人生和歌集 －風ー（２）

第一章 政治・社会

食・住（の続き）

実体経済の何十倍もの、投機マネーが世界中に流通しては横暴の限りを尽くしているのである。もはや産業資本主義とっすっかり乖離してしまったマネタリズム、超拝金主義の世の中となってしまっている。これは何も金融と産業が合体した超金融資本主義の怪物のみならず、我々一人一人の「株をやらない者は人に非ず」という徒な株・投資指向がこれを加速せしめているのだ。彼らの高笑いのみが響くこの社会が畢竟、日本の貧困率世界４位という堂々とした現在の地位を得せしめている。ジニ係数（所得や資産がどれくらい平等に分けられているかという指数）など0.33だ（0.4以下は国内で暴動が起こるレベルとされている。日本人はホント我慢強い）。今や超格差大国となってしまった！こうなった元凶である超金融資本主義の破綻はいま現在中国で起こり、本丸・アメリカの破綻も目前である。こうなってしまったら格差上下に関係なく世界大恐慌、引いては第３次世界大戦の勃発は必至だろう。日本は、日本人は果してこのままでいいのだろうか？前記した〝心ある識者〟などは出光興産の創業者、出光佐三の言『日本人に帰れ、日本民族のみが、世界平和人類の福祉を打ち立てる資質を持っている』『お互い様は、互譲互助・無我無私・義理人情から出ている。お互いの為に尽くすというのが日本の道徳の根源』という言葉を引いて、さらに「このような日本の道徳観を練り上げて、世界に受け入れられる道徳と経済の融合した新資本主義を作り、これを世界に発信せよ！」と述べている。蓋し正論ではないか。このままでは非正規雇用が専らとなった若者たちは結婚も出来ず、下流老人の数と悲惨さは増々ふえて孤独死が巷に溢れ、ホームレスが劇的に増えるだろう。このまま座して潰れる日本であっては余りに情けない。まして、直接の責務者である政治家諸氏らは菅原氏の言を受けて最低の職務に励め！

※〝心ある識者〟とは下の方、タシロイーエルさんです。↓
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　　　　　　　　　こうなる前に…※pixabay, geraltさんの作品 ↓