大嫌いは恋の始まり

氷室ユリ

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第六章 まだ見ぬ世界を求めて

  何がいちばん大切か(3)

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 マキさんの治療(あえてそう呼ぶ事にする)を経て、私は今までの時間を取り戻そうと、躍起になってたくさん食べ、そして動いた。
 ようやく本当のリハビリが始まったのだ。

 そうして、次第に身の回りの事は大抵自分でできるようになって行った。
「利き腕さえ使えれば、ある程度は何とかなる!」

 筋力はかなり落ちているが、トレーニングは趣味みたいなものだったので、それに関しては苦痛とは思わない。時間はかなり必要だろうが……。
 立ち上がるためのリハビリも、彼に内緒で毎日頑張った。
 日用品や医薬品の買い出しで新堂さんが外出するのを見計らっては、庭へ出て練習を続けた。


 ある時浴室にて、新堂さんが私の膝にできた大きな青アザを見つける。

「おい、何だ?この足のアザは!酷い打ち身だ。どこかで転んだのか?」
「え?どこ?」見て驚いた。こんなになっているとは思わず。
「ダメじゃないか、すぐに言わないと!おまえは痛みを感じないんだ。骨折していても分からないだろ……?」アザの辺りを念入りに観察しながら言う。

「ごめんなさい……。昨日、車椅子から落ちてしまって」
「気をつけろよ。念のため明日、レントゲンを撮りに行こう」
「はぁい」

 本当は車椅子から落ちたのではない。立つ練習をしていて、派手に転んだのだ。
 立てるようになるまでは、意地でも内緒で進めるつもりだ。なぜなら、彼の驚く顔が見たいから。

「ねえ、新堂さん」
「何だ」
 入浴を済ませた裸の私にバスタオルを巻きながら、彼が答える。
「最近、何か感じ変わったよね」
「そうか?」彼は手を止めて不思議そうな顔をする。

「今さ、自分の事、オレ、って呼んでる。自覚してる?」
 何の事やらという感じで首を傾げている彼に続ける。
「前は言ってなかったよ?いつも、よそよそしく聞こえてた。あなたの言葉。でも、今は違う。新堂和矢の本当の言葉だって感じる」
「またおかしな事を!いつだって本人の言葉だろ」軽く受け流し、再び体を拭き始める。

 私も濡れた髪を自分で拭き始める。

「ねえ。どうして急に言い方変えたの?」
「別に意識してなかったが、そうだったか。ただ……これからは、感じたままを口にしようと思っただけだよ」
「ようやく私に心を開いてくれたってワケね」
「ユイは?」

 彼の体に腕を回して腰を浮かせ、下着を身に着けさせてもらいながら答える。
「私?私はいつだって、言いたい事言ってたもの」
「確かに……。俺ともっとセックスしたかった、とかね」意地悪そうな顔で言う。
「きゃ~っ!それ言う?……んもう、キライっ!」

「赤くなってるぞ!可愛いヤツめ」
 こう冷かされ、椅子に座ったまま上体だけジタバタする。「イジワル!」
 私の顔をマジマジと見た後、「大分、顔色が良くなったな」と彼が付け足す。
「もういいから!冗談はやめて」熱い、顔がアツ~い!
「冗談なんかじゃない。おまえは本当に、良くなってるよ」

「おいで」彼が私を抱き上げ、バスタオルを敷いた洗面台に座らせる。

「ユイの体が治ったら、きっとまたしよう。前回よりも、一層濃厚なヤツをね」
 そう言って、私の額に力強くキスをする。
「んっ、ダメ、痕残っちゃうよ」こう訴えると彼がおかしそうに笑った。

「……。ねえ新堂さん、私、治るのかな。……また前みたいにできるかな」
「そうなるように、二人で頑張るんだ。諦めないで。な?」
「うん!」


 その晩。ベッドに入った後に、彼がこんな事を呟いた。
「なあユイ?もし、体が元に戻ったら……」

 私は彼の言葉を最後まで待たずに話し始めた。
「私、今まではずっと仕事命だった。あなたの事も、自分の事もほったらかしで。それでもあなたは待っててくれる、分かってくれてるって……」

「ユイ?俺が話してるんだが」
「ゴメン、先に聞いてくれる?この数ヶ月、新堂さんには本当に、感謝の気持ちでいっぱいよ。こんなにたくさんの愛も貰ってる。今度は私がそれに答えたいの」
 真っ直ぐに彼を見て伝えた。

「愛って、ずっと何なのか……分からなかった。でも今は思うの。きっと愛って、大切な人と共に過ごす、生きる事なんだって」
 彼はただじっと私の言葉を聞いてくれている。
「だって!世界平和のために命まで張ったっていうのに、その結果がこれよ?さすがのユイさんでも、もう嫌気が差したわ!」

 最後におどけて見せた私を見て、新堂さんが答えてくれた。
「それでいい……。ユイ、それでいいんだ……ずっと、ここにいろ」
 横たわる私を抱き起こして、新堂さんが抱きしめた。

 そうして彼は私を強く強く抱きしめ続けた。
 どのくらいそうしていただろうか。不意に懐から何かを取り出した新堂さん。

「なあユイ。これなんだが……」
「何?それ」
「おまえの荷物の中から見つけたものだ。済まん、勝手に読んでしまった」

 それは、私がイラクへ入る前に書いた手紙だった。

「ああっ、それ!捨てたと思ったのに……」差し出された手紙を受け取り見つめる。
「なぜ出してくれなかったんだ?」
「ダメよ。新堂さん、これ読んでたら私の事、止めに来たでしょ?偶然を装って!」
「当然だ」
 この答えは、今までの〝偶然〟という嘘を認めたという事か?

「だが、そうしていたら……」彼の顔がたちまち苦痛に歪む。
「違う。それは違うわ」そんな彼の言葉を遮って、すぐに否定した。
 私達はそれ以上は何も言わなかった。

「あ、ねえ?最初にあなたが言いかけたのは何だったの?」途中で遮ってしまった事を思い出した。
「……ああ、もうその答えは貰ったよ」そう言って彼は嬉しそうに微笑んだ。
 首を傾げる私に彼が種明かしする。
「元に戻っても、ずっと側にいてくれるかって、聞こうとしたんだ」

 どうやら私達は同じ事を考えていたようだ。まさに相思相愛?

「それにしても、手紙を読まれるって結構恥かしいね……」
 照れながらポツリと言うと、それを見て新堂さんが冷やかすように言ってきた。
「何回も読んだよ。もう文面を覚えてしまったくらいだ」
「イヤだっ、んもう!返して!」

 結局、その手紙は私の手に舞い戻り、再起不能に破り捨てられたのだった。
「黙っておけば良かった……」彼が後悔したように呟いた。



 私は今日も内緒で立つ練習に励んでいる、のだが……一向に成果は出ていない。

「ふぅ~、もう限界……。今日はやめよう」
 庭でボソボソと呟いていると、誰かが近づく気配を感じた。
「ただいま。散歩か?」
「あっ……新堂さん!そっ、そうなの!」声をかけられて慌てるも、どうにか返す。

 しばし彼の視線が私に降り注いで、上目遣いでそれをやり過ごす。

「そろそろ夕食にしよう」そう言いながら、彼が車椅子の向きを変えた。
 良かった、怪しまれてない!ほっとしながら、「今日はね、私が作ってみたのよ!」と話題を合わせる。
「おお?そうか。やっとユイの手料理がいただけるんだな」彼は嬉しそうに言った。
「料理と呼べるか分からないけどね……」

 そしてダイニングにて、食材を切って煮込んだだけのスープを二人で啜る。

「そう言えばキッチン、よく使えたな。危ないから無理しなくていいんだぞ?」
「平気よ、左手さえ使えればこっちのものだわ!」
「だが棚の上の物とか、換気扇のスイッチとかは届かないだろ」
「まあ、一部はね。でも、見ててよ……?」

 ポケットからエアガンを取り出し、換気扇のスイッチに照準を合わせ、狙いを定めた。
「って、おい、まさか……」
 次の瞬間、換気扇は何の事もなく動き出した。

「エアガンよ、プラスチック製!驚いた?」
「本物かと思ったよ……。さすがユイ、狙いが正確だ。やるな!」
「訓練は怠ってないもの!……私のコルト、やっぱり見つけられなかったの」
 私の相棒はまだ戻っていない。一体どこに行ってしまったのだろう。

「必要か?」新堂さんが聞いてくる。
「射撃の腕って、すぐ鈍るのよ」と対抗するも、「今はオモチャで我慢しとけ」と返される。
「じゃ、何かあったら、あなたが私を守ってくれるのね?」
「いいとも。守ってやろうじゃないか」
「そう。……なら、いっか!」

 きっと彼は、私に銃を持ってほしくないのだろう。

 左手に持ったモデルガンを、クルリと回して言ってみる。
「これ、結構便利よ!」
「おい、あまり散らかすなよ?車椅子の走行の邪魔になるぞ」
 そう言われて床に目をやると、BB弾が至るところに散乱していたのだった。

「もしや、この中にも入ってたりして……?」彼がスープをかき混ぜながら言う。
「まっ、まっさかぁ~!……入ってたらゴメン」自信がなくなってきた……。
「ユイ~?勘弁してくれ!」
 笑って誤魔化す私なのだった。

 こんな楽しいひと時とは裏腹に、一向に立つ事のできない自分に、ここのところ私は相当イラ立っている。
 それを我慢して、できるだけ彼には笑顔を向けるようにしているのだが、それももう限界が近いかもしれない。


 ある日の昼下がり。

「ああ~もうっ!どうして言う事を聞いてくれないの?この足は……っ」
 いつものように立ち上がる練習に励むも、思うように行かずついに怒りが爆発。
「もうイヤ。私にどうしろというの?こんな足なら、もういらない」

 この際だから、とことん使い物にならないようにしてやる!


 その数時間後、庭に黒のアウディの姿が見えた。彼が仕事から帰宅したようだ。
 私の状態が安定している今では、時々近隣からの依頼のみ受けている。

「今日は酷い風で参ったよ。ユイが飛ばされてなくて良かった」
「え?洗濯物が、かしら」
 まだ若干混乱していた私は、おかしなコメントに気の利いた返しもできず。

「……ん?」
 目聡い彼は、車椅子に付いた血痕に早速気づき、私を眺めている。
 拭き取るのを忘れていた……。「なっ、何よ」足元を覗いて素知らぬふりを試みるも、「また転んだのか?」と、あっさり核心を突かれる。
「あの、それがね……」何か上手い言い訳はないものか?何も思い浮かばない!

 さらには、近寄って来る彼から離れようとするも、「どうした?こっちに来い」と逃げ腰の私は容易に掴まってしまった。
 そして太腿に掛けたケープが取り払われ、彼がワンピースの裾を躊躇いもなく腿まで捲り上げる。

「これは、転んだケガじゃないよな」
 私は観念して、ため息をついてから言った。
「だって、あまりに言う事を聞いてくれないから。お仕置きしたの」
「連れ去られて、拷問にでも遭ったのかと思ったよ」

「もういらない。切断して」
「……。大木が上から落ちてきて、おまえの足に当たったんだろ?」
「私が持ち上げて、わざと足の上に落としたの!」
「嘘だ。今のおまえがそんなに重い物を、持ち上げられる訳がない」

 彼は怒らなかった。なぜ?私の自虐行為と分かっているはずなのに。
 その姿は、また以前の冷酷な新堂和矢に戻ったように見えた。それとも、本気で怒っているのか。

「とにかく手当てを……」手を差し伸べる彼を、「いや!やめて」と拒絶する。
「どうしたと言うんだ」しゃがんだ彼が私を見上げる。

「私、やっぱりもう、立てないんでしょ?」
「そんな事ない」
「嘘よ!だって……」内緒で続けている練習の事を口にしかけて、慌てて黙る。
 そんな私に、新堂さんは優しく言う。
「そんなに焦らないでいいんだ。最近やっと体力も戻って、まともな日常生活を送れるようになったんだぞ?十分、回復は早いと思うよ。これからさ」

「でも、怖いの!自分がこれ以上、弱くなったらと思うと……」
 こんな体になっても、私はまだ〝弱さ〟を恐れていた。
「あんな重い物を持ち上げておいて、どこが弱いって?」
 確かに重い物でも持ち上げられるようになった。腕力は戻りつつある。
「それに射撃の腕だって、全然落ちてないじゃないか。心配する事はないよ」

 私の横に膝をつき優しく頭を撫でると、彼は私を引き寄せた。
 私の目に溜まった涙が、一気に零れ落ちた。

「ユイの美しい足を切断だって?冗談じゃない!何億積まれても断るね」
「ふふっ、何それ……!」泣いたまま笑う私。
「ゆっくり行こう、まだまだ時間はたっぷりある。さあ、傷の手当をしよう」
「うん」

 新堂さんのお陰で、私はこうして再びやる気を取り戻す事ができたのだった。


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