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学内実戦実習編

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すでに戦闘は始まっていて、雨宮の攻撃を健治と盾を持った恵子さんが抑え、先生が隙をついて攻撃、3人のピンチを回避できる様にコンが立ち回っている。

健治と恵子さんは危なげなく立ち回っているが、先程までの余裕は一切ない。
2人がかりで相手にしているから成り立っているわけで、これが1人ずつだったらすぐに片が付いていただろう。

にしても恵子さんの盾の技術はそこまでだった気がするんだけど、健治と共に雨宮の打撃を抑えている。
いや、むしろ恵子さんへ攻撃が集中させているせいか、健治が攻撃に回れている。

俺が気配を断ち身を隠せる様に反対に存在感を出す様な技術もある。

詳しい仕組みは知らないが、盾持ちとしての囮をしながら、敵の視界に絶えず入り込み否応にも意識をこっちに向けさせるそうだ。

特に幻覚作用とかそんなものはないので無視されればそれまでだが、本能で戦っている野生生物や今回みたいな理性のかけた相手だと鬱陶しくてしょうがなくなり先に倒そうと動いてくるらしい。

健治は攻撃を受けながら、攻撃を出しているが高圧の水による物理的な壁によって攻撃が届いていない。

薙刀を持ちリーチは伸びたが相手は分厚い水の壁なので先ほどの素手と変わらない上、所詮は人力での速さなので敵の防御の術の速度に負けてしまっているようだ。

先生は先ほどと同じくヒットアンドアウェイで戦えてるが髪の毛のベビがかなりの距離まで伸びて来るので避けてる時間の方が長くなっている。

さて、俺はと言うと戦場を囲うように4つの術札を設置していく。

4人の動きが激しいのでかなり広く囲わなければならなくて少し時間を取られてしまった。
モタモタしている間にも戦況は目紛しく変わっていく。
若干であるが、雨宮が3人から距離を取り遠距離攻撃にシフトしてきてる気がする。

「キャャャャャャァァァァア!!」
雨宮が金切り声で雄叫びをあげて暴れている。

あれを見る限り理性なんてなさそうなんだが、なんかなぁ。

周りの妖力が呪詛に侵食されていき、森の木々は高水圧のレーザーによってバラバラに切り倒されていく。

このままだと俺の隠れる場所もなくなるうえ、暴れながら撒き散らしている呪詛の濃さはやばいことになりつつある。
後ろにいる奴らも巻き込む可能性がある。


俺は雨宮の背後をとらえる位置にある木の上に乗り、小型の警棒を取り出す。

今までのナイフなんてあの硬そうな鱗には効かなそうなので、最初っから鈍器に変更。

雨宮が4人を正面に捉えた状態で背後がガラ空きのところに跳躍で飛び込む。


「グィギャァァァァ!?」
見事命中し、雨宮に攻撃を加えることに成功した。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

ミドリ
2023.06.09 ミドリ

オススメからきました。
一気に読みました。面白かったです。
これからどうなるか、気になります。
他の生徒さん達はどうしているか、気になりました。

解除
零式
2018.12.12 零式

学校内実演演習にてで誤字です
止まっていくのか
泊まっていくのか
じゃないですか?

hakamori
2018.12.13 hakamori

ご指摘ありがとうございます。
直させてもらいます。

解除

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