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乱世下威区編 上
``攬災``の混迷
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弥平と久三男は、今までで最大の危機を感じていた。
ついさっき始まった雅禍と御玲の戦い。両雌が何を賭けて戦っているのか、戦闘民族の出である彼らが、悟っていないはずもなく。
何もない暗黒の虚空に佇む二人は、二人の戦いをどうするべきか。頭を悩ませていた。
「御玲……まさか、死ぬ気ですか」
霊子コンピュータより出力される霊子ホログラムから、御玲の身体の状態がモニタリングされていた。
御玲の身体から目にも留まらぬ速さで目減りしていく体内霊力量。そのほとんどが身体強化に割り振られているが、消費量からして霊力切れを起こすまでに、そう時間はかからない計算となっている。
強敵と戦う際に最も重要なのは、霊力切れを避けることにある。戦いの元手となるのは、持ち前の肉体能力や鍛え上げた技、習得した魔術や魔法であるが、それらを成り立たせる上で大前提となるのが体内霊力である。
体内霊力がなければ、魔法や魔術はもちろん、自身に親和性のある属性霊力を武器に符呪することも叶わない。体内霊力とは、如何なる戦況においても戦いのための手札の元手となる力なのである。
体内霊力量が減少すれば、自ずと戦いに使える手札は減少する。時間経過に従い身体強化も弱まり、最終的に待っているのは霊力切れによる戦闘不能である。
いつどんなときだろうと冷静な御玲が、何故特攻のような戦術を取ったのか。
彼女らしくない。それが、二人が下した彼女への評価であった。
『御玲、御玲!! 応答しなさい!!』
即座に霊子通信を繋げる。久三男が管理するラボターミナル内部から作成される通信回路は、霊子コンピュータによって自動的に暗号化される。だからこそ弥平手ずから暗号化作業を行う必要がないのだが、今回に至っては、それが好都合だったかもしれない。
弥平は内心、焦っていた。
会議の際、弥平は三舟雅禍の実力を的確に読み取っており、御玲が雅禍と単騎で戦う場合ももちろん想定していた。その場合、分が悪い勝負になるということも。
澄男の標的は、あくまで敵の首領を討つことにある。御玲の説得によって、雅禍と戦わない方向を選ぶことも織り込み済みであった。
そう、三舟雅禍の実力を的確に見抜き、自分たちが擬巖領へ突撃し、澄男と御玲が三舟雅禍と鉢合わせとなり、御玲が三舟雅禍と一対一で戦う。
弥平は会議の時点で、既に戦いの行方がこの流れになることを予想していたのだ。御玲が、後先考えない、自分の命を顧みない特攻じみた戦術を取ることを除いては。
『体内霊力を消費しすぎです、このままでは三十分も持ちません! 私がそちらに出撃します、貴女は体内霊力を抑え、なるべく持ち堪えて……』
『いえ、それには及びません』
ようやく御玲からの応答。しかし音声に砂嵐のような音が混じっている。体内霊力を急速に消費している影響だろう、霊子通信回路を繋げる余力すらも戦闘に消費している証左だ。
『彼女は私が一人で倒します。弥平さまは澄男さまの援護を』
『このままでは貴女が死にますッ、流川分家派当主として、見捨てるわけには……』
『お願いします。やらせてください』
思わず、二の句が継げなくなる。砂嵐で聞き取りづらい音声だった御玲の通信が、このときだけ明確に聞き取ることができたせいだろうか。
『分かっているんです。私一人では、雅禍に勝てない。弥平さまか澄連、どちらかに援護していただき、数の暴力で押し切るのが最善策であることも……』
『なら何故……!!』
『可能なら助けたい。手を差し伸べて、仲間にしたい。その思いが、抑えきれないのです。私はもう、本当の自分に嘘をつきたくない』
その言葉は、あまりに強固だった。
弥平は聡明である。流川分家派当主にして、澄男の影。作戦立案の要であり、流川家の当代におけるブレーン的存在。目まぐるしく変わる戦況と、戦いを始める前にあらかじめ集めた情報をもとに、敵勢力を討伐する最適な戦略を編み出すのが、彼本来の仕事である。
その聡明さを持ち合わせているからこそ、いや―――流川家に名を連ね、澄男の下に仕える身であるからこそ、理解できてしまった。
もはや今の御玲に何を言っても、引き下がらないであろうことを。
『弥平さま。弥平さまにとって、たとえ敵勢力であっても、仲間にしたいと思った相手を仲間として引き入れるのは、罪ですか?』
何も答えられない自分がもどかしい。
流川分家派当主としては、敵ならば殺すべきだ。仲間にできるかどうかは極端に言えば確率上での話であり、そのときの戦況と実力差に左右される。自分が戦死する確率と引き換えするようなものなのだ。
戦いに身をやつす者として、自分が死ぬ可能性を自ら作るなど愚の骨頂。不確実な要素に自分の命を預けるべきではないし、極力排除するのが定石である。
だがそれは、あくまで流川分家派当主``攬災``としての話。
流川弥平という一人の少年としてならば、どうだろうか。御玲と同じ立場に立たされたとき、自分は相手に慈悲をかけるのだろうか。
『僕は、罪じゃないと思う』
突然の横槍。霊子コンピュータを介し、二人の霊子通信に久三男が割り込む。
『僕も最初は、敵は問答無用で殺すべきって考えだったけど、それ以上に絶対仲間にしたいなって人と出会ったとき、動かずにはいられなかったし。ブチのめされる覚悟で兄さんに頼んでよかったって、今も思ってるよ』
久三男の右隣で、黙々と霊子コンピュータを操作する女性。長い三つ編みを右肩から垂らし、薄黄緑色の綺麗な髪と無機質な瞳がホログラムに照らされて、艶やかに光り輝いている。
『まあ……本当は良くないんだろうけど、後悔のない選択をした方がいいと思うな。今を乗り越えて得られた仲間は、きっと御玲にとってかけがえのないものになると思うから』
先人からの意見は、重みが違った。
弥平はまだ、敵勢力から仲間にしたいと思えた人物とは出会ったことがない。敵は隙になる前に殺してしまうべきという流川の家訓の下、可能性のある人物と出会っていたとしても、迷わず殺してきたからだ。
敵は殺す。それだけ子々孫々と受け継がれてきた流川の家訓は強大な拘束力を誇り、ゆえに無駄な思索や感情を排して敵を葬り去れる精神性を身につけられたと言える。
だが実際、久三男とテスという成功例を目の当たりにしている以上、それを否定することもできない。運が良かっただけだ、次も同じ結末を辿れるとは限らない。そうう言い張るだけなら簡単ではある。
だが、それでは御玲も久三男も納得はしないだろう。どれだけ聡明であろうとも、経験していないことに関して的確な導きを示すことはできないのだと、弥平は拳を強く握りしめた。
『……分かりました。貴女の意志を尊重します』
弥平は、許可を出した。流川分家派当主として、流川本家若頭として。
許可を出した以上、その決断をした全責任を負わなければならない。もしも御玲が死んだなら、処刑だろうか。少なくとも澄男は怒り狂うだろう。
澄男が自分の決断や行動に全幅の信頼をおいていることは悟っていた。そしてその信頼を寄せられることは、当主の影としても、純粋に仲間・家族としても、嬉しかった。
もしも御玲が死ねば、きっとその信頼は澄男の中から消滅してしまうだろう。失望に塗れた当主の顔を想像すると、今にも胸が張り裂けそうな痛みが襲いかかる。
それでも、彼女の決断を押しとどめることはできなかった。自分の経験や知識、理路整然としたあらゆる理屈をもってしても、彼女の決意は揺るがなかったであろう。
無理矢理割り込めば助けられる。だがそれは、水守御玲という一人の戦士を侮辱する行為に等しい。
流川は勝利を重んずる。だがしかし、戦士としての誇りは捨てぬ民族である。御玲の決意を跳ね除けられない自分が割り込むなど、許されない。
ならば見届けよう。一人の戦士が奇跡を起こす、その様を。
「……御玲」
死闘に躊躇いもなく身を投じた、本家派当主の専属メイド。その姿は既にただのメイドにあらず。水守家現当主``凍刹``水守御玲として、勇猛果敢に戦う姿が、そこにあった。
自分にも、立場や理屈をかなぐり捨てて、自分の全身全霊をぶつけて戦うときがくるのだろうか。そのとき、自分は御玲のように立ち回るのか。それとも―――。
考えても、答えは出ない。それが、流川分家派当主``攬災``が導き出した、初めての解であった。
ついさっき始まった雅禍と御玲の戦い。両雌が何を賭けて戦っているのか、戦闘民族の出である彼らが、悟っていないはずもなく。
何もない暗黒の虚空に佇む二人は、二人の戦いをどうするべきか。頭を悩ませていた。
「御玲……まさか、死ぬ気ですか」
霊子コンピュータより出力される霊子ホログラムから、御玲の身体の状態がモニタリングされていた。
御玲の身体から目にも留まらぬ速さで目減りしていく体内霊力量。そのほとんどが身体強化に割り振られているが、消費量からして霊力切れを起こすまでに、そう時間はかからない計算となっている。
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体内霊力がなければ、魔法や魔術はもちろん、自身に親和性のある属性霊力を武器に符呪することも叶わない。体内霊力とは、如何なる戦況においても戦いのための手札の元手となる力なのである。
体内霊力量が減少すれば、自ずと戦いに使える手札は減少する。時間経過に従い身体強化も弱まり、最終的に待っているのは霊力切れによる戦闘不能である。
いつどんなときだろうと冷静な御玲が、何故特攻のような戦術を取ったのか。
彼女らしくない。それが、二人が下した彼女への評価であった。
『御玲、御玲!! 応答しなさい!!』
即座に霊子通信を繋げる。久三男が管理するラボターミナル内部から作成される通信回路は、霊子コンピュータによって自動的に暗号化される。だからこそ弥平手ずから暗号化作業を行う必要がないのだが、今回に至っては、それが好都合だったかもしれない。
弥平は内心、焦っていた。
会議の際、弥平は三舟雅禍の実力を的確に読み取っており、御玲が雅禍と単騎で戦う場合ももちろん想定していた。その場合、分が悪い勝負になるということも。
澄男の標的は、あくまで敵の首領を討つことにある。御玲の説得によって、雅禍と戦わない方向を選ぶことも織り込み済みであった。
そう、三舟雅禍の実力を的確に見抜き、自分たちが擬巖領へ突撃し、澄男と御玲が三舟雅禍と鉢合わせとなり、御玲が三舟雅禍と一対一で戦う。
弥平は会議の時点で、既に戦いの行方がこの流れになることを予想していたのだ。御玲が、後先考えない、自分の命を顧みない特攻じみた戦術を取ることを除いては。
『体内霊力を消費しすぎです、このままでは三十分も持ちません! 私がそちらに出撃します、貴女は体内霊力を抑え、なるべく持ち堪えて……』
『いえ、それには及びません』
ようやく御玲からの応答。しかし音声に砂嵐のような音が混じっている。体内霊力を急速に消費している影響だろう、霊子通信回路を繋げる余力すらも戦闘に消費している証左だ。
『彼女は私が一人で倒します。弥平さまは澄男さまの援護を』
『このままでは貴女が死にますッ、流川分家派当主として、見捨てるわけには……』
『お願いします。やらせてください』
思わず、二の句が継げなくなる。砂嵐で聞き取りづらい音声だった御玲の通信が、このときだけ明確に聞き取ることができたせいだろうか。
『分かっているんです。私一人では、雅禍に勝てない。弥平さまか澄連、どちらかに援護していただき、数の暴力で押し切るのが最善策であることも……』
『なら何故……!!』
『可能なら助けたい。手を差し伸べて、仲間にしたい。その思いが、抑えきれないのです。私はもう、本当の自分に嘘をつきたくない』
その言葉は、あまりに強固だった。
弥平は聡明である。流川分家派当主にして、澄男の影。作戦立案の要であり、流川家の当代におけるブレーン的存在。目まぐるしく変わる戦況と、戦いを始める前にあらかじめ集めた情報をもとに、敵勢力を討伐する最適な戦略を編み出すのが、彼本来の仕事である。
その聡明さを持ち合わせているからこそ、いや―――流川家に名を連ね、澄男の下に仕える身であるからこそ、理解できてしまった。
もはや今の御玲に何を言っても、引き下がらないであろうことを。
『弥平さま。弥平さまにとって、たとえ敵勢力であっても、仲間にしたいと思った相手を仲間として引き入れるのは、罪ですか?』
何も答えられない自分がもどかしい。
流川分家派当主としては、敵ならば殺すべきだ。仲間にできるかどうかは極端に言えば確率上での話であり、そのときの戦況と実力差に左右される。自分が戦死する確率と引き換えするようなものなのだ。
戦いに身をやつす者として、自分が死ぬ可能性を自ら作るなど愚の骨頂。不確実な要素に自分の命を預けるべきではないし、極力排除するのが定石である。
だがそれは、あくまで流川分家派当主``攬災``としての話。
流川弥平という一人の少年としてならば、どうだろうか。御玲と同じ立場に立たされたとき、自分は相手に慈悲をかけるのだろうか。
『僕は、罪じゃないと思う』
突然の横槍。霊子コンピュータを介し、二人の霊子通信に久三男が割り込む。
『僕も最初は、敵は問答無用で殺すべきって考えだったけど、それ以上に絶対仲間にしたいなって人と出会ったとき、動かずにはいられなかったし。ブチのめされる覚悟で兄さんに頼んでよかったって、今も思ってるよ』
久三男の右隣で、黙々と霊子コンピュータを操作する女性。長い三つ編みを右肩から垂らし、薄黄緑色の綺麗な髪と無機質な瞳がホログラムに照らされて、艶やかに光り輝いている。
『まあ……本当は良くないんだろうけど、後悔のない選択をした方がいいと思うな。今を乗り越えて得られた仲間は、きっと御玲にとってかけがえのないものになると思うから』
先人からの意見は、重みが違った。
弥平はまだ、敵勢力から仲間にしたいと思えた人物とは出会ったことがない。敵は隙になる前に殺してしまうべきという流川の家訓の下、可能性のある人物と出会っていたとしても、迷わず殺してきたからだ。
敵は殺す。それだけ子々孫々と受け継がれてきた流川の家訓は強大な拘束力を誇り、ゆえに無駄な思索や感情を排して敵を葬り去れる精神性を身につけられたと言える。
だが実際、久三男とテスという成功例を目の当たりにしている以上、それを否定することもできない。運が良かっただけだ、次も同じ結末を辿れるとは限らない。そうう言い張るだけなら簡単ではある。
だが、それでは御玲も久三男も納得はしないだろう。どれだけ聡明であろうとも、経験していないことに関して的確な導きを示すことはできないのだと、弥平は拳を強く握りしめた。
『……分かりました。貴女の意志を尊重します』
弥平は、許可を出した。流川分家派当主として、流川本家若頭として。
許可を出した以上、その決断をした全責任を負わなければならない。もしも御玲が死んだなら、処刑だろうか。少なくとも澄男は怒り狂うだろう。
澄男が自分の決断や行動に全幅の信頼をおいていることは悟っていた。そしてその信頼を寄せられることは、当主の影としても、純粋に仲間・家族としても、嬉しかった。
もしも御玲が死ねば、きっとその信頼は澄男の中から消滅してしまうだろう。失望に塗れた当主の顔を想像すると、今にも胸が張り裂けそうな痛みが襲いかかる。
それでも、彼女の決断を押しとどめることはできなかった。自分の経験や知識、理路整然としたあらゆる理屈をもってしても、彼女の決意は揺るがなかったであろう。
無理矢理割り込めば助けられる。だがそれは、水守御玲という一人の戦士を侮辱する行為に等しい。
流川は勝利を重んずる。だがしかし、戦士としての誇りは捨てぬ民族である。御玲の決意を跳ね除けられない自分が割り込むなど、許されない。
ならば見届けよう。一人の戦士が奇跡を起こす、その様を。
「……御玲」
死闘に躊躇いもなく身を投じた、本家派当主の専属メイド。その姿は既にただのメイドにあらず。水守家現当主``凍刹``水守御玲として、勇猛果敢に戦う姿が、そこにあった。
自分にも、立場や理屈をかなぐり捨てて、自分の全身全霊をぶつけて戦うときがくるのだろうか。そのとき、自分は御玲のように立ち回るのか。それとも―――。
考えても、答えは出ない。それが、流川分家派当主``攬災``が導き出した、初めての解であった。
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