無頼少年記 白

ANGELUS

文字の大きさ
上 下
17 / 83
覚醒自動人形編 下

二度目の会議

しおりを挟む
「兄さん、おかえり」

「おかえりなさいませ、澄男すみおさま」

「おいコラ御玲みれい、テメェもう着替え終えてんじゃねぇか、なんで転移してこなかったし」

 リビングに帰ってくるや否や、白衣を着ると無駄に似合う久三男くみおと、しれっとメイド服に着替え終えている御玲みれい、苦笑いでまあまあ、と俺と御玲みれいの間に割って入る弥平みつひらに、そして。

「おかえりなさい、澄男すみおさん」

「パァオング。おかえりである」

 弥平みつひらの背後から、怪しげな雰囲気を全身から醸し出し、汚れ一つない漆黒の執事服が無駄に馴染んでいるモノクル紳士あくのだいまおうと、金冠を被った象のぬいぐるみパオングまでも姿を表し、俺を出迎えてくれる。

 示し合わせたようにリビングで待機していたってことは、コイツらは俺と金髪野郎の話を聞いていたってことだろう。

「つーわけで、状況は知っての通りだ。頑張れよ久三男くみお

「いや端的!! 端的すぎでしょ兄さん!!」

「ンなこと言われても、今のところお前の力が要になってんだから、仕方ないだろ」

「わかってるけどさー……第一、レク・ホーランたちとの連携はどうするの? 僕は彼らと連絡は取り合えないから兄さん任せになるんだけど?」

 知らねぇよ、と言いたいところだがアイツが俺を行かせたということは、俺と久三男くみおの間に決めたことに従うってことであり、要するに何が言いたいかというと面倒なことをそのまんま丸投げしたってことである。

 まあ久三男くみおと話せる奴は俺しかいないから丸投げするしかないんだろうけど、なんか癪なのは何故だろうか。まあいい、やれるだけのことをやるのみだ。

「ちなみに久三男くみお、あの女アンドロイドにどれだけの干渉が可能だ? お前の力だけで無力化とかできないか?」

 ズバリ、まずは久三男くみおだけでなんとかできないかを考える。

 他力本願じゃねぇか、とかそんなクレームは受け付けない。久三男くみお一人でなんとかできるのならソイツは久三男くみおに任せて、俺たちは北支部防衛戦に参加すればいいだけになるからだ。

 カエルたちが心許ないわけじゃないが、俺たちが戻った方がより速く済むのは考えるまでもない話。あの女アンドロイドを相手するより楽な仕事になる。

「いや、無理だよ。仮にできたとして、戦略的敗北になるじゃん」

 楽なんてするもんじゃないってか。そうだよね。知ってたよ。久三男くみおの「何言ってんのコイツ馬鹿?」みたいな顔がすごい腹立つが、そこは兄。冷静にいこう。

「できるのはできるのか?」

「できなくはない。ただ時間がかかる。防壁が思ったより堅くて、中枢まで強制的に掌握しようと思うと多分今日一日じゃ終わらない」

「マジで? そんなかかんの?」

「さっき干渉したときに防壁を掻い潜ったけど、結構強力で思ったより時間がかかった。今の人類の文明レベルじゃ、表層に潜ることもできないだろうね」

「相変わらずそのできないことを平然とやってのけるお前のそういうところは実の兄ながら意味不明だが、要するに相手の電子戦対策は完璧だと?」

「完璧すぎるぐらいかな……というかあのアンドロイドって今の時代に作られたものじゃないと思うんだよね……僕的にあのアンドロイドは―――」

 久三男くみおがまた一人でにべらべらと疑問を話し始めたが、正直あのアンドロイドがいつ作られたかはどうでもいいし興味もないので無視だ。

 問題は倒せるか倒せないか、それだけ。

「なら時間をかければ、お前なら制圧できるんだよな?」

 久三男くみおの語りを遮って疑問を投げつける。お得意の語りを遮られて若干不機嫌そうな顔をするが、いくら久三男くみおとはいえそこまで空気が読めないわけじゃない。サクッと切り替えて俺の疑問に答えてくれる。

「中核は絶対堅いだろうし、やってみないとわかんないなそれは。でもハッキングをかけて邪魔することならできると思う。さっきできたし」

「んじゃやれ。中核掌握の方は最悪できなくてもいい。邪魔はしろ」

「いや待ってよ。やることに異論はないけど中核掌握は時間がかかるって言ったじゃん。その間、兄さんたちはどうするのさ?」

「戦うよ。要はテメェが女アンドロイドの脳味噌制圧するまで死力を尽くせって話だろ?」

「分かってるならいいや、前衛は任せたよ」

 実の兄に死ぬ気で頑張れと言い放ったようなもんなんだが自覚はあるのだろうか。まあコイツも機械となれば全力を尽くすだろうし、俺は死んでも死なない身体だし問題ないけど、まだ問題はいくつかある。

 俺は久三男くみおから御玲みれいへと視線を移す。

御玲みれい、お前はワンパン食らえば即退場になる。ここで待機してろ」

 問題の一つ、それは御玲みれいを戦力として見るか否か、である。

 御玲みれい久三男くみおによる介入で一命を取り留めたが、それでも一撃で戦闘不能に追い込まれた。つまり、事実上コイツは戦力外と言っても過言じゃないのだ。

 今回は久三男くみおが間に合ったから良かったものの、次も間に合う保証はない。俺と違って、肉体を砕かれたらコイツの人生は一瞬で終わってしまう。

 御玲みれいが弱いわけじゃないが、今回は単純に相手が強すぎる。非番ということで許してもらおう。

「いえ、私も行きます」

 お前は死にかけたのを忘れたのか。そう言いたくなるほどに、御玲みれいは一歩前に踏み出して槍を片手に俺の前に立ち塞がる。

「確かに真正面から立ち回っても、私では力になれないでしょう。正直死ぬ未来しか見えません。しかし私の氷属性系の技は、相手の敏捷性を落とす効果があります」

「ンなもんあの百足野郎でいくらでも代わりが効くぞ? アレは拘束も撹乱も囮役だってこなせる」

「どうでしょう。あの魔生物は確かに強力ですが、使役者テイマーの生命に危険が生じれば、あなたやレク・ホーランを容易に見捨てると思いますが」

 金髪野郎が言っていた言葉を思い出す。百足野郎は飼い主であるポンチョ女こそが至上であり、それを守ることが最優先事項だと。他の奴らは余裕があれば守ったり手伝ったりしてくれると。

 今回の敵はめちゃくちゃな強さだ。もしもポンチョ女の命に危機が迫り、戦いながら守りきれないと判断したら、俺や金髪野郎をほったらかして逃走する場合は確かにある。

 そうなったらどうなるか。考えるまでもない。囮も撹乱手段も拘束手段もまともにない俺や金髪野郎では、なすすべなくまた鏖殺おうさつされるのが関の山だ。

 もしかしたら金髪野郎が囮役を買って出ようとするかもしれないが、それで勝てるとは到底思えない。戦線は確実に崩壊だ。

「私は逃げません。たとえ、相手が自分を遥かに凌ぐ化け物だろうと」

 凛とした青い瞳が一際強く輝いた。目を背けることを許さない眼力。一片の曇りのないその眼差しは、喉から飛び出しそうになった批判を飛び出す前にトドメを刺していく。

 場合によっては身内のみを守って他を見捨てる強い味方と、力は心許ないが最後まで隣で戦ってくれる弱い味方。どちらがアテにできるか、なんて深く考える必要もない。

 確かに彼我戦力は重要だが、結局強い奴を寄せ集めたところで、最後の最後で勝手に戦線離脱されたら戦力にならない。そんな奴は戦うだけの力がなく、逃げるしか能がない無能と同じなのだ。

 だったら力は心許なくとも最後まで動いてくれる奴の方が信頼できる。力は力がある奴でカバーすればいいし、力が弱くとも一芸を活かして戦えるのなら、それを活かせるように立ち回ればいい。

 相手はクソ強いとはいえ巨大というわけじゃない。氷属性系の技で足止めできれば、短時間だけでも拘束くらいはできるはず。こっちの手数も増やせるし、鈍化も案外捨てたものじゃないと思えてくる。

「……分かった。でも深追いはするなよ。度胸は買ってやるが、死ぬことは許さん。これは命令だ」

 それはそれ、これはこれ。絶対に大事なことだけは釘としてコイツにぶっ刺しておくことを忘れない。

 俺は人生を狂わされた諸悪の根源、実の親父だった流川るせん佳霖かりんに復讐を果たしたあの日から、手前の大事なものは何がなんでも守り切る。そのために生きると誓った。その信念を反故にすることは絶対できない。

 たとえわがままだと言われようが、何を言われようがこれだけは譲れない。正直格上相手に戦うことを許しておきながら、死ぬなと命じるのはかなり理不尽だと俺でも思うが、どんな理由であれ仲間が一人でも失うなんざ、もう懲り懲りなんだ。

「命じられなくとも、死に急ぐ気はありません。私はあくまで、時間稼ぎに徹する所存です」

「相手は強い。お前を守ってやる余裕は、おそらくないぞ」

「そのときは私の判断で撤退します。お気になさらず」

 分かっているなら良し。些か主人に対してクールすぎないかなと思わなくもないが、俺を想って深追いして死なれでもしたら、正気を保てる自信がない。

 俺はいくら傷ついたって構わない。でも他の奴らには傷ついて欲しくないんだ。

「はは……戦士の癖して、何を甘いこと考えてんだろうな俺……」

澄男すみおさま?」

「んいや、なんでもない。弥平みつひら!」

「はっ。ここに」

 色々と考えちまったが、御玲みれいは戦力として数えることにした。次は弥平みつひらだ。

「まあ分かってると思うが、お前を頭数に入れることはできない。戦力どうこう以前に、お前は顔が割れてるからな」

「面目次第もございません……」

 いや、いい。としょんぼりする弥平みつひらを宥める。というか罪悪感を苛まれる必要ないし、こればかりは仕方がないことだ。

 弥平みつひらは密偵という役割上、俺よりも先に請負人になった人間だ。俺は北支部に就職したばかりの新人だが、対する弥平みつひらは既に本部昇進を果たしているエリートである。

 俺より遥かに出世しているので、請負人としては弥平みつひらが俺に畏まるなんぞおかしな話なのだ。

「請負機関での立場上、私は任務請負官として動かなくてはなりません。レク・ホーランと鉢合わせとなれば、確実に事情説明を求められましょう……ゆえに、防衛戦の方をお任せください」

 跪きながらも、深々と一礼する。

 任務請負官ってのは、本部に昇進した請負人のことだ。支部止まりの請負人たちを指揮する権限を持ち、支部だと受けられない高難度の任務をこなす請負機関のエリート。

 請負官は緊急時、請負人を指揮する立場になるから俺個人に張りついて行動することはできない。そんなことをすれば、請負機関本部の命令から背くことになってしまう。

 なにより、そんな真似をしていたら金髪野郎にまた説明しなきゃならなくなる。面倒なのが目に見えていた。

「お前はお前の立場に忠実に動け。ただ、俺に有益そうな情報を掴めたりしたら、それを俺らに横流しとかできるか?」

 暫し考え込む弥平みつひらだったが、彼に迷いはなかった。首を縦に振ってくれる。

 これもまた無茶振りだ。いわば支部勤めの奴では知り得ない、本部の連中だけが共有する情報をお前の独断で俺たちに流せと言っているようなもの。バレれば弥平みつひらに責任追及の矢が飛んでしまう。

 でも俺たちは流川るせん家の者だ。任務請負機関がどうのこうの以前に、俺たちにも立場ってもんがある。

 流川るせん分家派当主の弥平みつひらは、流川るせん本家派当主である俺の影。影が表に有益な情報を渡すのは当然のことで、それに文句を言われる筋合いはない。それで俺らが有利になるのなら、本部の連中には悪いが存分に利用させてもらおう。

「ただ口外はされませんよう、お願いします」

「だな。それだけは気をつけるぜ」

 今思ったけど、俺がポカやらかしたらコイツに責任追及の矢が飛ぶんじゃなかろうか。マズイ。一気に責任重大になってしまった。

 俺って嘘つくの下手くそだし、怪しまれたら終わりだ。ヘマやらかさないように気を張っておこう。

 弥平みつひらの責任問題にならないように自分自身に釘を刺しながら、次はあくのだいまおうたちに目を向ける。 

「お前たちは久三男くみおのサポートと、澄連すみれんの指揮を頼みたい」

「おや。私に頼み事ですかね」

「えっ。まさか対価……?」

「ははは、冗談ですよ。元々そのつもりでしたからね」

 作り物めいた満面の笑みを浮かべ、モノクルの位置を直す。

 その胡散臭さと闇しか感じない雰囲気を相まって、あくのだいまおうの言うことは冗談に聞こえない。というかあくのだいまおうも冗談とか言うんだと改めて思ってしまったくらいだ。

「パァオング。我もあくのだいまおうに続こう。構わぬな?」

 ああ、と了承の意を示す。

 場合によっては虎の子として出張ってもらう可能性もあるが、正直それは最終手段だ。もう説明とかしたくないし、すればするほどボロが出る気がしてならない。

「よし、決まったな。んじゃ各人行動に移ろう。御玲みれい、転移すんぞ」

 転移の技能球スキルボールを握り、御玲みれいが肩に触れるのを待つ。各々散り散りに、リビングを去っていく。

 俺は俺で、ここで決めたことを上手い具合に金髪野郎に報告しなきゃならない。御玲みれいがやって欲しいけど、頼まれたの俺だし多分丸投げされるだろう。

 説明下手くそだからホントはやりたくないんだけど、これが説明責任ってやつか……などと知ったような口を心の中で呟きながら、俺は呑気に仮眠を貪っているであろう、金髪野郎の間抜け面を思い浮かべた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

処理中です...