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都市伝説?

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 理人くんが、私の色んなところに唇を落とす。
 おでこ、眉、まぶた、頬、鼻、顎、とにかく色んなところに。
 そうして頭を撫でて、それと同時に──反対側の手……指先が、くちゅって音と一緒に私の、な、ななな……!

「ふぁっ、ぁうっ、理人くんっ」
「……っ、痛いか?」
「ち、違うの」

 違うの違うの、なんか、なんていうか、あの、その……!

「へ、変なかんじなのっ」

 自分でも触ったことない身体のナカを、理人くんに触られてる……!
 そう考えると、ていうか考えなきゃいいんだけれど、ナカがきゅんって勝手に動いて、しまって──。

「茉、白……気持ちいい?」
「わ、かんないっ」

 知らず、呼吸が浅くなる。は、は、って浅い呼吸の間に、小鳥みたいな啄まれるだけのキスが降ってくる。

「理人くんっ……」
「もうすこし、挿れるな?」

 理人くんの指が進んでくる。
 なんだか、くっついてたところを押し広げられてる、ような……。痛くはないけれど、ひどい違和感だった。
 理人くんが小さく息を吐く。

「……狭いな」
「……っ、え? なにか、へん?」
「いや」

 理人くんが笑って、私を安心させるように笑ってくれる。
 そうして、ゆっくりゆっくり、私のナカを理人くんの指が進んでいく。
 私はなんとなく、その違和感に集中していた。ナカってどうなってるんだろう……。

「ねぇ、理人、くん」

 浅い呼吸とキスの合間に、そう尋ねる。

「ん?」
「私のナカって、どんなですか?」
「……」

 理人くんの動きが止まる。それからふうう、と息を吐いて、吸って、また吐いて、それからなんでか耳を噛まれた。

「ひゃぁんっ!」
「……っ、絞めないで茉白、」
「ご、ごめんなさ、ぁあっ」

 耳の甘い痛みが発端のように、急に身体のナカが疼いた。

(な、なにこれなにこれっ)

 理人くんの指が存在感を増す。
 ナカがどろり、と蕩けていくのがわかって、怖くて──なのに、それが、気持ち、良くて──!

「指、全部入った。見る?」

 理人くんの言葉に、恐る恐る頷いた。
 理人くんに助けられて、指を挿れられたまま上半身を起こす。背中に添えられた、理人くんのおっきな手。
 こわごわと自分の足の間に目線を落とした。
 理人くんの指が、一本、身体のナカに──。

「……!」
「茉白、痛みは?」
「ぁっ、それは、大丈夫……っ」

 理人くんに、きゅっと抱きついた。
 そのせいで、ナカでほんの少し、理人くんの指が動く。

「ぁあっ、やぁっ、動かさないでっ理人くんっ」
「……茉白?」

 理人くんが戸惑うように、私の額にキスをした。なにこれ、なにこれっ、ナカに、ナカに入ってるの……っ!

「ぁっ、やぁっ、お願、お腹、変なの、ムズムズするよっ、ぁあっ、ぁっ」

 涙が溢れる。なにこれ、なにこれ……!
 理人くんがきゅっと眉を寄せた。

「ごめん茉白、……楽にするから」

 理人くんの指が、ナカで微かに動いた。

「ぁあっ!」

 身体が跳ねるのを、ぐっと理人くんが抱きしめるように抑える。
 私はただ、理人くんにしがみつく。
 くちゅくちゅ、という音が少しずつ大きくなって──。

「っ、やぁっ、あっ」

 指だけ、とはいえ……は、初めて挿れられてるのに……!
 私は自分の淫ら加減が嫌になる。しょ、処女膜とやらはどこにあるの!?
 すごく、あの、なんていうか、……気持ちいいようっ!

「はぁっ、ぁあっ、理人くんっ、……!?」

 理人くんの指が、ナカの、なんだかビリビリ来ちゃうところを擦る。……っ、え、なにここ!?
 思わず目を見開いた私の背中を、理人くんがとんとん、と落ち着かせるように撫でた。

「茉白、ここ、気持ち良くなるところだから」

 はぁっはぁっ、って私はひたすら呼吸しながら頷く。
 理人くんは優しく私をまたベッドに横たえる。

「大丈夫だから」

 理人くんがくちゅん、くちゅん、って指を動かす。それに合わせて、私は喉から甘くて淫らな声が溢れる。ぎゅうっとシーツを握りしめた。

「……っ、ぁあっ、理人くん、こわ、い」

 頭の中がとろとろになってそう。子宮まで蕩けてぐちゃぐちゃになってる、きっと。
 なにかが来そうな、そんな感覚に身体が震えた。こわい。でも、やめて欲しくない。

「どうする、茉白、今日もうやめるか?」
「っ、ううんっ、してっ、きもち、い、」

 私は涙がポロポロ溢れてるのを知覚しながら、必死で言う。

「きもちぃ、のっ、……っ、ぁ、なんか、来ちゃう、来ちゃうっ、理人くん、なに、……っ?」

 なにかが溢れてしまいそうな、零れてしまいそうな、……でちゃいそうな、そんな感覚。

「ん」

 理人くんは優しく笑った。

「大丈夫、大丈夫、茉白」

 理人くんの穏やかな声と、ナカで動かされる指のギャップでもう頭がぐちゃぐちゃ……!
 その瞬間に、頭がぱあっと真っ白になった。

「ぁ、ぁあ……あ……っ!」

 何か、が……溢れて。
 身体が勝手に震える。ナカがきゅんきゅんって締まっていくのが分かる。私の身体なのに、私はなにもコントロールできない。
 ぐったりと力を抜いた私から、理人くんが指を抜く。嬉しそうで、でも苦しそうな顔をして、私にキスを落とす。

「茉白、ごめん。俺も限界だから、また……挿れないから。すこしだけ」

 理人くんが服を脱ぐ。
 屹立したそれに、私の胸がキュンとした。

「……挿れて、くれていい、のに」

 気怠い体で、なんとかそう口にする。
 指を挿れられても平気だったし、きっと処女膜なんて都市伝説だったんだ!
 ……じゃあ、痛い、って聞くのはなんなんだろう?
 まぁいいや。

「きっとキモチイイ、です」

 理人くんがぐっと黙る。
 それにしても、なんかすごい、色んなところ、ベショベショな気がしてる……。

「……や、多分、それは茉白がキツいから」

 ゆっくりでいい、って理人くんだって我慢辛いだろうに頭を撫でてくれる。
 そうして理人くんは、この間みたいに私の太ももをきゅうっと締めて、外側のキモチイイところをたっぷり擦って、また私をたくさん喘がせながら、どろりとした白い欲の液体を私のお腹に吐き出した。

「……」

 うっとりと、半分どこかに行ってる意識のまま、お腹のそれを眺める。

「……ごめん、すぐ拭くから」
「いえ」

 私はそれにそうっと指を伸ばす。
 何味してるのかな。
 理人くんがぎょっとしていた。

「ま、茉白!」
「……変な味です」
「ああ、もう、ほんとに、茉白さん!」
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