535 / 702
【高校編】分岐・相良仁
笑っていて欲しいから(side仁)
しおりを挟む
「わー」
無感動な声で拍手をする小西を、俺は少しだけ睨め付けた。
「お前さ、手伝えよ」
「いやもう、瞬殺だったじゃないですか」
「いや殺してねえからな、つかコイツらからけしかけて来たんだっつの」
俺はそう言いながら、さっき思いっきり(いや手加減はしたけれど)蹴り倒した若い男の胸ぐらを掴み上げる。あと3人いるけど、全員すやすや夢の中だ。まぁすぐに起きるんじゃない?
土曜日、華が塾帰りに寄るカフェの近くに不審な4人組がいたからお声がせさせて頂いたところ、まぁ急にお暴れになりましたので鎮圧させていただいた次第……。
「で? おたくはどこのどちらさん?」
「ひゃ、あの、その」
口から血を流しながら(内臓は傷つけてないから、コレは口の中のケガ)男はパクパクと口を鯉のように動かした。
「あっれー、おしゃべりが苦手でちゅかー?」
ぎりり、と締め上げると「しゃ、しゃべれまひゅ!」と男は呻いた。
「闇サイト?」
先に聞くと、男は首を振る。
「ち、ちが、違って」
「?」
「その、……出合い系の」
「出合い系だ?」
「あの、まぁ、その、ちょっと普通の出合い系とは違うんすけど」
男のジーンズの尻から画面が割れたスマホを小西が抜き取った。男に渡す。
「開いて。どのサイト」
「ひゃ、ひゃい」
男はが示したサイトは、出合い系は出合い系でもセフレ募集のもの。
「あ、あの。14時にここを通るから、車で拉致ってくれって。嫌がってるフリするけど、それは演技だから、気にしないでくれって……そういうのが、したいんだって」
男はサイト内のメッセージ内容を開く。ご丁寧に、華の写真が添えられていた。クソ。耳がキン、とした。
俺はどんな顔をしていたんだろう。男は小さく悲鳴をあげた。
「やだー、相良さんカオこわーい」
「名前だすなよクソ小西」
「きゃーセクハラ!」
「どこが!?」
男はぷるぷると震えて、「つ、美人局っすか」と呟いた。
「は?」
俺はふう、と何度か深呼吸をする。殺してはダメだ。殺しては。
「はー……つか、違う違う。それ、その子に恨みあるヤツがその子の名前騙っただけ」
「……」
「良かったね、犯罪者になるとこだったねー」
俺はスマホを小西に渡す。
「ムダかもだけど、一応発信元探って」
「はい」
「さーて」
俺は男の目を見る。
「今の反応さぁ、もしかして分かってたんじゃない? 多分そのサイトに書き込んだの、本人じゃないだろうなーって」
男は露骨に視線をそらし、誤魔化すように卑屈に笑った。
「いやぁ、……、はは」
「分かっててやろーとしたんだな?」
「いえその、……ねぇ?」
「ねえじゃねーぞクソ野郎、去勢すんぞ」
「ひぇっ」
本気で男は怯えて、本当にしてやろうかななんて思う。ぎりっと歯を食いしばった時、小西が言った。
「相良さーん、そろそろ相良さんのキャワイイ子猫ちゃんがおヒマそうですよ」
右耳を抑えて言う小西。無線でほかのヤツから連絡が入ったんだろう。
「……その言い方やめろよな」
俺はぱっと手を離す。どしん、と尻餅をつく男。
「今回はアイツに接触してないから大目に見てやる。次見かけたらマジコロスからな」
「やだー脅迫~」
「お前はいちいち揚げ足とんな」
もう、と少し気が削がれた。
「全員スマホと身分証回収」
「もうやってます~」
小西は次々と抜き取りながら言う。
「今から犯罪チックなことしようってのに、免許証持ち歩くのなんでなんでしょ」
「危機感が足んねーんだよ。なぁ?」
俺の足元でうずくまる男に問いかけると、男はこくこくと頷いた。なんだそりゃ。
「じゃー解散で。早めに家に帰れよ」
男たちは放ってカフェの裏手から表にまわる。まぁ閉店までにどっか行ってくれりゃ、見つかんねーだろうと思う。見つかってもいいけどボコしたの俺だから色々めんどくさい……。
「おかえり仁、便秘?」
「まーそんなとこ」
カフェの席に戻ると、華は少し暇そうに紅茶を飲んでいた。
「ケーキ食べ終わっちゃったよ!」
「なんで俺のケーキ半分ないの?」
「あは」
華は少し楽しそうに笑う。
(まったく)
軽くデコピン。華はいたずらめいた表情で額をおさえた。
(知らなくていい)
そう思う。
自分が狙われているなんてーーこの間のはイレギュラーとして、今後は気付きさえさせない。怖い思いなんかさせない。
(お前は)
俺は片肘をついて、華を眺めながら思う。
(笑ってるのがいちばんいい)
胸が暖かくなる。誰より愛しい華の笑顔。
「そういえばね、塾で新しい友達できたんだよ」
「そりゃよかったな」
"女子高生"としての日常を楽しく過ごす華。それでいいと思う。
「ピアス可愛いねって褒めてくれたの」
嬉しそうにピアスに手をやる華。きらりと光るのはクリスマスにプレゼントしたダイヤのピアスーーって。
「なぁそいつ男?」
「女の子だよ、もう」
何よいちいち、と言う華の頬を軽くつねった。
「あんまり俺にヤキモチやかせない方がいーよ」
「え、なんで」
「知りたいなら教えてあげるけど?」
「……遠慮します」
軽く上目遣い気味にそう答えた華は、むしろそれを期待してそうなカオをしてて、俺はほんの少しほくそ笑む。
「また後でな」
「もう!」
文句言ってる華は全然不服そうじゃなくて、俺はやっぱり笑ってしまった。
無感動な声で拍手をする小西を、俺は少しだけ睨め付けた。
「お前さ、手伝えよ」
「いやもう、瞬殺だったじゃないですか」
「いや殺してねえからな、つかコイツらからけしかけて来たんだっつの」
俺はそう言いながら、さっき思いっきり(いや手加減はしたけれど)蹴り倒した若い男の胸ぐらを掴み上げる。あと3人いるけど、全員すやすや夢の中だ。まぁすぐに起きるんじゃない?
土曜日、華が塾帰りに寄るカフェの近くに不審な4人組がいたからお声がせさせて頂いたところ、まぁ急にお暴れになりましたので鎮圧させていただいた次第……。
「で? おたくはどこのどちらさん?」
「ひゃ、あの、その」
口から血を流しながら(内臓は傷つけてないから、コレは口の中のケガ)男はパクパクと口を鯉のように動かした。
「あっれー、おしゃべりが苦手でちゅかー?」
ぎりり、と締め上げると「しゃ、しゃべれまひゅ!」と男は呻いた。
「闇サイト?」
先に聞くと、男は首を振る。
「ち、ちが、違って」
「?」
「その、……出合い系の」
「出合い系だ?」
「あの、まぁ、その、ちょっと普通の出合い系とは違うんすけど」
男のジーンズの尻から画面が割れたスマホを小西が抜き取った。男に渡す。
「開いて。どのサイト」
「ひゃ、ひゃい」
男はが示したサイトは、出合い系は出合い系でもセフレ募集のもの。
「あ、あの。14時にここを通るから、車で拉致ってくれって。嫌がってるフリするけど、それは演技だから、気にしないでくれって……そういうのが、したいんだって」
男はサイト内のメッセージ内容を開く。ご丁寧に、華の写真が添えられていた。クソ。耳がキン、とした。
俺はどんな顔をしていたんだろう。男は小さく悲鳴をあげた。
「やだー、相良さんカオこわーい」
「名前だすなよクソ小西」
「きゃーセクハラ!」
「どこが!?」
男はぷるぷると震えて、「つ、美人局っすか」と呟いた。
「は?」
俺はふう、と何度か深呼吸をする。殺してはダメだ。殺しては。
「はー……つか、違う違う。それ、その子に恨みあるヤツがその子の名前騙っただけ」
「……」
「良かったね、犯罪者になるとこだったねー」
俺はスマホを小西に渡す。
「ムダかもだけど、一応発信元探って」
「はい」
「さーて」
俺は男の目を見る。
「今の反応さぁ、もしかして分かってたんじゃない? 多分そのサイトに書き込んだの、本人じゃないだろうなーって」
男は露骨に視線をそらし、誤魔化すように卑屈に笑った。
「いやぁ、……、はは」
「分かっててやろーとしたんだな?」
「いえその、……ねぇ?」
「ねえじゃねーぞクソ野郎、去勢すんぞ」
「ひぇっ」
本気で男は怯えて、本当にしてやろうかななんて思う。ぎりっと歯を食いしばった時、小西が言った。
「相良さーん、そろそろ相良さんのキャワイイ子猫ちゃんがおヒマそうですよ」
右耳を抑えて言う小西。無線でほかのヤツから連絡が入ったんだろう。
「……その言い方やめろよな」
俺はぱっと手を離す。どしん、と尻餅をつく男。
「今回はアイツに接触してないから大目に見てやる。次見かけたらマジコロスからな」
「やだー脅迫~」
「お前はいちいち揚げ足とんな」
もう、と少し気が削がれた。
「全員スマホと身分証回収」
「もうやってます~」
小西は次々と抜き取りながら言う。
「今から犯罪チックなことしようってのに、免許証持ち歩くのなんでなんでしょ」
「危機感が足んねーんだよ。なぁ?」
俺の足元でうずくまる男に問いかけると、男はこくこくと頷いた。なんだそりゃ。
「じゃー解散で。早めに家に帰れよ」
男たちは放ってカフェの裏手から表にまわる。まぁ閉店までにどっか行ってくれりゃ、見つかんねーだろうと思う。見つかってもいいけどボコしたの俺だから色々めんどくさい……。
「おかえり仁、便秘?」
「まーそんなとこ」
カフェの席に戻ると、華は少し暇そうに紅茶を飲んでいた。
「ケーキ食べ終わっちゃったよ!」
「なんで俺のケーキ半分ないの?」
「あは」
華は少し楽しそうに笑う。
(まったく)
軽くデコピン。華はいたずらめいた表情で額をおさえた。
(知らなくていい)
そう思う。
自分が狙われているなんてーーこの間のはイレギュラーとして、今後は気付きさえさせない。怖い思いなんかさせない。
(お前は)
俺は片肘をついて、華を眺めながら思う。
(笑ってるのがいちばんいい)
胸が暖かくなる。誰より愛しい華の笑顔。
「そういえばね、塾で新しい友達できたんだよ」
「そりゃよかったな」
"女子高生"としての日常を楽しく過ごす華。それでいいと思う。
「ピアス可愛いねって褒めてくれたの」
嬉しそうにピアスに手をやる華。きらりと光るのはクリスマスにプレゼントしたダイヤのピアスーーって。
「なぁそいつ男?」
「女の子だよ、もう」
何よいちいち、と言う華の頬を軽くつねった。
「あんまり俺にヤキモチやかせない方がいーよ」
「え、なんで」
「知りたいなら教えてあげるけど?」
「……遠慮します」
軽く上目遣い気味にそう答えた華は、むしろそれを期待してそうなカオをしてて、俺はほんの少しほくそ笑む。
「また後でな」
「もう!」
文句言ってる華は全然不服そうじゃなくて、俺はやっぱり笑ってしまった。
20
お気に入りに追加
3,083
あなたにおすすめの小説
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
成り上がり令嬢暴走日記!
笹乃笹世
恋愛
異世界転生キタコレー!
と、テンションアゲアゲのリアーヌだったが、なんとその世界は乙女ゲームの舞台となった世界だった⁉︎
えっあの『ギフト』⁉︎
えっ物語のスタートは来年⁉︎
……ってことはつまり、攻略対象たちと同じ学園ライフを送れる……⁉︎
これも全て、ある日突然、貴族になってくれた両親のおかげねっ!
ーー……でもあのゲームに『リアーヌ・ボスハウト』なんてキャラが出てた記憶ないから……きっとキャラデザも無いようなモブ令嬢なんだろうな……
これは、ある日突然、貴族の仲間入りを果たしてしまった元日本人が、大好きなゲームの世界で元日本人かつ庶民ムーブをぶちかまし、知らず知らずのうちに周りの人間も巻き込んで騒動を起こしていく物語であるーー
果たしてリアーヌはこの世界で幸せになれるのか?
周りの人間たちは無事でいられるのかーー⁉︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる