狐、始めました。

怠惰

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神話時代

下層探索

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 私は中層までの道を見つける為に下層を歩いている。勿論気配遮断を使って。
 だが如何せんこの迷宮は広すぎる。どれ程時間が経ったかは分からないがすでに1日以上は過ぎている筈だ。

 最近は新たな能力と魔法の練習をし、スキルレベルを上げている。

 魔法の練習と言ってもこの階層の魔物が近くに来たのを感知すれば私は即座に逃げる。

 何せ全くと言っていい程に今の私の力では敵わないから。

 そう考えると中層も私の実力が通じるかは些か微妙なラインかもしれない。

 そんな事を呆然と考えているといきなり天井から数十メートルのミミズの様な何かが降ってきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】No name (Lv60)
【種族】アースワー厶
【歳】100  【性別】♂
体力:5000
魔力:300
物理攻撃:3000
物理防御:100
素早さ:1000
魔力攻撃:200
魔力防御:100
【スキル】
[穴掘りLv9] [地魔法Lv2] [突進Lv5]
【SP】10

【称号】[脳筋☆ 何故下層で生きてるの?]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 何んだこのネタキャラ。称号凄い事になっているんだけど。

 もしかして穴掘りしてたらここまで掘っちゃって出てきたのかな?

 そんな事を考えている私の目の前に落ちてきた世界に認められし脳筋がその巨体からは想像できないような速さで私に突っ込んできた。

 と言ってもそこからは作業だった。火を放つ→ワームに当たる。→虫なのでよく燃える→勝利。
 うん、下層で、それされちゃうと気が緩むね。私は体力を強欲で奪った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】No name (Lv13/20)
【種族】フォックス
【歳】18  【性別】♀
体力:5500
魔力:3600
物理攻撃:350
物理防御:250
素早さ:1500
魔力攻撃:1100
魔力防御:300
【スキル】
[狐火Lv6(灯火、火炎)] [看破Lv8] [夜目Lv5]
[気配遮断Lv4] [高速思考Lv10] [自己回復Lv6]
[気配察知Lv8] [直感Lv3] [魔力操作Lv10]
[恐怖耐性Lv10] [毒生成Lv6] [火魔法Lv5]
[氷魔法Lv5] [風魔法Lv3] [飛行Lv3]
[威嚇Lv5] [空間魔法Lv2] [物理耐性Lv2]
[魔法耐性Lv2] [状態異常耐性Lv2]
[魔糸Lv3] [身体強化Lv3] [魔力強化Lv4]
[仙力Lv2] [妖力Lv5]
【ユニークスキル】
[強欲Lv6]
【SP】300
【称号】
[転生者]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ステータスを確認し終えた私はよくこんなにも高い場所から落ちても平気だったなとアースワームが掘った天井の穴を見る。
 
--……。

 いけない、一瞬思考が停止してしまった。
 
 何故かというとその穴奥にはうじゃうじゃとアースワームはがいるのが見える。

--嫌な予感がするのは私だけだろうか?

 案の定、程なくして大量のアースワームが降ってきた。大体10匹だろうか? アースワーム達は私に気づき襲ってくる。

 私は迷うことなく氷魔法でワームを凍らした。
 これだけ魔力防御が低ければ現在のレベルの氷魔法でも凍らすことができる。

 残りのアースワームは火魔法で焼き尽くす。

 今回の戦いで入った力でステータスは体力と物理攻撃に半分ずつふる。 

 そんなこんなでアースワームを殲滅した私を待っていたのはアースワームの数十倍大きいワームだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】No name (Lv100)
【種族】キングワーム
【歳】200  【性別】♂
体力:10000
魔力:20000
物理攻撃:6000
物理防御:200
素早さ:500
魔力攻撃:10000
魔力防御:200
【スキル】
[指揮Lv5] [地魔法Lv9] [穴掘りLv10]
[突進Lv9]
【SP】100

【称号】[王種] [脳筋☆ 何故下層で生きてるの?]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 普通に強い。舐めてかかるとこちらが負けそうだ。

 ここに私とキングワームとの戦いが幕を開けた。

 手始めに私は狐火で牽制する。するとキングワームは地魔法で岩を飛ばして来るが私はそれを風魔法で跳ね返した。
 更に身体強化と魔力強化で能力を、強化し、魔糸を張り巡らすそしてそこには毒も仕込む。 
 キングワームは糸が見えていないのか力で引きちぎろうとしているのか自分から糸に絡み付けられて身動きがとれなくなった。

 そのすきに私は決着をつけようとするが岩が弾けたように飛んできる。私は咄嗟に避ける。
 だが、いかんせん数が多い。何個か体に当たった。私は氷魔法で同じように弾くように飛ばす。だが、レベルが低く余り効いていないようだ。
 
 強い。

 私はそう思った。キングワームの魔力は2万魔力が尽きるのを待っていてはこちらが先に散る。これはどうしたものかと私は考える。
 高速思考のおかげで思考が早くなっているので戦闘に支障は無い。私が人間だったころ、1分思考したのが今の1秒だ。

 このキングオブ脳筋を倒すために私はまず、地面を凍らせた。キングワームは地面を這うように移動するのでうまく勧めなさそうだ。

 そして私は糸に魔力を大量に注ぎさっきの糸より頑丈にする。それをキングワームの同じ箇所に何度も巻き付け、毒生成で毒を塗り込む。少しずつキングワームの体力が減っていくのを確認し、狐火を放つ。
 狐火は他の生物が見てもその場が光っているだけに見える。私は狐火に、温度をもたせ、通常の火の5倍の温度をもたせた。

「ギィィィィイ!」

 キングワームはそんな気持ち悪い鳴き声を発しながら死んだ。私は迷ったが、強欲で魔力を奪った。
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