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メインストーリーな話

不吉な風吹く学校

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 ふと、目が覚めてしまった。
 喉が渇いていたので、仕方なく冷蔵庫へと向かい水を飲む。そもそも、飲料水を買うこと自体馬鹿らしい。水道水でもいいだろうと、健康に気を使わない人間なら思うのだろう。
 そんな一見どうでもよそうなことでも、つい気になってしまうと眠気が覚めてしまうことがある。そう───例えば、我が妻マイハニーが仕事でいつも持ち歩いているキャリーケースである。

(一体何が入っているのだろうか……?)

 目に付いてしまったキャリーケースの前に、とりあえず座ってしまう。そして、持ち上げてみたり、耳を当てて音を聞いてみたりする限り、何処にでもある普通のキャリーケースだ。この旅行や推しのアイドルのライブにでも行くような、ステッカーまみれでなければ尚更、普通のキャリーケースにしか見えないところ。
 気になってしょうがないので、ケースの中身を見るべく開封箇所を探す。なんということだろうか。ダイアル式の錠前に、暗証番号入力のテンキーが備わっているではないか。これは怪しい。いや、怪しすぎる。

「なぁらぁぁばっっ!!開けて真実を────確かめるッッ!!まぁぁでッ、だッッ!!!!!!」

 堂々と大声で宣言し、ダイアルに手をかける。四桁の数字、これは恐らく我が妻マイハニーの誕生日だろう。肝心なのは、テンキー入力の方だ。
 入力桁数は十桁。それも、心当たりがあり過ぎて困る。というよりは悩む。入力ミスによるペナルティロック等掛かってしまえば、キャリーケースの中身は見ることは出来ない。真相は藪の中というわけだ。

「2人の好きな数字ランキングのベスト5位……、いいや!!一人でベスト10かもしれない……。待て待てぇぇい!!これまでに食べてきたリンゴの数かも知れないぞォォ!!??マイハニーはこれまでに一体幾つのリンゴを食してきたと言うのだッッ!!!!????」

 多少ふざけては見たものの、結局これが一番しっくり来るだろう。
 入れる数字は『4575326204』となる。今この時を持ってしてもこれを見ている人は、何故そうなるのか。程々疑問であろう。

「それはなッ!!ポォォォ、ケベ────ッルッッ!!モォォォォドッッ!!!!ダァァァァ!!!!!!」

 そう、ポケベルモードである。今打ったこの『4575326204』は、平仮名表記にすると『ともしび』。つまりは、我が妻マイハニーの名前である燈火ともしびとなるのだ。こんなものは、今連載中の漫画《名推理を呼ぶ迷推理》にて昔描いていた、推理の題材で使った正に序の口の手口である。
 確信が確証に変わるように暗証番号が認証される。これで、解錠となり遂にキャリーケースの中身が見れる。そう思って、我先にと体が前のめりになる。

「おっ?」

 すると、突然キャリーケースの開いた暗闇から、何かが向かってくる。これはフライパン!?と驚くのも束の間、見事額にクリーンヒットし意識が飛ぶ。

「アギャァァァァァァァァ!!!!────カッ…………」

 最後に部屋中へ響き渡る断末魔。

 こうして、我が家小路いえのこおじ宅で完全密室犯罪が成立するのであった。


 ✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳


「朝からうるせぇですよ…………、って!?うわぁぁぁ!!??」

 家小路の奇声で目を覚ました燈火は、寝ぼけ眼を擦ってリビングへとキャットハウスを改良した寝室から、ノソノソと姿を現した。リビングへ来た途端に、急いでキャリーケースの前に立ち緊急停止ボタンを押して、その場に溶けるように沈んだ。


───認証確認。自爆モード、解除致シマス───


 なんと、テンキー入力で作動する自爆システムが家小路により、解錠されてしまったのであった。徹夜で漫画の描き下ろし作業をして、作業室で寝落ちしてしまった家小路が昔使っていたネタ帳で偶然見つけた。
 そこで、ポケベルを使った犯行をしていた貴族の事件回にメモされていた、ポケベルモードの文字変換一覧と必死に睨めっこして、設定した暗証番号が一瞬で見抜かれて、あろうことか自宅で一家心中するかもしれないところであった。

「まったく……。これじゃあ、もうこの暗証番号は使えないですよ……はい。というか、家小路さん何で気絶してるんですか?はい?」

 キャリーケース前で白目を剥いて倒れている家小路を見て、近くに落ちているフライパンが目に止まる。どうやら、事前に朝食を作るためにキャリーケースにセットしていたものが、たまたま家小路がケースを開けた瞬間に射出されてしまったようだ。
 ひと息ついたところで重い腰を上げて、フライパンを持って台所へと向かう燈火。朝食の準備を始め、栄養バランスの取れた献立を見ながら料理をするのであった。

 やがて、椅子に座った状態で意識を取り戻した家小路は、目の前にラップをかけられた状態の食事。そして、御手元の上に置き手紙を発見して、内容を確認する。


────────────────

家小路さんへ

おはようございます。
キャリーケースの中身を覗こうとしたみたいですけど、
乙女のヒミツを覗くことはやめた方がいいですよ。
それと、家小路さんから買って貰ったキャリーケースなので、
怪しいものは決して。そう決して入っていませんのでどうか
ご安心ください。

それでは今日も仕事行ってきます……はい。

 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎燈火

────────────────


 置き手紙に水滴が落ちる。

「う、ぅぅ……。マァァァイ、ハニィィィィ!!!!疑って悪くぅぁ───ったッッッッ!!!!うっ!うぉぉぉぉぉぉ!!!!今日も最くぉうに、美味いぞッッ!!!!!!」

 号泣しながら、一人大声を上げて朝食をいただく家小路なのであった。


 □■□■□■□■□


「それで?なんでお前、女子中学生の格好して潜入することになるんだ?」
「え?そういう後輩は研修教員似合ってるじゃねぇですか……はい」

 怪異調査で潜入した中学校の屋上で、ベンチに座って弁当を食べる燈火達。
 最近、学校に限定してネットワークにサイバー攻撃のような被害が出ており、依頼主の政治家とコネのある学校長が、うちの学校の生徒の情報が抜き出されているとなれば問題だと、こうして依頼が届いたのであった。
 燈火は、低身長で見た目の中学生に紛れても問題ないから女生徒として、辰上は教員研修生として副担任として臨職についたことになっている。しかし、ノリノリな燈火の隣で深いため息をついてしょぼくれている辰上。

「元気出せよ後輩。いいじゃねぇですか、それだけいい女とお付き合い出来てるってことですよ……はい♪」
「はぁ───。確かに、相手しているのは男子生徒だけじゃないから。あ~でも、何か納得がいかない」

 燈火達が潜入して、かれこれ一週間は経つ。
 その頃から、保健室に生徒の駆け込みが多発していた。何でも、桃色の髪に赤眼鏡をかけた、絵に書いたような天使が臨職で保健室の先生に入ってきたと、学内は噂が持ちきりなっていたのだ。
 保健室に現れた天使こそ、燈火達とともに潜入調査している神木原 麗由である。今日も仮病を使い、麗由の姿を拝みに来る男子生徒が耐えない。麗由が熱を測ると言って服をたくし上げる様を、鼻の下を伸ばしきって蕩けた顔で見つめる生徒。しかし、麗由は学内に溶け込むために頭に叩き込んだを完璧に演じすることに、全神経を注いでいるため気が付いていない様子であった。

「お熱は無いようですが、顔色が少し赤いようですね?何か精神的に悩んでいることとか、そういったもので苦しんでおられますか?」
「は、はい……。先生……これは、恋です」
「恋ですか!それはとても素晴らしいことです!わたくしも、最近。それも今年に入ってのことですが、恋をいたしました────」

 生徒は一人としてその場を動かず、恋話を始めた麗由の話に釘付けになっていた。今付き合っている人がいることを隠すことなく、結ばれるまでの経緯を話し、周囲のテンションは下がるどころかむしろその逆で、これだけの美貌を放っておく世界ではないことに謎の自信を持って盛り上がっていた。
 そんな仕事そっちのけになっている様子を、目を点にさせながら双眼鏡で屋上から覗き込んでいる燈火。

「あれ、任務のこと忘れてますね……はい」
「うぅぅ…………。麗由、さん…………」
後輩こっちもですね……。仕方ない……はいっと!」

 かたや、彼氏である辰上の話をして舞い上がっている麗由。もうかたや、そんな話題すら知らずに、子ども相手に満面な笑みを向けていることへのショックで、ベンチに溶けている辰上。
 そんな二人は頼りにならないと、燈火はスマホを取り出してもう一人の協力者に通信を始めた。

>『しもしも?どしたの燈火ちゃん?』
「お疲れ様です。中等部の方は、ハズレですね……はい。そっちはどうですか?」
>『こっちはアタリよ♪ふふっその様子だと、麗由ちゃんも辰上くんもバカップル状態で戦力外ってとこかしら?とにかく、決行は今夜で問題なさそうよ。今、罠を仕掛けているところだから』

 通信を切って、サングラスをかけて真昼間の太陽の光を全身に浴びる燈火。ちなみに、この体勢を取って日光浴をすることには何の意味もない。

 夜になり、下校時間をとっくに過ぎ静まり返った校内。そこへ、懐中電灯の明かりがチラつく。三人の小さな影が、口内に進入する。すると、一人が急に恐くなって声を出して二人を止めようとする。

「シュウヘイくん、コノミちゃん。やっぱり辞めようよ?」
「何言ってんだよイスケ。学校の七不思議を見つけるって言い出したのは、お前だぜ?今さら引き返すのかよ?」
「でも、この高校。本当にオバケが出るって」
「んもう。だからいいんじゃない。トイレの花子さんに会えるかもしれないのよ?」

 説得に失敗し、三人はシュウヘイの兄から聞き付けた目撃情報のあった、三階の女子トイレを目指す。以前にも、進入したことが道順を間違えることなく、目的地へと到着した。
 シュウヘイは、恐がるイスケのことなど気にせずに鍵はかかっていないが、手押し式の個室トイレをノックしていく。


コンコン...


 反応はない。また、次の個室。


コンコン...


 同じく反応はない。

「ほらな!どうせいないんだって!」
「そうよそうよ。ほら、最後の個室もノックして今日は帰りましょう」

 コノミの言葉に頷き、最後に残った一番奥の個室へと向かうシュウヘイ。するとその時────、


ジャアァァァァァァァァァ...ゴゴゴゴォ...


 突如、水が流れる音が聞こえた。一同は、ハッキリと聞こえたことを顔を見合わせて確認していると、カチャンッと一番奥の個室の鍵が開く音が響いた。
 静かに開いていく個室のトイレを三人は、お互いの肩を抱きしめ合って見つめる。そして、ドアから五本の指が現れ、続いて顔が出て少しずつトイレの花子さんの正体が明らかになっていく────。

『うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』
「は?何やってるんですか?って、シュウヘイ達じゃねぇですか?」
「え?」
「トモ、ちゃん?」

 なんと、トイレから出てきたのは、花子さんではなく燈火であった。
 それを知った途端に泣きつくシュウヘイ達。戸惑う燈火は、とりあえず三人を連れて校門へと向かった。

「まったく。素人が学校の七不思議なんてもんに首を突っ込むから、こういうことになるんですよ?分かったら、さっさとお家に帰って歯を磨いて寝ろです……はい」
「そういうトモちゃんは、どうしてトイレにいたのさ?」
「お腹が痛かっただけです。それと、ここに用事があったので立ち寄ったんですよ」
「中学生のトモちゃんが高校に用事って、あいでっ!!」

 自分だって小学生なんだから、尚更高校に用事はないだろうとツッコミを入れて今度こそ、家へと帰らせる燈火。燈火が睨みを利かせるなか、四人の小学生の子どもはそれぞれの家路に着くのであった。


 □■□■□■□■□


 茅野が潜入していた、同じ学校長が管理していた高等学校。
 そこのネットワークに潜んでいた怪異が、見事に茅野の張った罠にかかり電脳空間から現世に引きずり出される。

「よっしゃ!釣り上げ成功よ♪【触れられずのスレ】はっけーん♪あっこら、ちょっと!逃げるなぁ!!」

 茅野が持つノートパソコンのモニターから伸びた釣り糸で、職員室のデスクトップパソコンから怪異を釣り上げることに成功するが、人型のシルエットをした黒い影が慌てたように廊下へと飛び出し、そのまま逃走をはかった。
 追跡しながら、茅野は分担していた燈火達に応援を要請する。すると、いち早く返答が届いたのは麗由であった。しかし、その声色には緊張が篭っている。すでに交戦中の様子であった。

>『申し訳ありません芳佳様。どうやら、別の怪異が迷い込んでいた模様。』
>『でも、普通の怪異ではないみたいです。さっきから、麗由さんの攻撃を的確に避けているところからして、インフェクターの可能性も有り得るかも』
「オウケイ、オーライ。バカップルちゃん達はそのまま、そいつを抑えていて頂戴。てな訳で、燈火ちゃ~~ん?」

 返答はなくとも、この通信を聴いているであろう燈火へ呼びかける茅野。
 すると、中庭へ逃げ込もうとした【触れられずのスレ】が吹き飛ばされて、逆方向の校門方面に吹き飛ばされて行った。中庭には、キャリーケースに座りながら、ショットガンを持っている燈火の姿があった。

「さぁてと、ショータイムと行きますかね?はい?」
「待ってましたぁ♪燈火ちゃん、やっちゃって♪」

 キャリーケースを引きずり、弾の入っていないショットガンの柄の部分で頭部を叩き、模造品故に砕けるショットガンの残骸が地に落ちるより先に、身の丈に合っていないサイズ感のキャリーケースをハンマーのようにブン回して、追い打ちをかけていく。
 起き上がって、抵抗する【触れられずのスレ】の抱きつくようにひっかき攻撃を仕掛けてくるが、スライディングで股抜きして置き去りにしたキャリーケースから射出された、武器をキャッチする。

「私の怪異。名前は初公開、【夢持つ放浪者】ドリームエンター……。人々の夢に祝福を……はいっ!!」

 手に持っているブーメラン。それを飛び道具としてではなく、近接武器として使い斬りつける。そして、連続バク転からの宙返りで一気に距離を取り、クルッとターンしてブーメランを投擲。
 初撃で腕、もう片方の腕、そして首からの胸の中心に刺さり、怪異は断末魔らしき音を立てて、塵となり消滅して言った。投げたブーメランも、帰ってくることなく怪異とともに消滅した。

「何故ブーメランかって?それはですね───」
「感情論を書き込むのは、投稿主にとってもブーメランであるからなんだなぁ、これ♪」

 燈火の決め台詞に割ってはいる、明るく透き通った声。もちろん、その声の主は怪異との戦闘を見ていた茅野ものではない。それ程にまで、声質が異なっている。しかし、燈火はその割り込みしてきた声の主に心当たりがあるといった表情で、不機嫌目になりながら声が聞こえてきた方に目を向けた。
 茅野も何が何だかと、燈火の隣に立って暗い木陰から姿を現した人を見つめる。深く黒緑色の長髪に、毒々しい紫色のインナーカラー。これまた毒々しい色の眼鏡をかけた女性が、待ち合わせてしていた知人を見つけたような爽やかな表情で向かってきていた。

「どうも~♪燈火ちゃんの姉なんだなぁこれ♪夏蝶火ほたるびって言いまぁ~~す、これぇ♪」
「うわっ……出やがったです……はい」

 心底嫌そうな顔をする燈火。
 姉を名乗る夏蝶火が、燈火を妹であることを裏付けるかのように愛でているなか、対象的に頭を撫でられている燈火は死んだ魚の目をしていた。

「で?何しにきやがったですか?」
「ヤダなぁ、これ。今倒した怪異、何か変じゃなかった?それに、燈火ちゃんのお仲間が、してくれたおかげで討伐出来たんだな、これ」

 言っている意味がさっぱりと、両手を肩横に広げる燈火。茅野は、夏蝶火の一言を聴いて、引っかかるところがあった。
 怪異は、人に直接危害を加えるタイプとそうではないタイプがいる。人間からではない、概念タイプの怪異の場合は、人間に対しての情がないためより攻撃的であったり、向かってくるものに見境がなかったりする。
 しかし、【触れられずのスレ】はそのどれにも当てはまっている感じがしなかった。むしろ、今すぐにでもこの場から逃げ出したいという感情すら感じさせるほど、逃走することに専念していたといっても過言ではない。

「That's Right♪鋭い考察なんだなぁこれ♪あの怪異はのよ。あなた達が依頼を受ける前からね」

 夏蝶火の言葉に燈火達は首を傾げることしか出来なかった。

 やがて、そこへ辰上と麗由が合流してきた。交戦していた謎の相手は取り逃してしまったと、息切れさせながら辰上が言った。その隣で麗由が、怪異やインフェクターとは違う感じがしたことを伝えると、夏蝶火が今回の怪異を狙っていたのは、その交戦してきた存在であると明かした。
 そして、詳しい情報を提供するために噂観測課の事務所で後日、話をさせてほしいと持ちかけるのであった。調査現場で解散することとなったその去り際、燈火がふと気になったことが一つあった。

(そういえば、シュウヘイのやつ……帰るの見届けた時、お友達含めて4人居たけど、あいつがつるんでいるのってコノミとイスケ以外に居たかな?……まぁ、どうでもいいです…………はい)

 ── つ づ く ──
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