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裏山の古墳
強襲!巨大ゲジゲジ
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「やばい。あれはないでしょう」
古墳内部の大広間にあった壁の一つが崩れて、節足動物、まるで竹のように幾つもある脚を動かしている、人間大の生物が近づいてくるのです。炎崎アリサは、虫がとても好きだったのですぐにわかったのでした。
「ゲジゲジちゃんなんて」
そいつは、脚を器用に動かしてゆっくりとこちらに迫ってくるのでした。アリサはジャンプして大喜びします。
「何か、すっごいカッコイイ!」
というと巨大ゲジゲジに駆け寄ったのでした。その顔は人間よりは幾分か複雑にできていて、瞳は巨大な宝石のよう、顎が三つあったり、顎肢という顎のすぐ下にある両腕のようなものがありました。そして、金切り声を出してきます。意外にも日本語でした。
「貴様か、我の眠りを覚ましたのは」
「えー、喋れるんですか。ビックリー。どんくらい寝ていたの?」
「今は西暦何年だ」
「ええっと、2022年かな」
「1700年くらいか」
「すごいね!じゃあ、古代にもいたんでしょ」
「ああ。しかし、我々にとっては、時代などどうでも良いことだ。ただ、やるべきことをやるのみ」
「それって何ですか」
「人間を喰らうことだ」
「わおー、シンプルですね」
「ああ。そして、今、目の前にお前がいる」
「そうですよ」
と炎崎アリサが見上げたとたん、蟹の腕のような、二つの顎肢が伸びてきた。アリサは直ぐに、テレポートすると、ゲジゲジの背中に乗りました。
「わー、これ楽しい。ねえ、マイカーになってくれない?みんな、これ見たら驚くかな」
「からかうなっ」
と叫ぶと、巨大ゲジゲジは背中を揺さぶった。これには不意をつかれて、アリサは床に転がってしまう。
「痛いなあ。あっ、何すんのー」
巨大な足の先が彼女に迫っている。このままでは、身体をあの硬い足で踏まれてしまうと思った時、巨大ゲジゲジの背後で大きな音がしたのであった。
古墳内部の大広間にあった壁の一つが崩れて、節足動物、まるで竹のように幾つもある脚を動かしている、人間大の生物が近づいてくるのです。炎崎アリサは、虫がとても好きだったのですぐにわかったのでした。
「ゲジゲジちゃんなんて」
そいつは、脚を器用に動かしてゆっくりとこちらに迫ってくるのでした。アリサはジャンプして大喜びします。
「何か、すっごいカッコイイ!」
というと巨大ゲジゲジに駆け寄ったのでした。その顔は人間よりは幾分か複雑にできていて、瞳は巨大な宝石のよう、顎が三つあったり、顎肢という顎のすぐ下にある両腕のようなものがありました。そして、金切り声を出してきます。意外にも日本語でした。
「貴様か、我の眠りを覚ましたのは」
「えー、喋れるんですか。ビックリー。どんくらい寝ていたの?」
「今は西暦何年だ」
「ええっと、2022年かな」
「1700年くらいか」
「すごいね!じゃあ、古代にもいたんでしょ」
「ああ。しかし、我々にとっては、時代などどうでも良いことだ。ただ、やるべきことをやるのみ」
「それって何ですか」
「人間を喰らうことだ」
「わおー、シンプルですね」
「ああ。そして、今、目の前にお前がいる」
「そうですよ」
と炎崎アリサが見上げたとたん、蟹の腕のような、二つの顎肢が伸びてきた。アリサは直ぐに、テレポートすると、ゲジゲジの背中に乗りました。
「わー、これ楽しい。ねえ、マイカーになってくれない?みんな、これ見たら驚くかな」
「からかうなっ」
と叫ぶと、巨大ゲジゲジは背中を揺さぶった。これには不意をつかれて、アリサは床に転がってしまう。
「痛いなあ。あっ、何すんのー」
巨大な足の先が彼女に迫っている。このままでは、身体をあの硬い足で踏まれてしまうと思った時、巨大ゲジゲジの背後で大きな音がしたのであった。
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