」
「・・・・殿下もマリア嬢とお友達よね?殿下の事は?」
「無かったわね。それに、手紙もやり取りしてないって殿下も仰ってたし」
「・・・だから、なぜ?」
「ジョシュアに気を使ってるんじゃない?」
何故、何故なの!?気にもなっていないという事!?

「何?気になるの?マリアの事」
「そういう訳じゃ…ただ、マリア様もジョシュアの事が好き・・・?」
もし、二人が両想いであれば私の存在はどうなるのだろう…
「もしかして、やきもち…とか?」
「やきもち?・・・私、ジョシュアの事は好きではなくってよ?」
「いや、そっちじゃなくて」


マリアはルイスが好きで、ルイスはマリアが好きなのだ。今までずっとそうだったのだ。
これは決定事項であって、この世界の摂理だ。摂理じゃないのか?

―――ジョシュアが生きている事で何かが変わったのかしら?いや、でも…

今は、仮に二人が両想いで会ったとしても、今後はどうなるか分からない。
やっぱりルイスとマリアは恋に落ちて、私は悪役を全うする事にきっとなるのだから。
だから、しっかりするのよ、ゾーイ。期待しては駄目。


どの道、6カ月の間は王宮から逃げ出せない。
その間にどうせなら思いっきり自由に過ごそう。そして、準備も進めておこう。

学園生活が始まってから私の舞台は本番を迎えるのだ。悪役としての。
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