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第三章 ※現在更新中のメインシナリオ
始祖の覚醒と使徒の本格性〜ネクベト編〜
しおりを挟む辰上の体内から、堕性を浄化しきったネクベト。
あれだけ性に奔放な、それでいて艶美な雰囲気や気分全開だった彼女は、両手に紙袋を抱えた状態で宙に浮かせている鏡を見つめる。
「はむっ……。ん~♪美味しいですね、このおはぎというお菓子。えっと~、噂観測課の皆さんは……っと」
まるで、休日を家で寛ぐほどの緊張感が全くないテンションで、鏡に映る数時間後の光景を覗くネクベト。
しかし、そんなネクベトのテンションは裏腹に鏡の中の映像は酷い有様であった。ラウは先行した燈火達と合流することが出来るが、これからやって来る七体の怪異。それに加えて、二体のインフェクターを前に命を落とす。
燈火とリャンハンはベルフェゴールと対峙し、ラウはアスモダイオスと戦うなか、多勢に無勢の状況に茅野が絶命。怪異達は一斉に三人を狙い、一人、また一人と命を奪われていく。
『これで終わりだな、観測課のゴミども。オレ達は探しものをしているだけなんだねな。でも───』
『わたし達の邪魔をしたそっちが悪いんだよぉ♪ほら、死んじゃえ~~♪』
二体のインフェクターによる攻撃を前に、塵一つ残さずにこの世から消えるラウの光景を最後に、鏡は投影を終了させる。
あられ菓子にマシュマロを頬張りながら、映画の視聴を終えた観客のように見届けるネクベト。よいしょと立ち上がり、残りの紙袋に入ったお菓子達を布陣を呼び出し、別の亜空間へとしまう。そして、ルンルンと鼻歌を歌ないながらトコトコと、その場から歩き始めるのであった。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
━ 数分後 大量発生を報告された場所 ━
ラウとリャンハンは、旧路線街道。その西側の廃止された貨物車が置かれている場所へ向かい、怪異を挟み撃ちにしようとしていた。
「見つけたアルネッ!!」
「【網剪】に【泥田坊】。どちらも、日本由来の怪異です。リャンハンさん、ご油断なされず……」
「はいな、遊撃隊隊長さん。まさか、遊撃隊としてはこれが初顔合わせになるとは、思ってなかったネ」
チャイナ服のスリットから、太ももを出して低く腰を落とし怪異へと立ち向かう。遅れずにラウも、グローブをはめ冷気を纏わせる水を手にかけ、掃討に向かった。
一方、燈火茅野コンビはというと。いきなり、ベルフェゴールと退治していた。どうやら、待ち伏せしていたようで四体も怪異を連れていたベルフェゴールは、欠伸をしながら適当にやっちゃえと命令を出した。
「ひ、ひぃぃ!!??燈火ちゃん、見てゴキブリ男よっ!!」
「あれは【ダークコックローチ】ですよ。ま、ゴキブリであることに変わりはないんですけど……はい。とりあえず、コックローチと【インキュバス】は私が。残りは茅野さん、任せましたよ……っ」
思わぬ遭遇、ではないのか一向に戦う気配を見せないベルフェゴール。
それを好機とみて、燈火と茅野は怪異を二手に分かれて対処した。【嘆きの祠】と【揺れる心を持つ女騎士】を相手に、特製金属バットで迎え討つ茅野。怪異は持っていても、戦闘向きではない茅野のヤケクソなスウィングが、【嘆きの祠】を撃破する。
燈火も込めた水銀弾で、【インキュバス】の撃破に成功する。すると、奥から闇の波動が二人を襲った。瞬きの間もなく、吹き飛んだ茅野と燈火を両脚で踏み付けるベルフェゴール。
「ねぇ……?貴重な戦力~~、倒さないでくれる~~~~?」
「ぐ……っ、なんて力です、…………はい」
「こ、これが……実課長が相手していたインフェクターの力……」
「弱いくせに、怪異退治なんて辞めてよ……っ」
冷酷な言葉を浴びせ、二人を持ち上げて力いっぱい投げ飛ばす。
細い木の枝を幾つも壊しながら、開けた砂利道まで転がっていく二人。後ろに【ダークコックローチ】と【揺れる心を持つ女騎士】を引き連れて、ベルフェゴールは巨大な鉤爪を召喚して構えていた。
タイミングを同じくして、爆発音が鳴りラウとリャンハンも燈火達と同じ場所に飛ばされてきた。
【網剪】も【泥田坊】も。割り込んできたアスモダイオスと【イブリース】のおかげで、どちらも無傷であった。対して、ラウとリャンハンは不意討ちだったとはいえ、アスモダイオスの剣撃まともに喰らってしまっていた。
「おい、落ち着け。仲間が殺られたのは、オレだって癪だぜ」
「ハァ……ッ、ハァ……ッ、ハァ……ッ、サッキノオンナ…………。マタ、ヤリタイ……。ボクヲ……、オトコ二……ッ、シテクレタ」
「お前もお前で落ち着け。これが終わったら、個人的に交渉してみるんだな。ま、今のサタナキアがヤらせてくれるとは思えねぇが……」
地面に這いつくばっている、ラウの喉元に剣を突き立たせ剣身で顎を持ち上げる。
そして、同じ悪魔系怪異として、敵対しないといけないことに心が痛いと告げ脚で蹴り上げると、頭を鷲掴みにした。そのまま地面に叩きつけ、弾んだ拍子に背中を斬りつけた。
痛みに声を漏らすラウ。助けに入ろうとした燈火であったが、割り込んで来たベルフェゴールに邪魔され、リャンハンと協力して突破を試みた。がしかし、茅野を人質に取った【網剪】を見て攻めの手が止まったところに、ベルフェゴールの重い一撃を喰らってしまう。
その後、五体の怪異から追撃を受け立ち上がることもままならないまでに、追い詰められていく燈火、茅野、リャンハン。圧倒的劣勢の中、ラウの首元に今度こそアスモダイオスの剣が突きつけられた。白肌の首筋から赤い血が剣を伝って、地面に落ちていく。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
一息に掻っ切ろうとする、アスモダイオス。すると、周りを突如金色の虫達が羽音立て、取り囲むように飛来した。途端に、アスモダイオスを拘束しラウから突き放し枯れ木に叩きつけた。
「あらあら?わたしがこちらに向かうと決心したせいでしょうか?皆さん、今にも死んでしまいそう……♪正に虫の息と言ったところでしょうか♪」
アスモダイオスを叩きつけた張本人が、茂みの中から姿を現す。
みたらし団子を口に頬張りながら、戦場のど真ん中に堂々と歩くネクベトの姿であった。
団子の味に感動して、目をキラキラと輝かせているネクベトに、周囲は戦慄していた。あれ?っと、みんなのリアクションがおかしいことに気が付く。すると、何かを察したように指を鳴らし杖を呼び出した。真剣な顔になって、杖を怪異達に向ける。
「冥刻の鐘の音が聴こえております。えぇ~~っと、神に変わって冥土へ誘って差し上げましょう♪──────」
『『────────────。』』
「────────、でしたよね?神木原 麗由の決めゼリフ?」
戦場は凍てついた。
口もとにみたらし醤油を付けたままの顔で、地に伏している燈火達に確認するネクベト。
怪異達もこんな奴がターゲットで、肩透かしもいいところではないかと唖然としていた。すると、内一体。【イブリース】が、前に足を踏み出し興奮し始めた。ネクベトの服装。見え隠れする素肌、隠す気のない下乳の揺れ、なによりも男を誘っているとしか思えない見た目と相まって、濃く散布されている匂い。
これには、女型の怪異として昇華された【網剪】と【揺れる心を持つ女騎士】も目を見張るものがあった。
それもそうだろう。もともとが、麗由の形の整ったプロポーション。それが、金髪となり、露出が要所要所に見られるカラシリスなのだから。興奮しない方が無理だと言われても、おかしくはないものがあった。
「オッパイ…………、モミ、タイ……」
「あらあら♪男の子はいつの時代も、おっぱいが好きなんですねぇ♪」
満更でもないと、上体を捩って【イブリース】へと近付くネクベト。
あと少しで胸を鷲掴みに出来ると、手に力が入る。がしかし、「まぁ、触らせてあげないのですけどね♪」と太陽のように眩しい笑顔を向け、【イブリース】をデコピンする。
コチンッと小さな音にそぐわない、光量を放ち黄金の嵐の中に飲まれていく【イブリース】。やがて、燈火の横に転がってきた。
「うっ……、うぅ……っ」
「え?に、人間に戻って……、る?…………はい~~~っ!!??」
燈火の吃驚仰天なリアクションのなか、ネクベトと怪異達の戦闘が開幕する。
ネクベトは、布陣から武器。ではなく、お菓子を取り出して食べ始める。杖が独立して、【泥田坊】の相手をする。【網剪】の追撃を交わしながら、月見用の餅を投げては口でキャッチして食べるネクベト。
戦闘中に食事を楽しんでいるそんな態度に、腹を立てたアスモダイオスが光蟲の拘束を破り、剣を担いで【網剪】の加勢に入った。それでも、食べることをやめないネクベト。その光景に、リャンハンは中国の拳法映画を観ているような感覚だと、思ったことを吐露していた。
「ざけやがってッ!だが、本物らしいな?これだけでの数揃えても、傷1つ付けられねぇとは」
「そうですかぁ?そちらもなかなかのお手前だとは思いますよ~~♪」
「それ……、わたしと被ってるっ!!嫌いッ!!」
ベルフェゴールまでも加勢する。
しかし、その激闘のなかについて行かずに、動きを止める【網剪】。同時に杖を相手にしていた【泥田坊】。またしても黄金の嵐を起こし、二人の人間となって地面に倒れる。
両手を胸前に添えて、乙女歩きでアスモダイオスとベルフェゴールの連携攻撃を意図も容易く、避けて避けて避けまくる。その間も、お菓子を食べ続けるネクベト。プリンにケーキ、クッキーからエクレア、クレープ、パフェまで。とても幸せそうな顔で、味を堪能するネクベトを護るように杖が二体を払い除ける。
「そうですね♪たまにはお仕事してください、【サボる母神】さん」
手に持っていたスプーンを指揮棒に見立て、杖に命じる。すると、杖を持つ人型のシルエットが現れ、同じくカラシリスを身に纏った高身長な女性へと姿を変えて、アスモダイオスとベルフェゴールに向かっていった。
それは、【太陽神の姫子】たるネクベトを護るために遣わされた、ネイト神の分体とも呼べる怪異であった。その戦闘力は二体のインフェクターを相手取っても、一切の遅れを取らない。それどころか、徐々に圧倒されるアスモダイオス達。
「いやぁ~~んッ//////ゴキブリに捕まっちゃいましたぁぁ♪」
「ギギィ……、オンナァ……オンナァ…………」
「いやぁ~、腰ヘコヘコしながら天然オイルをローションのように、身体中に塗りたくってきますぅぅぅ~~~♪」
ゴキブリは体内で生成した油を使って、高速移動しているという。【ダークコックローチ】もまた、例外ではない。しかし、怪異として闇に蠢く蟲。その逸話から、ゴキブリ男と言われたそいつは毒をローションのように出して、女を堕落させ快楽へと誘った。
ネクベトの全身は、すっかりその媚薬毒ともいえるオイルまみれにされ、白い薄布から薄桃色の輪郭が浮かび上がってくる。すると、ネクベトは悲鳴をあげたのは麗由だったらそうかなと思ったからやったと、告げるやいな【ダークコックローチ】を魔術の波動で吹き飛ばした。
「ご安心ください♪わたしは可愛い可愛いスカラベさん達に、毎夜毎夜ローションマッサージで全身を這い回らせていた時期がございます♪つまりは、全然御茶の子さいさい♪あ、でもこのヌルヌルでヌチュヌチュな透明ボディ一は不健全ですね♪えいっ♪」
軽々しく、手を上に翳すだけでもとの格好へと戻るネクベト。その背景で、【ダークコックローチ】も人間へと戻されていた。
そして、「貴女が最後ですよ♪」とニコニコしながら、【揺れる心を持つ女騎士】へと近付くネクベトは、兜で隠している顔目掛けて吐息を吹きかける。すると、少ししてこれまで同様に黄金の嵐からの人間へと、姿を取り戻してその場に倒れる。
「ざけやがってッ!!ベルフェゴールッ!いくぞッッ!!!!」
「うんッッッ!!!!」
「おや?ネイトさん、サボり過ぎが祟ったのではないですかぁ?」
暗黒波動を解放した二体を前に、分体は消し飛んでしまったネイト。ネクベトは、仕方ないと人差し指を顎に当てながら杖を手に吸い寄せた。
『『『冥境暗黒亜空域ッッ!!!!』』』
悪魔怪異の得意とする空間を展開する、アスモダイオス達魔王級の技の一つ。固有結界とも呼ばれた空間に、ネクベトを招き入れる。
光すら届かぬ暗黒化された、隔離世界。しかし、それはあくまでも展開した主に扱いきれるものであることが前提の話であった。高らかに全ての悪なる根源を振りかざし、ネクベトに斬撃を放った。
間髪入れずに、ベルフェゴールも鉤爪から禍々しいエネルギーを乗せた、連撃を撃ち出し全ての悪なる根源との合体技として繰り出した。
「冥導の中に聴こえしは、冥土への道筋を祝福するもの───。我が父ラーの名を持って、汝らを────、死と影の救済で満たしましょう────ッ」
───恒星集いし始祖なる聖陽。
杖を前に突き立てると、黄金の光が螺旋を描いて集まる。
ネクベトが杖を振り回して、再び前に突き出すことで集められた光が、アスモダイオスとベルフェゴールの合体技を相殺した。それだけに留まらず、暗黒に染まりきった空間をも焼き尽くして、現世に舞い戻って来た。
「ば、馬鹿な……ッ!!??」
「結構、本気の一撃だったよ~~……っ」
始祖のインフェクター。
そうネクベトの名を口ずさんで、膝をつくアスモダイオス。圧倒的に有利を取ったネクベトは、二体の前に立ち先程と打って変わって厳しい視線を向けて、見下ろしていた。
グゥゥゥゥゥゥ────────ッッッ......。
「あぁ~♪お腹空いて来ちゃいましたぁぁ~~♪力を使うとすぐ、お腹空いちゃうんですよねぇ~~、わたし……///」
恥ずかしそうに頬に手を当て、照れているネクベト。しかし、そのテンションを前に、噂観測課もインフェクター達も戦慄することしか出来なった。
やがて、戦意を喪失したネクベトは残っていたお菓子に手を付け始めた。するとそこへ、一人の人間がやって来た。息を荒げて汗だくになりながらも、現れた男を目の当たりにしてネクベトは口を開いたまま、驚愕していた。
「嘘……。確かに、筋疲労は回復してあげました。けど、それだけなのにもうここまで?」
「はぁ……、はぁ……、はぁ……、はぁ……」
息を整えるので精一杯な様子を見て、ネクベトは彼の麗由に対する愛は本物であることを確信した。
そう、目の前の男。辰上 龍生は、麗由と向き合いたい。ただのその一心だけで、体を動かしてネクベトを追いかけて来たのであった。見て見ぬふりをして、自分の苦しみを告白出来なかったこと。そして、ネクベトに観せられた衝撃の事実を受け入れ、ここに彼は居た。
「わっちの研究が台無しになるようなこと。怪異一体でやってのけるとか、最悪だぜッ!!気分悪いッ!!腹いせだッッ!!死ねよ、種無しがぁぁぁぁ!!!!!!ギャハハハハハハッッ!!!!!!」
「────ッ!?」
そこへ、アスモダイオスの呼び出しに駆け付けたサタナキアが、立っているのもやっとな辰上を目掛けてミサイルを発射した。空中で拡散した小型ミサイルを目の前に、ネクベトの眼の色が碧眼からピンクへと変わる。
そして、辰上の前に立ち名前を叫んでミサイルを薙刀で一掃した。爆発の衝撃で地面に倒れる辰上、その前にはメイド服姿の彼女が立っていた。武器を構える麗由を前に、サタナキアは舌打ちをしつつ、助けに来たアスモダイオスとベルフェゴールの前に立ち、煙幕を巻き起こして退散した。
インフェクターと怪異達を退けた噂観測課、そのほとんどが麗由の中に居た【太陽神の姫子】のおかげであったが、全員一先ずは帰還できる状態にまで回復していた。
おまけに麗由が戻ってこれたと、誰もが期待を膨らませていた。しかし、そんな期待は数分と持たずに残酷なものへと変わる。
「来ないでっ!!」
「…………っ!?り、ゆ……さん……っ?うっ…………」
「あ……っ、ごめん、なさい…………龍生様。もうお会いすることは、ありません…………ッ!!!!」
無理に体を動かした辰上は、その場に気絶してしまうなか、麗由は顔も見られたくないと手で隠すようにして、その場から足早に姿を消したのであった。
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