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学内実戦実習編

実習1日目

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あーあ、軍人が来たせいで周りにいた人が離れて、ここだけ孤立してるみたいじゃん。
そんな事気にするはずもない健治が全員そろったことを確認して口を開く。
「お前ら、準備はできているか?」
「は?」
「「サーイエッサー」」
このノリはなんだ?てか、健治のクラスの男子達はこれに即興で合わせられてるんだよ。
「声が小さいっ!」
怒鳴り声とともに片足を上げて地面を踏みつける健治。
ボコッて音が聞こえて、健治の足が地面にめり込んだ。
「「「「サーイエッサー!」」」
「うむ」


「おい、あれが生徒会長を破った剛力とそのチームか。どっかの軍隊みたいじゃね?」
「いや~こわ~い、強くてもあんなのなら入りたいと思わないわ。」
ぶっちゃけ周りはドン引き。
しかし健治ば満足そうだ。

さてフィールドの中に入り、しばらくすると開始のアナウンスが響く。1週間のサバイバル実戦訓練の始まりだ。
開始と同時に襲ってくるやつらがいた。
まぁ前回の優勝したクラスだもんな実力知りたくなるよな。
最前列を歩いていた、グラサンタンクトップ野郎の健治が真正面から刀で切りかかってくる学生にカウンターで拳を合わせる。
合わせられてた学生がくの字に飛んでいく。
あまりにも綺麗で強力なカウンター過ぎて敵の視線が健治に集中した。
この好機を逃すまいと俺は一瞬で木の上に登る上から数を確認する。
ざっと15、囲まれているのでクラスの面々も戦闘を始める。
最後尾の恵子さんとコンが素手と尻尾一本で3人を倒した。
こないだの女子四人組もしっかり陣形を組んで、中距離攻撃術型3人を押している。 
そのほかも順調に倒しているが、隠形使いが攻撃の機会を伺っていることに気づく。
奴が飛び出すと同時に着地点にナイフを投げる。
着地点の目の前にナイフが刺さってきたのに驚き声を上げる男子学生。
1番近くにいた健治がアッパーでその学生を討ち取る。
「まぁ第一陣はこんなもんだろ」
健治がアッパーで顎を砕いた学生を丁寧に寝せ治癒術をかけながらそう言う。
健治のやつが最後だったらしい。クラス全員が前よりも格段に処理能力が上がっていると感じた。

それからはしばらく南西エリアで襲ってくる生徒をあらかた狩り終えたので、南西エリアの半分くらいを覆うぐるりと結界で線引きしてその結界にジャミングを健治のクラスメイトが施した。
これによりこの結界を通った者は一定時間平衡感覚を奪う。

そんな割ととんでもない結界を張って昼食をとる。
恵子さんがサンドウィッチ全員分を作ってくれた。
全員が特に男子、もっと言うと健治が美味い美味いと食ってた。
「今回生徒会は初日から参加だが、どう来ると思う?」健治が食いながら、ふと現実に戻ったように俺に聞いてきた。

「前回事実健治1人に負けてるんだから、相当警戒して慎重に来ると思うよ?」
そう、俺と健治で生徒会を倒したことになっているが、隠形で尚且つ健治の大技に合わせて動いていたから、生徒会の中には俺を認知する前にやられた奴も多い。
流石に会長は気づいていだと思うが。
「あれはお前の活躍もあったって言ってるだろ?まぁ隠形使いが表に出るような活躍をしてたら隠形やめちまえって言いたいけどよ。」
「そうだよ、だから俺の事は戦った奴か仲間が知っていればいいんだよ。おそらく俺が一撃で仕留めた奴らは健治の余波でやられたと思ってるはずだからな。でも今回は一緒に組んでるランキング上位者達が先走って夜襲を仕掛けてくると思うから、そこを気をつければいいと思う。」
「やっぱりお前も来ると考えてるか、そうだよなぁ、明らかに足並み揃えられそうな奴じゃないしなぁ。」いつの間にか周りで静かに俺らの話を聞いている彼らも頷く。
「今日は見張りを増やす必要がありそうですね。その為にもジャミングを張っている今から少しずつ休息を取るべきなのでは?」恵子さんがおかわりを持ってきながらそう進言する。
そのおかわりに群がる健治は、放っておこう。
「午後は先頭を極力避けて、ここ辺に陣取り休息をとるのを賛成するが、健治は?」
「あ、それでいいそうです。ただ警戒だけは全員が少しずつしておくようにとのことです。」健治が口をパンパンにしながら恵子さんにジェスチャーで何か伝えている。
俺には全くわからないが恵子さんには伝わったらしい。
とりあえず、今日はもう無理に戦闘をしないに決まったので俺たちはもう暫く休息をとった。
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