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火星クラブ
逆襲のカポエイラ
しおりを挟む「洋子。やめるんだ……。接近戦だけは……やめるんだ」
黒田は倒れながらこう叫ぶが、血の気の上がった彼女には聞こえませんでした。蹴りでなんとかしようと、踏み込むと、銀太郎は逆立ちしたまま、手裏剣の刺さった両脚を華麗に動かしたのです。
「あいつの得意技は、カポエイラなんだああ」
と後ろから、黒田の声がしましたが、もう接近戦になってしまっています。洋子は、圧倒的不利になります。というのも流れるような足技に加えて、彼は首がないので、床を自在に転がることができて、カポエイラの技に磨きがかかってしまったのです。
「ドスドスドス」
蹴りが連続で決まり、耐えきれなくなった洋子は、ごみ収集所へと吹っ飛ばされました。
「はっはっはっ」
逆立ちをしながら、銀太郎は追撃しては洋子を両脚で挟み込んだのであった。
「また、エネルギーを吸収させてもらうぜ」
ほとんど気絶していた洋子はどんどんエネルギーを、吸われてしまいます。
「おぐはっ」
そして、大体のエネルギーを取られた彼女は、道端に捨てられます。
「銀太郎復活!!!」
と叫ぶと、
「ズボッ」
とまた、首が生えてきて、両脚の手裏剣は溶け込んで、学生服まで新調された形の瑞々しい、銀太郎が現れました。
「さあて、カップルのお二人には冥土の旅行にでも旅立ってもらいましょうかね」
というと、集まっていた二人に右手を出します。そして、そこから、ありったけのエネルギー波を放出させたのでした。
「洋子さん。僕の後ろに隠れて」
というと、黒田は全身にビームを浴びます。
「ほおおおおおああああああああぐはああああああああうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうううううううううううううぬぐわああああああああああ」
「黒田君、し……死んじゃうんじゃないの?」
「うん……割と大丈夫」
と黒田はニコッと笑った。彼の身体が黄金色に輝くのだった。
「えっ!な、何てことだ」
と今度は銀太郎が慌てる番です。
「お前のエネルギー波の少なくとも半分は、僕のを吸収したものだということを忘れたのか。そうとわかったら、逆に僕の中に吸収すれば良いのだよ!」
黒田は彼のエネルギーを逆に吸い取って、黄金色に輝くどころか、黄金色の鎧を身に纏いました。
「いくぞ」
黒田は空を指さします。
「宇宙線~~キャッチ!黒田式スペースバズーカ!!!!」
体の指先から、強烈なエネルギー波が出てきて、銀太郎にぶつかります。
「あぎょーほーーーー」
銀太郎は一旦空に飛んでから、急降下してアスファルトがめり込むほど、地面に激突しました
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