御役御免な悪役令嬢は自らの手で幕引きをする

8歳から18歳を繰り返す主人公ゾーイ。

ゾーイの役回りはその名もズバリ「悪役令嬢」役だ。
よくある物語の通り、最後は殺され物語は幕を閉じるーー筈が、気付くと8歳の婚約が決まる運命の日に戻ってしまう。

何度も、何十回も、繰り返される物語。
心を入れ替え、手を替え品を替えても必ず戻る事に身も心も疲れ果てたゾーイはふと思う。

「この物語には私は必要ないのだ」と。

だとしたら早々に幕引きをしなくては、と自分をこの物語から消滅させようとするも―――…


※こちらの物語は、以前書いていたものを加筆修正したものになります。
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