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 今日の夕食はどうしようかな…何かしらこの音楽?


 ミルダが夕食の買い出しのため街を歩いていると心地良い音楽が耳に届く。


 吟遊詩人ね、すごくいい音楽。


 金髪に小さい弦楽器を携えた青年は噴水の側で音楽を奏でる。


 なんでだろう、懐かしい...。


 その吟遊詩人は曲を弾き終えたあと盛大に腹音を鳴らして倒れ込んだ。


「大丈夫ですか!?」

「すみません。ここ一週間くらい何も食べてなくて」

「それは大変!もし良かったら家で食事を取ってください」

 
 吟遊詩人さんは遠慮していたけど私が無理やり招待した。
 
 
 流石に行き倒れされても困るし、いい歌を聞かせてもらったお礼と考えればいいかな。


 吟遊詩人さんは出した料理を残さず食べてくれた。

 
 久しぶりに誰かと食事をしたせいか気分が良くなった私はワインを開ける。


「すごい高そうなワインですね」

「家から送られてきたの。一人で飲むのが勿体なくて手を付けなかったんだけど」

「それは申し訳ない」


 ワインを飲み始めてから2時間、だいぶ酔いが回ってきちゃった...。吟遊詩人さんも酔いつぶれているし、私も寝よう。


 ベットに入った私だが人の気配を感じて目を覚ます。

 
 そこには酔いつぶれていたはずの吟遊詩人さんが私に馬乗りになっていた。
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