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嘘
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くちゅ、くちゅって音が車の中で響く。
「ん……っ、はぁ、っ」
私はぎゅっと目を閉じて口を手で覆った。下着のクロッチをずらして、ぐちゅぐちゅになってる入り口の、浅いところだけを指で弄ばれる。
「ん……っ、ぁ、んあっ、ぁ……ん」
「トレーラーが横向きに停車してんねんて、それでどの車線も動かんのやなあ」
楢村くんは普通のトーンで、そう話し続ける。時折、ぐりっと肉芽を潰して──
「ゃあっ!」
「瀬奈、ナカすごいぴくぴくしとるけどどうしたん」
「ど、どうって、ぁ、ぁあっ、あ……っ」
「ココ、好きやもんな?」
「だ、めっ……」
楢村くんの指が、お腹側の浅いところ、恥骨の裏あたり──を押しながら擦る。ちゅこちゅこ、って恥ずかしいほど水音が溢れて、私はゆるゆると首を振った。
「だめ、だめ……っ」
「瀬奈、あんま派手に動くと周りにエロいことしとるってバレるで?」
「ゃ、だぁ……っ」
ハッとして窓ガラスの向こうを見る。横に停車しているカップルは、スマホを見ていてこちらに注意は払ってないけれど……
「エロい顔、俺以外に見せんといて」
「させてる、のっ、んっ、楢村く……っ」
ゆっくりと、絶頂が近づいてきているのがわかる。ナカが震えて、きゅんきゅんと楢村くんのゆびを締め付けて──
「ぁ、イ、くっ、イっちゃ……っ」
腰が揺れそうになる。頭がイくことで一杯になって、あとほんの少しでソコに辿り着く──って瞬間に、楢村くんはくちゅん、って音をさせて、私から指を引き抜いた。
「な、んで……っ」
「クルマ動いたから」
「……ぁ」
ゆっくりと、動き出す車列──
私は浅く息を繰り返しながら、きゅうと身体を抱きしめた。
お腹の奥で、子宮がきゅうんと疼く。
ナカが蠢いて、ぴくぴくしているのが自分でももどかしい。
「……っ」
「瀬奈」
楢村くんが前を見ながら言う。
「高速、降りる?」
「……え」
ぼんやりと周りを見回す。
ラブホテルの看板が──見えた。
私は息を飲む。きゅうう、と肉襞が疼く。
痛いくらいに──ああ。
声が、震えそう。
「……っ、ん」
私は小さく、頷いた。
プライドなんか、どっかに飛んでいってて──
そうして。
「ぁ、ぁああ……っ」
ホテルの部屋に入るなり、ベッドに押し倒されて──お互い服を着たまま、楢村くんのが押し挿入って、くる。
「あ、イくっ、やだぁ……っ」
挿れられた瞬間に、私はほろりと涙をこぼしながら簡単にイってしまう。
我慢させられていたせいか、本当に──あっけなく。ナカがわななく。
「ぁ、ああ、あ……」
「挿れただけやで、瀬奈」
揶揄うような言葉に、今更恥ずかしくなって。
「っ、んんっ、ちが、イってな、……っ」
「嘘つくんなら止めるで」
楢村くんがぴたり、と抽送を止める。
「っは、ヒクヒクしてる、ナカ」
楢村くんは私のお腹を撫でた。
私は恥ずかしくて、頬をが熱くなる──ヒクつきながら、楢村くんのを奥に奥にってしようとしてる肉襞。
いちばん奥が、ごぽりと蠢いた。
欲しいって──
「っ、た、から……」
「何」
「イっ、たから……っ、ちゃんと、っ」
「……いい子」
楢村くんは私の頭をゆるゆると撫でる。
少しぐちゃぐちゃにされた髪の毛──そうしてまた始まる抽送に、泣きながら楢村くんにしがみつく。
「気持ちい、っ、気持ちぃ、よぉっ……」
「瀬奈、やば。ナカ分かる? どうなってるか」
「はぁ、っ、ぁんっ、わかんな、溶けちゃう、死んじゃう……っ」
楢村くんが私をぎゅうっと抱きしめる。ごりって最奥を穿って、私はびくんと背を反らせる。
「あんま可愛いこと言わんでくれ、すぐイく」
「ぁ、イってい、い……よっ、も、また、イくっ、イきそうなのっ、お願っ、いっしょ、イこ……っ?」
「ほんまなんなん、可愛すぎか……!」
頭が蕩けちゃって良くわかんないおねだりをする私を、楢村くんはさらに強く抱きしめる。
ぎゅうっと、強く。
「ぁ、ぁっ、あ──!」
強い悦楽で震えるナカ、びくんと力が入る爪先──
楢村くんは低く息を吐く。それから私から引き抜いて、私の太ももに白濁を吐き出す。
「……?」
は、は、と息をしながら、楢村くんを見上げる。
「瀬奈?」
「楢村くん、どうして……くれないの?」
私はぽつり、と口にした。
「赤ちゃん、欲しいんじゃなかったの」
「ああ、それは」
頭の中でぐるぐる変な考えが巡る。
赤ちゃん、いないほうが、いいの?
「もしかして、結婚、やめ……」
「る、わけないやろ……! さっきもさんざんプロポーズしたやん」
大声を抑えるような口調で、楢村くんは言う。
「ぁ、でも、なら……なんで?」
楢村くんはティッシュで白濁を拭いて、それから私を抱き上げて、あぐらをかいた自分の膝に乗せる。
背後から、ぎゅうっと抱きしめられて。
「……ドレス、着たいかなと」
「ドレス?」
「ほんまごめん。俺いつも言葉が足りん……」
「?」
「結婚式でな。お腹デカかったら選ぶ種類少なくなるやろ? それだけ」
「……あ」
「せやからな、……瀬奈、ほんまに俺、瀬奈のこと好きで愛しとる。信じて」
ちゅ、と首筋にキスをひとつ。
それからさらりと服を脱がされ始めて──されるがままに、すっかり裸になったとき。
「瀬奈」
そう言って、私の背中に楢村くんはキスをする。優しいキスを。
楢村くんは手を伸ばして、ヘッドボードにあるコンドームの包装を手に取った。それだけで、ずくりとナカが疼く。
「……ぁ」
楢村くんが欲しくてうねる、淫らな粘膜。
楢村くんが背後でそれをつけながら、私の耳元で口を開く。
「好き。ほんまに──なあ、瀬奈」
「……なに?」
「……嘘、でいいから。好きって言ってもらえへん?」
「な、なに急に」
「一回だけでいいから」
私の腰を抱きしめる、腕の力が強くなる。
うなじに感じる、唇の柔らかさ。
「瀬奈──」
その声が、ひどく脳に響いて。
私は掠れた声で、言葉にする。
「今から、言うのは──全部、嘘なんだからね」
「ん」
私は何度か、息を吸って──
それから、嘘塗れの本当を口にする。
「好き。──大好き」
ほんとに好き。
なんか良くわかんないけど、ずっと、好き。
「……っ」
そのまま、うつ伏せにシーツに押し付けられて、間も無くすっかりぐちょぐにょになってるソコに入ってくる、楢村くんの硬い熱さ。
「ぁ──!」
「瀬奈、瀬奈、瀬奈──」
ガツガツと貪られる最奥。
私はシーツを握りしめて、ただ感じる快楽に身を任せる。
「ん、っ、んぁっ、ぁっ」
「瀬奈──」
楢村くんが何度も私を呼ぶ。
ここにいるのを、確認するみたいに、何度も、何度も──
手が重なる。
大きなその手の温もりを感じながら、私はやってくる絶頂に、ただ身体を任せるだけだった。
「ん……っ、はぁ、っ」
私はぎゅっと目を閉じて口を手で覆った。下着のクロッチをずらして、ぐちゅぐちゅになってる入り口の、浅いところだけを指で弄ばれる。
「ん……っ、ぁ、んあっ、ぁ……ん」
「トレーラーが横向きに停車してんねんて、それでどの車線も動かんのやなあ」
楢村くんは普通のトーンで、そう話し続ける。時折、ぐりっと肉芽を潰して──
「ゃあっ!」
「瀬奈、ナカすごいぴくぴくしとるけどどうしたん」
「ど、どうって、ぁ、ぁあっ、あ……っ」
「ココ、好きやもんな?」
「だ、めっ……」
楢村くんの指が、お腹側の浅いところ、恥骨の裏あたり──を押しながら擦る。ちゅこちゅこ、って恥ずかしいほど水音が溢れて、私はゆるゆると首を振った。
「だめ、だめ……っ」
「瀬奈、あんま派手に動くと周りにエロいことしとるってバレるで?」
「ゃ、だぁ……っ」
ハッとして窓ガラスの向こうを見る。横に停車しているカップルは、スマホを見ていてこちらに注意は払ってないけれど……
「エロい顔、俺以外に見せんといて」
「させてる、のっ、んっ、楢村く……っ」
ゆっくりと、絶頂が近づいてきているのがわかる。ナカが震えて、きゅんきゅんと楢村くんのゆびを締め付けて──
「ぁ、イ、くっ、イっちゃ……っ」
腰が揺れそうになる。頭がイくことで一杯になって、あとほんの少しでソコに辿り着く──って瞬間に、楢村くんはくちゅん、って音をさせて、私から指を引き抜いた。
「な、んで……っ」
「クルマ動いたから」
「……ぁ」
ゆっくりと、動き出す車列──
私は浅く息を繰り返しながら、きゅうと身体を抱きしめた。
お腹の奥で、子宮がきゅうんと疼く。
ナカが蠢いて、ぴくぴくしているのが自分でももどかしい。
「……っ」
「瀬奈」
楢村くんが前を見ながら言う。
「高速、降りる?」
「……え」
ぼんやりと周りを見回す。
ラブホテルの看板が──見えた。
私は息を飲む。きゅうう、と肉襞が疼く。
痛いくらいに──ああ。
声が、震えそう。
「……っ、ん」
私は小さく、頷いた。
プライドなんか、どっかに飛んでいってて──
そうして。
「ぁ、ぁああ……っ」
ホテルの部屋に入るなり、ベッドに押し倒されて──お互い服を着たまま、楢村くんのが押し挿入って、くる。
「あ、イくっ、やだぁ……っ」
挿れられた瞬間に、私はほろりと涙をこぼしながら簡単にイってしまう。
我慢させられていたせいか、本当に──あっけなく。ナカがわななく。
「ぁ、ああ、あ……」
「挿れただけやで、瀬奈」
揶揄うような言葉に、今更恥ずかしくなって。
「っ、んんっ、ちが、イってな、……っ」
「嘘つくんなら止めるで」
楢村くんがぴたり、と抽送を止める。
「っは、ヒクヒクしてる、ナカ」
楢村くんは私のお腹を撫でた。
私は恥ずかしくて、頬をが熱くなる──ヒクつきながら、楢村くんのを奥に奥にってしようとしてる肉襞。
いちばん奥が、ごぽりと蠢いた。
欲しいって──
「っ、た、から……」
「何」
「イっ、たから……っ、ちゃんと、っ」
「……いい子」
楢村くんは私の頭をゆるゆると撫でる。
少しぐちゃぐちゃにされた髪の毛──そうしてまた始まる抽送に、泣きながら楢村くんにしがみつく。
「気持ちい、っ、気持ちぃ、よぉっ……」
「瀬奈、やば。ナカ分かる? どうなってるか」
「はぁ、っ、ぁんっ、わかんな、溶けちゃう、死んじゃう……っ」
楢村くんが私をぎゅうっと抱きしめる。ごりって最奥を穿って、私はびくんと背を反らせる。
「あんま可愛いこと言わんでくれ、すぐイく」
「ぁ、イってい、い……よっ、も、また、イくっ、イきそうなのっ、お願っ、いっしょ、イこ……っ?」
「ほんまなんなん、可愛すぎか……!」
頭が蕩けちゃって良くわかんないおねだりをする私を、楢村くんはさらに強く抱きしめる。
ぎゅうっと、強く。
「ぁ、ぁっ、あ──!」
強い悦楽で震えるナカ、びくんと力が入る爪先──
楢村くんは低く息を吐く。それから私から引き抜いて、私の太ももに白濁を吐き出す。
「……?」
は、は、と息をしながら、楢村くんを見上げる。
「瀬奈?」
「楢村くん、どうして……くれないの?」
私はぽつり、と口にした。
「赤ちゃん、欲しいんじゃなかったの」
「ああ、それは」
頭の中でぐるぐる変な考えが巡る。
赤ちゃん、いないほうが、いいの?
「もしかして、結婚、やめ……」
「る、わけないやろ……! さっきもさんざんプロポーズしたやん」
大声を抑えるような口調で、楢村くんは言う。
「ぁ、でも、なら……なんで?」
楢村くんはティッシュで白濁を拭いて、それから私を抱き上げて、あぐらをかいた自分の膝に乗せる。
背後から、ぎゅうっと抱きしめられて。
「……ドレス、着たいかなと」
「ドレス?」
「ほんまごめん。俺いつも言葉が足りん……」
「?」
「結婚式でな。お腹デカかったら選ぶ種類少なくなるやろ? それだけ」
「……あ」
「せやからな、……瀬奈、ほんまに俺、瀬奈のこと好きで愛しとる。信じて」
ちゅ、と首筋にキスをひとつ。
それからさらりと服を脱がされ始めて──されるがままに、すっかり裸になったとき。
「瀬奈」
そう言って、私の背中に楢村くんはキスをする。優しいキスを。
楢村くんは手を伸ばして、ヘッドボードにあるコンドームの包装を手に取った。それだけで、ずくりとナカが疼く。
「……ぁ」
楢村くんが欲しくてうねる、淫らな粘膜。
楢村くんが背後でそれをつけながら、私の耳元で口を開く。
「好き。ほんまに──なあ、瀬奈」
「……なに?」
「……嘘、でいいから。好きって言ってもらえへん?」
「な、なに急に」
「一回だけでいいから」
私の腰を抱きしめる、腕の力が強くなる。
うなじに感じる、唇の柔らかさ。
「瀬奈──」
その声が、ひどく脳に響いて。
私は掠れた声で、言葉にする。
「今から、言うのは──全部、嘘なんだからね」
「ん」
私は何度か、息を吸って──
それから、嘘塗れの本当を口にする。
「好き。──大好き」
ほんとに好き。
なんか良くわかんないけど、ずっと、好き。
「……っ」
そのまま、うつ伏せにシーツに押し付けられて、間も無くすっかりぐちょぐにょになってるソコに入ってくる、楢村くんの硬い熱さ。
「ぁ──!」
「瀬奈、瀬奈、瀬奈──」
ガツガツと貪られる最奥。
私はシーツを握りしめて、ただ感じる快楽に身を任せる。
「ん、っ、んぁっ、ぁっ」
「瀬奈──」
楢村くんが何度も私を呼ぶ。
ここにいるのを、確認するみたいに、何度も、何度も──
手が重なる。
大きなその手の温もりを感じながら、私はやってくる絶頂に、ただ身体を任せるだけだった。
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