3 / 10
着替える巫女さん
しおりを挟む
特に問題なく授業を終えまして、家に帰宅です。
自転車置き場に自転車を置きまして、シャッターに鍵を掛けたら側にある戸から中に入ります。
戸をくぐり、我が家に入り着替えましょう。
一旦自分の部屋で普段着に着替え更衣室へ。
制服から直に巫女装束へ着替えるのはあまりよろしくないと自分では思っているので、面倒でも着替えますよ。
巫女服、正確には巫女装束に着替えます。 正確には巫女服や和服は着装と言います。
巫女装束は丁重に扱うものとされ「投げるな」「置くな」「跨ぐな」は取扱の三原則として装束は「お札(護符)と同じ扱いをしなさい」と教育されます。
ちなみに「投げるな」は脱ぎ捨てたりするなという事で「置くな」は脱いだらすぐに畳みなさいという事、「跨ぐな」はそもそも跨ぐ行為は神様への非礼となるのでしてはいけないという事になります。
こういった事は幼い頃から躾けられていたので、意識しなくても出来るようになったし、三原則を破る事は出来なくなっていますね。
更衣室に行くと、私の名前が書いてある場所に装束が掛かってます。
まず普段着をスパっと脱ぎまして下着も全部脱ぎます。
まず和装ブラジャーと呼ばれるブラジャーを付けます。 といっても私は正式な和装ブラではなく〇ニクロで売っているいるリ〇ックスブラを付けています。
というのもそもそも和装ブラとは和服をきれいに見せる物で、普通のブラと違ってワイヤーが入っていないのです。
そもそもなぜワイヤーが入っているかというと立体的に見せるようにするためです。 しかし和装はむしろ凸凹がないように見せるようになっていますのでワイヤーなしが普通となります。
なお冬になれば、お腹周りまでカバーしている〇アリズムブラタンクトップなんかもいいですね。
和装ブラよりは安いのでオススメです。
ブラを付けたら次はショーツですが、これはよほどハデな物でなければ何でもいいです。
できれば白であれば望ましいですね。
私はスポーツショーツのホワイトをチョイスしています。
スポーツショーツはシルエットが出にくいようになっているのでオススメです。
なお巫女さんは”のーおぱんつ”であるという噂がありますが、そんな事実はありませんのであしからず!
そして次に、これは個人差あるかもですが、この時点で私は白足袋を履きます。
これはソックス足袋という物で普通のソックスのようにスッと履くだけの便利な物です。
ちなみに、足袋の後ろ部分に金属で留める物が付いているのはコハゼという種類です。
さらに、冬になると二枚重ねの足袋なんていうのもありましていつもお世話になっております。
ネル生地というあったかな生地を内側に二重に使っている足袋が特にオススメです。
さて次は、襦袢(もしくは半襦袢と呼ばれる)を羽織ります。
襦袢は膝上20cmほどの長さの昔でいう下着のような物です。 丈が足首まで長いのは長襦袢と言われます。
お腹の辺りに印というか切り替えがあるのでそこを目印に両側高さをあわせます。
次に右下、左上で重ねます。首が苦しくない程度にしたほうがいいです。
腰紐を半分に折り、ちょうど真ん中をお腹側の真ん中にくるようにして後ろにまわします。
後ろで交差させて、前でりぼん結びにします。 できるだけギュッと締めるようにします。 緩むと困った事になりますので。
そして襦袢の上から白衣を羽織ります。 白衣の長さはひざ下あたりです。
襦袢と同じように、切り替えの高さを両側と同じ高さにします。
ちなみに白衣は『はくい』とは神社では言わない事が多いです。 これは医者などが着る白衣と混同しないためという説があります。
神社では『はくえ』『びゃくえ』『しらぎぬ』と呼ばれ、うちでは『しらぎぬ』と言ってます。
襦袢と同じように、右下左上に着て、腰帯も同じように括ります。
このとき、中の襦袢が少し見えるように白衣を着ます。
腰紐の上から伊達締めを巻きます。 これはマジックテープなので結ぶ必要がないのが楽ですね。
次に緋袴を履き、帯部分を背中側にまわします。
緋袴は、行灯袴という種類のもので、簡単にいうと間に仕切りのないスカートのような造りであるという事です。
ちなみに男性の袴も行灯型です。
背中にまわした帯を、交差させるようにしてお腹側にもってきます。
その帯を、右側が下になるようにしてお腹の真ん中辺りの位置で両方の帯を半分におり、交差させるようにしてまた背中側にまわします。
前からまわした帯を、背中側の真ん中辺りでりぼん結びにします。
やっぱりギュッと締めます。
伊達締めが見えないように気をつけましょう。
緋袴の後側のへらを、りぼん結びや伊達締めに差し込むようにします。
そして帯部分を両方とも前側にまわします。
後ろ側からもって帯を、真ん中でりぼん結びにして完成です!
そうそう、神社によっては襟元に朱色が見える所もあると思いますが、あれは朱衿という細長い朱色の掛衿という布を襦袢に縫い付けているものです。 もしくは伊達襟というニセ襟を付けているかですね。
うちの神社は朱衿がないのでそういったものは付けていません。
後は髪を後ろで生え際辺りで纏めまして、水引きで結わえます。 水引きとは紅白や黒白などの帯紐の事です
黒いゴムで髪をとめて、和紙でくるんで一度赤を下に白の糸とクロスさせます。
もう一度、今度は赤い糸で白い糸を結びます。 これを絵元結と言います。
最後に鏡で全身をチェックし問題ないので更衣室から出ます。
出ましたら玄関で下駄(黒塗りで鼻緒は赤)を履きます。
昔は木製のみだったらしいですが、今は形が整っていれば合成樹脂でもかまいません。
下駄も履いたし、早速社務所に向かいましょう。
続く
自転車置き場に自転車を置きまして、シャッターに鍵を掛けたら側にある戸から中に入ります。
戸をくぐり、我が家に入り着替えましょう。
一旦自分の部屋で普段着に着替え更衣室へ。
制服から直に巫女装束へ着替えるのはあまりよろしくないと自分では思っているので、面倒でも着替えますよ。
巫女服、正確には巫女装束に着替えます。 正確には巫女服や和服は着装と言います。
巫女装束は丁重に扱うものとされ「投げるな」「置くな」「跨ぐな」は取扱の三原則として装束は「お札(護符)と同じ扱いをしなさい」と教育されます。
ちなみに「投げるな」は脱ぎ捨てたりするなという事で「置くな」は脱いだらすぐに畳みなさいという事、「跨ぐな」はそもそも跨ぐ行為は神様への非礼となるのでしてはいけないという事になります。
こういった事は幼い頃から躾けられていたので、意識しなくても出来るようになったし、三原則を破る事は出来なくなっていますね。
更衣室に行くと、私の名前が書いてある場所に装束が掛かってます。
まず普段着をスパっと脱ぎまして下着も全部脱ぎます。
まず和装ブラジャーと呼ばれるブラジャーを付けます。 といっても私は正式な和装ブラではなく〇ニクロで売っているいるリ〇ックスブラを付けています。
というのもそもそも和装ブラとは和服をきれいに見せる物で、普通のブラと違ってワイヤーが入っていないのです。
そもそもなぜワイヤーが入っているかというと立体的に見せるようにするためです。 しかし和装はむしろ凸凹がないように見せるようになっていますのでワイヤーなしが普通となります。
なお冬になれば、お腹周りまでカバーしている〇アリズムブラタンクトップなんかもいいですね。
和装ブラよりは安いのでオススメです。
ブラを付けたら次はショーツですが、これはよほどハデな物でなければ何でもいいです。
できれば白であれば望ましいですね。
私はスポーツショーツのホワイトをチョイスしています。
スポーツショーツはシルエットが出にくいようになっているのでオススメです。
なお巫女さんは”のーおぱんつ”であるという噂がありますが、そんな事実はありませんのであしからず!
そして次に、これは個人差あるかもですが、この時点で私は白足袋を履きます。
これはソックス足袋という物で普通のソックスのようにスッと履くだけの便利な物です。
ちなみに、足袋の後ろ部分に金属で留める物が付いているのはコハゼという種類です。
さらに、冬になると二枚重ねの足袋なんていうのもありましていつもお世話になっております。
ネル生地というあったかな生地を内側に二重に使っている足袋が特にオススメです。
さて次は、襦袢(もしくは半襦袢と呼ばれる)を羽織ります。
襦袢は膝上20cmほどの長さの昔でいう下着のような物です。 丈が足首まで長いのは長襦袢と言われます。
お腹の辺りに印というか切り替えがあるのでそこを目印に両側高さをあわせます。
次に右下、左上で重ねます。首が苦しくない程度にしたほうがいいです。
腰紐を半分に折り、ちょうど真ん中をお腹側の真ん中にくるようにして後ろにまわします。
後ろで交差させて、前でりぼん結びにします。 できるだけギュッと締めるようにします。 緩むと困った事になりますので。
そして襦袢の上から白衣を羽織ります。 白衣の長さはひざ下あたりです。
襦袢と同じように、切り替えの高さを両側と同じ高さにします。
ちなみに白衣は『はくい』とは神社では言わない事が多いです。 これは医者などが着る白衣と混同しないためという説があります。
神社では『はくえ』『びゃくえ』『しらぎぬ』と呼ばれ、うちでは『しらぎぬ』と言ってます。
襦袢と同じように、右下左上に着て、腰帯も同じように括ります。
このとき、中の襦袢が少し見えるように白衣を着ます。
腰紐の上から伊達締めを巻きます。 これはマジックテープなので結ぶ必要がないのが楽ですね。
次に緋袴を履き、帯部分を背中側にまわします。
緋袴は、行灯袴という種類のもので、簡単にいうと間に仕切りのないスカートのような造りであるという事です。
ちなみに男性の袴も行灯型です。
背中にまわした帯を、交差させるようにしてお腹側にもってきます。
その帯を、右側が下になるようにしてお腹の真ん中辺りの位置で両方の帯を半分におり、交差させるようにしてまた背中側にまわします。
前からまわした帯を、背中側の真ん中辺りでりぼん結びにします。
やっぱりギュッと締めます。
伊達締めが見えないように気をつけましょう。
緋袴の後側のへらを、りぼん結びや伊達締めに差し込むようにします。
そして帯部分を両方とも前側にまわします。
後ろ側からもって帯を、真ん中でりぼん結びにして完成です!
そうそう、神社によっては襟元に朱色が見える所もあると思いますが、あれは朱衿という細長い朱色の掛衿という布を襦袢に縫い付けているものです。 もしくは伊達襟というニセ襟を付けているかですね。
うちの神社は朱衿がないのでそういったものは付けていません。
後は髪を後ろで生え際辺りで纏めまして、水引きで結わえます。 水引きとは紅白や黒白などの帯紐の事です
黒いゴムで髪をとめて、和紙でくるんで一度赤を下に白の糸とクロスさせます。
もう一度、今度は赤い糸で白い糸を結びます。 これを絵元結と言います。
最後に鏡で全身をチェックし問題ないので更衣室から出ます。
出ましたら玄関で下駄(黒塗りで鼻緒は赤)を履きます。
昔は木製のみだったらしいですが、今は形が整っていれば合成樹脂でもかまいません。
下駄も履いたし、早速社務所に向かいましょう。
続く
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
思い出を売った女
志波 連
ライト文芸
結婚して三年、あれほど愛していると言っていた夫の浮気を知った裕子。
それでもいつかは戻って来ることを信じて耐えることを決意するも、浮気相手からの執拗な嫌がらせに心が折れてしまい、離婚届を置いて姿を消した。
浮気を後悔した孝志は裕子を探すが、痕跡さえ見つけられない。
浮気相手が妊娠し、子供のために再婚したが上手くいくはずもなかった。
全てに疲弊した孝志は故郷に戻る。
ある日、子供を連れて出掛けた海辺の公園でかつての妻に再会する。
あの頃のように明るい笑顔を浮かべる裕子に、孝志は二度目の一目惚れをした。
R15は保険です
他サイトでも公開しています
表紙は写真ACより引用しました
希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々
饕餮
ライト文芸
ここは東京郊外松平市にある商店街。
国会議員の重光幸太郎先生の地元である。
そんな商店街にある、『居酒屋とうてつ』やその周辺で繰り広げられる、一話完結型の面白おかしな商店街住人たちのひとこまです。
★このお話は、鏡野ゆう様のお話
『政治家の嫁は秘書様』https://www.alphapolis.co.jp/novel/210140744/354151981
に出てくる重光先生の地元の商店街のお話です。当然の事ながら、鏡野ゆう様には許可をいただいております。他の住人に関してもそれぞれ許可をいただいてから書いています。
★他にコラボしている作品
・『桃と料理人』http://ncode.syosetu.com/n9554cb/
・『青いヤツと特別国家公務員 - 希望が丘駅前商店街 -』http://ncode.syosetu.com/n5361cb/
・『希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
・『希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―』https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376
・『日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃいませ)』https://www.alphapolis.co.jp/novel/177101198/505152232
・『希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~』https://ncode.syosetu.com/n7423cb/
・『Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街』https://ncode.syosetu.com/n2519cc/
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
裏切りの代償
志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。
家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。
連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。
しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15を保険で追加しました。
表紙は写真AC様よりダウンロードしました。
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
ホワイトデーには返してもらうぜ、オレの身体を!
矢的春泥
ライト文芸
バレンタインデーに彼女から心のこもったチョコを貰った。
チョコを食べると彼女の心がオレの頭の中に入ってきて、オレの心が追い出されてしまった。
仕方なく、心の抜けた彼女の身体に入ったオレ。
このホワイトデーには返してもらうぜ、オレの身体を!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる