人生和歌集 －風ー（１）

―ものまうす・政ごつ風―

三猿

村役と鳶役さらに胆入りがなべて仕切れるかはらぬ世かも

おてもやんさしも寄りそね三役に力ばかりの世ならなくに

（おてもやんは金や権力に阿りがちな女性ばかりでなく、ここでは同様なる世の中の庶民をも指します。※もちろんそんな女性や庶民ばかりではないことは重々判ってますが…）

内閣も政治家ひとりをらずとも行はるべし政（まつり）こそおもへ

いまははた古（いにしへ）かへる兆しかな良民奴婢とへだてらるらん

是非のけてシーシェパードに感心すかくはづれしことやすべき小市民冠者　　
※冠者；若者

はづるなら外道指向かいまし冠者いじめののしりオンパレードなめり　
※なめり（なんめりと読む）；～のようだ

今昔に冠者笑ふとは常もかも群れなしてしきり物笑へすめり　　
※今昔（こんじゃく）：今昔物語

かひもなくありへるままの若者は外つ国行きて銃を取るとふ
※イスラム国に応召する各国の若者たちを詠んだ

頭からつまさきまでもマティリアル時代（いま）の本音をしめすがＧＩＲＬ

三人（みたり）よれば文殊の知恵は昔にていまはののしるあな憂（う）世の中
※足利将軍の「…は昔にて今は窮鼠のあな憂世の中」の狂歌風作品

すれちがふひとの数ほど罵りのあまねく悪しきツイッターの世となる

罵詈いじめわがことなくは憎からず三猿しかずが世間にまさしく

三猿はあんじゃう住みてなごめきてすばしさうせば三つ犬せまる
※三つ犬：中露朝や中東戦乱状勢等。即ち外患内憂が迫っている、三猿はもう許されない？