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酔っ払いの小唄
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まただ。また、やってしまった──27年の人生で、二回目のミス。私は小さく身動ぎをして脱出を試みるけれど、全然無理。ラブホの安っぽい大きなベッドが無意味に軋んだだけ。
「なんということでしょう」
割と大きな声で呟いた。それでも、私をがっちりホールドしてる男は、目を覚そうとしない。
(……一生の不覚、リターンズ)
酔っ払って、付き合ってもない人間と寝る。
前回は大学生の時だった。相手はやっぱりこのヒト──楢村昴成。
「ねえ起きてよ楢村くん」
私は楢村くんの精悍な眉目を見つめて言う。
筋肉質なその体は、私の声にほんの少しだけ反応したけれど、目を覚そうとはしない。
「楢村くん、楢村くんってば」
「……起きたくないんや」
「起きてるじゃん!」
彼の鼻をつまむ。楢村くんは軽く眉をしかめたあと、ひどくゆっくりと目を開いて──そうして、どこか安心したように、ゆっくりと私の名前を呼んだ。
「瀬奈」
「……うん」
下の名前で呼ぶことを許可した覚えはない。ないけど、楢村くんは昔から勝手に「瀬奈」と私を呼ぶ。
その度に私の心臓は、勝手に大きく拍動するのだ。
するりと、彼の大きな手は私の頬に触れる。そうしてそのまま引き寄せられて、ちゅ、と唇が重なった──ん!?
「ちょ、もう、無理」
密着した身体に、彼の元気なソレが主張する。逃れようとしたけどやっぱり全然無理で、小さくキスを落とされながらあっという間に組み敷かれた。
「なにしてる、の」
「セックス」
「も、なん……でっ」
昨夜トロトロどころかドロドロに蕩かされてた、私のナカに楢村くんは指を埋める。まだ全然濡れてて余裕で飲み込んじゃって、私は恥ずかしくて顔を覆う。
「もぉ……っ」
は、と熱い息を吐いて楢村くんは私の耳を噛む。優しくかじがじ、って。
「あかん?」
「ん……」
ナカの一番奥で、何かがごぽりと蠢く。欲しくて甘えて濡れて蕩ける。指が増えてナカを引っ掻く。
「ふっ、……ぁ、いいよ」
勝手に腰が動いた。
(ああもう、……嫌い!)
私は思う。
こんな風になってしまうから──楢村くん嫌い。
大学のときもこんな風になって、セフレみたいになって苦しくなって、私は逃げるように留学したのだった。
なのに、昨日仕事で再会して──簡単に抱かれてしまって……
(……そういえば、あれ、なんだったんだろ)
再会して開口一番に言われた「結婚してくれ」って言葉──の、意味。
未だに彼がそう言った理由は分からない。楢村くん無表情だったし。
いつもだけど。
ぎ、と安物のベッドが軋む。楢村くんは私の髪を梳いてキスをした。
「なぁ」
「なに」
「なんで……」
そう言いかけたあと、楢村くんはきゅっと目を閉じて、小さく何かを呟いた。
「え、ほんとなに?」
「なんでもない」
関西なまりの「なんでもない」。大学のときもよくそういってた。
なんとなくノスタルジックな気分になっていると、楢村くんが小さく舌打ちをした。
「なに……?」
「ラスワンやんけと思って」
彼が摘んでいたのは、昨日このホテルの自販機で買ってたコンドーム。うんあんまり個数入ってなかったもんね高いのにコスパ悪……じゃない、えっと、えーっと。
「……楢村くん? その、一個あれば十分なのでは? もう朝ですし、ねぇ」
「俺としてはなくてもええんやけど」
「最低だな!」
思わず突っ込んだ。学生の頃も時々言ってたなそれ……でもなんやかんや避妊してくれるから、その辺の常識はこの男にも備わっているらしい。
「まぁええわ、追加買うか」
「まってまってまって」
楢村くんはパッケージを口と片手でぴりぴり破りながら、器用に私の片足の膝裏を押す。
「朝! ねえ、朝! 帰ろう?」
「嫌や」
楢村くんはその整った目元で私を見下ろす。
「五年やで」
「な、なにが?」
楢村くんから返事はなくて、その代わりに一気にナカに挿入ってくる、硬い熱さ。そのままぎゅうっと抱きしめられる。
「──っ、あ!」
抱きしめて奥まで貫いて、ごつごつ奥を突いてくる。ちゅぱちゅぱ水音がして、恥ずかしい。
「んっ、ぁあっ、やっ、だめっ、──もう!」
怒ってるのに、私は楢村くんに抱きついてしがみついて半泣きで軽くイってしまうから、あー、もう、だから楢村くん嫌いなんだって……。
楢村くんは私から少し身体を離して、だらんと力なくシーツに寝転んじゃってる私を見下ろす。
(……その目もダメなんだって)
目つきは冷たいくせに、目線だけは酷く熱い。
私はつい、と目を逸らす。子宮がきゅんって疼く。楢村くんは無言で私の頬を撫でた。何回も。
「……なに」
「いや」
なんでもない。
楢村くんはまたそう言って、私の腰を掴みなおしてゆっくりと腰を動かし始める。ナカがきゅんと悦んで楢村くんのを締め付けて、呼応するように楢村くんのが大きさを増して抽送が激しくなる。休ませるか、ってかんじで。
「んっ、く……っ」
甘えたいわけじゃないのに、鼻にかかって甘えた声が出る。恥ずかしい。
気持ち良くてナカが蠢く。蕩けそうに熱くて、頭の中までぐちゅぐちゅしてくる。そうなるともうどうしようもないくらいに、喉から零れる甘えた嬌声。
その間も楢村くんはガンガン奥まで遠慮なく突いて貫いて休む間も与えてくれない。
(あ、どうしよ、気持ちい、……っ)
楢村くんは昔からえっちのときほんとに全然優しくなくて、がつがつしてて、なのに私は気持ち良くて壊れてしまいそうになる。
心ごと、奪われてしまいそうに──それが怖くて、怖くて、私は──。
「なら、むらく……死んじゃ、う」
「死ねばええやん」
即答された。
思わず笑っちゃいそうになるけれど、楢村くんに喘がされて笑い声は笑い声にならない。えぐるような、肉襞をかき回す、自分勝手な抽送。なのにやっぱり、どうしようもないくらいに──気持ち、良くて。
「──っ、やっ、そこ、だめ、なとこっ」
「知っとる」
「ぁ、んっ、はぁ、ほんとにっ」
お願い、って私は楢村くんに何かを懇願する。やめて欲しくなんかないのに、やめて欲しくて。
私は楢村くんの腕を掴んで、爪を立てて、またやってきた絶頂の波で爪先がピンとのびるのを覚えた。脳が痺れて、身体からかくんと力が抜ける。
「──」
遠ざかる意識のどこかで、楢村くんの声を聞いた気がした。
"今度はもう逃さへん"
心の中で小さく笑う。
楢村くんがさあ、そんなこと言うと思う?
多分幻聴だな、と結論付けて──私はゆっくり、目を閉じた。
「なんということでしょう」
割と大きな声で呟いた。それでも、私をがっちりホールドしてる男は、目を覚そうとしない。
(……一生の不覚、リターンズ)
酔っ払って、付き合ってもない人間と寝る。
前回は大学生の時だった。相手はやっぱりこのヒト──楢村昴成。
「ねえ起きてよ楢村くん」
私は楢村くんの精悍な眉目を見つめて言う。
筋肉質なその体は、私の声にほんの少しだけ反応したけれど、目を覚そうとはしない。
「楢村くん、楢村くんってば」
「……起きたくないんや」
「起きてるじゃん!」
彼の鼻をつまむ。楢村くんは軽く眉をしかめたあと、ひどくゆっくりと目を開いて──そうして、どこか安心したように、ゆっくりと私の名前を呼んだ。
「瀬奈」
「……うん」
下の名前で呼ぶことを許可した覚えはない。ないけど、楢村くんは昔から勝手に「瀬奈」と私を呼ぶ。
その度に私の心臓は、勝手に大きく拍動するのだ。
するりと、彼の大きな手は私の頬に触れる。そうしてそのまま引き寄せられて、ちゅ、と唇が重なった──ん!?
「ちょ、もう、無理」
密着した身体に、彼の元気なソレが主張する。逃れようとしたけどやっぱり全然無理で、小さくキスを落とされながらあっという間に組み敷かれた。
「なにしてる、の」
「セックス」
「も、なん……でっ」
昨夜トロトロどころかドロドロに蕩かされてた、私のナカに楢村くんは指を埋める。まだ全然濡れてて余裕で飲み込んじゃって、私は恥ずかしくて顔を覆う。
「もぉ……っ」
は、と熱い息を吐いて楢村くんは私の耳を噛む。優しくかじがじ、って。
「あかん?」
「ん……」
ナカの一番奥で、何かがごぽりと蠢く。欲しくて甘えて濡れて蕩ける。指が増えてナカを引っ掻く。
「ふっ、……ぁ、いいよ」
勝手に腰が動いた。
(ああもう、……嫌い!)
私は思う。
こんな風になってしまうから──楢村くん嫌い。
大学のときもこんな風になって、セフレみたいになって苦しくなって、私は逃げるように留学したのだった。
なのに、昨日仕事で再会して──簡単に抱かれてしまって……
(……そういえば、あれ、なんだったんだろ)
再会して開口一番に言われた「結婚してくれ」って言葉──の、意味。
未だに彼がそう言った理由は分からない。楢村くん無表情だったし。
いつもだけど。
ぎ、と安物のベッドが軋む。楢村くんは私の髪を梳いてキスをした。
「なぁ」
「なに」
「なんで……」
そう言いかけたあと、楢村くんはきゅっと目を閉じて、小さく何かを呟いた。
「え、ほんとなに?」
「なんでもない」
関西なまりの「なんでもない」。大学のときもよくそういってた。
なんとなくノスタルジックな気分になっていると、楢村くんが小さく舌打ちをした。
「なに……?」
「ラスワンやんけと思って」
彼が摘んでいたのは、昨日このホテルの自販機で買ってたコンドーム。うんあんまり個数入ってなかったもんね高いのにコスパ悪……じゃない、えっと、えーっと。
「……楢村くん? その、一個あれば十分なのでは? もう朝ですし、ねぇ」
「俺としてはなくてもええんやけど」
「最低だな!」
思わず突っ込んだ。学生の頃も時々言ってたなそれ……でもなんやかんや避妊してくれるから、その辺の常識はこの男にも備わっているらしい。
「まぁええわ、追加買うか」
「まってまってまって」
楢村くんはパッケージを口と片手でぴりぴり破りながら、器用に私の片足の膝裏を押す。
「朝! ねえ、朝! 帰ろう?」
「嫌や」
楢村くんはその整った目元で私を見下ろす。
「五年やで」
「な、なにが?」
楢村くんから返事はなくて、その代わりに一気にナカに挿入ってくる、硬い熱さ。そのままぎゅうっと抱きしめられる。
「──っ、あ!」
抱きしめて奥まで貫いて、ごつごつ奥を突いてくる。ちゅぱちゅぱ水音がして、恥ずかしい。
「んっ、ぁあっ、やっ、だめっ、──もう!」
怒ってるのに、私は楢村くんに抱きついてしがみついて半泣きで軽くイってしまうから、あー、もう、だから楢村くん嫌いなんだって……。
楢村くんは私から少し身体を離して、だらんと力なくシーツに寝転んじゃってる私を見下ろす。
(……その目もダメなんだって)
目つきは冷たいくせに、目線だけは酷く熱い。
私はつい、と目を逸らす。子宮がきゅんって疼く。楢村くんは無言で私の頬を撫でた。何回も。
「……なに」
「いや」
なんでもない。
楢村くんはまたそう言って、私の腰を掴みなおしてゆっくりと腰を動かし始める。ナカがきゅんと悦んで楢村くんのを締め付けて、呼応するように楢村くんのが大きさを増して抽送が激しくなる。休ませるか、ってかんじで。
「んっ、く……っ」
甘えたいわけじゃないのに、鼻にかかって甘えた声が出る。恥ずかしい。
気持ち良くてナカが蠢く。蕩けそうに熱くて、頭の中までぐちゅぐちゅしてくる。そうなるともうどうしようもないくらいに、喉から零れる甘えた嬌声。
その間も楢村くんはガンガン奥まで遠慮なく突いて貫いて休む間も与えてくれない。
(あ、どうしよ、気持ちい、……っ)
楢村くんは昔からえっちのときほんとに全然優しくなくて、がつがつしてて、なのに私は気持ち良くて壊れてしまいそうになる。
心ごと、奪われてしまいそうに──それが怖くて、怖くて、私は──。
「なら、むらく……死んじゃ、う」
「死ねばええやん」
即答された。
思わず笑っちゃいそうになるけれど、楢村くんに喘がされて笑い声は笑い声にならない。えぐるような、肉襞をかき回す、自分勝手な抽送。なのにやっぱり、どうしようもないくらいに──気持ち、良くて。
「──っ、やっ、そこ、だめ、なとこっ」
「知っとる」
「ぁ、んっ、はぁ、ほんとにっ」
お願い、って私は楢村くんに何かを懇願する。やめて欲しくなんかないのに、やめて欲しくて。
私は楢村くんの腕を掴んで、爪を立てて、またやってきた絶頂の波で爪先がピンとのびるのを覚えた。脳が痺れて、身体からかくんと力が抜ける。
「──」
遠ざかる意識のどこかで、楢村くんの声を聞いた気がした。
"今度はもう逃さへん"
心の中で小さく笑う。
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